グラフで解説かいせつ!｢大学だいがくの今こん｣がわかる8つのデータ 学費がくひ値上ねあげ､経営けいえい状じょう況きょう､大学だいがく発はつベンチャー…

「年内ねんない入試にゅうし」の影響えいきょうで、共通きょうつうテストの受験じゅけん者しゃ数すうが減少げんしょう、1992年ねん（当時とうじは「大学入試だいがくにゅうしセンター試験しけん」）以来いらいの50万まん人にん割われとなった （撮影さつえい：梅谷うめたに秀司しゅうじ）

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「国立こくりつ大学だいがくの学費がくひを（現在げんざいの3倍ばい近ちかい）150万まん円えんに上あげるべきだ」。3月27日にち、文部もんぶ科学かがく省しょう・中央ちゅうおう教育きょういく審議しんぎ会かいの高等こうとう教育きょういくのあり方かたに関かんする特別とくべつ部会ぶかいで、伊藤いとう公平こうへい慶應義塾けいおうぎじゅく長ちょうはそうい放いはなった。

私立しりつ大学だいがくとの学費がくひの格差かくさ是正ぜせいを訴うったえたものだが、背景はいけいには学生がくせい集あつめに苦労くろうし、学費がくひを値上ねあげせざるをえない私立しりつ大だいの窮状きゅうじょうもある。すでに5割わり超ちょうの私立しりつ大だいが定員ていいんを割わり込こみ、赤字あかじも4割わりを超こえる。

国立こくりつ大だいも同様どうようだ。国くにからの運営うんえい交付こうふ金きんが減へらされ、財政ざいせい状況じょうきょうは厳きびしい。3倍ばいは極端きょくたんだが東京とうきょう大学だいがくでも学費がくひ値上ねあげの動うごきがある。しかし、下宿げしゅく生せいや生活せいかつが苦くるしい学生がくせいも多おおく、値上ねあげは大おおきな負担ふたんとなる。

高たかい教育きょういくを低てい費用ひようでというニーズに答こたえる大学だいがくも増ふえてきた。地方ちほう中心ちゅうしんに増加ぞうかし、101校こうとなった公立大こうりつだい学がくは、「地元じもとで国立こくりつ大だいに準じゅんずるレベルの大学だいがくに安やすい学費がくひで通かよえるため、地方ちほうの高校生こうこうせいの注目ちゅうもく度どが高たかい」（教育きょういくジャーナリスト・山内やまうち太地たいち氏し）。

オンラインでの新あらたな教育きょういくを目指めざすのが2025年ねんにドワンゴと日本にっぽん財団ざいだんが共同きょうどうで開ひらけ学がくするZEN大学だいがく（仮称かしょう）だ。「低ひくい費用ひようでの高こうレベルな教育きょういくを目指めざす」（若山わかやま正人まさと学長がくちょう〈就任しゅうにん予定よてい〉）という。

年内ねんない受験じゅけんが一般いっぱん的てきに

入試にゅうしも様変さまがわりしている。学校がっこう推薦すいせん型がた選抜せんばつや総合そうごう型がた選抜せんばつといった「年内ねんない入試にゅうし」が増ふえ、中堅ちゅうけん以下いかの大学だいがくでは一般いっぱん入試にゅうしを縮小しゅくしょうさせている。国公立こっこうりつ大だいでも年内ねんない入試にゅうしは増加ぞうか傾向けいこうで、寒さむい冬ふゆに学力がくりょく試験しけんを受うける人ひとは一部いちぶになりそうだ。

大学だいがくの役割やくわりも変化へんかしている。研究けんきゅう成果せいかを基もとにした大学だいがく発はつベンチャー企業きぎょうが増ふえ、社会しゃかい人じんのリスキリングの場ばとしての期待きたいも集あつまる。

ここでは、少子化しょうしかの影響えいきょうなど、大学だいがくが置おかれた状況じょうきょうが一目いちもくでわかる8つのデータ&図表ずひょうを集あつめた。