ChatGPT｢使つかう会社かいしゃ･使つかわない会社かいしゃ｣に生しょうじている差さ生成せいせいAIには文書ぶんしょ作成さくせい以上いじょうのポテンシャルがある

野口のぐち悠紀雄ゆきお : 一橋大学ひとつばしだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ

2023/07/23 8:00

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ChatGPTなどの生成せいせいAIを日本にっぽんの企業きぎょうや地方自治体ちほうじちたいはどのように捉とらえ、どのように利用りようしているのでしょうか（写真しゃしん：Graphs／PIXTA）

生成せいせいAIに関かんするアンケート調査ちょうさの結果けっかを見みると、実務じつむに導入どうにゅうしている企業きぎょうや地方自治体ちほうじちたいは少数しょうすう派はだ。しかし、今後こんごは、API連携れんけいなどを用もちいて、利用りようが大おおきく拡大かくだいすることが期待きたいされる。企業きぎょうでは、カスタマーサービスや企業きぎょうデータベースへの接続せつぞく、自治体じちたいでは、住民じゅうみん向むけの相談そうだんサービスなどが考かんがえられる。昨今さっこんの経済けいざい現象げんしょうを鮮あざやかに斬きり、矛盾むじゅんを指摘してきし、人々ひとびとが信しんじて疑うたがわない「通説つうせつ」を粉砕ふんさいする──。野口のぐち悠紀雄ゆきお氏しによる連載れんさい第だい99回かい。

日本にっぽん企業きぎょうは生成せいせいAIをどの程度ていど利用りようしているか？

ChatGPTなどの生成せいせいAIを、日本にっぽんの企業きぎょうや地方自治体ちほうじちたいはどのように捉とらえ、どのように利用りようしているのだろうか？これについては、いくつかの調査ちょうさがある。

（1）第だい1に、帝国ていこくデータバンクが実施じっしした「ChatGPTなどの企業きぎょうにおける活用かつよう状じょう況きょうに関かんするアンケート調査ちょうさ」（アンケート期間きかん：2023年ねん6月がつ12日にち～15日にち）がある。

これによると、「業務ぎょうむで活用かつようしている」は、9.1％にすぎない。「業務ぎょうむの活用かつようを検討けんとうしている」が52％。その内訳うちわけは、「活用かつようを具体ぐたい的てきに検討けんとうしていく」が14.2％、「現時点げんじてんでは活用かつようイメージが湧わかない」が37.8％だ。

他方たほうで、「業務ぎょうむでの活用かつようを検討けんとうしていない」企業きぎょうが23.3％。内訳うちわけは「今後こんごも活用かつようするつもりはない」（17.7％）、「業務ぎょうむでの利用りようが認みとめられていない」（5.6％）。「知しらない」（4.3％）、「わからない」（11.4％）という回答かいとうもあった。