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第113回労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会(議事録)|厚生労働省

だい113かい労働ろうどう政策せいさく審議しんぎかい労働ろうどう条件じょうけん分科ぶんかかい労災ろうさい保険ほけん部会ぶかい議事ぎじろく

 

 

1.にち れいねん7がつ30にち(火) 1000ふん~1056ふん
 
2.場所ばしょ AP虎ノ門とらのもん ルームA(※一部いちぶオンラインでの開催かいさい
         (東京とうきょう千代田ちよだ内幸町うちさいわいちょう 1 丁目ちょうめ 3-1 こうビルディング)

3.出席しゅっせき委員いいん
公益こうえき代表だいひょう委員いいん)
学習院大学がくしゅういんだいがく経済学部けいざいがくぶ経営けいえい学科がっか教授きょうじゅ一橋大学ひとつばしだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ もりとう もとはく
明治大学めいじだいがく法学部ほうがくぶ教授きょうじゅ 小西こにし 康之やすゆき
慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく医学部いがくぶ大学院だいがくいん健康けんこうマネジメント研究けんきゅう教授きょうじゅ 武林たけばやし とおる
名古屋大学なごやだいがく大学院だいがくいん法学ほうがく研究けんきゅう教授きょうじゅ 中野なかの 妙子たえこ
大阪大学おおさかだいがく理事りじふく学長がくちょう 水島みずしま 郁子いくこ
読売新聞よみうりしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃ編集へんしゅう委員いいん みやさとし いずみ

労働ろうどうしゃ代表だいひょう委員いいん
○UAゼンセン労働ろうどう条件じょうけんきょく部長ぶちょう 柏田かしわだ いたるはん
全国ぜんこく建設けんせつ労働ろうどう組合くみあいそう連合れんごう労働ろうどう対策たいさく部長ぶちょう 田久たく さとる
全日本ぜんにほん海員かいいん組合くみあい中央ちゅうおう執行しっこう委員いいん政策せいさく局長きょくちょう 立川たちかわ 博行ひろゆき
日本にっぽん労働ろうどう組合くみあいそう連合れんごうかい総合そうごう政策せいさく推進すいしんきょく総合そうごう政策せいさく推進すいしん局長きょくちょう とみ裕子ゆうこ
日本にっぽん科学かがくエネルギー産業さんぎょう労働ろうどう組合くみあい連合れんごうかいふく事務じむ局長きょくちょう 永井ながい まなぶ
日本にっぽん基幹きかん産業さんぎょう労働ろうどう組合くみあい連合れんごうかい中央ちゅうおう執行しっこう委員いいん 平川ひらかわ いたるとき

使用しようしゃ代表だいひょう委員いいん
○一般社団法人日本経済団体連合会労働法制本部統括主幹 坂下さかした  
東京とうきょう海上かいじょうホールディングス株式会社かぶしきがいしゃ人事じんじシニアマイスター 砂原すなはら 和仁かずひと
日本通運にほんつううん株式会社かぶしきがいしゃじんざい戦略せんりゃく次長じちょう たけとも 紘子ひろこ
日本にっぽん製鉄せいてつ株式会社かぶしきがいしゃ人事じんじ労政ろうせい部長ぶちょう 福田ふくだ ひろし
西松建設にしまつけんせつ株式会社かぶしきがいしゃ安全あんぜん環境かんきょう本部ほんぶ安全あんぜん担当たんとう部長ぶちょう さいかわ りゅうゆかり

4.議題ぎだい 
(1)労働ろうどうしゃ災害さいがい補償ほしょう保険ほけんほう施行しこう規則きそく一部いちぶ改正かいせいする省令しょうれいあん要綱ようこうについて(諮問しもん
(2)れい年度ねんどだいかい社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうかんする検討けんとうかいについて(報告ほうこく
(3)労災ろうさい診療しんりょう改定かいていについて(報告ほうこく
(4)その

5.議事ぎじ
もりとう部会ぶかいちょう 皆様みなさまかた、おはようございます。定刻ていこくとなりましたので、ただいまから「だい113かい労働ろうどう労災ろうさい保険ほけん部会ぶかい」を開催かいさいいたします。本日ほんじつ部会ぶかい会場かいじょうおよびオンラインの両方りょうほう実施じっしをいたします。出欠しゅっけつ状況じょうきょうですが、平川ひらかわ委員いいん欠席けっせきうかがっております。あと、みやさとし委員いいんおくれての出席しゅっせきうかがっております。出席しゅっせきしゃ現在げんざい16めいですが、公益こうえき代表だいひょう労働ろうどうしゃ代表だいひょう使用しようしゃ代表だいひょう、それぞれ3ぶんの1以上いじょう出席しゅっせきがございますので、定足数ていそくすうたしていることを報告ほうこくいたします。
 まず、このたびあらたに就任しゅうにんされた委員いいん紹介しょうかいいたします。本荘ほんじょう太郎たろう委員いいんわりまして、日本にっぽん製鉄せいてつ株式会社かぶしきがいしゃ人事じんじ労政ろうせい部長ぶちょう福田ふくだひろしさまでございます。
福田ふくだ委員いいん 日本にっぽん製鉄せいてつ福田ふくだです。どうぞよろしくおねがいします。
もりとう部会ぶかいちょう また、事務じむきょく人事じんじ異動いどうがありましたので、挨拶あいさつをおねがいいたします。
審議しんぎかん 労災ろうさい賃金ちんぎん担当たんとう審議しんぎかん拝命はいめいいたしました田中たなかもうします。どうぞよろしくおねがもうげます。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。それでは議題ぎだいはいります。だい1の議題ぎだいは「労働ろうどうしゃ災害さいがい補償ほしょう保険ほけんほう施行しこう規則きそく一部いちぶ改正かいせいする省令しょうれいあん要綱ようこうについて(諮問しもん)」でございます。こちらは諮問しもん案件あんけんとなっておりますので、よろしくおねがいいたします。まず、事務じむきょくから資料しりょう説明せつめいをおねがいいたします。
労災ろうさい管理かんり課長かちょう それでは資料しりょう1で説明せつめいをいたします。資料しりょう1の3ページ御覧ごらんください。今般こんぱん諮問しもんは、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょう事務じむてるべき限度げんどがく見直みなおしをおねがいするものです。こちらの資料しりょううえ四角よつかどなか現行げんこう限度げんどがくさだかた記載きさいしています。保険ほけんりょう収入しゅうにゅうとそれから積立つみたてきんからしょうずる収入しゅうにゅう、それから労災ろうさい勘定かんじょう徴収ちょうしゅう勘定かんじょうられる預託よたくきん利子りし収入しゅうにゅうとう合計ごうけいしたがくに、なかにある120ぶんの20をじょうじ、そのがく労災ろうさい勘定かんじょう徴収ちょうしゅう勘定かんじょうのその雑収入ざっしゅうにゅう(公務員こうむいん宿舎しゅくしゃ賃料ちんりょうとう)、これをくわえたがくが、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょう事務じむてられる予算よさん上限じょうげんとなるようにしております。
 現状げんじょう予算よさん資料しりょう下段げだん記載きさいしております。今年度こんねんどところ御覧ごらんいただきますと、れい6年度ねんどもうげますとなかあたりにありますが、いま説明せつめいした計算けいさん方法ほうほう算定さんていした限度げんどがくというのが、1,828おくえんとなっており、この社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょう事務じむてている所要しょようがくは1,761おくえんで、限度げんどがくたいする所要しょようがく割合わりあいは96.3%と、かなり逼迫ひっぱくした状況じょうきょうにあるということです。
 つぎの4ページのスライドを御覧ごらんください。今般こんぱん、この限度げんど見直みなおしをおねがいする背景はいけいですが、所要しょようがくびる要因よういんおおきく4てんほどあります。1つはらい賃金ちんぎん立替たてかえはらい事業じぎょうです。こちら今年度こんねんどはいり、実績じっせきがく前年ぜんねん同期どうきのおよそ1.5ばいびており、来年度らいねんどもこの傾向けいこうつづくおそれがあり、所要しょようがくおおきくびるという見込みこみです。
 2つからは事務じむかんするものになります。1つはシステム関連かんれん経費けいひびです。事務じむなかで、労働ろうどう基準きじゅん行政ぎょうせい情報じょうほうシステムの運用うんよう経費けいひとう措置そちしているわけですが、これらが昨今さっこん人件じんけん高騰こうとう物価高ぶっかだかえんやす影響えいきょうけてびてきていることにくわえて、先般せんぱん政府せいふにもデジタルちょうができましたが、かく省庁しょうちょうのシステムについて政府せいふ統一とういつてき仕様しようにする方針ほうしんしめされており、それに対応たいおうするためのシステム改修かいしゅう実施じっしする必要ひつようがあることから、所要しょようがくおおきくびる見込みこみです。ただ、この改修かいしゅうは、事業じぎょうぬし労働ろうどうしゃ方々かたがた手続てつづきのオンライン行政ぎょうせい事務じむ効率こうりつすすめるものであり、事業じぎょうぬし労働ろうどうしゃ皆様みなさまにもメリットがあるものとかんがえています。
 3つ人件じんけんです。昨今さっこん賃上ちんあげのながれにより、公務員こうむいん人事院じんじいん勧告かんこくにより賃上ちんあげがつづいており、これにくわえて相談そうだんいんとう正規せいき雇用こよう職員しょくいんについては、どういち労働ろうどうどういち賃金ちんぎんへの対応たいおう必要ひつようであることから、こちらの所要しょようがくえる見込みこみです。
 4つ徴収ちょうしゅう勘定かんじょうへの繰入くりいれのぞうです。徴収ちょうしゅう勘定かんじょう事務じむについては、雇用こよう保険ほけん労災ろうさい保険ほけん両方りょうほうから折半せっぱん負担ふたんすることになっており、徴収ちょうしゅう勘定かんじょうでも労災ろうさい勘定かんじょう同様どうようにシステム関連かんれん経費けいひ人件じんけんとうびが見込みこまれるということで、所要しょようがくびる見込みこみとなっております。
 以上いじょうのような所要しょようがくぞうにより、れい7年度ねんど予算よさん見込みこみがくにおいては、現在げんざい限度げんどがく現状げんじょうこのグラフでは保険ほけんりょう収入しゅうにゅう前年度ぜんねんど雇用こようしゃ所得しょとくりつをそのままよこきにして計算けいさんしておりますが、これを上回うわまわってしまう見通みとおしになっております。
 スライド1まいもどりまして、このため、れい6、7年度ねんどらん赤字あかじ記載きさいをしていますが、限度げんどがく計算けいさんたってじょうずるりつについて、120ぶんの20から125ぶんの25にげさせていただきたいとかんがえています。この125ぶんの25にするかんがかたについては、資料しりょう左側ひだりがわ現在げんざい保険ほけん料率りょうりつ記載きさいしていますが、1,000ぶんの4.4となっています。このうち社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょう事務じむてるぶんとして1,000ぶんの0.9を負担ふたんしていただいていまして、全体ぜんたいめる割合わりあいが20%きょうとなっていることをまえて、この5ぶんの1ということで125ぶんの25を限度げんどわくとしていただきたいというものです。なお、限度げんどがくげたからといましても、予算よさんがくをこの限度げんどがくいっぱいまで措置そちするというものではありません。さきほどもうげたように、はらい賃金ちんぎん立替たてかえはらい事業じぎょうなどで倒産とうさん急激きゅうげき増加ぞうかなどにも対応たいおうできるように、一定いっていわく用意よういしておくというものです。
 今般こんぱん一定いってい事務じむぞう見込みこまれるところですが、それ以外いがいのところについては、十分じゅうぶん精査せいさをいたしまして、いたずらに予算よさんぞうとなるようなことにはならないようにしたいとかんがえております。今般こんぱん限度げんどがく引上ひきあげについて理解りかいたまわればとおもっております。
 資料しりょう2まいもどっていただいて、こちらが改正かいせい省令しょうれいあん要綱ようこうになります。そのだいいちですが、「社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうようする費用ひようおよ労働ろうどうしゃ災害さいがい補償ほしょう保険ほけん事業じぎょう事務じむてるべきがくについて、その限度げんどがく算出さんしゅつたりさだめられている、労働ろうどうしゃ災害さいがい補償ほしょう保険ほけんかか労働ろうどう保険ほけんりょうがく等々とうとう合計ごうけいがくじょうずる割合わりあいを、125ぶんの25とすること」としております。どうぞ、よろしくおねがいします。わたしからの説明せつめい以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。それでは、委員いいん皆様みなさまから意見いけん質問しつもんいただきたいとおもいます。オンラインのほうはチャットで発言はつげん希望きぼうしくは挙手きょしゅボタンを使つかっていただいてもかまいません。それから、会場かいじょうにいらっしゃるほう挙手きょしゅでおねがいしたいとおもいます。よろしくおねがいいたします。
とみだか委員いいん ありがとうございます。意見いけんを1てんもうげたいとおもいます。さきほども説明せつめいいただきましたが、今回こんかい社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょう事務じむてるべき限度げんどがく引上ひきあ理由りゆうの1つにはらい賃金ちんぎん立替たてかえはらい制度せいどげられています。この制度せいどは、うまでもなく、労働ろうどうしゃ生活せいかつ安定あんていはか重要じゅうようなセーフティネットであるとかんがえておりますので、予算よさん不足ふそくこすことはあってはならないとかんがえます。
 さきほどもすこれていただきましたが、コロナ実施じっしされた各種かくしゅ補助ほじょきん支援しえん制度せいど終了しゅうりょうしたなかで、倒産とうさんなどの問題もんだいいまえているということもあり、これからもさら表面ひょうめんする可能かのうせいというのはたかいのではないかとおもっております。
 くわえてさき国会こっかいで、事業じぎょうせい融資ゆうし推進すいしんほう成立せいりつし、事業じぎょう組織そしき再編さいへんなどがすすむことも予測よそくされるのではないかとかんがえています。そういった状況じょうきょうまえはらい賃金ちんぎん立替たてかえはらい制度せいどについては、財源ざいげんをしっかりと確保かくほして円滑えんかつ制度せいど運営うんえいはかることが重要じゅうようであるとかんがえておりますので、そのてんつよ要望ようぼうします。以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。ほかに、どなたか。坂下さかした委員いいん、おねがいいたします。
坂下さかした委員いいん ありがとうございます。経団連けいだんれん坂下さかしたです。資料しりょう1の参考さんこう記載きさいされている理由りゆうにより、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうとう限度げんどがく引上ひきあげが必要ひつようだという事務じむきょく説明せつめいについては理解りかいいたしました。しかしながら、今後こんご所要しょようがく見込みこみがえるたびに、限度げんどがくげられていくのではないかというてん大変たいへん懸念けねんします。
 経団連けいだんれんとしては、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうかんする検討けんとうかいにおきまして、かねてから、その事業じぎょう全体ぜんたい予算よさんを2013ねん水準すいじゅんもどしていただくということをつよ要望ようぼうをしております。これ以上いじょう限度げんどがく引上ひきあげとならないように、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょう趣旨しゅしにそぐわないような事業じぎょう大胆だいたん削減さくげんないし廃止はいしし、また、PDCAサイクルによる見直みなおしも徹底てっていするなどしていただき、これまで以上いじょうにメリハリのある見直みなおしをしていただきたいということをあらためて要望ようぼうしたいとおもいます。以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。ほかに、どなたか。さいかわ委員いいん、どうぞ。
さいかわ委員いいん さいかわです。わたしいま坂下さかした委員いいんがおっしゃったように、やはり、この事業じぎょうもおかねけようとおもえばいくらでもけられてしまうというところがあるので、やはり最終さいしゅうてきに、すくなくとも以前いぜんから要望ようぼうしている2013ねんですかね、その予算よさん程度ていど目標もくひょうらしていくということが、まず大前提だいぜんていであって、今回こんかいのこの4つの理由りゆうというのは、わたし仕方しかたがないとはおもっています。
 とくに、このシステム関連かんれん経費けいひかんしては、短期たんきてき費用ひようだとおもっていまして、これが将来しょうらいてきにシステムが毎年まいとし毎年まいとしえていくみたいなことは、あるべきではないとおもっておりますので。たとえば、今回こんかいげたとしても、来年度らいねんどはもう一度いちど本当ほんとう必要ひつようなのかと、全体ぜんたい事業じぎょうらしていく目標もくひょうといいますか、中長期ちゅうちょうきてき目標もくひょうをある程度ていど設定せっていして、そのなからしていくといいますか、ごう目的もくてきせい効率こうりつせいと、それを基本きほん方針ほうしんとしてやっていますので、そこは本当ほんとうにちゃんとっているのかどうかの精査せいさをして、らしていくような中長期ちゅうちょうき目標もくひょう設定せっていすべきではないかとおもっております。以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。オンラインで砂原すなはら委員いいんげております。どうぞ。
砂原すなはら委員いいん いま坂下さかした委員いいん最上もがみ委員いいんからおはなしいただいたように、メリハリをつけた見直みなおしによって、今後こんご運用うんようしていただきたいということを一言いちげんもうげさせてください。よろしくおねがいします。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます、すみません。ほかに、どなたか、よろしいですか。それでは、意見いけんいくつかうけたまわりましたが、特段とくだん今回こんかい諮問しもんについては反対はんたいとう意見いけんはなかったようなので、今回こんかい諮問しもんのあったけんにつきましては、とう部会ぶかいとしては「妥当だとう」とみとめて、労働ろうどう条件じょうけん分科ぶんか会長かいちょうてに報告ほうこくすることとしたいとおもいますが、それでよろしいでしょうか。
(異議いぎなし)
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。それでは、そのようにすすめさせていただきたいとおもいます。労働ろうどう政策せいさく審議しんぎかいれいだい7じょうだい7こうにより、部会ぶかい議決ぎけつをもって分科ぶんかかい議決ぎけつとすることができ、どうれいだい6じょうだい7こうにより、分科ぶんかかい議決ぎけつをもって審議しんぎかい議決ぎけつとすることができるとさだめられております。
 また、労働ろうどう条件じょうけん分科ぶんかかい運営うんえい規程きていだい7じょうにおきまして、とう部会ぶかい議決ぎけつをもって分科ぶんかかい議決ぎけつとするということになっており、労働ろうどう政策せいさく審議しんぎかい運営うんえい規程きていだい9じょうにおきまして、分科ぶんかかい議決ぎけつをもって審議しんぎかい議決ぎけつとするとなっております。したがって、とう部会ぶかい議決ぎけつ審議しんぎかい議決ぎけつとなります。
 それでは、事務じむきょくから答申とうしんあんをおくばりいたしましたし、また、用意よういしてもらっておりますので、げていただきたいとおもいます。
労災ろうさい管理かんり課長かちょう それでは、こん手元てもととスライドにもせておりますが、こちら3まい構成こうせいになっておりまして、3まいにこの部会ぶかいでのこたえ申文もうしぶみがございます。
 労災ろうさい保険ほけん部会ぶかいちょうもりとう部会ぶかいちょうから労働ろうどう条件じょうけん分科ぶんかかい荒木あらき分科ぶんか会長かいちょうてのものになっておりまして、れい6ねん7がつ30にち厚生こうせい労働省ろうどうしょうはつもと0730だい1ごうをもって労働ろうどう政策せいさく審議しんぎかい諮問しもんのあった標記ひょうきについては、本部ほんぶかいは、審議しんぎ結果けっか下記かきのとおり結論けつろんたので報告ほうこくする。「」としまして、厚生こうせい労働省ろうどうしょうあん妥当だとうみとめるとしております。
 これをまえて2まいになりますが、労働ろうどう条件じょうけん分科ぶんか会長かいちょうから、労働ろうどう政策せいさく審議しんぎかい会長かいちょうての報告ほうこく、そして1まいになりますが、労働ろうどう政策せいさく審議しんぎかい会長かいちょうから厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんての答申とうしんというかたち構成こうせいになっております。わたしからの説明せつめい以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。ただいまげられた内容ないよう部会ぶかいちょうから分科ぶんか会長かいちょう分科ぶんか会長かいちょうから労働ろうどう政策せいさく審議しんぎ会長かいちょうてに報告ほうこくし、いずれは厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんてに答申とうしんおこなうことにしたいとおもいます。なお、オンラインで参加さんかほうには答申とうしんあんのちほど送付そうふさせていただきます。
 それでは、つづいて議題ぎだい(2)にはいりたいとおもいます。議題ぎだい(2)は「れい6年度ねんどだい1かい社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうかんする検討けんとうかいについて」です。まず、事務じむきょくより説明せつめいをおねがいいたします。
労災ろうさい管理かんり課長かちょう つづきまして、2つ議題ぎだいれい6年度ねんどだい1かい社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうかんする検討けんとうかいについて」、報告ほうこくをいたします。この検討けんとうかいは、案内あんないのとおり、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょう実施じっししているかく事業じぎょうにつきまして、アウトプット、アウトカムの目標もくひょう設定せっていし、それについてAからDまでの評価ひょうかをいたしまして、この検討けんとうかい報告ほうこくをし、今後こんご予算よさん、あるいは事業じぎょうのありかた議論ぎろんいただいているものです。
 まずはこの検討けんとうかい報告ほうこくした内容ないようについて、概略がいりゃく説明せつめいをしたいとおもいます。参考さんこう資料しりょう検討けんとうかい資料しりょう御覧ごらんください。めくっていただいた最初さいしょの2まいになりますが、資料しりょう1を御覧ごらんください。実績じっせき評価ひょうか対象たいしょう事業じぎょう全部ぜんぶで43事業じぎょうありまして、そのれい5年度ねんど評価ひょうかを、かく事業じぎょう担当たんとうのほうでしております。A評価ひょうかといいますのは、アウトプット指標しひょう、アウトカム指標しひょうをいずれも達成たっせいしたもので、2つの指標しひょうのうちいずれか、あるいは両方りょうほう達成たっせいできなかった場合ばあいは、B、C、あるいはDの評価ひょうかけるということになっております。今回こんかい、43事業じぎょうありましたけれども、昨年度さくねんど評価ひょうかについてB、C、またはDとなった事業じぎょうは、全部ぜんぶで7事業じぎょう全体ぜんたいの16%でした。7つの事業じぎょうにつきましては、その資料しりょうしたのほうに事業じぎょうめい記載きさいされています。
 内容ないようにつきましては、部会ぶかい資料しりょう資料しりょう2にもどっていただきまして、議事ぎじ要旨ようし御覧ごらんいただきながら説明せつめいをさせていただきたいとおもいます。まず総論そうろんについての意見いけんとして、1つのポツですが、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうについて、メリハリをけた予算よさん配分はいぶんおこなうこと、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょう対象たいしょう直結ちょっけつしないような事業じぎょうについては、廃止はいしふく大胆だいたん見直みなおしをおこない、2013ねん水準すいじゅんにできるだけ近付ちかづけてほしいという意見いけんいただいたところです。
 つぎ個別こべつ事業じぎょうについていただいた意見いけんです。14ばん労災ろうさい診療しんりょう被災ひさい労働ろうどうしゃ援護えんご事業じぎょう補助ほじょ事業じぎょうについてです。被災ひさい労働ろうどうしゃたいする診療しんりょうおこなった労災ろうさい保険ほけん指定してい医療いりょう機関きかん都道府県とどうふけん労働ろうどうきょく診療しんりょう請求せいきゅうして、くに診療しんりょう支払しはらうことになりますけれども、労災ろうさい保険ほけんでは医療いりょう機関きかんから診療しんりょう請求せいきゅうがあった場合ばあいには、まずその請求せいきゅうについて労災ろうさい認定にんていできるのかどうかの調査ちょうさおこないまして、その診療しんりょう審査しんさおこなうことになりますので、診療しんりょう支払しはらいまで一定いってい日数にっすうようする場合ばあいがあります。このあいだは、診療しんりょう支払しはらいもおこなわれないことになりますので、労災ろうさい指定してい医療いりょう機関きかん経済けいざいてき負担ふたん軽減けいげんするため、労災ろうさい保険ほけん情報じょうほうセンターでは、くにから診療しんりょう支払しはらわれるまでのあいだ診療しんりょう同額どうがく利子りしけるという事業じぎょうおこなっていまして、くにがこの利子りし貸付かしつけ事業じぎょう補助ほじょきん交付こうふしております。こちらの事業じぎょう評価ひょうかはDとなっております。具体ぐたいてきにはアウトカム指標しひょう労災ろうさい指定してい医療いりょう機関きかんすう増加ぞうか目標もくひょう達成たっせいというものでした。
 2つのポツのところですが、できるだけなが期間きかんおな地域ちいき労災ろうさい指定してい医療いりょう機関きかんがあるということが重要じゅうようであることから、指定していけている医療いりょう機関きかん負担ふたんがないか確認かくにんいただきたいという意見いけんです。
 そのつぎのポツですが、アウトカム指標しひょうについて、具体ぐたいてきなんけんやすというものではなくて、そう医療いりょう機関きかんすうなんパーセントを目指めざしていくかたちのほうが、本来ほんらいあるべき姿すがたではないかといった意見いけんをいただきました。とく後者こうしゃ意見いけんにつきましては、事務じむきょくのほうからつづ現在げんざい目標もくひょう水準すいじゅん達成たっせい目指めざしつつ、目標もくひょう達成たっせいしたうえあらためて検討けんとうしたいという説明せつめいをさせていただいております。
 つぎが25ばん職場しょくばにおけるハラスメントへの総合そうごうてき対応たいおうとう労働ろうどうしゃ健康けんこう管理かんり啓発けいはつとう経費けいひについてです。この事業じぎょうは、れい2ねん6がつから、職場しょくばにおけるパワーハラスメントを防止ぼうしするための雇用こよう管理かんりじょう措置そち義務ぎむされたこととうまえまして、改正かいせい内容ないよう周知しゅうちやハラスメント対策たいさくかか取組とりくみ推進すいしんすることを目的もくてきとしたものです。ポータルサイトの運営うんえいとうによる周知しゅうち広報こうほう事業じぎょうやハラスメント対策たいさく研修けんしゅう事業じぎょう、ハラスメント被害ひがいしゃとうからの相談そうだん対応たいおう事業じぎょう実施じっししております。こちらの評価ひょうかはDということで、具体ぐたいてきにはアウトカム指標しひょうとなっている研修けんしゅう実施じっし企業きぎょうのアンケート回答かいとうのうち、参考さんこうとなったむね回答かいとういただいた割合わりあい目標もくひょう達成たっせいとなっております。この事業じぎょうたいしましては、カスタマーハラスメントについて、業種ぎょうしゅ業界ぎょうかい足並あしなみをそろえて取組とりくみすすめることが非常ひじょう重要じゅうようで、かく業種ぎょうしゅ業界ぎょうかい所管しょかん省庁しょうちょう連携れんけいし、取組とりくみすすめていただきたいといった意見いけんいただきました。それにたいし、事務じむきょくからは、業種ぎょうしゅべつのカスタマーハラスメント対策たいさく取組とりくみ支援しえんをスーパーマーケット業界ぎょうかいおこなうこと、厚労省こうろうしょうごう所管しょかん省庁しょうちょう連携れんけいして取組とりくみすすめるといった説明せつめいをさせていただいております。
 つぎが32ばん母性ぼせい健康けんこう管理かんりとう対策たいさくです。この事業じぎょうは、企業きぎょうにおいて母性ぼせい健康けんこう管理かんりとう措置そちおこなわれるよう、事業主じぎょうぬしとうたいする研修けんしゅうや、事業じぎょうぬし女性じょせい労働ろうどうしゃけのパンフレットとう作成さくせい配付はいふはたら女性じょせい健康けんこうかんする専用せんようサイトの運営うんえいどうサイトでの相談そうだん実施じっししております。評価ひょうかはDでございました。具体ぐたいてきにはアウトカム指標しひょうのメール相談そうだんしゃへのアンケートにおいて、やくったと回答かいとうしたもの割合わりあい達成たっせいであったということです。この事業じぎょうたいしましては、アンケートにこたえるかずやしたうえで、満足まんぞくなんパーセントだったかという目標もくひょう本来ほんらい必要ひつようではないかといった意見いけんいただいておりまして、事務じむきょくからはアンケート回答かいとうすうやせるよう工夫くふうしてまいりたいという説明せつめいをさせていただいております。
 つぎが42ばん個別こべつ労働ろうどう紛争ふんそう対策たいさく多言たげん相談そうだん支援しえん事業じぎょうです。こちらの事業じぎょうは、全国ぜんこくの「総合そうごう労働ろうどう相談そうだんコーナー」におきまして、簡易かんい迅速じんそくかつ信頼しんらいできる相談そうだんサービスを無料むりょう提供ていきょうして、紛争ふんそう未然みぜん防止ぼうし自主じしゅてき解決かいけつ促進そくしんすること、都道府県とどうふけん労働ろうどうきょく設置せっちしております雇用こよう環境かんきょう均等きんとうとうせられる各種かくしゅ相談そうだんについて、13かこく対応たいおうできる体制たいせい構築こうちくすることを目的もくてきとした事業じぎょうです。こちらの評価ひょうかはDで、具体ぐたいてきには都道府県とどうふけん労働ろうどうきょくにおける個別こべつ労働ろうどう紛争ふんそう助言じょげん指導しどうによる改善かいぜんりつ達成たっせいであったというものです。
 この事業じぎょうについても、いくつか意見いけんいただいておりまして、つぎのページ、最後さいごのポツになりますが、Dの評価ひょうかが2ねんつづくということはけるべきであり、つづ目標もくひょう達成たっせいできるよう対応たいおうをおねがいしたいといった意見いけんいただきまして、つづ個別こべつ労働ろうどう紛争ふんそう助言じょげん指導しどうによる改善かいぜんりつ向上こうじょう外国がいこくじん労働ろうどうしゃ労働ろうどう問題もんだい解決かいけつはかれるようんでまいりたいと説明せつめいをさせていただいております。
 そのほか、このうえのほうのポツになりますが、目標もくひょう達成たっせいをしておりますが、多言たげん相談そうだん支援しえん事業じぎょうにつきましては、外国がいこくじん労働ろうどうしゃ相談そうだん窓口まどぐち一本いっぽんやSNSの活用かつようによる相談そうだん受付うけつけ検討けんとうをおねがいしたいといった意見いけん頂戴ちょうだいしました。
 つぎが13ばん労災ろうさい特別とくべつ介護かいご施設しせつ運営うんえい設置せっち経費けいひについてです。これは在宅ざいたく介護かいごけることがむずかしい労災ろうさい重度じゅうど被災ひさい労働ろうどうしゃたいして、専門せんもんてき介護かいごサービスを提供ていきょうする施設しせつ運営うんえいしていく事業じぎょうです。評価ひょうかはBということで、具体ぐたいてきにはアウトプット指標しひょう入居にゅうきょりつ達成たっせいというものでした。この事業じぎょうたいしましては、1つのポツ、入居にゅうきょりつひく施設しせつまっており、全体ぜんたい制度せいど設計せっけいいまいち見直みなおすこともふく検討けんとうしてはどうかといった意見いけんや、3つのポツになりますが、入居にゅうきょりつが90%という目標もくひょう設定せってい本当ほんとう現実げんじつてきであるのかといったこと、れい8年度ねんど以降いこう契約けいやくについて、予算よさん見直みなおしをふくめて検討けんとういただきたいという意見いけんいただきました。事務じむきょくからは、まずは入居にゅうきょりつ向上こうじょうのために入居にゅうきょ促進そくしんんでいきつつ、今後こんご施設しせつのありかたふく検討けんとうしてまいりたいと説明せつめいをさせていただいております。
 つぎに4ページです。19ばん職場しょくばにおける受動じゅどう喫煙きつえん対策たいさく事業じぎょうです。こちらは労働ろうどうきょく周知しゅうち啓発けいはつ委託いたく事業じぎょうとして相談そうだん窓口まどぐち開設かいせつしつらえあかりかい開催かいさい既存きそん特定とくてい飲食いんしょく提供ていきょう施設しせつへの喫煙きつえんしつ設置せっち費用ひよう助成じょせいおこなうものです。こちらの評価ひょうかはBでありまして、具体ぐたいてきにアウトプット指標しひょう助成じょせいきん平均へいきん利用りよう件数けんすう達成たっせいというものです。この事業じぎょうにつきましては、1つのポツですが、助成じょせいきんはじまった当初とうしょくらべて、受動じゅどう喫煙きつえん対策たいさくすすみ、喫煙きつえんりつ低下ていか職場しょくば受動じゅどう喫煙きつえん回避かいひできるようになってきている状況じょうきょうであれば、大胆だいたん事業じぎょう見直みなおすこともあってもよいのではないかといった意見いけんや、2つのポツですが、助成じょせいきん年間ねんかんたり20けん程度ていどしか利用りようされておらず、利用りようされるのも既存きそん特定とくてい飲食いんしょく提供ていきょう施設しせつだけであるため、件数けんすうつつ廃止はいし検討けんとうすべきといった意見いけんいただきました。事務じむきょくからは実態じったいおうじて予算よさん削減さくげんしつつも、受動じゅどう喫煙きつえん防止ぼうし対策たいさくすすめたい事業じぎょうしょたいして適切てきせつ支援しえんをできるようにしつつ、状況じょうきょうながら見直みなおしをすすめてまいりたいと説明せつめいさせていただいております。
 つぎに37ばん過重かじゅう労働ろうどう解消かいしょうおよ仕事しごと生活せいかつ調和ちょうわ実現じつげんけたはたらかたやすかた見直みなおしについてです。この事業じぎょうは、はたらかた改革かいかくかんして、時間じかんがい労働ろうどう上限じょうげん規制きせいとう円滑えんかつ対応たいおうするための相談そうだん支援しえんおこなう「はたらかた改革かいかく推進すいしん支援しえんセンター」の運営うんえいや、生産せいさんせいたかめながら労働ろうどう時間じかん縮減しゅくげん中小ちゅうしょう企業きぎょう事業じぎょうぬし団体だんたいたい助成じょせいするはたらかた改革かいかく推進すいしん支援しえん助成じょせいきんとう実施じっししております。こちらの評価ひょうかはBでございまして、特定とくていのコースの助成じょせいきん支給しきゅう件数けんすうと、ポータルサイトじょう実施じっししている企業きぎょう診断しんだんとう診断しんだん結果けっか出力しゅつりょく件数けんすう達成たっせいというものです。
 この事業じぎょうたいしましては、1つのポツですが、助成じょせいきんが1つのコースである勤務きんむあいだインターバルコースについて、30にん未満みまん中小ちゅうしょう企業きぎょうたいし、制度せいどそのものの意識いしきけをするところからはじめると導入どうにゅうりつたかまるのではないかといった意見いけんや、4つのポツになりますが、2ねん連続れんぞくのB評価ひょうか非常ひじょうきびしいめをせざるをないため、適切てきせつ対応たいおういただきたいという意見いけんいただきました。
 事務じむきょくからは、勤務きんむあいだインターバル導入どうにゅうコースの助成じょせいがく上限じょうげんげるとともに、制度せいど導入どうにゅう実績じっせき確認かくにん廃止はいしして、より申請しんせいしやすいかたち見直みなおしをおこなうことや、しっかりと周知しゅうちおこない、積極せっきょくてき利用りよういただけるようにんでまいりたいという説明せつめいをさせていただいております。
 最後さいごの5ページにつきましては、事業じぎょう評価ひょうかとしてはAでしたが、意見いけんいただいたものをせております。まず35ばん産業さんぎょう医学いがく振興しんこう経費けいひについては、現場げんば実態じったいこえをよくき、本当ほんとう必要ひつようおもわれる経費けいひ予算よさん確保かくほをしていただきたいといった意見いけんいただきました。
 つぎ外国がいこくじん技能ぎのう実習じっしゅう機構きこう交付こうふきんです。それについては、技能ぎのう実習じっしゅうほう改正かいせいによる育成いくせい就労しゅうろう関係かんけいが、れい9年度ねんどより施行しこうになることから、技能ぎのう実習じっしゅう機構きこう体制たいせい強化きょうかのため、必要ひつよう予算よさん措置そちをすべきといった意見いけんいただきました。事務じむきょくからはつづ必要ひつようがくについて予算よさん要求ようきゅうおこなって体制たいせい整備せいびはかってまいりたいと説明せつめいさせていただいております。
 また36ばんはらい賃金ちんぎん立替たてかえはらい事務じむ実施じっしにつきましては、倒産とうさん件数けんすう増加ぞうかしているため、不足ふそくしょうじないよう、予算よさんをしっかり確保かくほしていただきたいという意見いけんいただき、事務じむきょくからもしっかり対応たいおうしてまいりたいと説明せつめいをしております。
 38ばんのテレワーク普及ふきゅう促進そくしんとう対策たいさくにつきましては、これは雇用こよう保険ほけん事業じぎょう事業じぎょうではないかといった意見いけんいただきました。これにたいしては、テレワークの長時間ちょうじかん労働ろうどう防止ぼうし観点かんてんで、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうほん事業じぎょう実施じっししているということを説明せつめいしております。
 概略がいりゃくとなりますが、以上いじょう社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうかんする検討けんとうかい報告ほうこくとなります。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。それでは、ただいまの説明せつめいかんしまして質問しつもん意見いけんがありましたらおうかがいしたいとおもいます。では、柏田かしわだ委員いいん、おねがいいたします。
柏田かしわだ委員いいん UAゼンセンの柏田かしわだです。わたしは、事業じぎょう番号ばんごう25の職場しょくばにおけるハラスメントへの総合そうごうてき対応たいおうとう経費けいひについて、なんてんかおうかがいしたいとおもっております。
まず、れい6年度ねんどのアウトカム指標しひょう設定せっていにあたり、前年度ぜんねんどはハラスメント全般ぜんぱん着目ちゃくもくをしていたのですが、今年度こんねんどはカスハラに焦点しょうてんてて指標しひょう設定せっていした理由りゆうをおうかがいしたいです。その背景はいけいとして、れい5年度ねんど目標もくひょうひつじたち理由りゆうは、事業主じぎょうぬし動画どうが効果こうか測定そくていかんし、一般いっぱんユーザーがざって正確せいかく回答かいとうできなかったことがげられているのですが、これと今年度こんねんどからアウトカム指標しひょう対象たいしょうをカスハラにしぼることはリンクしていないかんじがします。
 もちろん、カスハラ対策たいさく非常ひじょう重要じゅうようではありますが、カスハラ自体じたい業種ぎょうしゅ業態ぎょうたいによる影響えいきょう度合どあいもことなります。そうしたなか、なぜ今年度こんねんどからはカスハラに焦点しょうてんてたアウトカム指標しひょうとしたのかということと、前年度ぜんねんどは90%で「『参考さんこうになった』という回答かいとう割合わりあい」の目標もくひょうを、80%にとした理由りゆうについてもおうかがいしたいです。
 もういちてんうかがいしたいのが、アウトプット指標しひょうです。こちらはリーフレットの作成さくせい配布はいふ枚数まいすうであり、ほぼ前年度ぜんねんどから変更へんこうしていないですが、そもそもリーフレットの作成さくせいなどは、予算よさん確保かくほすれば達成たっせい可能かのうであるものであって、指標しひょうかかげ、達成たっせいはかることが本当ほんとう適切てきせつかどうかということです。アウトプット指標しひょうが、今般こんぱん見直みなおされるアウトカム指標しひょうとのどのような関係かんけいがあるかもふくめて指標しひょう設定せっていかんがかたをおうかがいしたいです。以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。おこたえになりますか。
労災ろうさい管理かんり課長かちょう それでは、担当たんとうからおこたえいたします。
雇用こよう環境かんきょう均等きんとうきょく雇用こよう機会きかい均等きんとう 厚生こうせい労働省ろうどうしょう雇用こよう環境かんきょう均等きんとうきょく雇用こよう機会きかい均等きんとうです。いまいただいた事業じぎょう番号ばんごう25について、いくつか質問しつもんいただいたかとおもうので、回答かいとういたします。まず、アウトカム指標しひょう設定せっていで、カスタマーハラスメントに焦点しょうてんてた理由りゆうについてです。今年度こんねんど、カスタマーハラスメントに限定げんていしましたが、先日せんじつ閣議かくぎ決定けっていした骨太ほねぶと方針ほうしんなどにおいても、カスタマーハラスメントをふく職場しょくばにおけるハラスメントについて、法的ほうてき措置そち視野しやれ、対策たいさく強化きょうかするなどとまれていることからも、カスタマーハラスメント対策たいさく取組とりくみ支援しえんとうおこな必要ひつようがあるとかんがえております。パワーハラスメントなど防止ぼうし措置そち義務ぎむされているハラスメントにかんする研修けんしゅうについては、れい5年度ねんど事業じぎょう研修けんしゅう動画どうが作成さくせいしポータルサイトに掲載けいさいしており、いつでもどこからでも視聴しちょうできるようにしていることから、れい6年度ねんど事業じぎょうあらたに研修けんしゅうおこなうカスタマーハラスメントについて目標もくひょう設定せっていしたということです。
 もういちてん。リーフレットの目標もくひょう設定せっていということについても質問しつもんいただいていたと承知しょうちしております。ハラスメントの防止ぼうしについて、くには、事業じぎょうぬし、その国民こくみん一般いっぱん関心かんしん理解りかいふかめるため広報こうほう活動かつどう啓発けいはつ活動かつどう、その措置そちこうじるようにつとめなければならないむねが、法律ほうりつによってさだめられているところです。その周知しゅうち啓発けいはつ手段しゅだんとして、ポータルサイトの運営うんえいのほか、ポスター、リーフレットの作成さくせい、WEB広告こうこく、ほかにシンポジウムの開催かいさいなど、様々さまざま広報こうほう手段しゅだんあわせてひろ実施じっししているところです。れい5年度ねんどについてはポスターを、行政ぎょうせい機関きかん事業じぎょうぬし団体だんたいのほか、送付そうふ希望きぼう申込もうしこみのあった1,001の事業じぎょうしょ送付そうふおこないました。ポスターの掲示けいじによるハラスメント防止ぼうし広報こうほう一定いってい効果こうかはあるとかんがえているところ、つづきアウトプット指標しひょうとして設定せっていしつつ、今後こんご様々さまざま広報こうほう手段しゅだんもちいながら周知しゅうち広報こうほうつとめてまいりたいとかんがえております。以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう では、柏田かしわだ委員いいんつづいてどうぞ。
柏田かしわだ委員いいん ありがとうございます。いちてん目標もくひょう数値すうちを「『参考さんこうになった』という回答かいとう割合わりあい」が本年度ほんねんど80%以上いじょう昨年さくねんよりも10%げている理由りゆうについておこたえいただいていないとおもいます。おねがいいたします。
雇用こよう環境かんきょう均等きんとうきょく雇用こよう機会きかい均等きんとう 大変たいへん失礼しつれいいたしました。目標もくひょうを90%から80%にげた部分ぶぶんについて、今年度こんねんどさきほどもうげたとおり、カスタマーハラスメントに限定げんていしたかたち目標もくひょう設定せっていをしております。カスタマーハラスメントについては、こん現在げんざいパワーハラスメントやセクシュアルハラスメントなどの雇用こよう管理かんりじょう措置そち義務ぎむされているハラスメントとはことなり、取組とりくみこうじなければならない義務ぎむではない部分ぶぶんちがいはあります。そのため、一定いっていすうカスハラの対策たいさく取組とりくみ参考さんこうにならなかったという回答かいとう想定そうていされることもまえて、ほかの措置そち義務ぎむされているハラスメントとはことなる指標しひょうということで80%として設定せっていしたものになっております。以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう よろしいでしょうか。ありがとうございます。ほかに質問しつもん意見いけんおありになるほういらっしゃいますか。では、永井ながい委員いいん、おねがいいたします。
永井ながい委員いいん わたしから、事業じぎょう番号ばんごう37、「過重かじゅう労働ろうどう解消かいしょうおよ仕事しごと生活せいかつ調和ちょうわ実現じつげんけたはたらかた見直みなおし」にかんし、意見いけんを2てん質問しつもん1てんさせていただきます。
まず、資料しりょう64ページのアウトプット指標しひょうの3ばんところなのですが、れい5年度ねんど勤務きんむあいだインターバル導入どうにゅうコースの利用りようは、目標もくひょう683けんたいして、実績じっせき192けん大幅おおはばひつじたちとなっている状況じょうきょうです。勤務きんむあいだインターバル制度せいどは、過重かじゅう労働ろうどう防止ぼうしするための効果こうかてき方策ほうさくであるとおもっていますので、導入どうにゅうけた助成じょせいきん利用りよう低調ていちょうにとどまっているというてん残念ざんねんであるという意見いけんです。
 もういちてん、65ページです。一方いっぽうで、今後こんご閣議かくぎ決定けっていがされる見込みこみの過労かろうとう防止ぼうし対策たいさく大綱たいこうでも、勤務きんむあいだインターバル制度せいど導入どうにゅう促進そくしん明記めいきされています。こうした政府せいふ全体ぜんたいとしての姿勢しせいけての目標もくひょう設定せってい理解りかいはしていますが、れい6年度ねんどには勤務きんむあいだインターバルコースのアウトプット指標しひょうさらげ、923けんにしています。このてん前向まえむきにとらえていますが、えがいたモチとならないように、その達成たっせいけて、たとえば勤務きんむあいだインターバルの必要ひつようせいたか業種ぎょうしゅ運輸うんゆ宿泊しゅくはくぎょうなど、ここに重点的じゅうてんてき周知しゅうちするなどして、制度せいど導入どうにゅうけた取組とりくみ一層いっそう加速かそくさせることが重要じゅうようかんがえております。ここまでが意見いけんです。
 それをまえて、勤務きんむあいだインターバル導入どうにゅうコースの利用りようふく制度せいど導入どうにゅう促進そくしんけた具体ぐたいてき取組とりくみについて質問しつもんしたいとおもいます。よろしくおねがいいたします。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。
労災ろうさい管理かんり課長かちょう それでは、労働ろうどう条件じょうけん政策せいさく、よろしくおねがいいたします。
労働ろうどう基準局きじゅんきょく労働ろうどう条件じょうけん政策せいさく すみません、労働ろうどう基準局きじゅんきょく労働ろうどう条件じょうけん政策せいさくから回答かいとういたします。まず、最初さいしょ意見いけんとして頂戴ちょうだいしました勤務きんむあいだインターバル導入どうにゅうコースにつきましては、指摘してきのとおり、実績じっせきれば大変たいへん低調ていちょう数字すうじになっています。こちらについては、社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょう検討けんとうかいでも説明せつめいしましたが、本年度ほんねんどより助成じょせい上限じょうげんがく一部いちぶげをおこなうとともに、その書類しょるい関係かんけい確認かくにん簡素かんそはかっております。あわせまして、周知しゅうち本年度ほんねんどしっかりやっていきたいとおもっていますので、指摘してきのとおりえがいたモチにならないように、しっかりと周知しゅうちんでまいりたいとかんがえております。
 具体ぐたいてきに、どのように周知しゅうち促進そくしんしていくのかというめんについては、当然とうぜんながら地方ちほうかく業種ぎょうしゅべつ団体だんたいさまところにも周知しゅうちをしておりますし、あとは日常にちじょうてき業務ぎょうむおこななかで、労働ろうどうきょく職員しょくいんからの周知しゅうちあわせて「はたらかた改革かいかく推進すいしん支援しえんセンター」による周知しゅうちつうじて、利用りよう勧奨かんしょう今年度こんねんどつづんでまいりたいとかんがえております。以上いじょうでございます。
永井ながい委員いいん ありがとうございます。しっかりんでいただければとおもいます。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。ほかに意見いけん質問しつもんのあるほうはいらっしゃいますでしょうか。では、立川たちかわ委員いいん、おねがいいたします。
立川たちかわ委員いいん 事業じぎょう評価ひょうかとしてはAなのですが、意見いけんべたいとおもいます。事業じぎょう番号ばんごう33の外国がいこくじん技能ぎのう実習じっしゅう機構きこう交付こうふきんにつきまして、「社会しゃかい復帰ふっき促進そくしんとう事業じぎょうかんする検討けんとうかい」でも指摘してきされておりますが、機構きこう予算よさん自体じたい減少げんしょうしていることに違和感いわかんおぼえるところです。外国がいこくじん労働ろうどうしゃ労災ろうさい発生はっせいりつにつきましては、日本人にっぽんじんよりもたかいことが指摘してきされています。そのなかでも、技能ぎのう実習じっしゅうせい労災ろうさい発生はっせいりつは、とくたか状況じょうきょうになっています。日本人にっぽんじんせんにんりつは2.77程度ていどですが、外国がいこくじん技能ぎのう実習じっしゅうせいは4.3程度ていど非常ひじょうたか状態じょうたいになっている。それから、だい14労働ろうどう災害さいがい防止ぼうし計画けいかくでも外国がいこくじん労働ろうどうしゃ安全あんぜん衛生えいせい対策たいさく重点じゅうてん対策たいさく位置付いちづけられています。今後こんご技能ぎのう実習じっしゅう制度せいど人材じんざい確保かくほ目的もくてきの1つとする育成いくせい就労しゅうろう制度せいど見直みなおされて、外国がいこくじん労働ろうどうしゃ増加ぞうか見込みこまれることをまえれば、機構きこう自体じたい体制たいせい強化きょうか不可欠ふかけつであり、予算よさんいま以上いじょう確保かくほしていくことが必要ひつようではないかとおもいます。配慮はいりょを、どうぞよろしくおねがいいたします。以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。ほかに意見いけん質問しつもんのあるほうはいらっしゃいますでしょうか。では、柏田かしわだ委員いいん、おねがいいたします。
柏田かしわだ委員いいん わたしもA評価ひょうかですが、1てん質問しつもんをさせていただきたいとおもいます。事業じぎょう番号ばんごう35の産業さんぎょう医学いがく振興しんこう経費けいひについてですが、こちらはA評価ひょうかとされています。参考さんこう資料しりょう資料しりょう4、58ページをますと、予算よさんがくれい5年度ねんどかられい年度ねんどにかけて15おくえんえる大幅おおはば予算よさん減額げんがくがされています。この理由りゆうについて、まず事務じむきょく見解けんかいをおうかがいしたいとおもっております。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。
労災ろうさい管理かんり課長かちょう では、計画けいかくからおねがいします。
安全あんぜん衛生えいせい計画けいかく 安全あんぜん衛生えいせい計画けいかくです。今回こんかい指摘してきいただいた、大幅おおはば削減さくげんされている予算よさんというのは、このれい5年度ねんどまで建物たてもの建設けんせつかっていたため、それがなくなったことによるものであって、基本きほんてき事業じぎょう部分ぶぶん費用ひようについてはわらず必要ひつようぶんだけ措置そちしているというものになります。以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう よろしいですか。柏田かしわだ委員いいん、どうぞ。
柏田かしわだ委員いいん ありがとうございます。趣旨しゅしについては把握はあくできました。ただ、現在げんざいメンタルヘルス対策たいさく一般いっぱん健康けんこう診断しんだんなどの産業さんぎょう保健ほけんのありかた検討けんとうされており、とくにそれに必要ひつよう中小ちゅうしょう企業きぎょうにおきましては、専任せんにん産業さんぎょう不足ふそく非常ひじょう深刻しんこくしている実情じつじょうがあります。こうしたことからすれば、産業さんぎょう育成いくせいにな産業医科大学さんぎょういかだいがくたす機能きのう、そして、その事業じぎょうたすべき役割やくわり一層いっそうたかまっていることを承知しょうちしております。
 ですので、これまでも労働ろうどうがわとしては逐次ちくじ意見いけんをしておりますが、今後こんご産業さんぎょう育成いくせいめん支障ししょうたさないように、予算よさんてをおねがいしたいと要望ようぼうします。以上いじょうです。
安全あんぜん衛生えいせい計画けいかく ありがとうございます。必要ひつよう措置そちをさせていただきたいとおもいます。よろしくおねがいします。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。ほかに、どなたか。では、田久たく委員いいん、おねがいいたします。
田久たく委員いいん 説明せつめいありがとうございました。質問しつもん評価ひょうかたいしては納得なっとくをしておりますが、要望ようぼうとして先程さきほどらいありますように、ハラスメントの問題もんだいはたらかた関係かんけい問題もんだいでいきますと、じつ昨日きのう、そういったハラスメントにかんする建設けんせつぎょう本当ほんとう中小ちゅうしょう零細れいさいで、10にん以下いか事業じぎょうしょだとおもいますが、ぜんけん総連そうれん労働ろうどうしゃからの相談そうだんがありました。やはりなかなか中小ちゅうしょう零細れいさい事業じぎょうしょたいしてのアプローチというか、周知しゅうちや、事業じぎょうぬし理解りかいふくめるもの、また補助ほじょきんといった制度せいど利用りよう関係かんけいで、あらためて、なかなかそういったところまでいっていないというのは、このあいだはたらかた改革かいかくても、建設けんせつぎょうの5にん以下いか事業じぎょうしょおおいので、そういったところには本当ほんとうとどいていない実情じつじょうがありますので、どうにか手段しゅだんとして周知しゅうち方法ほうほうふくめて、あらためて検討けんとうして、本当ほんとう社会しゃかい全体ぜんたいとしてそういう方向ほうこうせいにきちんとかう状況じょうきょうをつくっていただければとおもいます。そのための予算よさんではないかなともかんがえていますので、是非ぜひよろしくおねがいいたします。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。ほかに、どなたか。オンラインの方々かたがた大丈夫だいじょうぶでしょうか。では、坂下さかした委員いいん、おねがいいたします。
坂下さかした委員いいん 経団連けいだんれん坂下さかしたです。個別こべつ事業じぎょうについては、検討けんとうかい十分じゅうぶん検討けんとうしていますので、こので、あえてもうげることはありませんが、資料しりょう2の総論そうろんの1つの○にありますように、本来ほんらいのこの事業じぎょう趣旨しゅし直結ちょっけつしないものについてはしっかり見直みなおしをしていただき、メリハリのあるものにしていただきたいとおもいます。さきほどの諮問しもん案件あんけんのときにももうげましたが、それをあらためて強調きょうちょうしたいとおもいます。
 また、PDCAサイクルをまわ以上いじょう、D評価ひょうかつづくというのはけていただきたいとおもいます。目標もくひょう達成たっせいけて重要じゅうよう事業じぎょうおおいとおもいますので、その目標もくひょう達成たっせいけてつづ努力どりょくをしていただき、そうしたなかで、予算よさん必要ひつようなものにしぼっていただきたいとおもっております。以上いじょうです。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。ほかに、どなたか。大丈夫だいじょうぶですかね。ありがとうございました。それでは、この議題ぎだいはこれでわりたいとおもいます。
 ではつづきまして、最後さいご議題ぎだい議題ぎだい(3)にうつりたいとおもいます。「労災ろうさい診療しんりょう改定かいていについて」です。まず、事務じむきょくより説明せつめいをおねがいいたします。
補償ほしょう課長かちょう 補償ほしょう課長かちょうでございます。よろしくおねがいします。みなさん、資料しりょう3を御覧ごらんください。1ページをめくると、横長よこながポンチ絵ぽんちえがあります。労災ろうさい保険ほけん診療しんりょうにおいて1つとして、原則げんそくとして健康けんこう保険ほけん準拠じゅんきょした医療いりょう提供ていきょうおこなっていると。それから2つとして、労災ろうさい保険ほけん独自どくじ算定さんていしていると。これは、健康けんこう保険ほけん準拠じゅんきょしつつも、労災ろうさい保険ほけん趣旨しゅしやその目的もくてき労災ろうさい医療いりょう特殊とくしゅせいなどを考慮こうりょして、独自どくじ算定さんていする部分ぶぶんっているわけです。その独自どくじ部分ぶぶんですが、診療しんりょう担当たんとうしゃしくは医療いりょう機関きかんに、労災ろうさい保険ほけんあつかっていただく負担ふたんをかけていることから、単価たんかすこたか設定せっていしている。あるいは労働ろうどう災害さいがい危険きけん機械きかいとかを使つかって、そのきずふかかったりとか、いろいろな特殊とくしゅせい結構けっこうあります。それにわせて、施術しじゅつものについてすこ加算かさんするとか、そういう取扱とりあつかいをしている。あるいは、労災ろうさい保険ほけん一番いちばん趣旨しゅしである早期そうき職場しょくば復帰ふっき実現じつげんするために、リハビリテーションにすこりょくれるような取扱とりあつかいをしています。
 恐縮きょうしゅくですが、資料しりょう1ページもどっていただきます。これら労災ろうさい診療しんりょう改定かいていについては、健康けんこう保険ほけん改定かいていが2ねんに1かいおこなわれていて、そのときにわせて一緒いっしょ改定かいていさせていただいています。1ばん概要がいよう、(1)のところ健康けんこう保険ほけん準拠じゅんきょするぶんとして、今回こんかい改定かいていにおいては15おくきょう改定かいてい、それから(2)として労災ろうさい独自どくじ部分ぶぶん、こちらでは1おく8,600まんえん改定かいていしました。2として、独自どくじ部分ぶぶんですが、(1)初診料しょしんりょうさいりょう引上ひきあげ、こちらについては健康けんこう保険ほけんのほうでも、医療いりょう現場げんばにおける賃上ちんあげにするということで改定かいていされておりますが、労災ろうさい保険ほけんにおいてもおなじように、初診料しょしんりょうしくはさいりょう引上ひきあげています。
 それから、2つとして、入院にゅういん食事しょくじ療養りょうよう引上ひきあげ、こちらも健康けんこう保険ほけんにおいて改定かいていがありまして、これにわせて改定かいていしております。さきほどもうげた、労災ろうさい独自どくじいながら、この2つについては、健康けんこう保険ほけん算定さんてい方法ほうほう若干じゃっかんちがうもので、労災ろうさい独自どくじとして引上ひきあげさせていただいておりますが、意味合いみあいとしては、健康けんこう保険ほけん改定かいていわせた改定かいていということです。
 1ページめくると、術中じゅっちゅう透視とうし装置そうち使用しよう加算かさん対象たいしょう手術しゅじゅつおよ対象たいしょう部位ぶい拡充かくじゅうでして、いわゆる手術しゅじゅつおこなうにたり、エックス線えっくすせんとう透視とうしして手術しゅじゅつおこなうわけでして、患者かんじゃさまのおからだあたえる負担ふたん非常ひじょうすくなく、早期そうき職場しょくば復帰ふっき見込みこめるため、従来じゅうらいより加算かさんをしています。その部位ぶいやしたというものです。ひょうなか御覧ごらんいただくと、いくつか加算かさん部位ぶいがありますが、最後さいごのほう、ちゅうあしこつ鎖骨さこつ、この部分ぶぶんあらたに加算かさん対象たいしょうとしました。それから、ひょうだんの3つ骨盤こつばんにおいても、いままで加算かさんはありませんでしたが、この部分ぶぶんについても加算かさんさせていただきたいということです。改定かいてい時期じきとして、健康けんこう保険ほけんれい6ねん6がつから適用てきようですので、それにわせて、労災ろうさい保険ほけんにおいても6がつから適用てきようさせていただきます。以上いじょう労災ろうさい保険ほけん診療しんりょう説明せつめいでございます。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございます。ただいまの説明せつめいかんして、意見いけん質問しつもんのあるほう、いらっしゃいますか。
砂原すなはら委員いいん 説明せつめいありがとうございました。こんすぐではなく、将来しょうらいてきにということで、意見いけんをおつたえします。現行げんこう制度せいどでは、2ねんに1かい医療いりょう保険ほけん診療しんりょう報酬ほうしゅう改定かいていおこなわれておりますが、そのたびに、労災ろうさい保険ほけん診療しんりょう報酬ほうしゅう改定かいていしなければいけないということになります。全体ぜんたい改定かいていりつ反映はんえいした労災ろうさい保険ほけん診療しんりょう報酬ほうしゅう体系たいけい改定かいていすることは相当そうとうなロードであることから、個別こべつ手技しゅぎとう報酬ほうしゅうがく個別こべつ改定かいていするのではなく、労災ろうさい保険ほけん診療しんりょうについては、一部いちぶ手技しゅぎとうについての加算かさんてきなものをのこすかという判断はんだんのこるとしても、すべての診療しんりょう行為こういについて診療しんりょう報酬ほうしゅうの1.2ばいにしますとか、そういうことだけをめておいて、健康けんこう保険ほけんにフォローするような仕組しくみにするほうが、多分たぶん社会しゃかいてきコストががるとかんがえますので、そういう大胆だいたん制度せいど見直みなおしもふくめて、今後こんご検討けんとういただくとよいのではないかとおもいますので、意見いけんもうげます。以上いじょうです。
補償ほしょう課長かちょう ありがとうございました。発言はつげんいただいた趣旨しゅしは、健康けんこう保険ほけんわせてやったほうがよろしいのではなかろうか、ということかとおもいます。これまでの歴史れきしとか労災ろうさい特殊とくしゅせい、やはりいろいろなものが必要ひつようとされていることもありますが、意見いけんについてはおきして、今後こんご参考さんこうにしたいとおもいます。
もりとう部会ぶかいちょう ありがとうございました。ほかに、意見いけん質問しつもんのあるほう、よろしいですか。大丈夫だいじょうぶですか。オンラインのほうもいらっしゃいませんね。はい。ありがとうございます。それでは、ほん議題ぎだいにつきましては、これでわりにさせていただきたいとおもいます。これで本日ほんじつ予定よていした議題ぎだいすべわりになりますので、部会ぶかい終了しゅうりょういたしたいとおもいます。次回じかい日程にっていにつきましては、事務じむきょくよりって連絡れんらくさせていただきます。本日ほんじつは、皆様みなさまかた、おいそがしいちゅうあつまりいただき、どうもありがとうございました。以上いじょうとさせていただきます。