障害しょうがいのある人ひとが社会しゃかい生活せいかつを送おくる際さいの障壁しょうへきを、負担ふたんが過重かじゅうにならない範囲はんいで取とり除のぞく「合理ごうり的てき配慮はいりょ」が、4月がつから民間みんかん企業きぎょうにも義務ぎむ化かされた。ただ、配慮はいりょを求もとめる障害しょうがい者しゃへ反発はんぱつを目めにすることも少すくなくない。4月開始かいしの特集とくしゅう「バリアーをなくすのは誰だれか」では「対話たいわ」を鍵かぎに、この問題もんだいを考かんがえている。

　4月がつ8日にち配信はいしん「車くるまいすインフルエンサーが映画えいが館かんで望のぞむ未来みらい　悔くやし涙なみだからの話はなし合あい」は、車くるまいすユーザーの中嶋なかじま涼子りょうこさんが映画えいが館かんでの悔くやしい出来事できごとをSNS投稿とうこうして炎上えんじょうしたものの、映画館えいがかん側がわと話はなしあえた経緯けいいを紹介しょうかい。障害しょうがいのある当事とうじ者しゃと、かかわる人ひととが「もっとコミュニケーションを」と語かたった。

　4月がつ22日にち配信はいしん「解消かいしょう法ほうは『障害しょうがい者しゃ優遇ゆうぐう』なのか　半はん世紀せいき前まえの言葉ことばが問とう『発想はっそうの転換てんかん』」は、障害しょうがい者しゃの自己じこ表現ひょうげんを研究けんきゅうする荒井あらい裕樹ゆうきさんの寄稿きこうだ。ある障害しょうがい者しゃ運動うんどう家かの言葉ことばを紹介しょうかいしながら、障害しょうがい者しゃが「誰だれかからの『許容きょよう』や『許可きょか』の範囲はんいで社会しゃかい参加さんかする」という発想はっそうからの転換てんかんや、そのための対話たいわと調整ちょうせいの必要ひつよう性せいを訴うったえている。

　5月2日にち配信はいしん「対話たいわ不足ふそくの『過剰かじょうな配慮はいりょ』、障害しょうがい者しゃ雇用こようの発展はってん阻はばむ　コンサルが指摘してき」では、脳性のうせいまひがある障害しょうがい者しゃ雇用こようコンサルタントの黒原くろばる裕喜ひろきさんが、雇やとう側がわの企業きぎょうが「過剰かじょうな配慮はいりょ」に陥おちいる問題もんだいを指摘してき。対話たいわを重かさね、健常けんじょう者しゃ側がわだけでなく障害しょうがい者しゃ自身じしんも自分じぶんの障害しょうがいや特性とくせいを理解りかいすることで、働はたらく環境かんきょうを整ととのえていく必要ひつようがあるという。

　反発はんぱつを超こえ、壁かべをなくす過程かていにそぐうのは、「配慮はいりょ」より対話たいわを経へた「調整ちょうせい」だと感かんじる。様々さまざまな人ひとの声こえからさらに考かんがえたい。（畑山はたやま敦子あつこ）