｢戸建こだて住宅じゅうたく｣好調こうちょうだった分譲ぶんじょうにも暗雲あんうんが漂ただよう事情じじょう ここ数すう年間ねんかんの需要じゅようの先さき食ぐい影響えいきょうを指摘してきする声こえも

住宅じゅうたく価格かかく高騰こうとうが低てい所得しょとく層そうを直撃ちょくげき。高額こうがく物件ぶっけんにも陰かげりが出でてきた。

在宅ざいたく特需とくじゅに沸わいた2022年ねん、21年ねんも今いまは昔むかし。外部がいぶ環境かんきょうの変化へんかによる需要じゅよう低迷ていめいには打うつ手てがない。写真しゃしんはイメージ（撮影さつえい：梅谷うめたに秀司しゅうじ）

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東京とうきょう・品川しながわ区くに住すんでいた札幌さっぽろ出身しゅっしんの30代だい後半こうはんの女性じょせいAさんは、2022年ねん6月がつの結婚けっこんを機きに、夫おっとの勤務きんむ先さきに近ちかい横浜よこはま市内しないでの戸建こだて住宅じゅうたくの購入こうにゅうを検討けんとうしていた。「夫おっとも自分じぶんも在宅ざいたく勤務きんむが多おおく、近ちかい将来しょうらい子こどもを持もつことを考かんがえると、広ひろめの戸建こだては魅力みりょく的てきだった」（Aさん）。

ところが、夫おっととモデルハウスを回まわり、住宅じゅうたく各社かくしゃの価格かかくを比較ひかくするうちに年内ねんないの購入こうにゅうを諦あきらめることにした。

「都心としんの勤務きんむ先さきに何なんとか通かよえる場所ばしょで、80平方へいほうメートル程度ていどの戸建こだてが5000万まん～6000万まん円えんもした。共働ともばたらきで買かえない金額きんがくではないが、急いそいで買かう必要ひつようもなく当面とうめん賃貸ちんたいで暮くらすことにした」（同どう）

需要じゅようの先さき食ぐいが影響えいきょう

住宅じゅうたく業界ぎょうかいは20年ねん以降いこう、コロナ禍かでバブルのような在宅ざいたく需要じゅように沸わいた。初はじめて住宅じゅうたくを購入こうにゅうする1次じ取得しゅとく層そうを中心ちゅうしんに、「狭小きょうしょうなマンションより広ひろい戸建こだて」を求もとめる特需とくじゅが生うまれた。