サッカー2024.03.15 06:00

保坂ほさか果はて那な

阿波あわ加か俊しゅん太ふとし（あわか・しゅんた）1995年ねん（平たいら7）2月がつ7日にち、岩見沢いわみざわ市し生うまれ。札幌さっぽろU－18時代じだいの12年ねんJユースカップで優勝ゆうしょう。年代ねんだい別べつ日本にっぽん代表だいひょうを経験けいけん。13年ねんにトップ昇格しょうかくを果はたし、14年ねんJ3相模原さがみはら、15年ねんJFLホンダFC、17年ねんJ2愛媛えひめに期限きげん付つき移籍いせき。14年ねん相模原さがみはらでリーグ戦せん（J3）デビュー。18年ねんから札幌さっぽろに復帰ふっきし、22年ねんJFL鈴鹿すずかに完全かんぜん移籍いせき。24年ねん札幌さっぽろ復帰ふっき。188センチ、77キロ。利きき足あしは右みぎ。特技とくぎは料理りょうり。

「覚おぼえていない」

J1初はつ出場しゅつじょうを終おえた阿波あわ加かは試合しあい後ご「覚おぼえていない」と笑わらった。結果けっかはCKから一瞬いっしゅんの隙すきを突つかれて0－1で敗やぶれたが、相手あいての枠わく内ないシュートを落おち着ついてセーブし、最少さいしょう失点しってんで終おえた。試合しあい当日とうじつは疲つかれがどっと押おし寄よせ、ゆっくり休やすんだ。オフだった翌日よくじつに映像えいぞうを確認かくにんし、無我夢中むがむちゅうの90分間ふんかんを思おもい出だした。次つぎへの反省はんせいを忘わすれない。

「終おわった後のちは負まけたので勝かった時ときの喜よろこびはなかったけど、J1でのデビュー戦せんが終おわったという部分ぶぶんでは、ほっとした。試合しあいの映像えいぞうを見みて、もう少すこし後うしろのビルドアップ（攻撃こうげきの組くみ立たて）のところで味方みかたを楽らくにさせてあげられるようにできれば、チームとしてはスムーズにいくと思おもった。でもゴールを守まもるってことに関かんしては、自分じぶんの持もち味あじはある程度ていど出だせたのかなって試合しあいだった」

浦和うらわを終おえて引ひき揚あげる阿波あわ加か（右みぎ手前てまえ）（2024年ねん3月がつ10日とおか撮影さつえい）

いつでも出番でばんへの準備じゅんびはできていた。だから舞まい込こんだチャンスにも焦こげることはなかった。アビスパ福岡ふくおかとの開幕かいまく戦せん前日ぜんじつ練習れんしゅうでGK高木たかぎ駿しゅん（34）がミニゲーム中ちゅうに左ひだり膝ひざ前ぜん十字じゅうじ靱帯じんたい（じんたい）を断だん裂きれした。開幕かいまくから2試合しあいフル出場しゅつじょうしたのはGK菅野かんの孝憲たかのり（39）。ベンチにはGK中野なかの小次郎こじろう（25）が入はいり、自身じしんは外はずれた。菅野かんのは開幕かいまく戦せんの試合しあい前ぜんウオーミングアップ中ちゅうに右手みぎて薬指くすりゆびを負傷ふしょう。痛いたみ止とめを打うちながら第だい2節せつサガン鳥栖とす戦せんまでプレーするも、浦和うらわ戦せんに向むけた練習れんしゅう中ちゅうに悪化あっかさせて離脱りだつ。通常つうじょうならベンチ入いりしていた中野なかのが繰くり上あがるが、調子ちょうしの良よさから阿波あわ加かが起用きようされた。

「スゲさん（菅野かんの）も駿しゅん君くん（高木たかぎ）も（GKコーチの）赤池あかいけさんも、みんなから『いつも通とおりやれば大丈夫だいじょうぶだ』って声こえをかけてくださった」

2月がつ25日にち、福岡大ふくおかだいとの練習れんしゅう試合しあいで阿波あわ加かがPKを連続れんぞくストップし、盛もり上あがるチームメート。左ひだりから中野なかの、馬場ばば、青木あおき（撮影さつえい・保坂ほさか果はて那な）

チームメートから愛あいされる。開幕かいまく戦せん翌日よくじつ、控ひかえ組ぐみの実戦じっせん感覚かんかくを磨みがくために設定せっていされた福岡大ふくおかだいとの練習れんしゅう試合しあい。PKを2連続れんぞくでストップした。「阿波あわ加か」コールで大だい盛もり上あがり。中野なかのは飛とび跳はねて喜よろこんだ。試合しあい後ごペトロビッチ監督かんとくは「アワカ～」とたたえて、笑顔えがおでハグする場面ばめんもあった。

2月がつ25日にち福岡大ふくおかだいとの練習れんしゅう試合しあい後ご、阿波あわ加か（背番号せばんごう21）はペトロビッチ監督かんとくにハグされる（撮影さつえい・保坂ほさか果はて那な）

ＧＫの絆きずな

本文ほんぶん残のこり67％　（2253文字もじ／3386文字もじ）