內閣

內閣，起おこり於明あきら，立だて者しゃ成なり祖そ，輔皇上じょう也。太ふとし祖そ廢はい中書ちゅうしょ、相あい，日にち益えき忙せわし碌ろく，故こ成なり祖そ即そく，特とく簡解かい縉、胡えびす廣ひろ、楊士奇き等とう直じき文淵ぶんえん閣かく，参さん機き務つとむ，為ため內閣也。

演えんじ

洪ひろし武ぶ九きゅう年ねん，汰平章あきら政事せいじ、參まいり知ち政事せいじ。洪ひろし武ぶ十じゅう三さん年ねん正月しょうがつ，誅丞相しょう胡えびす惟おもんみ庸いさお，罷やめ中書ちゅうしょ省しょう。洪ひろし武ぶ十じゅう五ご年ねん，仿宋制せい，置おけ華はな蓋ぶた殿どの、武英たけひで殿どの、文淵ぶんえん閣かく、東ひがし閣かく諸しょ大學だいがく士し，禮れい部ぶ尚書しょうしょ邵質為ため華はな蓋ぶた，檢討けんとう吳ご伯はく宗むね為ため武英たけひで，翰林かんりん學士がくし宋そう訥為文淵ぶんえん，典籍てんせき吳くれ沉為東ひがし閣かく。又また置おけ文ぶん華はな殿どの大だい學士がくし，徵しるし耆儒鮑あわび恂まこと、餘よ詮かい、張ちょう長年ながとし等とう為之ためゆき，以輔導ほどう太子たいし。秩皆正せい五ご品ひん。洪ひろし武ぶ二に十じゅう八はち年ねん敕諭羣臣：「國家こっか罷やめ丞相じょうしょう，設しつらえ府ふ、部ぶ、院いん、寺てら以分理り庶務しょむ，立法りっぽう至いたり為ため詳しょう善ぜん。以後いご嗣君，其毋得とく議ぎ置おけ丞相じょうしょう。臣下しんか有ゆう奏請そうせい設立せつりつ者しゃ，論ろん以極刑けい。」建たて文中ぶんちゅう，改あらため大だい學士がくし為ため學士がくし。悉罷諸しょ大學だいがく士し，各かく設しつらえ學士がくし一いち人にん，又また改あらため謹身殿どの為ため正せい心しん殿どの，設しつらえ正せい心しん殿どの學士がくし。及明成めいせい祖そ即位そくい，特とく簡解かい縉、胡えびす廣ひろ、楊榮等とう直文なおふみ淵ふち閣かく，參さん預あずか機き務つとむ。閣かく臣しん之の預あずか務つとむ自じ此始。初はつ，內閣之の大だい學士がくし止とめ能のう輔，大權たいけん於上。

後こう至いたり仁じん宗むね，位い益えき高だか，權益けんえき大だい。

及英えい宗むね，內閣權けん抗こう皇すめらぎ。於萬まん曆れき年間ねんかん，內閣權けん盛もり極きょく。