「今月こんげつ中ちゅうに中国ちゅうごくから北朝鮮きたちょうせんへの定期ていき便びんが再開さいかいする可能かのう性せいは極きわめて低ひくいです。次つぎの男子だんしサッカー日にち朝ちょう戦せんも第だい3国こくではないですかね？中国ちゅうごく決戦けっせんであれば観戦かんせんツアーを組くみますよ」 　　　 　と中国ちゅうごくでのサッカー日にち朝ちょう戦せんを期待きたいするのは、中国ちゅうごく上海しゃんはいの旅行りょこう会社かいしゃ。 　2月がつ28日にち、東京とうきょう国立こくりつ競技きょうぎ場じょうでは、なでしこジャパンが、パリ五輪ごりん出場しゅつじょうをかけて北朝鮮きたちょうせんと対戦たいせんした。 　2万まん777人にんが寒風かんぷうを吹ふき飛とばす熱あつい応援おうえんを送おくる中なか、注目ちゅうもくを集あつめたのが北朝鮮きたちょうせんチームの応援おうえん席せきだった。カテゴリー3南みなみのアウェーエリア3000席せきはいち早はやく完売かんばいしていた。 　最さい前列ぜんれつには、「イギョラ（勝かて）朝鮮ちょうせん」の横断幕おうだんまくと巨大きょだいな北朝鮮きたちょうせん国旗こっきを掲かかげ、2021年ねんにユーチューブで800万まん回かいを超こえる再生さいせいで話題わだいとなった「コンギョ（攻撃こうげき）」などを歌うたう熱あつい声援せいえんは、日本人にっぽんじんサッカーファンにも強烈きょうれつな印象いんしょうを与あたえた。 　北朝鮮きたちょうせん代表だいひょうが帰国きこくした29日にちの夕方ゆうがたに開催かいさいされたイベントであいさつした朝鮮総連ちょうせんそうれん幹部かんぶは、「次つぎの男子だんしは平壌ぴょんやんで」と期待きたいを込こめて発言はつげんした。そう、サッカーファンの次つぎの関心かんしんは、3月26日にちに行おこなわれるサッカーワールドカップ（W杯はい）アジア2次じ予選よせん、北朝鮮きたちょうせん戦せんだろう。 　26日にちはアウェー戦せん、現時点げんじてんでも開催かいさい地ちは平壌ぴょんやんとなっているが、2月がつ25日にちのなでしこジャパンのアウェー戦せんが迷走めいそうのすえ、決戦けっせん直前ちょくぜんで平壌ぴょんやんからシッダ（サウジアラビア）へ変更へんこうとなったことは記憶きおくに新あたらしい。 　果はたして、今回こんかいはどうなるのであろうか。 　3月2日にちからアジアサッカー連盟れんめい（AFC）が7人にんの視察しさつ団だんを平壌ぴょんやんへ派遣はけん。決戦けっせん場所ばしょとなる金きむ日成いるそん競技きょうぎ場じょうや日本にっぽん代表だいひょうが宿泊しゅくはくする予定よていのホテルなどを視察しさつしたという。 　しかし、そもそも2月がつのなでしこジャパンのアウェー戦せんが、第だい3国こくとなった要因よういんの1つに北朝鮮きたちょうせんへ定期ていき便びんがないことだったとされる。 　現時点げんじてんでも中国ちゅうごくやロシアとを結むすぶ空路くうろの定期ていき便びん、旅客りょかくを運はこぶ国際こくさい列車れっしゃも再開さいかいされていない。 　ナショナルフラッグ高麗こうらい航空こうくうの臨時りんじ便びんや貨物かもつ輸送ゆそうの国際こくさい列車れっしゃは再開さいかいされているが、旅客りょかくを安定あんていして輸送ゆそうする手段しゅだん、つまり、平壌ぴょんやんへのアクセスがないのだ。 　アクセス手段しゅだんの他ほかにも、金きむ日成いるそん競技きょうぎ場じょうのピッチが人工芝じんこうしばであることも日本にっぽん側がわが懸念けねんを示しめしたとも伝つたえられる。 　金きむ日成いるそん競技きょうぎ場じょうは、コロナ禍か前まえでまでアマチュアランナーに人気にんきだった平壌ぴょんやんマラソンのゴール地点ちてんだ。市民しみんマラソンで競技きょうぎ場じょうゴールができる珍めずらしい大会たいかいとして知しられる。 　2017年ねんに平壌ぴょんやんマラソンへ参加さんかした日本人にっぽんじんランナーによると、選手せんしゅがスタートして平壌ぴょんやん市内しないを疾走しっそうしている間あいだ、ガイドらが待まつ金きむ日成いるそん競技きょうぎ場じょうでは、サッカーの試合しあいが行おこなわれているという。 　競技きょうぎ場じょうゴール後ごにピッチへ入はいったという日本人にっぽんじんランナーは、「都会とかいの校庭こうていのような少すこし硬かたい感かんじだった」と語かたっていた。人工芝じんこうしばなので滑すべると火傷かしょうなどを負おうリスクも高たかい。