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 新型しんがたコロナウイルスにより緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん発令はつれいされ、企業きぎょうはテレワークへの移行いこうもとめられた。だが、VPN(仮想かそう閉域もう)といったテレワークシステムを用意よういしていなかった企業きぎょうおおかった。そのような企業きぎょうすくったのが、NTT東日本ひがしにっぽん情報処理じょうほうしょり推進すいしん機構きこう(IPA)が構築こうちくして運用うんようしている「シン・テレワークシステム」である。

 シン・テレワークシステムは無料むりょう利用りようできるテレワークのシステム。2020ねん4がつから提供ていきょうしている。契約けいやくやユーザー登録とうろく一切いっさい不要ふよう。インターネット経由けいゆ自宅じたくのパソコンから会社かいしゃのパソコンを遠隔えんかく操作そうさできる。2020ねん9がつ21にち時点じてんでおよそ7まん6000にん利用りようしているという。シン・テレワークシステムは開発かいはつからわずか2週間しゅうかん運用うんよう開始かいし。そして毎日まいにちのように機能きのう増強ぞうきょうし、可用性かようせいやセキュリティーをたかめている。

Webサイトで舞台裏ぶたいうら公開こうかい

 シン・テレワークシステムはその透明とうめいせいおおきな特徴とくちょうだ。インターネットの黎明れいめい(れいめい)おもわせるようなシンプルなデザインのWebサイト(https://telework.cyber.ipa.go.jp/news/)におおくの情報じょうほう掲載けいさいされ、日々ひびアップデートされている。システムを構成こうせいする大量たいりょうのRaspberry Piの写真しゃしんなどがっていて興味深きょうみぶかいことこのうえない。

 だが、どうサイトには掲載けいさいされていない「開発かいはつ秘話ひわ」がたくさんあるようだ。日経にっけいクロステック EXPO 2020では、シン・テレワークシステム開発かいはつ中心ちゅうしんメンバーの1人ひとりであるのぼりだいゆうに「おもしろ開発かいはつ秘話ひわ」をかたってもらう。のぼりはVPNソフト「SoftEther」の開発かいはつしゃとしてひろられている。同氏どうしを「天才てんさいプログラマー」とぶことに異論いろんがあるひとすくないだろう。

 コロナ混乱こんらんなか、あれほどのシステムがあれほどのスピードかんでなぜ開発かいはつできたのか。そして、どのように日々ひび進化しんかしているのか。シン・テレワークシステムのユーザーならずともりたいところだ。

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