地下鉄の路線は、ほとんどが道路の下を通っている。その理由は、一言で言えば「用地確保を容易にするため」だ。
地下鉄ならではの事情がある
地下に鉄道路線を建設する場合、一般的にはその地上にあたる部分の土地を買収するか、使用料を払わなければならない。だが、地下鉄が通るような都市部ではその交渉は容易でなく、また費用もかなりのものとなる。
そこで、国や自治体の所有地である道路の下を通すことで、これらの課題をクリアするという手法が一般的だ。
ちなみに、2001年に大深度地下使用法が施行され、地下40m以深かつ支持地盤の上面から10m以深においては鉄道をはじめ河川や送電線など公共用途のトンネルを、土地所有者への補償を行うことなく設置することができるようになった。
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