東京文化会館とうきょうぶんかかいかんの2024年度ねんどラインナップにペヤンヌマキの新作しんさく「木きのこと The TREE」ほか

東京とうきょう・東京文化会館とうきょうぶんかかいかんの2024年度ねんど主催しゅさい事業じぎょうラインナップ記者きしゃ発表はっぴょう会かいが、本日ほんじつ3月がつ15日にちに東京文化会館とうきょうぶんかかいかん内ないにて行おこなわれた。

東京文化会館とうきょうぶんかかいかんでは、新あらたな舞台ぶたい芸術げいじゅつの創造そうぞう発信はっしん、幅広はばひろい層そうへの教育きょういく普及ふきゅう、専門せんもん人材じんざいの育成いくせいを柱はしらに多彩たさいな事業じぎょうを展開てんかい。記者きしゃ発表はっぴょう会かいには東京文化会館とうきょうぶんかかいかんの音楽おんがく監督かんとく・野平のだい一郎いちろう、猪俣いのまた聖人まさと副ふく館長かんちょう、梶かじ奈生子なおこ事業じぎょう企画きかく課長かちょう、そして司会しかいの大橋おおはし昭則あきのり営業えいぎょう推進すいしん担当たんとう課長かちょうが出席しゅっせきし、2024年度ねんどの主催しゅさい事業じぎょうを紹介しょうかいした。

2024年度ねんど、東京文化会館とうきょうぶんかかいかん 小しょうホールでは4本ほんの舞台ぶたい公演こうえんが開催かいさいされる。青少年せいしょうねん向むけの「シアター・デビュー・プログラム」として、7月がつ12・13日にちにペヤンヌマキが脚本きゃくほん・演出えんしゅつを手てがける「木きのこと The TREE」、来年らいねん1月がつ31日にち・2月がつ1日にちには、人形にんぎょう劇げき俳優はいゆう・演出えんしゅつ家かの平常へいじょうが脚本きゃくほん・演出えんしゅつ・人形にんぎょう操みさお演えんじを、萩原はぎはら麻未あさみがピアノ演奏えんそうを担になう「ロミオとジュリエット」を上演じょうえん。9月15日にちには「オペラBOX『トスカ』」、11月9日にちには歌劇かげき「水車みずぐるま屋やの美うつくしい娘むすめ」が披露ひろうされる。

「シアター・デビュー・プログラム」で上演じょうえんされる2作品さくひんはいずれも新作しんさくとなる。梶かじ事業じぎょう企画きかく課長かちょうは「木きのこと The TREE」について「ペヤンヌマキさんと舞踏ぶとうの我妻あづま恵美子えみこさんのタッグで、演劇えんげきとジャズを中心ちゅうしんに舞台ぶたいを作つくっていくことになりそうです。小学生しょうがくせいでも楽たのしめる作品さくひんにしたい」とコメント。また中高生ちゅうこうせい向むけの「ロミオとジュリエット」では、過去かこにも東京文化会館とうきょうぶんかかいかんで作品さくひんを手てがけている平たいらによる人形にんぎょう劇げきと、ピアノ演奏えんそうがコラボレートする。

「オペラBOX」は東京とうきょう音楽おんがくコンクール入賞にゅうしょう者しゃを起用きようしてオペラを上演じょうえんするシリーズ。今回こんかいは2018年ねんに上演じょうえんされた「トスカ」が、園田そのだ隆一郎りゅういちろうの指揮しき・音楽おんがく統括とうかつ、粟國あぐに淳じゅんの演出えんしゅつで再演さいえんされ、関連かんれん企画きかくとして、青少年せいしょうねん向むけのワークショップ「オペラをつくろう！」が行おこなわれる。梶かじ事業じぎょう企画きかく課長かちょうは「トスカ」について「コンクールに入賞にゅうしょうした若手わかての支援しえんに力ちからを入いれます。子供こどもも参加さんかするオペラとして高たかく評価ひょうかされている取とり組くみなので、ぜひ劇場げきじょうに足あしをお運はこびいただけたら」と語かたった。また歌劇かげき「水車みずぐるま屋やの美うつくしい娘むすめ」は、岩田いわた達いたる宗むねの演出えんしゅつで既存きそんの歌曲かきょく集しゅうをオペラ化かする企画きかくの第だい2弾だん。今回こんかいはバリトンの小森こもり輝彦てるひこ、ピアノの井出いで徳彦とくひこ、ダンスの船木ふなきこころが出演しゅつえんし、ダンスと声楽せいがくのコラボレーションを展開てんかいする。

東京文化会館とうきょうぶんかかいかんではこのほかに、現代げんだいと古典こてんの音楽おんがくがクロスオーバーする新しんプロジェクト「フェスティヴァル・ランタンポレル」を11月27日にちから12月1日にちまで開催かいさい。フランス・ニームのレ・ヴォルク音楽おんがく祭さいや、フランス・パリのIRCAM（フランス国立こくりつ音響おんきょう音楽おんがく研究所けんきゅうじょ）と連携れんけいして行おこなわれるこのプロジェクトでは、コンサートやレクチャーに加くわえ、舞台ぶたい芸術げいじゅつ創造そうぞう事業じぎょうとして「IRCAMシネマ『狂くるった一いち頁ぺーじ』～ポンピドゥー・センターと歴史れきし的てき無声むせい映画えいがのコラボレーション～」が行おこなわれる。このプログラムでは、川端かわばた康成やすなり原作げんさく、衣ころも笠りゅう貞之助ていのすけ監督かんとくによる1926年ねんの無声むせい映画えいが「狂くるった一いち頁ぺーじ」が、IRCAMと作曲さっきょく家かの平野ひらの真由まゆによって付づけ曲きょくされた電子でんし音楽おんがくと共ともに上映じょうえいされる。

「フェスティヴァル・ランタンポレル」をプロデュースする野平のだいは、“時代じだいを超こえた”という意味いみを持もつフランス語ふらんすご“アンタンポレル”がイベント名めいのもとになっていることに触ふれて、「現代げんだい音楽おんがくの世界せかいは専門せんもん化かしている。もっと一般いっぱんの方ほうにも関心かんしんを持もってもらう方法ほうほうはないかと考かんがえて生うまれた企画きかくです」と企画きかく意図いとを語かたる。開催かいさいに向むけ野平のだいは「この音楽おんがく祭さいでは、現代げんだい音楽おんがくに関かんする解説かいせつを付つけることも考かんがえています。どんな現代げんだい音楽おんがくをどう聴きけばいいのかをお伝つたえすることで、皆みなさんに興味きょうみを持もってもらいたい」と述のべた。