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LIFULL HOME'S「FRIENDLY DOOR」が目指すウェルビーイング 「住宅弱者」を支援:朝日新聞SDGs ACTION!
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LIFULL HOME'S「FRIENDLY DOOR」が目指めざすウェルビーイング 「住宅じゅうたく弱者じゃくしゃ」を支援しえん

LIFULL HOME'S「FRIENDLY DOOR」が目指すウェルビーイング 「住宅弱者」を支援
LIFULL HOME'S「FRIENDLY DOOR」事業じぎょう責任せきにんしゃの龔軼ぐんさん
LIFULL HOME'S「FRIENDLY DOOR」事業じぎょう責任せきにんしゃ/龔軼ぐん

朝日新聞社あさひしんぶんしゃとHakuhodo DY Matrix、SIGNINGでつくる「ウェルビーイングアクション実行じっこう委員いいんかい」が主催しゅさいする「ウェルビーイングアワード」。だい1かいは、多様たよう幸福こうふく健康けんこうい、みとえる社会しゃかいづくりに貢献こうけんしたとして、4しゃがグランプリにかがやきました。

モノ・サービス部門ぶもん選出せんしゅつされたのは不動産ふどうさん住宅じゅうたく情報じょうほうサービスを運営うんえいするLIFULL (ライフル)です。受賞じゅしょうした「LIFULL HOME'S FRINEDLY DOOR」事業じぎょう責任せきにんしゃである龔軼ぐん(キョウイグン)さんに活動かつどう経緯けいい展望てんぼうについて、きました。(ききて岡見おかみ理沙りさ

「FRIENDLY DOOR(フレンドリー・ドア)」とは

――ウェルビーイングアワードの受賞じゅしょう、おめでとうございます。受賞じゅしょうした「LIFULL HOME'S FRIENDLY DOOR(フレンドリー・ドア)」とはどんな事業じぎょうでしょうか。

外国がいこくせきやLGBTQ、高齢こうれいしゃ一人ひとりおやといった、いえりるさいにハードルがあるほうと、そういった方々かたがた理解りかいがある不動産ふどうさん会社かいしゃをマッチングするサービスです。

ウェブサイト「FRINEDLY DOOR」で、それぞれのまいについて相談そうだんできる不動産ふどうさん会社かいしゃを、「外国がいこくせきフレンドリー」「LGBTQフレンドリー」といったカテゴリーべつまいをさがせるようになっています。

今年ことし、「フリーランス」と「家族かぞくたよれない若者わかもの」のカテゴリーも追加ついかし、合計ごうけいここのつのカテゴリーになりました。現在げんざい賛同さんどうしている不動産ふどうさん店舗てんぽすうせん店舗てんぽ以上いじょうあります。

わたし中国ちゅうごく上海しゃんはい出身しゅっしんで、5さいから日本にっぽんんでいます。あるとき留学生りゅうがくせいとして来日らいにちしたいとこの家探やさがしを手伝てつだい、困難こんなん直面ちょくめんしたことが、この事業じぎょうげるきっかけになりました。いとこは日本語にほんごまなんではなせるし、保証人ほしょうにんもいたのに、「留学生りゅうがくせいだから」「外国がいこくじんだから」という理由りゆう不動産ふどうさん会社かいしゃにことごとくことわられた体験たいけん原点げんてんです。

わたし自身じしんも、2010ねんにLIFULL入社にゅうしゃいえさがそうとしたときにも、家賃やちん保証ほしょう会社かいしゃ審査しんさとおっているのに、住宅じゅうたくのオーナーさんからことわられる経験けいけんもしました。

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LIFULL HOME'Sが実施じっしした「住宅じゅうたく弱者じゃくしゃ」を対象たいしょうにした調査ちょうさでも、やく6わりほうが「バックグラウンド」を理由りゆうに、まいさがしで不便ふべんさやこまったことがあった、と回答かいとうしています。

LIFULL HOME'S 住宅じゅうたく弱者じゃくしゃの「まいさがし」にかんする実態じったい調査ちょうさ結果けっか

住宅じゅうたくは「生活せいかつ根幹こんかん」です。ルーツやはだいろ国籍こくせきといったえられないことを理由りゆう判断はんだんされて、住宅じゅうたく自由じゆうえらべないのはおかしいのではないでしょうか。

「LIFULL HOME'S FRINEDLY DOOR」は、いえ自由じゆうえらべないひとたちをのこさず、インクルーシブにんでいくサービスです。一人ひとりひとりがきていくうえでのゆたかさを実現じつげんすれば、一人ひとりひとりのウェルビーイングにもつながるのではないかとかんがえています。

サイト以外いがいでも不動産ふどうさん会社かいしゃをサポート

――インターネットじょうのサービスが中心ちゅうしんですか。

インターネットでのサイトがメインではありますが、不動産ふどうさん会社かいしゃ当事とうじしゃそれぞれのサポートにもちかられています。

不動産ふどうさん会社かいしゃにとっては、高齢こうれいしゃ外国がいこくせきやLGBTQなどのいわゆる「住宅じゅうたく弱者じゃくしゃ」、「住宅じゅうたく確保かくほよう配慮はいりょしゃ」のかたたちをどうれたらいいのか、というノウハウがまだまだすくない状況じょうきょうです。不動産ふどうさん会社かいしゃけのセミナーで、こまかな対応たいおう方法ほうほうなどについてのノウハウをおつたえしています。

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セミナーのほかにも、生成せいせいAIを使つかって多言たげんでサポートしたり、不動産ふどうさん会社かいしゃのスタッフの接客せっきゃくをサポートするチャット「接客せっきゃくサポートAI」を開発かいはつしたり、みをひろげています。

当事とうじしゃけの情報じょうほう発信はっしんしています。たとえば、一人ひとりおや家庭かていなら○○の助成じょせいきんがある、こういった制度せいど活用かつようするといいですよ、といった記事きじ提供ていきょうしています。さらに当事とうじしゃこえ記事きじとしてなかとどけたいと、メディアとして運営うんえいしています。

LIFULL HOME'S ACTION FOR ALL 公式こうしきnote

セミナーで不動産ふどうさん会社かいしゃやオーナーの理解りかいふかめる

――具体ぐたいてきにはどんなセミナーですか。

不動産ふどうさん会社かいしゃけに、障害しょうがいしゃ高齢こうれいしゃなどそれぞれの支援しえん団体だんたいやNPOのほう講師こうしとしておまねきしたセミナーを開催かいさいし、れるさい対応たいおう方法ほうほう、ノウハウをおつたえしています。

たとえば、視覚しかく障害しょうがいがあるほうたいしてオーナーさんは「火事かじ心配しんぱいだ」というこえもありますが、その場合ばあいはIH調理ちょうり提案ていあんをしましょう、精神せいしん障害しょうがいがあるほう騒音そうおん苦手にがてだから比較的ひかくてきしずかなRC(鉄筋てっきんコンクリート)みやつこにしましょう、なにかあったときそなえてケースワーカーさんと連携れんけいできていればまんいち場合ばあいにも対応たいおうできますよ、といったこまかなノウハウを提供ていきょうしています。

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高齢こうれいしゃほうなら、見守みまもりグッズや家電かでん一般いっぱんてきられていますので、入居にゅうきょわせてセットしましょう、といった内容ないようもあります。

LGBTQのほうなら、同性どうせいカップルが来店らいてんしたとき「こんな対応たいおうをすると(性的せいてき指向しこうなどを本人ほんにん同意どういなく第三者だいさんしゃかす)アウティングにつながってしまいますよ、こう対応たいおうするとスムーズですよ」といった研修けんしゅうもあります。

生活せいかつ保護ほご利用りようしゃ来店らいてんしたとき入居にゅうきょしゃ生活せいかつ保護ほご利用りようする場合ばあい、どう対応たいおうするかは、認定にんていNPO法人ほうじん自立じりつ生活せいかつサポートセンター・もやい」と連携れんけいしたセミナーを開催かいさいしています。外国がいこくせきほうたいしては、外国がいこくじんせんもんのサポート会社かいしゃ連携れんけいし、入居にゅうきょしゃのトラブル対応たいおうれいや、多言たげんでどのように集客しゅうきゃくするか、といったセミナーもあります。

こういった内容ないようを、不動産ふどうさん会社かいしゃつうじて、賃貸ちんたい会社かいしゃのオーナーさんにも役立やくだ情報じょうほうとしておつたえしています。

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ただ一方いっぽうで、現状げんじょうの「LIFULL HOME'S FRINEDLY DOOR」は、サイトじょうで「○○フレンドリー」な不動産ふどうさん会社かいしゃ検索けんさくできる、さがせる機能きのうだけなんです。

現在げんざいの「○○フレンドリー」は不動産ふどうさん会社かいしゃみずか表明ひょうめいしている範囲はんいなので、「本当ほんとうにどこまでフレンドリーなのか」はわからず、実際じっさいには不適切ふてきせつ対応たいおうをしている場合ばあいもあります。

たとえば、「障害しょうがいしゃフレンドリー」をうたっている不動産ふどうさん会社かいしゃくるまいすユーザーがおこなってみたら、くるまいすだからという理由りゆうことわられてしまった、というケースもありえます。だからこそ、実際じっさい利用りようしたほう相談そうだんできる「FRIENDLY DOOR 相談そうだん窓口まどぐち」も用意よういしています。

「なんとなく不安ふあん心理しんりてきなハードルをげたい

――サイト以外いがいえない部分ぶぶんでのサポート態勢たいせいおおきいですね。

わたしたちのビジネスモデルは、いえりたいひとが「LIFULL HOME'S FRINEDLY DOOR」から不動産ふどうさん会社かいしゃわせることで、そのわせにおうじて不動産ふどうさん会社かいしゃからおかねいただく、というものです。

そうすると、そこからどうしてもわせできなかったり、こぼれちたりしてしまうひとたちもいるので、サポートセンターを設置せっちするなど、個別こべつ相談そうだん対応たいおうにもんでいます。

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不動産ふどうさん会社かいしゃやオーナーさんがわにも、「なんとなく不安ふあんだ」「せっしたことがない」「どう対応たいおうしていいかからないかられないでおこう」といった不安ふあんかん心理しんりてきハードルはあるとおもいます。

そういった不安ふあんやハードルを解消かいしょうしたり、れのノウハウを理解りかいしてもらったり、セミナーをつうじて不動産ふどうさん会社かいしゃやオーナーさんの理解りかいふかまることを期待きたいしています。

NPO活動かつどうとシナジーを

――今後こんご展開てんかいはどうかんがえていますか。

「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」は不動産ふどうさん住宅じゅうたく情報じょうほうサービスですので、物件ぶっけんそのものをっているわけではありません。

しかし、住宅じゅうたくさがしに不便ふべん不安ふあんかんじるひとたちにたいしてのソリューション(解決かいけつさく)として、世代せだいがた住居じゅうきょ物件ぶっけんや、色々いろいろ国籍こくせきほうがいる物件ぶっけん高齢こうれいしゃけのサービスなど、ウェブサイトにとどまらない空間くうかんづくりにもんでいきたいとかんがえています。

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またわたし自身じしんが、難民なんみんどもを支援しえんする認定にんていNPO法人ほうじん「Living in Peace」で代表だいひょう理事りじつとめています。

このNPOがJICA(国際こくさい協力きょうりょく機構きこう)やUNHCR(国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむかん事務所じむしょ)などと連携れんけいし、難民なんみん支援しえんおこなってきたことで、ウクライナ侵攻しんこうに、「LIFULL HOME'S」で、難民なんみんけの支援しえん窓口まどぐちげることにもつながりました。

このNPOでの活動かつどうたいする自分じぶんへの信頼しんらいもあって、のNPOと連携れんけいする機会きかいがよりえています。まいの問題もんだいにNPOとともんでいる企業きぎょうはまだあまりないので、NPOの活動かつどうと「LIFULL HOME'S」とでシナジーをんでいければとおもっています。

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