(Translated by https://www.hiragana.jp/)
月周回衛星「かぐや(SELENE)」 - 観測ミッション - PACE

プラズマ観測装置(PACE)
観測機器概要

 現在げんざいつき磁場じば・プラズマ環境かんきょう観測かんそくすると同時どうじに、30~40おくねんまえつき磁場じば・プラズマ環境かんきょうおよびつき深部しんぶ進化しんか研究けんきゅうすることを目的もくてきにしています。
PACEは、つきまわりの電子でんし計測けいそくする電子でんし分析ぶんせきだい(ESA-S1とESA-S2)、太陽たいようふうイオンを計測けいそくするイオン分析ぶんせき1だい(IEA-S)そしてつき周辺しゅうへんのイオンを計測けいそくするイオン質量しつりょう分析ぶんせき1だい(IMA-S)で構成こうせいされています。電子でんしやイオンのエネルギー、密度みつど速度そくど温度おんど質量しつりょうとう測定そくていすることができます。

1:PACE センサーの写真しゃしん断面だんめん
PACE センサーの写真と断面図


観測の原理

 PACEのかくセンサーはしずかでん分析ぶんせきばれるもので、センサー内部ないぶにあるたまからじょう電極でんきょくあいだ電圧でんあつをかけることで、測定そくていする電子でんし、イオンのエネルギーを選別せんべつします。ひろ視野しや確保かくほするため、くちには視野しや方向ほうこう選択せんたく電極でんきょくがあります。IEA-S, IMA-Sには電気でんきてき感度かんどえる機能きのうがあり、さらにIMA-Sにはイオンの質量しつりょう測定そくていするため質量しつりょう分析ぶんせきけられています。



期待される成果

月表げっぴょうめんのアルカリ物質ぶっしつ分布ぶんぷ

 地上ちじょうからの光学こうがく観測かんそくによってつき大気たいきにナトリウム、カリウムなどの元素げんそがかなりのりょうふくまれていることがあかりかとなってきました。これらの大気たいき月表げっぴょうめん起源きげんとするものとかんがえられていますが、その成因せいいんはまだよくわかっていません。PACEはつき周辺しゅうへん空間くうかんでイオンのエネルギーや質量しつりょう測定そくていすることでこれらの成因せいいんあきらかにすると同時どうじに、起源きげんとなっている月表げっぴょうめんのナトリウム、カリウムなどのアルカリ物質ぶっしつ分布ぶんぷ調しらべます。

主要しゅよう観測かんそく性能せいのう

プラズマ観測かんそく
Plasma observation
(PACE)
エネルギー範囲はんい
Energy range
5eV-15keV(ESA)
5eV/q-28keV/q(IEA,IMA)
方位ほうい測定そくてい分解能ぶんかいのう
Angular resolution
5°×8°(ESA)
5°×5°(IEA)
5°×5°(IMA)
測定そくてい間隔かんかく
Sampling interval
1 sec




PI紹介
PACE 齋藤 義文 Yoshifumi Saito

齋藤さいとう 義文よしふみ
Yoshifumi Saito


宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう
宇宙うちゅう科学かがく研究けんきゅう本部ほんぶ
宇宙うちゅうプラズマ研究けんきゅうけい