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箱根駅伝に挑む個性派ランナー 2連覇狙う青学大の“5年生”竹石、絆深めて雪辱舞台へ― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

箱根はこね駅伝えきでんいど個性こせいランナー 2連覇れんぱねら青学大あおがくだいの“5年生ねんせい竹石たけいしきずなふかめて雪辱せつじょく舞台ぶたい

[ 2020ねん12月27にち 07:00 ]

箱根はこねのキーマン(1)

19ねん岩見いわみひだり)からたすきをった青学大あおがくだい竹石たけいし撮影さつえい島崎しまざき忠彦ただひこ
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 だい97かい東京とうきょう箱根はこねあいだ往復おうふく大学だいがく駅伝えきでん来年らいねん1がつ2にち往路おうろ、3にち復路ふくろが、史上しじょうはつ観客かんきゃくおこなわれる。今回こんかい上位じょういこうちから拮抗きっこう(きっこう)し、混戦こんせん予想よそうされる“戦国せんごく駅伝えきでん”。そのなか優勝ゆうしょうをうかがう有力ゆうりょくこう個性こせいてきなランナーたちを5かいにわたって紹介しょうかいする。だい1かいは“きずなだい作戦さくせん”をかかげ、2連覇れんぱねら青学大あおがくだい竹石たけいし尚人なおと(4ねん)だ。

 2連覇れんぱねら青学大あおがくだいえんしたささえる“5年生ねんせい”がいる。23さい竹石たけいしは「1年間ねんかん充実じゅうじつした練習れんしゅうができた。いま一番いちばんりょくがある」と雪辱せつじょくえている。

 前回ぜんかい大会たいかいでメンバーりしていたものの直前ちょくぜん左足ひだりあし負傷ふしょうみずか出場しゅつじょう辞退じたいした。当初とうしょ今年ことし3がつ卒業そつぎょう競技きょうぎ引退いんたいする予定よていだった。だが、実業じつぎょうだん競技きょうぎつづけたいおもいもつよくなっていたため、内定ないていをもらっていた大手おおて生命せいめい保険ほけん会社かいしゃことわりをれ、留年りゅうねんして現役げんえき続行ぞっこうすることを決断けつだんした。

 心機一転しんきいってんしてむかえた竹石たけいしこんシーズンはウイルスとのたたかいという想定そうていがい事態じたいまれた。21ねんはる実業じつぎょうだんりをねらっていたが、コロナ参考さんこうとなる大会たいかい記録きろくかい中止ちゅうし。アピールする機会きかいうしない、実業じつぎょうだんりは断念だんねん春先はるさきには故障こしょうもして、チームに貢献こうけんできず「つらい時期じきだった」。気持きもてきんだ竹石たけいしすくったのがチームの“きずな”だった。「5ねん故障こしょう。チームのちからになれなくてマイナスな存在そんざいおもっていたが、4年生ねんせいれてくれた。環境かんきょうすくわれた。はしれることがしあわせとかんがなお時期じきだった」と感謝かんしゃ言葉ことばくちにする。

 留年りゅうねんしてでも出場しゅつじょうしたかった5特別とくべつ区間くかんだ。箱根はこねデビューとなった2ねんに5担当たんとうあしにけいれんをこしながらも1あいだ12ふん49びょう区間くかん5往路おうろ優勝ゆうしょう東洋大とうようだいとのめて逆転ぎゃくてんVへの布石ふせきとなった。ふたたび5いどんだ3ねんには区間くかん13だいブレーキ。「いろんな意味いみ成長せいちょうできたのが5おもれはとてもつよい」とはなす。

 はらすすむ監督かんとく毎日まいにちのように試行錯誤しこうさくごかえしているという区間くかんエントリーの29にちまであと2にちやまのぼりだけではなくトラックでもちからみがいてきた竹石たけいしは5、8希望きぼうしている。「まかされた区間くかん頑張がんばりたい」と最後さいご出番でばんっている。

 ▽箱根はこね駅伝えきでん出場しゅつじょう資格しかく 関東かんとう学生がくせい陸上りくじょう競技きょうぎ連盟れんめい登録とうろくしゃほん大会たいかい予選よせんかい出場しゅつじょう回数かいすうが4かい未満みまん選手せんしゅかぎられる。エントリーした時点じてん出場しゅつじょうとカウントされる。92ねんまでは28さい以下いか年齢ねんれい制限せいげんがあったが、現在げんざい撤廃てっぱいされている。

 【23さい以上いじょうおも箱根はこねランナー】
 ☆大八木おおやぎ弘明ひろあき駒大こまだい) 実業じつぎょうだんて、1983ねんに24さい経済学部けいざいがくぶ2入学にゅうがく。1ねんで5、3ねんで2区間くかんしょう獲得かくとく。4ねん年齢ねんれい制限せいげんのため出場しゅつじょうすることができなかった。げん駒大こまだい監督かんとく
 ☆中村なかむら祐二ゆうじ山梨学院大やまなしがくいんだい) 実業じつぎょうだんて93ねん入学にゅうがくし、23さい箱根はこねデビューをたした。3ねんは4途中とちゅう棄権きけん。4ねんには2で8にんきの区間くかんしょうでリベンジした。
 ☆渡辺わたなべ和也かずや東京国際大とうきょうこくさいだい) 17ねん4がつ実業じつぎょうだんから社会しゃかいじん入学にゅうがくした。30さいのオールドルーキーとして1ねんに7区間くかん7となった。こん大会たいかいはエントリーからはずれた。
 ☆川瀬かわせちゅうゆめ筑波大つくばだい) 医学いがくぐん医学いがくるい(5年生ねんせい)に所属しょぞくし、24さい前回ぜんかい大会たいかい9はし区間くかん14規定きていにより2~5ねん予選よせんかいはしったため、前回ぜんかい最後さいご箱根はこね駅伝えきでんとなった。

 ◆竹石たけいし 尚人なおと(たけいし・なおと) 1997ねんたいら9)7がつ1にちまれ、大分おおいたけん出身しゅっしんの23さい中学校ちゅうがっこうから陸上りくじょうはじめ、大分おおいた鶴崎つるさき工高こうこうから青学大あおがくだい入学にゅうがく。2ねん全日本ぜんにほん大学だいがく駅伝えきでん駅伝えきでんデビューし、箱根はこね駅伝えきでん大学だいがく2、3ねん連続れんぞくで5経験けいけんした。尊敬そんけいする人物じんぶつ伊能いのう忠敬ちゅうけい自己じこベストは5000メートルが14ふん16びょう12、1まんメートルは28ふん50びょう63。1メートル74、54キロ。

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