風の旅行社について
代表取締役 原 優二
弊社は、1991
年、「
日本人に、もっとネパールに
行ってほしい」と
願って
創業し、その
願いをチベット、ブータン、モンゴル、モロッコ、ペルー、
中南米、ウズベキスタン、キルギス、カンボジア、ラオス、ミャンマー
等々へと
広げて
参りました。その
中で
一番大切にしてきたことは、
現地と
直接つながることです。それが「
風ファミリー(
現地支店)」や「
風ネットワーク(
現地提携旅行会社)」です。
彼らと協同して旅づくりをすることで、弊社のオリジナリティーを保つことが可能となり、お客様にご満足いただける旅が実現できると考えております。また、この現地との強固なつながりこそが安全・安心を確保する上で極めて大きな役割を果たしてきたと自負しております。
また、旅づくりにおいては、その国・地域の歴史、文化、習慣、生活を尊重し、自然や歴史的建造物等を観るだけでなく現地の人々の暮らしに触れ交流ができるよう心掛けております。同時に、旅の中で“Doを提案”することにも力を入れております。トレッキング、ハイキング、乗馬、自転車、バードウォッチング、カメラで撮影、料理、音楽など様々な“Do”をテーマにした旅を今後も提案して参ります。
しばしば “風らしさ”についてスタッフで話すことがあります。しかし、なかなかこれだという 定義は定まりません。そもそも“らしさ”などという曖昧なものを、言葉で定義しようとすること自体に無理があります。しかし、スタッフの心には、“風らしさ”は明らかに存在します。
私は“自らを律し自ら立つ” すなわち自律・自立を基本にして生きてきました。裏返せば、他には他の自律・自立があるということです。言いかえれば、それは“個”であり、最も尊重されねばなりません。個は宝です。私は、それが“風らしさ”の一つの答えであり弊社の旅づくりの基本にもなっていると考えております。
原 優二が語る風の旅行社
書籍の紹介
『風の旅行社物語』
─旅行会社のつくりかた
著●
原優二(
風の
旅行社 代表取締役)
定価●2,000
円+
税
ISBN978-4-7808-0114-9 C0026
四六判/224ページ/
並製
書籍購入サイトへ
内容紹介
「
風の
旅行社」はネパールのトレッキング
会社設立がきっかけとなり、
誕生しました。
時は、
格安航空券、
激安ツアー
販売が
急増した1990
年代。「
風の
旅行社」もまた
格安チケット
販売を
主軸に
展開していきます。しかし、
大手旅行会社の
格安航空券販売への
進出も
始まり、
低価格競争は
熾烈さを
増していきます。ただただ
安いチケットを
売りまくる
日々…、
二、
三年で
若いスタッフが
入れ
替わるようなローコストパフォーマンスを
徹底的に
追求する
方法でしか
生き
残れない
会社。これが
自分のやりたかった
会社なのか? いったい
自分たちは
何のために
旅行会社という
会社をやっているんだろう?
何のために
仕事をしているんだろう?
1996
年6
月、
風の
旅行社は「
格安航空券販売をやめる」という
大きな
決断をします。
自分たちにしか
作れない、オリジナルな
旅を
売っていこう。ネパール、モンゴル、チベット、ブータン…、
次々に
現地に
支店、ネットワークを
広げ、
現地のスタッフを
育て
徹底的に「フルパッケージツアー」にこだわっていきます。
旅行社をつくった
物語ですが、
会社経営の
思想が
描かれた
新しいビジネス
書でもあります。