「文楽ぶんらく素もと浄瑠璃じょうるりの会かい」竹本たけもと錣太夫たゆう・鶴澤つるさわ藤蔵とうぞう「沼津ぬまづ」、竹本たけもと千歳ちとせ太夫たゆう・豊澤とよさわ富とみ助すけ「丞相じょうしょう名残なごりの段だん」ほか

「国立こくりつ文楽ぶんらく劇場げきじょう開場かいじょう40周年しゅうねん記念きねん『第だい27回かい 文楽ぶんらく素もと浄瑠璃じょうるりの会かい』」が、6月29日にちに大阪おおさか・国立こくりつ文楽ぶんらく劇場げきじょうで行おこなわれる。

素す浄瑠璃じょうるりは、文楽ぶんらく人形にんぎょうの芝居しばいがなく、太夫たゆうと三味線しゃみせんのみの義太夫ぎだゆうの演奏えんそう形式けいしきのこと。通常つうじょうの文楽ぶんらく公演こうえんでは、舞台ぶたい上手じょうずの出語でがたり床ゆかで行おこなわれる演奏えんそうを、舞台ぶたい正面しょうめんで楽たのしむことができる。

今回こんかいは、「卅三さん間あいだ堂どう棟とう由来ゆらい」より「平太郎へいたろう住じゅう家かより木遣きやり音頭おんどの段だん」を竹たけ本織もとおり太夫たゆうと鶴澤つるさわ清きよし馗、「伊賀越いがごえ道中双六どうちゅうすごろく」より「沼津ぬまづの段だん」を竹本たけもと錣太夫たゆうと鶴澤つるさわ藤蔵とうぞう、そして「菅原すがわら伝授でんじゅ手しゅ習鑑」より「丞相じょうしょう名残なごりの段だん」を竹本たけもと千歳ちとせ太夫たゆうと豊澤とよさわ富とみ助すけが勤つとめる。なお「沼津ぬまづの段だん」では、ツレ弾びきと胡弓こきゅうで鶴澤つるさわ清きよし公おおやけも登場とうじょうする。