サッカー2024.04.11 06:00

保坂ほさか果はて那な

前回ぜんかいは「キム・ゴンヒ復活ふっかつへ　深井ふかい一希かずきが語かたる素顔すがお」と題だいして、グロインペイン症候群しょうこうぐん（股関節こかんせつ痛つう）に悩なやむ来日らいにち3年ねん目めの韓国かんこく人じんFWを紹介しょうかいした。石川いしかわ記者きしゃからの返信へんしんでは、札幌さっぽろの課題かだい解決かいけつの可能かのう性せいを秘ひめるキム・ゴンヒの能力のうりょくについて示しめしてくれた。

苦戦くせんの理由りゆう

キム・ゴンヒが復帰ふっきを目指めざしている。札幌さっぽろ担当たんとう保坂ほさか記者きしゃのレターの最後さいごに、さらなる巻まき返かえしのヒントになりそうな1枚まいの写真しゃしんが添付てんぷされていた。

川崎かわさきF戦せんで同点どうてんゴールを決きめるキム・ゴンヒ（2023年ねん4月がつ1日にち撮影さつえい）

2023年ねん4月がつ1日にちのホームでの川崎かわさきF戦せん。身長しんちょう186センチの元もと韓国かんこく代表だいひょうFWは、MF浅野あさのの左ひだりからのFKを高たかい打点だてんのヘッドでたたき込こんだ。相手あいてにマークされながらも、その跳躍ちょうやく力りょくによって空中くうちゅうではフリー。ピンポイントで合あわせたボールは勢いきおいよくゴール左隅ひだりすみに突つき刺ささった。キム・ゴンヒの高たかさが際立きわだったシーンで、その最高さいこう到達とうたつ点てんを捉とらえた写真しゃしんだ。

開幕かいまくから6戦せん勝かちなしと苦くるしんでいた札幌さっぽろが4月がつ6日にちのG大阪おおさか戦せんで今季こんき初はつ白星しろぼしを手てにした。後半こうはん28分ふん、ペナルティーエリア内ないの右みぎでパスを受うけたMF長谷川はせがわのクロスを、MF宮沢みやざわが「魂たましい込こめて」頭あたまでねじ込こんだ。

G大阪おおさか戦せんの後半こうはん、ヘディングシュートを決きめる宮沢みやざわ（2024年ねん4月がつ6日にち撮影さつえい）

今季こんきはここまで、こうしたクロス攻撃こうげきが鳴なりをひそめ、チーム苦戦くせんの理由りゆうの１ひとつに挙あげられた。Ｊじぇいリーグ公認こうにんデータ「JSTATS」が発表はっぴょうしたG大阪おおさか戦前せんぜんのリポートによると、クロス数すうはリーグワーストの1試合しあい平均へいきん11.8本ほん。昨季さくきの同どう14.8本ほんから大おおきく数かずを減へらしていた。シュート数すうも昨季さくきの12.8本ほんから今季こんきは7.6本ほんに激減げきげん。主力しゅりょくが数多かずおおく抜ぬけたこともあって、サイド攻撃こうげきは機能きのう性せいを失うしない、得点とくてん数すうもリーグ最少さいしょうだった。

だが、初はつ勝利しょうりを挙あげたG大阪おおさか戦せんではその攻撃こうげきに改善かいぜんの兆きざしが見みられ、3バックの右みぎのDF馬場ばば、左ひだりの菅かんが積極せっきょく的てきに攻せめ上あがってゴール前まえに鋭するどいクロスを送おくった。宮沢みやざわの得点とくてんシーンに象徴しょうちょうされるように、ペナルティーエリア内ないの脇わきのスペースを攻略こうりゃくし、そこからのクロスで好機こうきをつくった。

G大阪おおさか戦せんでヘディングシュートを決きめ歓喜かんきする宮沢みやざわ（中央ちゅうおう）（2024年ねん4月がつ6日にち撮影さつえい）

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