ライコウ/対戦たいせん

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ライコウの歴史れきし

第だい二に世代せだい

第だい二に世代せだいのジョウト伝説でんせつの三さん犬いぬの一角いっかくで、エンテイやスイクンと違ちがい映画えいが出演しゅつえんはなかったがOVAで主役しゅやくを張はったライコウは素早すばやさがスターミー並なみの序列じょれつ4位い、特攻とっこうがオムスター並なみの序列じょれつ6位いの速攻そっこう型がた特殊とくしゅアタッカー。防御ぼうぎょはやや低ひくいが、高たかいHPのおかげで、でんきタイプの速攻そっこう型がた特殊とくしゅアタッカーにありがちな紙かみ耐久たいきゅうではない。サイドンのじしんですら2発はつとなるほどの物理ぶつり耐久たいきゅうで、特とく防ぼうも高たかく特殊とくしゅ耐久たいきゅうは当時とうじのでんきタイプではナンバー1だった。登場とうじょう当初とうしょは10まんボルトを覚おぼえないばかりか、徘徊はいかい伝説でんせつであるために厳選げんせんは困難こんなんなことからサンダースに人気にんきが集中しゅうちゅうしたが、クリスタルのおしえわざで10まんボルトを獲得かくとくすると素早すばやさ以外いがい全すべてライコウの方ほうが上うえなことから立場たちばが逆転ぎゃくてん。同おなじくレベルアップ技わざにまきびしが追加ついかされたパルシェンと共ともに相性あいしょう補完ほかんの意味合いみあいも込こめて昆布こぶ戦法せんぽうのためにセットで使つかわれるようになり、ライコウはほえるを撃うつ役割やくわりを与あたえられた。昆布こぶ戦法せんぽうというのは相手あいての交代こうたいに強制きょうせい交代こうたい技わざを合あわせる動うごきを何なん度ども繰くり返かえしてダメージを蓄積ちくせきさせることで、特殊とくしゅアタッカーであってもレベル55たべのこしカビゴンを倒たおせるほどHPを削けずる、というコンセプトである。

他たの技わざは攻撃こうげき技わざにかみくだく、めざめるパワー（こおり）、そしてアイアンテール、補助ほじょ技わざにどくどくとリフレクターだが、ポケスタ金銀きんぎんのニンテンドウカップでは習得しゅうとくレベルの関係かんけいでかみくだくとリフレクターが使用しようできなかった。そのためか、スーパーわざマシンによる思おもい出だし技わざとしてかみくだくの代用だいよう、なおかつひるみを狙ねらえるかみつくが覚おぼえられるようにもなった。稀まれにあまごい+かみなりを使つかうあまごい型がた、めざめるパワーを粘ねばれない場合ばあいののろいとアイアンテールで妥協だきょうした物理ぶつり型がたもある。ウルトラカップではかみくだくでフォローできるが、いずれにしろめざめるパワー（こおり）を粘ねばれるか否ひかで強つよさが大おおきく変かわる。めざめるパワー（こおり）がないと止とまりやすいが、攻防こうぼう高たかい次元じげんで兼かね備そなえた第だい二に世代せだい屈指くっしの特殊とくしゅアタッカーとして多おおくの実績じっせきを残のこした。

第だい三さん世代せだい

仕様しよう上じょうまともな個体こたい値ちのライコウはコロシアム限定げんていであったが、めざめるパワーを覚おぼえさせることは考慮こうりょされず、後述こうじゅつの耐久たいきゅう型がたが一般いっぱん化かしていた。パルシェンとすなあらしの弱体じゃくたい化かにより昆布こぶ戦法せんぽうが下火したびになり、攻撃こうげき技わざのレパートリーの強化きょうかもなかったことはネックとなったが、努力どりょく値ち仕様しようの変更へんこうで耐久たいきゅう低下ていかが起おき、サンダースの繰くり出だしが安定あんていしにくい事ことや 強力きょうりょくな積づみ技わざめいそうの習得しゅうとくなど前ぜん世代せだいとは違ちがう面めんで強化きょうかもされた。めいそう、でんじは、みがわりも獲得かくとくし、この時期じきはコロシアムで粘ねばりさえすればサンダースの上位じょうい互換ごかんと言いえる性能せいのうであった。

シングルバトルではひかりのこな、いばる、みがわり、がむしゃら、リーフブレードで全ぜん抜ぬきを狙ねらえるポテンシャルのあるジュカインに強つよい面めんがあった。居座いすわってもプレッシャー、みがわり、まもるの組くみ合あわせでがむしゃらやみがわりのPPを枯からせることができる上うえに、もっと簡単かんたんにほえるで出で落おちにすることも可能かのう。

第だい四よん世代せだい

ガブリアスよりも素早すばやさの種族しゅぞく値ちに優すぐれていることからそこは相対そうたい的てきな強化きょうかではあったが、HGSSでも徘徊はいかいによるエンカウントだったので厳選げんせん難易なんい度どはさほど変化へんかが無なく、同時どうじにフラットルールの導入どうにゅうでバンギラスが解禁かいきんされたので当初とうしょの予想よそうほど使用しよう率りつは伸のびなかった。配布はいふ限定げんていのライコウは性格せいかくや覚おぼえる技わざなどから一長一短いっちょういったんであり、使用しようするかしないかは好このみによって分わかれるところであった。わるあがきの仕様しよう変更へんこうにより、PP削けずりによる耐久たいきゅう型がたが強化きょうかされた。

ただ、HGSS期きにはラティオス、ハッサム、ライコウ、ギャラドス、ガブリアス、ゲンガーの6匹ひきで素早すばやさを活いかして戦たたかう「高速こうそくスタン」が確立かくりつされ、この「高速こうそくスタン」に使つかわれる形かたちで一定いっていの需要じゅようを得えた。

バトレボ環境かんきょうではさいみんじゅつ使つかいとしてとうじメジャーであったクロバット、メガヤンマ、ゲンガーに有利ゆうりという利点りてんがあり、ラムのみやカゴのみでねむりに対処たいしょしつつみがわりを張はって封殺ふうさつするというのが勝かちパターンであった。

第だい五ご世代せだい

追加ついか点てんはめぼしいものだとボルトチェンジを獲得かくとくした程度ていど。この世代せだいではボルトロスが対抗たいこう馬ばとして登場とうじょう、特性とくせいいたずらごころやじめんタイプ無効むこうが強力きょうりょくであり、ライコウと同おなじような耐久たいきゅう型がたもこなせる。さらにちょうのまいとねむるを組くみ合あわせたウルガモスやタイプ的てきに不利ふりなドリュウズ、ナットレイ等ひとしの登場とうじょう、 しんかのきせきによって強化きょうかされたラッキー、ポリゴン2の台頭たいとうなど、大量たいりょうに不利ふりなポケモンが増ふえたことでライコウは苦難くなんの時代じだいを迎むかえた。だが大抵たいていの速攻そっこうアタッカーを止とめられる耐久たいきゅう型がたとしては依然いぜんとして強力きょうりょくであり、特とくにBW2期きには積づみループの起点きてんとして重宝ちょうほうされた。ローブシンとの相性あいしょう補完ほかんを活いかしつつ壁かべを張はって戦たたかう「ライコウローブ」という構築こうちくが完成かんせいしたのはこの世代せだい。

この世代せだいに登場とうじょうした新あらたなでんき枠わくとしてはボルトロスが存在そんざいするが、ダブルバトルではボルトロスが覚おぼえないリフレクター、ひかりのかべ、バークアウトで差別さべつ化か可能かのうであった。

BW2終期しゅうきに開催かいさいされたジャパンカップ2013ライブ大会たいかいでは微妙びみょうな耐たい性せい、特性とくせい、習得しゅうとく技わざの違ちがいなどからどちらも捨すてがたく思おもいボルトロスとでんき2匹ひき体制たいせいにする出場しゅつじょう者しゃまで登場とうじょうした。

第だい六ろく世代せだい

でんきタイプの仕様しよう変更へんこう、特殊とくしゅ技わざの威力いりょく下方かほう修正しゅうせいが主おもな変更へんこう点てん。ファイアローのブレイブバードを半減はんげんできるなど環境かんきょうの変遷へんせんによる相対そうたい的てきな強化きょうかを受うけた。しかしファイアローやメガシンカの隆盛りゅうせいによって「ライコウローブ」は廃すたれた。ORASではシンクロ対応たいおうである上うえに個体こたい値ちが3V以上いじょう確定かくていであるため、当初とうしょと比くらべれば信しんじられないほどに厳選げんせんが楽らくになった。この世代せだいのPGLレート戦せん統計とうけいデータを分析ぶんせきすると、技わざは10まんボルト、ボルトチェンジ、めざめるパワー、シャドーボールがテンプレであったようであり、サンダースと単体たんたい構成こうせいが似通にかよってしまうこともままあった。ライコウはサンダースと比くらべると耐久たいきゅうに優すぐれるため、たべのこしを持もたせたりシャドーボールの枠わくをめいそうに変かえたりして差別さべつ化かされるケースがよく見みられた。

有利ゆうりなポケモンで受うけることが常つねであるローテーションバトルでは弱点じゃくてん僅少きんしょうな壁かべ張はり役やくである点てんを買かわれ、ORASリーグ初期しょきのシーズン7とシーズン8に使用しよう率りつベスト30入いりを果はたした。だが、ガルーラやガブリアスのじしんを抜群ばつぐんで受うける点てんが響ひびいて徐々じょじょに需要じゅようをサンダーに奪うばわれた。

第だい七なな世代せだい

カプ・コケコという強力きょうりょくなライバルの登場とうじょうにより、めいそう、リフレクター、ひかりのかべを使つかえるでんきタイプとしても立場たちばが危あやうくなった。あちらは130族ぞくである上うえにタイプがこちらよりも優秀ゆうしゅうであり、はねやすめによる回復かいふくも自在じざい。これにより使用しよう率りつがガタ落がたおちし、サンダースよりも使用しよう率りつが下回したまわる結果けっかとなった。ねむる、プレッシャー、シャドーボール、じんつうりき、素もとの耐久たいきゅう力りょくなど差別さべつ化か点てんはあるが、総合そうごう力りょくではカプ・コケコの方ほうがはるかに上うえである。

それでもJCS2018（全国ぜんこくダブル）マスターカテゴリライブ大会たいかいでは出場しゅつじょう者しゃ中ちゅう2人にんの使用しようが確認かくにんされるなど公式こうしき大会たいかいでの使用しよう実績じっせきは皆無かいむではなく、同どう大会たいかいスイスドローを突破とっぱした実績じっせきもある。ダブルバトルではバークアウトで明確めいかくに差別さべつ化かできるため、公式こうしき戦せんではまだ立場たちばがある方ほうではある。USUMリーグダブルバトルシーズン9、シーズン15にはアーゴヨンへの有効ゆうこう打だとなるじんつうりき型かたがかすかに流行りゅうこうした。

第だい八はち世代せだい

冠かんむりの雪原せつげんで追加ついか。

配布はいふ技わざ限定げんていであったはどうだん、ウェザーボールがそれぞれレコードわざ・マシンわざ化か。しんそくも基本きほん技わざになった。これにより、配布はいふ限定げんていだった技わざは全すべて使つかえるようになった。他ほかにもてだすけを獲得かくとくしている。他ほかにも、じめんへの有効ゆうこう打だであり物理ぶつりアタッカーに対たいする居座いすわり性能せいのうを高たかめてくれるねっとうを習得しゅうとく。

一致いっち技わざ、ねっとう、はどうだんと、十分じゅうぶんな技わざ範囲はんいを得えるに至いたったため、めいそうアタッカーとしての道みちが開あけた。

一方いっぽう、耐久たいきゅう型がたとしてはどくどくを、アタッカーとしてはめざめるパワーを没収ぼっしゅうされている。

この世代せだいではたべのこしを持もたせた上うえでおくびょう最速さいそくに仕上しあげ、めいそう、みがわり、ほうでん、ねっとうを覚おぼえさせた耐久たいきゅう型がたが主流しゅりゅう。他ほかにも、こだわりメガネ非ひダイマックス型かた、いのちのたまアタッカー型がた、ねむるめいそうカゴのみ型かたが存在そんざいする。しんそくと特殊とくしゅ火力かりょくを両立りょうりつする場合ばあいはむじゃき、せっかちが推奨すいしょうされる。

シーズン12環境かんきょうでは一時期いちじき使用しよう率りつベスト30に入はいったが、終盤しゅうばんになるとボーマンダ、カイリューなどのように打点だてんを持もてない相手あいてが目立めだつようになり、使用しよう率りつを下さげた。最終さいしゅう的てきにこのシーズンは35位いという可かも不可ふかもない使用しよう率りつに終おわった。カプ・コケコほど火力かりょくが高たかくなく、実際じっさいに使つかう場合ばあい特攻とっこうに努力どりょく値ちを極ごく振ふりでないと突破とっぱ力りょくが低ひくくて仕方しかたがない。

以降いこうは対たいサンダー兵器へいきとして細々こまごまと使つかわれている程度ていど。

シーズン18最終さいしゅう6位い構築こうちくに、めいそうみがわりたべのこし型がたがエントリーされていた。

一般いっぱん的てきな育成いくせい論ろん

伝説でんせつの三さん聖ひじり獣じゅうの1体たいであり、三さん犬いぬの中なかでは特攻とっこう、素早すばやさに秀ひいでている。同おなじ電気でんき系けい伝説でんせつポケモンであるボルトロス、サンダーと比較ひかくすると地面じめんが弱点じゃくてんとなるが、電気でんきが半減はんげんなのでそれらとの撃うち合あいには勝かてる。性格せいかくをおくびょうにして、特殊とくしゅアタッカーに育成いくせいすると良よいだろう。

通常つうじょう特性とくせいはプレッシャーであり、PP削けずりに役立やくだつ。

攻撃こうげき技わざの候補こうほとしては、10まんボルト、ボルトチェンジ、シャドーボール、じんつうりき、ねっとう、バークアウト、めざめるパワー氷こおり等とうが挙あげられる。変化へんか技わざの候補こうほとしては、ほえる、でんじは、めいそう等ひとしが挙あげられる。

強化きょうかアイテムを持もたせて上うえから殴なぐる一般いっぱん的てきなアタッカー型がた、高たかい素早すばやさとそれなりの特殊とくしゅ耐久たいきゅうを活いかして先制せんせいでリフレクター、ひかりのかべを使用しようする壁かべ貼ばり型がた、めいそうを活いかす積づみアタッカー型がた、特性とくせいプレッシャーのPP削けずり効果こうかと合あわせてまもる＋みがわり＋どくどくの耐久たいきゅう型がたと様々さまざまな戦術せんじゅつが取とれる。

耐たい性的せいてきにはボルトロスとサンダーには強つよいものの、前者ぜんしゃにはいたずらごころによる先制せんせいでんじはでこちらが機能きのう停止ていしさせられることも多おおかったが、第だい六ろく世代せだいで電気でんきポケモンはまひにならなくなったため、全すべての戦術せんじゅつが強化きょうかされた。単たん電気でんきなので、これら2匹ひきにも役割やくわりが持もてるようになった。

クラウンのライコウ

特殊とくしゅなライコウとして、配布はいふ限定げんていのライコウ (クラウン)を使用しようする場合ばあいは通常つうじょうのライコウとは使つかい勝手がってが大幅おおはばに異ことなる。性格せいかくがうっかりやに固定こていされているため最速さいそくにできず、高たかい特とく防ぼうも性格せいかく補正ほせいで下さがるので性格せいかく面めんでは不遇ふぐうである。最速さいそくではないことから、ガブリアスを抜ぬけなくなる(準じゅん速そくクラウンライコウS167＜最速さいそくガブリアスS169)ので、めざめるパワー氷こおりの重要じゅうよう度どは一般いっぱんのライコウよりも低ひくくなる。

しかし、特殊とくしゅな技わざを覚おぼえており、中なかでもはどうだんとしんそくは技わざの優秀ゆうしゅうさから採用さいよう率りつは高たかい。他たの技わざは通常つうじょうのライコウと同様どうように10まんボルトなどを採用さいようすると良よいだろう。でんじほうはじゅうりょく前提ぜんていの命中めいちゅう率りつであり、それでも外はずす可能かのう性せいがあるため、10まんボルトなどの方ほうが良よい。