中国ちゅうごくの地方ちほう政府せいふ｢土地とち払はらい下さげ｣が絶ぜっ不調ふちょうの実態じったい 広州こうしゅう市しでは2024年ねん上半期かみはんきの入札にゅうさつ成立せいりつわずか4件けん

住宅じゅうたく開発かいはつ用地ようちの払はらい下さげ入札にゅうさつの不調ふちょうは、中国ちゅうごく4大都市だいとしの1つである広州こうしゅう市しでさえ極きわめて深刻しんこくだ（写真しゃしんはイメージ）

中国ちゅうごく･広東かんとん省しょうの広州こうしゅう市し政府せいふは6月がつ25日にち、同市どうし茘湾区くの一角いっかくにある住宅じゅうたく開発かいはつ用地ようちの払はらい下さげ入札にゅうさつを実施じっしした。この土地とちの（容積ようせき率りつベースの）計画けいかく建築けんちく面積めんせきは2万まん5800平方へいほうメートル。最低さいてい制限せいげん価格かかくは総額そうがく6億おく4500万まん元げん（約やく142億おく円えん）、建築けんちく面積めんせき1平方へいほうメートル当あたりで2万まん5000元げん（約やく54万まん9500円えん）に設定せっていされた。

入札にゅうさつには国有こくゆう不動産ふどうさん大手おおての保利ほり発展はってん（ポリ・デベロップメント）および緑みどり城中じょうちゅう国こく（グリーンタウン・チャイナ）、オンライン不動産ふどうさん情報じょうほうサービスの貝かい壳找房ぼう（ベイクー）の3社しゃが参加さんかした。12回かいにわたる札入さついれの結果けっか、保利ほり発展はってんが総額そうがく約やく7億おく元げん（約やく154億おく円えん）でこの土地とちを落札らくさつした。

建築けんちく面積めんせき当あたりに換算かんさんすると、成約せいやく価格かかくは1平方へいほうメートル当あたり約やく2万まん7100元げん（約やく59万まん5700円えん）。最低さいてい制限せいげん価格かかくに対たいして8.5％のプレミアムがついた格好かっこうだ。

最低さいてい価格かかく超こえは1件けんだけ

財ざい新しん記者きしゃの取材しゅざいによれば、広州こうしゅう市し政府せいふは今回こんかいの入札にゅうさつを成功せいこうさせるため、不動産ふどうさんデベロッパーから購入こうにゅう希望きぼう価格かかくを繰くり返かえしヒアリングするなど周到しゅうとうな準備じゅんびを重かさねていた。市し政府せいふが設定せっていした最低さいてい制限せいげん価格かかくは、周辺しゅうへん地域ちいきの過去かこの土地とち取引とりひき事例じれいに比くらべて大幅おおはばに低ひくい水準すいじゅんだ。

今回こんかいの入札にゅうさつは、広州こうしゅう市し政府せいふによる2024年ねん上半期かみはんきの最後さいごの住宅じゅうたく開発かいはつ用地ようち払はらい下さげでもあった。財ざい新しん記者きしゃの調しらべによれば、上半期かみはんきに成立せいりつした入札にゅうさつは（今回こんかいを含ふくめて）わずか4件けん、売却ばいきゃく総額そうがくは64億おく7700万まん元げん（約やく1424億おく円えん）にとどまっている。

しかも、これら4件けんのうち成約せいやく価格かかくが最低さいてい制限せいげん価格かかくを超こえたのは今回こんかいの1件けんだけ。他たの3件けんは2月がつ20日はつか、4月がつ26日にち、6月がつ20日はつかにそれぞれ成立せいりつしたが、いずれも最低さいてい制限せいげん価格かかくでの落札らくさつだった。