トリコ・Aが山岡徳貴子・大内卓・山口茜の新作をリーディング「ふち」
2022年11月20日 16:00
3 ステージナタリー編集部
トリコ・A リーディング公演2022「ふち」が12月16日に大阪・茨木市市民総合センター クリエイトセンター 2階 多目的ホールにて上演される。
これは、3人の作家による新作をリーディング形式で上演するもの。トリコ・Aの主宰で全作品の演出も担う山口茜は、各作品に共通する“お題”として「マジョリティはどうすれば自分のマジョリティ特権に気が付けるか」という問いを設定した。演目は、魚灯の山岡徳貴子による「そして羽音、ひとつ」、劇団飛び道具の大内卓による「昔、サナエだった」、山口の「穴」で、3人の作家がそれぞれのアプローチで“お題”に応えた。
上演に向け山口は「コロナ前から、山岡さん、大内さん、山口など数人で、割と長い時間をかけて、戯曲を読む会をしていました。台本ってどうやって書いてる? 何が悩み? そういうことを話し合える人が欲しかったのが理由です。協会などに入っていないので、相手が欲しかったのだと思います。あまりだらだらと続けるのもアレなので、一旦締めたのですが、せっかくなので次は三人で台本を持ち寄らないかとご提案しました」と企画の立ち上がりを説明。そして「今回のこれは、まずは第一歩です。世界の立ち上がりを共に目撃してください。そして何度もブラッシュアップしていこうと目論んでおります」と意気込みを述べた。
なお今回、役割を終えた電化製品を楽器として演奏する京都 Orchest-Labが音楽を担当するのにも注目だ。
山口茜コメント
コロナ前から、山岡さん、大内さん、山口など数人で、割と長い時間をかけて、戯曲を読む会をしていました。台本ってどうやって書いてる? 何が悩み? そういうことを話し合える人が欲しかったのが理由です。協会などに入っていないので、相手が欲しかったのだと思います。あまりだらだらと続けるのもアレなので、一旦締めたのですが、せっかくなので次は三人で台本を持ち寄らないかとご提案しました。私が昨今考えている「マジョリティはどうすれば自分のマジョリティ特権に気が付けるか」をお題とさせていただきましたが、その実、自由に描いてくださいとお願いしています。なぜならどの世界にもマジョリティはいるし、マイノリティもまた、存在するからです。そこから何を抽出するのか、が演出の仕事ですが、私はきっと前出のマジョリティに着目するのだと思います。
今回のこれは、まずは第一歩です。世界の立ち上がりを共に目撃してください。そして何度もブラッシュアップしていこうと目論んでおります
トリコ・A リーディング公演2022「ふち」
2022年12月16日(金)
大阪府 茨木市市民総合センター クリエイトセンター 2階 多目的ホール
「そして羽音、ひとつ」
脚本:山岡徳貴子
演出:山口茜
出演:佐々木ヤス子、武田暁、藤原大介、山本麻貴
「昔、サナエだった」
脚本:大内卓
演出:山口茜
出演:芦谷康介、岩田由紀、杉江美生、達矢、西村貴治、和田沙織
「穴」
脚本・演出:山口茜
出演:おぐりまさこ、佐々木ヤス子、関戸哲也、長沼航、福谷圭祐、三田村啓示
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