あなたはなぜ今、広島に? 平和記念資料館、入館者数過去最多のわけ
広島平和記念資料館(広島市中区)の入館者数が今年度、1カ月を残して過去最多となった。今年はなぜ入館者が増え、人々は何を求めているのか。
広島平和記念資料館は1955年に開館し、2022年度までに延べ7589万人余が訪れた。近年ではオバマ米大統領(当時)が現職の米大統領として初めて広島を訪問した2016年度に173万9986人、大規模なリニューアルを終えた19年度に175万8746人で過去最多を更新している。
今年度は2月23日時点で176万252人に達した。市は最終的に190万人を超えると見込み、「昨年5月に開催されたG7(主要7カ国)広島サミットを契機として、これまで以上に資料館への関心が高まった」と説明する。
2月の週末、広島県東広島市から夫婦で訪れた会社員の男性(45)は「広島サミットもあり、来てみたいと思った」。展示を見終え、「胸が痛くなった。G7首脳が何を見て、どんな気持ちになったのか気になる」と振り返った。
一方、外国人の来館者からは「サミットの開催地だと知らなかった」「広島でツアーガイドから聞いて初めて知った」という声も聞かれた。
では、なぜ今なのか。
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- 魚住あかり
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