ちょっとだけ飲のんでから帰かえりたいけど、わざわざ居酒屋いざかやに行いくほどではない――。そんなときに重宝ちょうほうするのが「ちょい飲のみ」のお店みせだ。吉野家よしのやの「吉きち呑のみ」を筆頭ひっとうに、最近さいきんではファミレスやファストフード、大衆たいしゅう中華ちゅうかチェーンなどでもちょい飲のみセットを提供ていきょうするところが広ひろがっている。 　日常にちじょう的てきに酒場さかばへ通かよい、酒さけにまつわる連載れんさいや本ほんを多数たすう執筆しっぴつしている酒場さかばライター・パリッコさん（@paricco）。普段ふだんは地元じもとに密着みっちゃくしていて、単独たんどくではちょっと入はいりづらいような個人こじん店てんを取とり上あげている彼かれに、ベタなチェーン店てんで飲のんでもらう連載れんさい「パリッコのチェーン店てんひとり酒しゅ」。 　第だい6回かいに取とり上あげるのは、揚あげ物ものがガッツリ食たべたい時ときに助たすかる、とんかつ・カツ丼かつどん専せん門もんの外食がいしょくチェーン「かつや」。果はたしてパリッコさんはどう立たち振ふる舞まうのでしょうか？ 　とんかつ定食ていしょくやカツ丼かつどん、その他たの揚あげもの料理りょうりがリーズナブルに食たべられる「かつや」。日本にっぽん全国ぜんこくはもちろん、海外かいがいにまで多数たすうの店舗てんぽを持もつ人気にんきチェーン店てんです。 　ところがちょうど僕ぼくの生活せいかつ圏内けんないになく、今いままであまり訪おとずれたことがなかったんです。それがしばらく前まえ、出でかけた先さきで、なんだか無性むしょうにかつ丼どんぶりが食たべたくなって入はいってみたら、「カツ丼かつどん（梅うめ）」が税込ぜいこみ616円えんで食たべられるというリーズナブルさはもちろん、純粋じゅんすいにその美味おいしさにちょっとびっくりしてしまいまして。さすが人気にんきのチェーン店てんと、妙みょうに納得なっとくして帰かえったのでした。 　それ以来いらい、思おもってたんですよね。かつやの揚あげものたちをつまみにしながら、お酒さけを飲のんでみたいなと。というわけで今回こんかいは「かつや飲のみ」！ 　メニュー構成こうせいは、「ソースカツ丼かつどん」などのバリエーションも豊富ほうふなかつ丼どんぶり類るいに、とんかつ定食ていしょくに、カツカレー。とんかつにはひれとロースの2種しゅがあり、他たに、チキンカツ、メンチカツ、海老えびフライ、からあげなどいろいろ。それぞれを組くみ合あわせると、かなりの選択肢せんたくしがあります。 　そんななか、僕ぼくが酒さけのつまみ的てきにベストなのでは？と目めをつけたのが、各種かくしゅ盛もり合あわせ定食ていしょくのページ。 　特とくに「海老えび・ロースカツ」「海老えび・ヒレカツ」「海老えび・ヒレ・メンチカツ」の3種類しゅるいは非常ひじょうに魅力みりょく的てきですね。 　まず、2本ほんの海老えびフライがいい。海老えびフライって、あまり食たべる機会きかいは多おおくないけど、それだけに特別とくべつなごちそう感かんがありません？　なので、海老えびはマストで考かんがえよう。 　続つづいて、どの組くみ合あわせを選えらぶか。個人こじん的てきに好すきなのは、やっぱりロースカツなんですよ。すべての肉にくのなかで、脂身あぶらみ多おおめの豚肉ぶたにくがいちばん好すきな人間にんげんなので。ただ、すると自動的じどうてきに海老えび＆ロースカツを選えらぶことになり、揚あげものは2種類しゅるいしか食たべられない。3種しゅ盛ざかりに入はいったメンチカツ。これまた大だい好物こうぶつなんだよな〜。よし、今日きょうはロースは捨すてよう。むしろ、メンチの脂あぶらっこさとヒレのさっぱり感かんでバランスがいいかもしれない（というか、そういうことを考かんがえてメニュー作づくりがされているんでしょうね）。