私わたしたちの“さらにその先さき”を描えがく、悪わるい芝居しばい「ラスト・ナイト～」スタート

悪わるい芝居しばい「喪失そうしつと希望きぼうの悪わるい芝居しばいラストプレイ『ラスト・ナイト・エンド・デイドリーム・モンスター』」が去さる6月がつ2日にちに東京とうきょう・新宿しんじゅくシアタートップスで開幕かいまくした。

これは悪わるい芝居しばいの第だい29回かい本ほん公演こうえん。“悲劇ひげきからの卒業そつぎょう”を掲かかげる今回こんかいは、実際じっさいに起おきた事件じけんを下敷したじきに山崎やまざき彬あきらが書かいた2作品さくひん、2018年ねんに上演じょうえんされた悪わるい芝居しばい「ラスト・ナイト・エンド・ファースト・モーニング」と、2019年ねんに上演じょうえんされた制作せいさく「山口やまぐちちはる」プロデュース「快かい物もの」をベースに立たち上あげる新作しんさくだ。

日野ひの朝子あさこはある日ひ、見知みしらぬ女性じょせいと喫茶店きっさてんで話はなす父親ちちおや・統一とういつの姿すがたを見みかける。女性じょせいは統一とういつに白しろい本ほんを手渡てわたすと、突然とつぜん泣なき崩くずれた。帰かえり道みちで朝子あさこは、父ちちが受うけ取とった白しろい本ほん「白昼夢はくちゅうむの快かい物もの」が本屋ほんやで平たいら積づみされているのを見みつける。その本ほんの著者ちょしゃは20年ねん前まえに日本にっぽん中ちゅうを震撼しんかんさせたとある事件じけんの犯人はんにんで、本ほんの中なかにはなぜか自分じぶんの名前なまえが書かかれており……。

開幕かいまくに際さいし、作さく・演出えんしゅつを手てがける山崎やまざき彬あきらは「知しらない過去かこ、失うしなった記憶きおく、数すう十じゅう年ねん前まえの不確ふたしかな自分じぶん。もはや新作しんさくとして登場とうじょう人物じんぶつたちに向むき合あい続つづけた執筆しっぴつ、充実じゅうじつした稽古けいこを経へて、新宿しんじゅくシアタートップスに舞台ぶたい美術びじゅつと出演しゅつえん者しゃと幾重いくえにも重かさなる物語ものがたりをパンパンに詰つめ込こみました。悪わるい芝居しばいラストプレイです。ほんとに観みてほしいです」とコメントした。公演こうえんは6月がつ12日にちまで。

山崎やまざき彬あきらコメント

本ほん作さくは、4年ねん前まえに悪わるい芝居しばいで上演じょうえんした「ラスト・ナイト・エンド・ファースト・モーニング」と、3年ねん前まえに山口やまぐちちはるプロデュースに書かき下おろした「快かい物もの」、この二に作さくを元もとにした新作しんさく公演こうえんです。元もととなった両りょう作さくともが、過去かこのつらい出来事できごとから幾いくばくかの年月としつきを経へた、今いまを生いきる人ひとたちの“その先さき”の物語ものがたりでした。

あれから数すう年ねんが経たち、まさに“その先さき”である今いまの自分じぶんたちが、新あらたなアプローチで二に作さくを融合ゆうごうして、もう一度いちど過去かこ作さくに挑いどみます。祈いのりのような思おもいを込こめて作つくり上あげた本ほん作さく「ラスト・ナイト・エンド・デイドリーム・モンスター」は“その先さき”を生いきる私わたしたちの“さらにその先さき”の物語ものがたりとなりました。

知しらない過去かこ、失うしなった記憶きおく、数すう十じゅう年ねん前まえの不確ふたしかな自分じぶん。もはや新作しんさくとして登場とうじょう人物じんぶつたちに向むき合あい続つづけた執筆しっぴつ、充実じゅうじつした稽古けいこを経へて、新宿しんじゅくシアタートップスに舞台ぶたい美術びじゅつと出演しゅつえん者しゃと幾重いくえにも重かさなる物語ものがたりをパンパンに詰つめ込こみました。

悪わるい芝居しばいラストプレイです。ほんとに観みてほしいです。