｢アフリカの近きん未来みらい｣を日本人にっぽんじんが予測よそくできる理由りゆう 公団こうだん住宅じゅうたく､家電かでん､外食がいしょく､ファッション､海外かいがい旅行りょこう

1人ひとり当あたりGDPが1万まんドルを超こえると新あたらしい消費しょうひ文化ぶんかが生うまれる（写真しゃしん: andriikobryn／PIXTA）

アフリカの多おおくの地域ちいきは日本にっぽんの1970年代ねんだいに近ちかい

アフリカの今いまを、ファクトフルネスで理解りかいしていただくために、今回こんかいも、問題もんだいから始はじめたいと思おもいます。

今回こんかいは少すこし趣向しゅこうを変かえて日本にっぽんについての問題もんだいです。

MMR（Maternal Mortality Ratio）というデータがあります。出生しゅっしょう数すう10万まん人にんに対たいする年間ねんかんの妊産婦にんさんぷ死亡しぼう数すうです。ケニアのデータを見みてみると、ほぼ100年ねん前まえの日本にっぽんと同おなじ水準すいじゅんです。

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2017年ねんで世界せかい平均へいきんは211人にん、ケニアが342人にん、OECDで14人にん、日本にっぽんが2〜3人にん。日本にっぽんは、MMRは世界せかい的てきに最低さいてい水準すいじゅんです。しかし、日本にっぽんも350人にんくらいの時代じだいがあったのです。それが約やく100年ねん前まえです。

最大さいだいの要因よういんは、妊にん婦ふさんが病院びょういんではなく、自宅じたくで出産しゅっさんするケースが多おおいことです。ここで出血しゅっけつ多量たりょうなどになってしまったら、間まに合あわない。もちろん、衛生えいせい環境かんきょう、栄養えいよう状態じょうたいの違ちがいもあります。死因しいんの半数はんすうは出産しゅっさん時じにおける出血しゅっけつ多量たりょうだと言いわれています。輸血ゆけつが間まに合あわないのです。

血液けつえきバンクのような輸血ゆけつの仕組しくみがない。そこで、「友達ともだちでA型がたの人ひとを4人にん連つれてきなさい」なんて言いうと、1人ひとりがエイズで、2人ふたりがマラリア、なんてこともあるそうです。冗談じょうだんではなく、本当ほんとうに農村のうそん部ぶでは、今いまでもある話はなしです。そしてこれは、日本にっぽんも乗のり越こえてきた道みちでもあります。