浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。
今回は、神奈川県立横須賀高等学校から4浪をして立命館大学に進学し、銘木屋、家具屋での勤務を経て、現在は漆塗りの職人として活動しているK.Rさん(仮名)にお話を伺いました。
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浪人してよかったことが浮かばない
今回、お話を伺ったK.Rさん(仮名)は、4浪をして立命館大学に進学し、現在は漆塗りの職人として活躍されています。
本連載では「浪人して人生がよくなった」と言う人が多い中で、彼は自身の浪人生活を決して肯定的には捉えていません。
「4年間甘え続けていたツケを感じる」「浪人してよかったことはあまり思い浮かばない」と語るK.Rさんは、浪人したことを後悔しているようでした。
その一方で、浪人の経験に負い目はあるものの、「無駄な経験ではなかった」とも語ってくれました。
4年にわたる浪人経験をお伺いしながら、彼が考える浪人の功罪に迫っていきます。
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