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ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 (2024/05/20) 中村明美の「ニューヨーク通信」 |音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

ビリー・アイリッシュの新作しんさくつい発売はつばい。ビリーも登場とうじょう、「ちょうナーバス!」とっていたNYのリスニング・パーティにった。

ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by PETROS STUDIOpic by PETROS STUDIO

ビリー・アイリッシュの3さくとなる『HIT ME HARD AND SOFT』がつい発売はつばいされた。週末しゅうまつきまくりましたか?
https://youtube.com/playlist?list=PLsCPTY_MPoPYKdrO_v930g19ElQI1XCgY&si=Bu5VDd55vJFI8ViL

NYでは、発売はつばい直前ちょくぜんの5がつ15にちに、ブルックリンのバークレイ・センター(キャパやく18000にん)で世界せかい最速さいそくのアルバムリスニングパーティがおこなわれた。ビリーとフィニアス登場とうじょう。また、翌日よくじつ16にちには全米ぜんべい映画えいがかん視聴しちょうかいおこなわれた。その両方りょうほうってたので、そこでビリーたちかたっていたこと。ファンのはんおうなどを簡単かんたんにまとめたい。

ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by SHERVIN LAINEZpic by SHERVIN LAINEZ

1)リスニング・パーティ

ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by SHERVIN LAINEZpic by SHERVIN LAINEZ
ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by AKEMI NAKAMURApic by AKEMI NAKAMURA

ここにあつまったファンは世界せかい最速さいそくでアルバムをけたため、みんなだい興奮こうふん。チケットは無料むりょうだけど、応募おうぼして当選とうせんしたひとたちだけが入場にゅうじょう当日とうじつあめ模様もようにもかかわらず、はやくからファンがあつまり、開場かいじょうするとだい歓声かんせいだった。グッズ売場うりばもすぐに長蛇ちょうだれつができていた。ジャケットが巨大きょだいサイズに再現さいげんされていて、そこでファンは写真しゃしんれたり、グッズをったひとやAmexのカードをっているひとにはミニポスターが配布はいふされた。
ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by AKEMI NAKAMURApic by AKEMI NAKAMURA
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会場かいじょうないは、アルバムのイメージ同様どうようのブルーの照明しょうめいいていて、ビリーがすわれるように、ラウンジのセットも設置せっちされていた。
ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by SHERVIN LAINEZpic by SHERVIN LAINEZ
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ビリーはだい歓声かんせいなか登場とうじょうし、「みんな元気げんきわたしは、こんおしっこもらしそうだよ(笑)。なにきたい?」とかたるとファンはだい絶叫ぜっきょう
「これからアルバムをはじめからわりまでかけるから。途中とちゅうめたりしないし、なにはなさないように頑張がんばる。でも本当ほんとうちょうナーバス。みんなアルバム全部ぜんぶきたい? じゃあ再生さいせいボタンをすよ。いて!」とって視聴しちょうかい開始かいしした。
ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by SHERVIN LAINEZpic by SHERVIN LAINEZ

ビリーは、フロア全体ぜんたいおどったり、はしったり、ファンと握手あくしゅしたり、うごまわりながら、新作しんさくのサウンドを全身ぜんしんびながら、それをファンとつい共有きょうゆうできるよろこびであふれていた。面白おもしろかったのは、フィニアスがずっとビリーを撮影さつえいしていたこと。あの映像えいぞうはこれからなにかのかたち公開こうかいされるのだろうか?
ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by SHERVIN LAINEZpic by SHERVIN LAINEZ
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アルバムは、まず1きょく”SKINNY”がうつくしいストリングスでわったとおもったら、2きょく”LUNCH”のはじまりではってわって、クラブビートがながしたのでみんなおどした。そのつながりかたうつくしくて、アルバムをとおしていてしいとっていた理由りゆうがまずかった。

きょくの”CHIHIRO”の「とびらけて」とうたうフレーズは、すでに公開こうかいされいたので早速さっそくだい合唱がっしょう。このたのしかったのは、ビリーがさき世界せかい各国かっこくしていたフレーズがきょくなかでどのようにうたわれているのか確認かくにんできたことだ。このきょくは、サウンドも、彼女かのじょしんふかいところにあるとびら次々つぎつぎけていくように、おもいもしない展開てんかいでどんどん進化しんかしていったから興味深きょうみぶかかった。
ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by SHERVIN LAINEZpic by SHERVIN LAINEZ
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ちなみにこのきょくは、彼女かのじょがジブリ映画えいがなか一番いちばんきとっていた『せん千尋ちひろ神隠かみがくし』(2001ねん)からけたタイトルだ。それについてローリング・ストーンかたっていた。
「あの映画えいがのビジュアルは史上しじょう最高さいこうのひとつとえるとおもう。スタジオジブリの映画えいが全部ぜんぶマジでしんじられない」

このいちばんがっていたきょくは、6きょくの”The Greatest”。サウンドてきにも壮大そうだいきょくだし、ビリーの感情かんじょうもっと炸裂さくれつしたようなきょくだ。

ビリーはわったら、「ファッキング・バーイ! またツアーでかえってくるよ!」とさけんでかれおんならしくサラッとってった。アルバムのながさもみじかいし、あっとわってしまったけど、本人ほんにん一緒いっしょ新作しんさくけるなんて。あまりに贅沢ぜいたく企画きかくで、ものすごい熱気ねっきなか観客かんきゃく会場かいじょうのちにした。


2)映画えいがかん視聴しちょうかい

前日ぜんじつのリスニング・パーティに参加さんかしたファンが、会場かいじょうられていたTてぃーシャツをてやって劇場げきじょう視聴しちょうかい。これは有料ゆうりょうで1にん5ドルだった。
ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by AKEMI NAKAMURApic by AKEMI NAKAMURA
ビリー・アイリッシュの新作が遂に発売。ビリーも登場、「超ナーバス!」と言っていたNYのリスニング・パーティに行った。 - pic by AKEMI NAKAMURApic by AKEMI NAKAMURA

視聴しちょうかいはじまるまえにビリーからのメッセージがながれた。

「これからみんなにわたし新作しんさく『HIT ME HARD AND SOFT』をいてもらうけど。ドルビー・アトモスの特別とくべつなサウンドで最高さいこうだから、みんなも絶対ぜったいってくれるとおもう。携帯けいたいして、映像えいぞうっても、写真しゃしんっても、さけんでも、大声おおごえしても、いても、おどっても、おもきにしてくれていよ。ここにはルールはないから。みんなのこと大好だいすき。めちゃくちゃたのしみで、ちょうナーバスでもあるけど。みんながたのしんでくれればいいなとおもってる」。

この試聴しちょうかいでは歌詞かしがスクリーンにうつされたこともあり、歌詞かしをみんなじっくりとみながらいているのがよくかった。

とりわけがったのは、まずビリーのセクシャリティについてうたわれた”LUNCH”。
公式こうしきMVも解禁かいきんされている。

《あのをランチでべたい》とうたったところで、会場かいじょうがキャーキャー。
このきょくは、このなつクィアのアンセムになるかんだ。
さらに、
《I don’t wanna break it, just want it to bend/Do you know how to bend?》という箇所かしょでもだいがり。
これは、《規則きそくやぶりたくはない。ただげたいだけ。どうやってげればいいかってる?》と自分じぶんがバイセクシャルになってもいかとっている意味いみもあり、同時どうじ自分じぶんのパートナーに肉体にくたいてきからだげられるかいているじゅう意味いみがある。

また、歌詞かし一番いちばんがったのは、なんとっても、”L’AMOUR DE MA VIE”。

彼氏かれしとの恋愛れんあいきや、裏切うらぎり、破局はきょくなどがうたわれている。みんながその顛末てんまついちいちいきんでつめているのがつたわってきた。
たとえば、《あなたに告白こくはくしなくちゃいけないことがある。うそいていたこと》という歌詞かしのところで、みんなが一体いったいどんなうそ?とおもっているのがつたわってきたほど。
《あなたが運命うんめいひとだってったこと》とたら、会場かいじょうが「マジかよ!」とまずだいがり(笑)。

そして、この歌詞かし彼氏かれしがいかにビリーを傷付きずつけたのかがうたわれているので、みんなおそらく最悪さいあくだこのおとこおもったところで、

わたしわかれてはっきりしたでしょ。
わたしが、あなたの運命うんめいひとだったって。
でも、あなたはわたし運命うんめいひとじゃないから》ってところで、まるで復讐ふくしゅう完了かんりょうしたかのような、だい喝采かっさいとなった。

きょくとして一番いちばんがっていたのは、ここでも”THE GREATEST”だった。

アルバムの再生さいせいわると、ビリーとフィニアスのインタビュー映像えいぞうながれた。


ここでかたっていたことは、
ビリーは「このアルバムは、これまでの作品さくひんもっと自分じぶん表現ひょうげんできた。本当ほんとう純粋じゅんすい自分じぶんせた」。彼女かのじょのセクシャリティとも関係かんけいしているとおもう。
フィニアスは「これまでずっとつくりたいとおもっていたアルバムがとうとうできた」、「フィオナ・アップルがインタビューで、『自分じぶんなかにもうなにのこってないとおもえたら、そこでアルバムは完成かんせい』とっていたけど、こんさく完成かんせいしたとき、そうおもえた」とっていたのが印象いんしょうてきだった。

以下いか要約ようやく

フィニアス「このアルバムの制作せいさくはすごく過酷かこくだった。すごくふかいところまでろうとしたから」

ビリー「今回こんかい制作せいさくかったのは、そろそろつくったら、とひとわれるまえつくはじめたこと。フィニアスが意識いしきてきめてくれたことだったんだけど、そのほうが、プレッシャーもなく、クリティブな意味いみ自由じゆうつくれる」

フィニアス「1週間しゅうかんに3にちって、どうなるかみてみようとおもった。本当ほんとうにほぼ完成かんせいおもえるまでりも設定せっていしなかった。だから、すごくリラックスしたスケジュールでつくつづけた。それである、『これで完成かんせいだ』とおもえたんだ」

ビリー「それと基本きほんてきには、きょくつくはじめたらそれを完成かんせいさせてからつぎきょくかった。だから完成かんせいしたころには、きょくによっては1ねんまえのものだったり、1ヶ月かげつまえにできたものもあった。全部ぜんぶ同時どうじつくったとおもうかもしれないけど、ひとつずつつくっていったから、それぞれがすごくちがって、それで苛立いらだつこともあれば、かったこともあった。これまではそういうつくかたをしたことがなかったから、今回こんかいれてないやりかたつくろうとした。これもフィニアスのアイディアで、すごく感謝かんしゃしている。スタジオにて、アイディアがかんでつくはじめて、煮詰につまったらその瞬間しゅんかんに、つぎきょくつくはじめた。クリエイティブなエネルギーがすこしでもがったら、そのきょくはそのままにして、つぎきょくかった」

フィニアス「(そのきょくもどったときにビリーの心境しんきょうわっていたらどうするのか?)そのとおりなんだけど、3週間しゅうかんにそのきょくもどって彼女かのじょ面白おもしろいとおもえないようなきょくだったらつくらないほうがいいってことだから。今回こんかいのアルバムの目標もくひょうは、わらえることができたほうが、さらにシリアスにもなれるってこと。つねにシリアスでありすぎると、自分じぶんにもひびかなくなる」

ビリー「ドンきするようなことをれらるようなったら、もっとしあわせになれるってよくうしね」

フィニアス「フィオナ・アップルのインタビューをすうねんまえたんだけど、そこで彼女かのじょが、『自分じぶんなかにもうなにのこってないとおもえたら、そこでアルバムは完成かんせい』とっていた。これが完成かんせいしたときに、本当ほんとうにそうおもえた。完成かんせいして5ヶ月かげつつけど、自分じぶんたちのってるものはすべくしたとおもえる。このアルバムは、これまでもずっとつくろうしていたアルバムなんだ」

また、ひとつ大事だいじなことは、ビリーはもともとそうだけど、今回こんかい新作しんさく発表はっぴょうかんしてもエコについてこれまで以上いじょう熱心ねっしんびかけていること。

たとえば、ライブの会場かいじょうさいにどれだけの公共こうきょう交通こうつう機関きかん使つかえるのか、ビリーからだけではなくて、会場かいじょうからのおらせにも目立めだつように記載きさいされていた。

また公式こうしきのウェブサイトもそうだ。
https://store.billieeilish.com/pages/sustainability
アナログばんからTてぃーシャツから、いかに資源しげんさい利用りようおこなわれているのかすべての商品しょうひんかんして目立めだつように記載きさいされている。

さらにビリーは世界せかいツアーを発表はっぴょうしたけど、最近さいきんチケットが高騰こうとうしすぎてこまっているファンのために、定価ていかいやすいように、ライブにけなくなったひとは、公式こうしきサイトから定価ていかでのみ転売てんばいできるようなシステムを導入どうにゅうしている。

彼女かのじょはエコについてはずっと活動かつどうしてきたけど、今回こんかい政府せいふにダフ規制きせいするようにうったえている。それをツアーでも可能かのう方法ほうほう実践じっせんしているとうわけだ。さすが。

世界せかいツアーは、9月から開始かいしし、来年らいねんの7がつまで決定けっていしている。アジアツアーは、発表はっぴょうされていないけど、なんとか来日らいにちしてしい!



ビリー・アイリッシュの記事きじは、現在げんざい発売はつばいちゅうの『ロッキング・オン』6がつごう掲載けいさいちゅうです。ご購入こうにゅうはおちかくの書店しょてんまたは以下いかのリンクさきより。

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