大きな揺れが起こり、ベンチなどからグラウンドに非難した選手や関係者=横浜スタジアムで2011年3月11日午後2時53分、安田光高撮影
11日午後に発生した東北沖大地震で、プロ野球のオープン戦は、横浜-ヤクルト(横浜)が七回表無死、楽天-ロッテ(兵庫・明石)が八回表終了時点で打ち切られた。断続的に続く余震、交通機関の混乱が予想されるため、12日に予定した全6試合を中止。横浜-楽天(横浜)は、楽天が明石から移動できないと判断した。13日のヤクルト-楽天(神宮)も中止が決まった。
11日に神宮球場で準決勝2試合が行われた社会人野球JABA東京スポニチ大会は、NTT西日本とJX-ENEOSの決勝の一回表に中断。ノーゲームとなり、18日(神宮)に延期された。
サッカーでは、Jリーグが第2節(12、13日)のリーグ戦全19試合の中止を決めた。全試合中止は93年のJリーグ開幕以来初めて。Jリーグ事務局は入場券の取り扱いについて決定次第、発表する方針。日本スポーツ振興センターは15日から1年間、スポーツ振興くじ(toto)の購入代金返還に応じる。また、日本フットボールリーグ(JFL)の前期第1節(13日)の全9試合も開催が見送られた。11日に国立代々木競技場で行われたフットサルの全日本選手権は、予定した4試合のうち、2試合が中止となった。12、13日も中止で、開催は未定。
バスケットボールは、JX(レギュラーシーズン1位)とトヨタ自動車(同2位)によるWリーグプレーオフ決勝第2戦(12日、福島・郡山)と第3戦(東京)の中止が決定。また、男子の日本リーグは、11~13日に宇都宮市や茨城・ひたちなか市などで開催予定だった8試合のうち、5試合が延期された。バレーボールは12、13日のプレミアリーグ男女の全試合、ハンドボールは日本リーグプレーオフ(12日)の中止が、それぞれ決まった。
女子ゴルフのヨコハマタイヤ・プロギアレディース(高知・土佐CC)は12日からの第2日以降が中止となり、競技自体が不成立となった。12日の世界ボクシング評議会(WBC)女子世界タイトル戦3試合(後楽園)なども中止が決定。アイスホッケーのアジアリーグは、12~15日のプレーオフ決勝3試合(福島・郡山)を開催せず、日本ライフル射撃協会は、宮城・石巻で12、13日に予定していた全日本選手権(エアライフル、エアピストル)の中止を決めた。
日本中央競馬会(JRA)は12、13日に開催予定の中山、阪神、小倉の各競馬の中止を発表した。