WBA王者おうじゃ井岡いおかいちしょう(35=こころざしなり)がやく5ねん7カ月かげつぶりの黒星くろぼしきっし、王座おうざ陥落かんらくした。無敗むはいのIBF王者おうじゃフェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)と2団体だんたい王座おうざ統一とういつせんのぞんだものの、0-3の判定はんてい。18ねんおおみそかのドニー・ニエテス(フィリピン)とのWBO世界せかい同級どうきゅう王座おうざ決定けっていせん以来いらいけをあじわった。プロデビューから15ねん区切くぎりイヤー初戦しょせんかざれず、くやなみだながした。35さい井岡いおかには試練しれんとなる1はいで、今後こんごについて「かんがえられない」と態度たいど保留ほりゅうした。

判定はんてい控室ひかえしつもどった井岡いおか関係かんけいしゃにあいさつしながらくやなみだながした。応援おうえんけつけた愛息あいそくいだきかかえ、気持きもちをかせたものの「1かい、1かい全身全霊ぜんしんぜんれいたたかった。たたかいに手応てごたえをかんじていた。判定はんていかんがえていなかった。けはけ。それはきますよ」とくちびるをかんで率直そっちょく心境しんきょうくちにした。

接近せっきんせん得意とくいとし、手数てかずおおめるマルティネスにたいし、1かいから手応てごたじゅうぶんひだりボディーをねじんだ。「絶妙ぜつみょうなタイミングでひだりボディーがはいった。いて(マルティネスが)しゃがむか、しゃがみまないかのところがかれ。あそこが1ばんおおきなかれだったのかな」。いきおいあるIBF王者おうじゃにボディー攻撃こうげき警戒けいかいされながらも、最後さいごまでボディーちにこだわって接近せっきんせん仕掛しかけたが、判定はんてい結果けっか無情むじょうだった。

ジャッジ3にんのうち、1人ひとりがマルティネスにフルマーク支持しじという完敗かんぱい採点さいてんとなった。「たおすつもりでたたかっていたので、12かい全体ぜんたいていなかった。応援おうえんしていただいたほう結果けっか恩返おんがえしできなかった。結果けっか残念ざんねんだったが、1かい1かいやって12かいたたかつらぬいた。いまはその気持きもち」と表情ひょうじょうくもらせた。

プロデビュー15ねん区切くぎりでむかえたはじめての世界せかいせんくるしい船出ふなでとなった。おたがいに対戦たいせん希望きぼうしていたWBC世界せかい同級どうきゅう王者おうじゃジェシー・ロドリゲス(24=米国べいこく)との統一とういつせんとおのいた。「いまわったばかりなので、なにかんがえられない。タイトルがなくなって、計画けいかくしたことが白紙はくしになってかんがえようがない」と慎重しんちょう言葉ことばえらんだ。

マルティネス陣営じんえいからは条件じょうけん次第しだい再戦さいせん希望きぼうれる姿勢しせいしめされているが、今後こんごについては保留ほりゅうした。スーパーフライきゅう再起さいきするか、それとも日本にっぽん男子だんしはつの5かいきゅう制覇せいは目指めざしてバンタムきゅう転向てんこうするのか。35さいとなった井岡いおか決断けつだんつしかない。【藤中ふじなか栄二えいじ

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