風のこだわりの一つとして、マラケシュでの宿泊は邸宅を改築して宿泊施設としている「リアド」利用が主流です。マラケシュやフェズの旧市街では多くのリアドが存在し、5つ星ホテルに勝るとも劣らない高級リアドから、オーナーが一人で切り盛りしているようなものまで様々あり、雑誌やテレビでも頻繁に取り上げられるようになっています。
部屋数の制限などで大人数の団体旅行では受け入れが難しく、またハード面でもホテルのような快適さは望めないリアドもあります。しかし、個人の旅行者にとっては異国に暮らすように滞在でき、現地の生活リズムに合わせたリアドで過ごす時間はまさに旅の醍醐味の一つではないでしょうか?
「リアド」とは
リアド(またはリヤド)とは本来「木が植えられた庭」や「邸宅」を意味します。噴水や木々のある中庭を取り囲むように部屋が配置されている邸宅を改築し、宿泊客を受け入れるようにしたものを現在は「リアド」と呼んでいます。看板もあげてないような所が多いので、地元の人でもどこにあるかわからないことも。
シャウエンリアド(一例)
ここでしか体験できない滞在
リアドのほとんどは個人経営で、少人数のスタッフに数室部屋の寝室が用意されているだけ。団体旅行などではまず泊まれません。個人のお宅に宿泊しているような感覚で、風と日差しが入り込む心地よい中庭で朝食をとったり、テラスでゆっくりと過ごすことができます。風の旅行社では実際にスタッフが何度も足を運び情報収集をしていますので、お客さまの好みにぴったりのリアドをご提案します。
マラケシュリアド(一例)
リアドは小さな美術館
オーナーの空間へのこだわりが随所に生きるリアドは、まさに小さな美術館。中庭の手入れやサロン(居間)のクッション、寝室の小物に至るまで、個性や独特の趣を大切にしています。古典的なモロッコスタイルからモダンインテリアまで様々な内装が目を楽しませてくれるでしょう。
シャウエンのリアド(一例)
ホテルに勝る? 劣る?
ホテルのような均一した設計で建てられていないため、同じリアドの中でも部屋の造りや大きさは様々です。ダブルベッドとシャワーのみの設備が基本となり、空調設備がなくヒーターや扇風機だけの所もあります。それでもリアドが魅力的なのは、メディナの中で生活する人々の息遣いに触れられるからです。ここでしか体験できない滞在、それがリアドです。
リアドにはそれぞれオーナーの想いやコンセプトがつまっていて、同じつくりのものはほとんどありません。重い扉を開き、一歩その中に足を踏み入れれば、メディナの喧騒からは想像もつかないような別世界が広がっています。あるリアドは噴水の流れる音が心地よく響き、涼を感じさせてくれます。またあるリアドは扉を開けると目の前にプールが飛び込んできます。更にまたあるリアドは小鳥がさえずり、木々が生い茂っています。それぞれのリアドはオーナーの趣味・センスが光り思わずため息が出てしまいます。
リアドでの朝食(一例)
風のツアーでリアドに泊まる
ロケーションやセンス、サービスにしても様々なため、すべてのリアドが日本人旅行者にお薦めできるとは限りません。ツアーでは出張時に実際泊まったり、現地スタッフが見学したリアドをメインに利用します。)
マラケシュリアドの部屋(一例)
リアド Q&A
Q1.ベッドメイクはしてくれますか?
A1.もちろんやってくれます。クリーニングなどもOKです(有料)。その他お願いごとがあればリアドに相談して下さい。その際チップは必要です。
Q2.飲み物などは持ち込めますか?
A2.リアドはまるで家のようにくつろげるのが魅力で、多くの場合外からの持込みは可能です。部屋にミニバーはなく、共有の冷蔵庫を自由に使え、中庭やサロンなどでつくろぎながら飲むのもOKです。なお、多くのリアドは酒類を置いていませんので、ご自身で調達して下さい。
Q3.食事は頼めますか?
A3.昼食や夕食は含まれていませんが、現地にて事前依頼すれば別料金で作ってくれます。一般的に値段は市内レストランより高めですが、好みや個人の希望を聞いたりと個別対応が可能です。
Q4.バスタブはありますか?
A4.シャワーのみが基本ですが、バスタブ付きのお部屋もございます。ただ、バスタブにお湯を張る習慣がないため、日本のようにお湯を張ると途中で水になるケースがございますのでご注意ください。
Q5.充電やWi-Fi利用ができますか?
A5.部屋にもコンセントがあるので充電や電気製品の使用は問題ありませんが、変換プラグや変圧器などの器具は置いてない場合が多いです。Wi-Fiの設備もほとんどのリアドに完備していますがお部屋の場所によってつながりにくい場合があります。
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