反切はんせつ

大だい徐じょ本ほん《說せつ文ぶん》草部くさかべ。小字こあざ者しゃ反切はんせつ，引《唐から韻いん》爲ため據よりどころ

反切はんせつ，古いにしえ注ちゅう音おと法ほう也，行ぎょう於中國こく，見み於字書しょ。反切はんせつ者しゃ，二に字じ注ちゅう一いち字じ，二に音おと相合そうごう而得音おん。初はつ字じ名めい上じょう字じ，取と其聲こえ，尾お字じ名下みょうげ字じ，取と其韻いん調しらべ。未み有ゆう拼音時とき，反切はんせつ風ふう行ぎょう，古人こじん相しょう因いん。

釋しゃく名めい

反切はんせつ之の名な，唐から前ぜん稱しょう反はん，又また稱たたえ翻こぼし，代だい宗むね恐おそれ叛，乃改反はん曰切，後人こうじん因いん之の，故こ名めい反切はんせつ。尋ひろ獲え諸しょ書しょ，列れつ下か諸しょ解かい：

• 宋そう人じん丁度ちょうど釋しゃく，音韻おんいん展てん轉てん相しょう協きょう謂いい之の反はん，兩りょう字じ相しょう摩ま以成聲ごえ謂いい之の切せつ（《禮れい部ぶ韻いん略りゃく》）
• 《形かたち音義おんぎ綜合そうごう大だい字典じてん》釋しゃく，以兩字じ急きゅう讀而合成ごうせい一いち字じ之の音おと曰切，亦また曰反切はんせつ
• 《文字もじ學がく纂要》引鄭玄げん、高こう裕ひろし，釋しゃく：以二音反覆摩以成一音故名反切
• 《辭源じげん》釋しゃく：以二字之音相切而成一音也，上じょう一いち字じ為ため雙そう聲ごえ，亦また謂いい之の母音ぼいん，下した一いち字じ為ため疊韻じょういん，亦また謂いい之の字音じおん
• 《辭じ海うみ》釋しゃく：以二字之音切成一字之音之方法也

史ふみ

漢字かんじ繁しげる難なん，表音ひょうおん不易ふえき，初はつ識未見みけん之の字じ，尤ゆう難なん知音ちいん。未み有ゆう注ちゅう音符おんぷ號ごう、漢語かんご拼音時とき，示しめせ音おん必假他た字じ。東ひがし漢かん以降いこう，讀音之の學まなべ漸やや顯あらわ。

《爾しか雅みやび》《說せつ文ぶん》，舉音同どう之これ字じ。「甲きのえ，音おと乙おつ」者しゃ，直音ちょくおん法ほう也，「甲きのえ，讀若乙おつ」者しゃ，讀若法ほう也。直音ちょくおん者しゃ同音どうおん，讀若者しゃ近きん音おと。讀音唯一ゆいいつ，無む可か直音ちょくおん，或ある所ところ舉皆繁しげる，而轉用てんよう讀若，然しか近きん音おと不ふ確かく。

前ぜん法ほう有ゆう缺かけ，立たて新法しんぽう而用。先さき者しゃ譬たとえ況きょう法ほう，如《淮南ワイナン子こ》「旄，讀如網もう繆之繆，急きゅう氣き言げん乃得之の」，此法難なん用よう，未み幾いく而廢。次つぎ者しゃ反切はんせつ法ほう，雖不如直音おん簡易かんい，然しか示しめせ音おと精きよし準なずらえ，使つかい常つね字じ可か得え，後人こうじん從したがえ之これ。

何なに創そう反切はんせつ，迄まで今こん未明みめい。一說いっせつ佛教ぶっきょう東ひがし傳でん，東ひがし土ど初はつ識天竺てんじく韻いん學がく、梵字ぼんじ，始はじめ釋しゃく漢かん韻いん。魏たかし人ひと孫まご炎えん創そう《爾しか雅みやび音義おんぎ》，始はじめ爲ため反語はんご，以降いこう漸やや繁しげる，此事大だい行ぎょう。服ふく虔けん、應おう劭注《漢書かんしょ》亦また爲ため反語はんご。南北なんぼく朝あさ韻いん學がく昌明まさあき，但ただし遺著いちょ少しょう耳みみ。今こん存そん反語はんご以《玉たま篇へん》最古さいこ，次じ者しゃ《經典きょうてん釋しゃく文あや》。唐とう前ぜん有ゆう《切きり韻いん》，後こう有ゆう《康かん熙字典じてん》、《辭源じげん》、《中ちゅう文ぶん大だい辭典じてん》，皆みな使し反語はんご。

反切はんせつ之の法ほう，古今ここん一貫いっかん，時代じだい不同ふどう，字じ法ほう略りゃく異こと。慧とし琳《一切經いっさいきょう音義おんぎ》中ちゅう，上うえ字じ表ひょう聲ごえ，亦また表おもて韻いん腹はら尾お。清きよし《音韻おんいん闡微》中ちゅう，上うえ字じ無韻むいん尾お，下しも字じ無聲むせい母はは，兩りょう字じ急きゅう讀，便びん可か得とく音おん，此法亦また爲ため《辭源じげん》初版しょはん所しょ襲かさね。

二に音おと相合そうごう，反切はんせつ之の外そと，尚なお有ゆう合ごう音おん，追つい尋ひろ可か溯さかのぼ之これ春秋しゅんじゅう：不可ふか合あい爲ため叵，何なに不ふ合ごう爲ため盍，如是にょぜ合あい爲ため爾しか，而已合あい爲ため耳みみ，之これ於合爲ため諸しょ，者しゃ焉合爲ため旃。

今こん人ひと以拼音示しめせ音おん，反切はんせつ式微しきび，直音ちょくおん猶なお用よう。

法ほう

欲よく閱韻書しょ、字書じしょ、音義おんぎ，必通反切はんせつ，反切はんせつ之の法ほう，兩りょう字じ相合そうごう而得音おん，故こ一字之切可有若干。頭字かしらじ名めい上じょう字じ，取と其聲母はは，尾び字じ名下みょうげ字じ，取と其韻調ちょう。今いま調ちょう分ぶん陰陽いんよう，陰陽いんよう判ばん於上字じ，平仄ひょうそく斷乎だんこ下か字じ。兩りょう字じ所しょ切きり之の字じ，名めい歸かえり字じ、被ひ切字きれじ。切字きれじ之これ後ご，或ある言げん反はん，或ある言切いいき，又また言げん翻こぼし。

被ひ切きり之の聲こえ，尋ひろ乎上字じ之の聲こえ，謂いい之の雙そう聲こえ，若わか德とく紅べに切きり東ひがし，東あずま德いさお雙そう聲こえ；被ひ切きり之の韻いん，見み乎下字じ之の韻いん，謂いい之の疊韻じょういん，若わか昌あきら緣えん切川きれかわ，川緣かわぶち疊韻じょういん；被ひ切きり之の調しらべ，陰陽いんよう共ども乎上字じ，平仄ひょうそく同どう於下おした字じ，若わか側がわ絞しぼ切せつな抓つめ，抓つめ側がわ共ども陰かげ，抓つめ絞しぼ同どう仄。

缺かけ憾

反切はんせつ非ひ一切いっさい法ほう，有ゆう音おと叵切者しゃ亦また然しか。一いち韻いん僅一いち字じ時じ，無む反語はんご，《切きり韻いん》「拯」韻いん是也これや。

古書こしょ反切はんせつ，需知其時切きり音おん，今こん人ひと切きり之の，得とく音おん不ふ確かく，若わか《切きり韻いん》查「視し」字じ，得とく承うけたまわ旨うま反はん，無論むろん粵普，不ふ得とく真しん音おん。

下しも字じ脣音者しゃ，開ひらき合あい不ふ明也あきや。若わか《切きり韻いん》陌韻有ゆう格かく、古こ陌反，虢、古こ伯はく反はん，格かく虢下字じ不同ふどう。取と查下字じ，陌、莫白反はん，伯はく、博ひろし白しろ反はん，陌伯下か字じ同どう。格かく字じ真しん音おんkrak（開口かいこう），虢字真ま音おとkruak（合口あいくち），白しろ、陌、伯はく字じ，皆みな不ふ分ぶん開ひらき合あい。

古今ここん音おん變へん

反切はんせつ之の語かたり，以中古ふる爲ため準なずらえ，中古ちゅうこ之の聲こえ，漸やや成なり今こん音おと，其法繁しげる難なん，故こ歸き字じ、上うえ字じ、下しも字じ之の切せつ音おん今いま人じん難なん明あかり。古こ有ゆう四聲しせい，南みなみ人じん尚なお可か，北きた人じん失しつ入聲にっしょう，聲調せいちょう大變たいへん。古こ有ゆう全ぜん濁聲だくせい母はは，聲こえ有ゆう清濁せいだく，故こ調しらべ分ぶん陰陽いんよう，迄まで今いま，吳ご、湘之これ外がい，全ぜん濁にご皆みな清きよし，清きよし化か後ご，又また因いん平仄ひょうそく，或ある全ぜん或ある次つぎ。聲こえ母はは、聲調せいちょう互變，交錯こうさく繁しげる複ふく，故こ今いま人じん難解なんかい切きり語ご。

以東いとう、德とく紅べに切せつな爲ため例たとえ，普通ふつう話ばなし三さん字じ各かく音おとdōng、dé、hóng，東ひがし紅べに聲調せいちょう不一ふいつ。東聲とうせい端はし母はは，清きよし，紅べに聲ごえ匣くしげ母はは，濁にご，東ひがし紅べに皆みな平ひらめ，以聲分ぶん清濁せいだく，調しらべ分ぶん陰陽いんよう。又また以豆、田た侯こう切せつな爲ため例たとえ，普通ふつう話ばなし三さん字じ各かく音おとdòu、tián、hòu，豆田まめだ聲こえ母はは不一ふいつ。豆田まめだ皆みな定てい母はは，全ぜん濁にご清きよし化か，豆まめ調しらべ去ざ，轉うたて端はし，田た調ちょう平ひらめ，轉うたて透とおる。

他た

切きり語ご以古音おん爲ため據よりどころ，音韻おんいん小學しょうがく，以切語ご爲ため要よう，今こん人ひと擬音ぎおん，繫聯切きり語ご，知ち中ちゅう古音こおん系けい，再さい而探上古じょうこ幽かそけ微ほろ。

切きり語ご於民亦また有用ゆうよう。廣東かんとん梅うめ州しゅう有ゆう下市しもいち話ばなし，下市しもいち話者わしゃ，以客家か反語はんご切きり之の，得とく成なり密みつ語ご，而成語ご文ぶん遊戲ゆうぎ，今いま人にん欲よく爲之ためゆき申さる作さく世界せかい文化ぶんか遺產いさん。

反切はんせつ之の法ほう，方言ほうげん注ちゅう音おと有用ゆうよう。中國ちゅうごく方言ほうげん駁雜，諸しょ地異ちい聲ごえ，雖普通話つうわ爲ため通語つうご，地方ちほう亦また需方音おん記錄きろく。纂方言ほうげん字典じてん時じ，一法いっぽう作さく方言ほうげん拼音，一法いっぽう取と反切はんせつ，二に法ほう並行へいこう，相そう映うつ成德しげのり。

反切はんせつ之の法ほう，可か並なみ注ちゅう諸語しょご。漢字かんじ本源ほんげん中土なかつち，廣こう佈諸地ち，遂とげ成なり亞あ東ひがし同文どうぶん，鮮、倭やまと、越こし共きょう文ぶん。千年ちとせ不ふ絕ぜっ，文脈ぶんみゃく往繼，以漢字かんじ爲ため尊みこと，授學、科か舉、官かん牘、文藝ぶんげい，皆みな用よう。音おと有ゆう時じ轉うたて，地ち有ゆう偏へん移うつり，諸しょ地異ちい聲ごえ，中土なかつち漢語かんご即そく諸種しょしゅ並存へいそん，若わか粵、閩、吳ご、京きょう。他た邦くに聲ごえ繁しげる，鮮人有漢うかん朝あさ，日にち人じん有ゆう漢和かんわ，南みなみ人じん有漢うかん越えつ。然しか雖異聲ごえ，猶なお共とも源げん同どう祖そ，以古法ほう切きり音おん，即そく得え今こん音おと諸種しょしゅ。

上下じょうげ字じ

反切はんせつ上下じょうげ字じ，凡《廣こう韻いん》所用しょよう者しゃ，皆みな列れつ如下。

上うえ字じ

類るい		聲こえ母はは	反切はんせつ上じょう字じ
脣音		幫	方ほう 必 北きた 伯はく 博はく 筆ひつ 愽 卑 補ほ 分ぶん 百ひゃく 巴ともえ 鄙ひな 府ふ 畀 彼かれ 封ふう 甫はじめ 兵へい 布ぬの 并 邊べ 陂 脯
		滂	匹ひき 譬たとえ 丕 披 峯みね 拂はらい 普ひろし 撫なで 孚まこと 妃ひ 滂 芳よし 敷じき
		並なみ	附ふ 浮 便びん 毗 婢 符ふ 平ひら 傍はた 父ちち 扶 薄うす 皮かわ 馮 房ぼう 捕と 步ふ 部ぶ 防ぼう 白しろ 縛ばく 裴 弼 蒲がま
		明あきら	母はは 摸 無む 武たけ 美よし 明あきら 莫 綿めん 模かたぎ 彌わたる 巫みこ 慕 靡 文ぶん 亡ほろび 謨 眉まゆ 矛ほこ 望もち
舌した音おん	舌頭ぜっとう音おん	端はし	都と 冬ふゆ 當とう 多た 得とく 德とく 丁ひのと
		透とおる	託たく 湯ゆ 土ど 台だい 吐 天てん 通どおり 他ほか
		定じょう	墜 堂どう 徒と 唐から 田た 杜もり 同どう 陀 度ど 特とく
		泥どろ	乃 那な 内ない 奴やつ 諾だく
	舌した上じょう音おと	知ち	徵しるし 知ち 張ちょう 陟のぼる 都と 猪いのしし 追おい 中ちゅう 豬 竹ちく 丁ちょう 卓たく
		徹とおる	抽 褚 敕 楮こうぞ 丑うし 他た 癡ち 恥はじ
		澄きよし	除じょ 直ちょく 持じ 丈たけ 宅たく 治ち 池ち 徒と 佇 柱ばしら 遟 馳はせ 瑒
		娘むすめ	穠 拏 妳 女おんな 尼あま
齒音しおん	齒は頭あたま音おん	精せい	作さく 祖そ 則そく 子こ 臧 醉よい 兹 資し 將はた 借か 姊 𩛠 即そく 遵
		清きよし	麤 遷 醋す 七なな 取と 采さい 青あお 雌めす 此 倉くら 親ちかし 蒼あお 麁 千せん
		從したがえ	疾やまし 秦はた 才ざい 昨さく 前ぜん 匠たくみ 在ざい 漸やや 藏ぞう 徂 慈 自じ 情じょう
		心しん	私わたし 桑くわ 相しょう 斯 寫うつし 思おもえ 須 蘇そ 悉 素もと 息いき 雖 辛からし 胥 速そく 先さき 司し
		邪よこしま	隨ずい 辝 辭じ 寺てら 似に 夕ゆう 祥さち 詳しょう 徐じょ 旬しゅん
	正せい齒音しおん	莊そう	鄒 仄 爭そう 簪かんざし 子こ 莊そう 側がわ 阻
		初はつ	初はつ 芻 廁 測はか 創そう 叉また 楚すわえ 瘡かさ
		崇たかし	士し 仕つかまつ 鶵 豺 崱 鉏 鋤すき 牀ゆか 雛ひな 助じょ 査 崇たかし
		生せい	史ふみ 沙すな 色しょく 數すう 所しょ 砂すな 疏 生せい 踈 山やま
		俟	俟 牀ゆか
		章あきら	止とめ 煑 珍めずらし 旨むね 脂あぶら 章あきら 職しょく 占うらない 支ささえ 征せい 側がわ 之の 諸しょ 正せい
		昌あきら	處しょ 姝 叱しか 尺しゃく 赤あか 昌あきら 充たかし
		常つね	甞 視し 是ぜ 成なり 常つね 植うえ 氏し 殖ふえ 十じゅう 殊こと 署しょ 承うけたまわ 市し 時じ 臣しん 寔まこと 蜀しょく
		書しょ	失しつ 始はじめ 舒 釋しゃく 式しき 賞しょう 傷きず 書しょ 試ためし 商しょう 矢や 施ほどこせ 識 詩し
		船ふね	實じつ 神かみ 乗じょう 食しょく
牙きば音おん		見み	姑しゅうと 吉きち 几 詭 各かく 格かく 公こう 兼けん 居きょ 佳よ 紀きの 過か 九きゅう 古こ 俱 谷たに 規ただし 乖 舉
		溪けい	豈あに 客きゃく 欽 枯 牽 丘おか 詰つめ 楷 綺あやぎぬ 去さ 區く 乞 弃 曲きょく 苦く 康やすし 可か 空そら 羌 窺 傾かたぶけ 驅か 卿きょう 墟 謙けん 口こう 恪つとむ 袪 起おこり
		群ぐん	其 狂きょう 跪 衢 求もとめ 奇き 具ぐ 臼うす 巨きょ 強きょう 渠みぞ 曁
		疑うたぐ	五ご 吾われ 魚ぎょ 宜むべ 俄にわか 牛うし 危 疑うたぐ 玉たま 虞おそれ 研けん 愚ぐ 擬なずらえ 語ご
喉のど音おん		曉あかつき	荒あら 火ひ 虚きょ 胡えびす 海かい 花はな 虎とら 許もと 呵しか 香こう 羲 朽くち 況きょう 馨かおる 興きょう 况 呼よび 休きゅう 黑くろ 喜き
		匣くしげ	獲え 何なん 胡えびす 黃き 懷ふところ 乎 戸と 下か 侯こう
		影かげ	伊い 依よ 憶 愛あい 握にぎ 謁 乙おつ 紆 央ひさし 哀あい 鷖 衣ころも 一いち 安やす 烟けむり 烏がらす 挹 憂ゆう 於
		云うん	永えい 薳 爲ため 有ゆう 雨う 王おう 于 羽わ 榮さかえ 雲くも 下か 筠 云うん 韋 洧 委い
		以	與あずか 羊ひつじ 以 移うつり 余あまり 于 夷えびす 餘あまり 翼つばさ 悅えつ 營 弋
半はん舌した音おん		來き	勒 力りょく 賴よりゆき 里さと 盧の 連れん 縷 良りょう 洛らく 郎ろう 離はなれ 魯 林りん 來らい 呂りょ 落 練ねり
半はん齒音しおん		日ひ	人ひと 而 儒 兒じ 如 耳みみ 仍 汝なんじ

下しも字じ

韻いん母はは有ゆう甲乙こうおつ二に類るい。下した列れつ韻いん母はは，調しらべ分ぶん四聲しせい，各かく聲こえ有ゆう兩りょう欄らん，左ひだり欄らん《廣こう韻いん》表おもて字じ，右みぎ欄らん反切はんせつ下か字じ，下しも字じ亦また具ぐ表ひょう字じ。

攝と	韻いん目め	等ひとし	呼よび	韻いん母はは	反切はんせつ下か字じ
					平聲ひょうしょう		上聲じょうせい		去聲きょしょう		入聲にっしょう
通つう	東ひがし	一いち	開ひらく	東一ひがしいち	東一ひがしいち	凍こお 紅べに 公こう 東ひがし 空むなし	董ただし一いち	董ただし 蠓 動どう 孔あな 揔	送おく一いち	送おく 凍こお 弄ろう 貢みつぎ	屋や一いち	卜ぼく 木き 禄ろく 谷だに
		三さん	開ひらく	東三ひがしさん	東三ひがしさん	中なか 融とおる 弓ゆみ 終おわり 宮みや 戎えびす			送おく三さん	鳳おおとり 衆しゅう 仲なか	屋や三さん	逐 六ろく 菊きく 竹ちく 宿やど 福ぶく 匊
	冬ふゆ	一いち	開ひらく	冬ふゆ	冬ふゆ	宗そう 冬ふゆ	湩	湩 𪁪	宋そう	宋そう 統みつる 綜	沃	沃 篤あつ 酷こく 毒どく
	鍾	三さん	開ひらく	鍾	鍾	凶きょう 庸いさお 封ふう 容よう 鍾 恭きょう	腫しゅ	宂 勇いさむ 踵かかと 隴 冢 拱 奉たてまつ 悚	用よう	用よう 頌	燭しょく	足あし 蜀しょく 録ろく 欲よく 玉だま 曲きょく
江こう	江こう	二に	開ひらく	江こう	江こう	江こう 雙そう	講こう	講こう 項こう 慃	絳	絳 降くだ 巷ちまた	覺さとし	角すみ 覺さとし 岳だけ
止とめ	支ささえ甲かぶと	三さん	開ひらく	支ささえ甲きのえ開ひらく	支ささえ甲きのえ開ひらく	移うつり 支ささえ	紙かみ甲きのえ開ひらく	此 紙し 是ぜ 婢 氏し 帋 爾なんじ	寘甲開ひらく	智さとし 賜たまもの 豉 義ぎ 企くわだて
			合ごう	支ささえ甲かぶと合あい	支ささえ甲かぶと合あい	爲ため 吹 隨ずい 垂たれ 隋ずい 規ぶんまわし	紙かみ甲かぶと合あい	婢 捶 累るい 髓ずい 委い	寘甲合あい	睡ねむ 瑞みず 恚 僞にせ 避
	支ささえ乙おつ	三さん	開ひらく	支ささえ乙おつ開ひらけ	支ささえ乙おつ開ひらけ	知ち 移うつり 爲ため 宜むべ 羈 奇き 離はなれ	紙かみ乙おつ開ひらく	豸 氏し 綺あやぎぬ 弭 侈 彼かれ 靡 倚 爾なんじ 委い	寘乙開ひらく	義ぎ 寄よせ
			合ごう	支ささえ乙おつ合あい	支ささえ乙おつ合あい	爲ため 危 支ささえ 垂たれ	紙かみ乙おつ合あい	詭 毁 弭 委い	寘乙合あい	睡ねむ 恚 僞にせ
	脂あぶら甲かぶと	三さん	開ひらく	脂あぶら甲きのえ開ひらく	脂あぶら甲きのえ開ひらく	私わたし 脂あぶら 肌はだ 夷えびす 資し 之の	旨むね甲きのえ開ひらく	履くつ 几 矢や	至いたり甲きのえ開ひらく	寐 二に 至いたり 四よん 自じ 利り
			合ごう	脂あぶら甲かぶと合あい	脂あぶら甲かぶと合あい	綏 隹ふるとり 追つい 維 遺のこ	旨むね甲かぶと合あい	水みず 癸みずのと 誄 軌 壘るい 累るい	至いたり甲かぶと合あい	醉よい 遂とげ 悸 類るい 季き
	脂あぶら乙おつ	三さん	開ひらく	脂あぶら乙おつ開ひらく	脂あぶら乙おつ開ひらく	眉まゆ 悲 夷えびす 飢かつえ 尼あま	旨むね乙おつ開ひらく	視み 美び 雉 履くつ 几 鄙ひな 姊	至いたり乙おつ開ひらく	冀 器き 兾 備 媚こび 祕ひ 利り
			合ごう	脂あぶら乙おつ合あい	脂あぶら乙おつ合あい	隹ふるとり 悲 追おい	旨むね乙おつ合あい	美び 軌 洧	至いたり乙おつ合あい	萃 愧 位い 類るい
	之これ	三さん	開ひらく	之これ	之これ	甾 其 而 持じ 兹 之の 擬なずらえ 己おのれ	止とめ	止とめ 士し 史し 里さと 紀き 市し	志こころざし	吏 置おけ 志こころざし 記き
	微ほろ	三さん	開ひらく	微ほろ開ひらく	微ほろ開ひらく	希まれ 依よ 衣ころも	尾開おばり	豈あに 狶	未開みかい	旣すんで 豙
			合ごう	微ほろ合ごう	微ほろ合ごう	非ひ 微ほろ 韋 歸き	尾合おあい	鬼おに 匪 偉えら 尾お	未み合ごう	未み 沸にえ 貴き 胃い 味あじ 畏かしこ
遇ぐう	魚さかな	三さん	開ひらく	魚さかな	魚さかな	余よ 居きょ 魚ぎょ 諸もろ	語かたり	與あずか 渚なぎさ 巨きょ 与あずか 吕 許もと 舉	御お	預あずか 洳 慮おもんばか 署しょ 去さ 據よりどころ 倨 御ご 助じょ 恕じょ
	虞おそれ	三さん	合ごう	虞おそれ	虞おそれ	無む 隅すみ 夫おっと 芻 俞 輸 于 誅 逾 俱 朱しゅ	麌	武たけ 矩のり 雨う 庾 禹 羽わ 甫はじめ 主ぬし	遇ぐう	注ちゅう 戍 遇ぐう 句く 具ぐ
	模も	一いち	開ひらく	模も	模も	姑しゅうと 吳くれ 吾われ 胡えびす 乎 都と 孤こ 烏がらす	姥うば	補ほ 杜もり 古こ 魯 戸ど	暮くれ	故こ 路みち 暮くれ 誤あやま 祚
蟹かに	齊ひとし	四よん	開ひらく	齊ひとし開ひらき	齊ひとし開ひらき	臡 稽 低てい 兮 迷 奚 雞	薺なずな開ひらく	米べい 弟おとうと 啓けい 禮れい	霽開	戾もど 計けい 詣まい
			合ごう	齊ひとし合ごう	齊ひとし合ごう	圭けい 攜			霽合	惠めぐみ 桂かつら
	祭まつり甲かぶと	三さん	開ひらく	祭まつり甲きのえ開ひらく					祭まつり甲きのえ開ひらく	祭まつり 制せい 袂たもと 蔽 例れい 獘
			合ごう	祭まつり甲かぶと合あい					祭まつり甲かぶと合あい	歲とし 銳するど 芮
	祭まつり乙おつ	三さん	開ひらく	祭まつり乙おつ開ひらく					祭まつり乙おつ開ひらく	憩いこい 罽 例れい
			合ごう	祭まつり乙おつ合あい					祭まつり乙おつ合あい	歲とし 衛まもる 稅ぜい 芮
	泰やすし	一いち	開ひらく	泰たい開ひらき					泰たい開ひらき	大だい 蓋ぶた 太ふとし 貝かい 帶たい 艾もぐさ
			合ごう	泰たい合あい					泰たい合あい	外そと 會かい 最さい
	佳けい	二に	開ひらく	佳よ開ひらき	佳よ開ひらき	佳けい 膎	蟹かに開ひらく	蟹かに 買かい	卦け開ひらく	賣うれ 隘 懈たゆ 卦け
			合ごう	佳けい合ごう	佳けい合ごう	媧 緺 娃	蟹かに合あい	買かい 夥おびただし 𠁥	卦け合あい	賣うれ 卦け
	皆みな	二に	開ひらく	皆みな開ひらく	皆みな開ひらく	諧 皆みな	駭開	駭 楷	怪かい開ひらく	戒 拜はい 介かい 怪かい 界かい
			合ごう	皆みな合ごう	皆みな合ごう	淮 懷ふところ 乖 皆みな			怪かい合あい	壞 怪かい
	夬	二に	開ひらく	夬開					夬開	犗 夬 話ばなし 邁 喝かつ
			合ごう	夬合					夬合	夬 快こころよ
	灰はい	一いち	合ごう	灰はい	灰はい	灰はい 杯はい 恢 回かい	賄まかない	罪つみ 賄まかない 猥	隊たい	妹いもうと 隊たい 對たい 輩やから 佩 昧 繢 内ない
	咍	一いち	開ひらく	咍	咍	才ざい 哀あい 開ひらけ 來らい 哉	海うみ	改あらため 亥い 乃 在ざい 紿 宰おさむ 愷	代だい	耐たい 愛あい 代だい 槩 漑
	廢はい	三さん	開ひらく	廢はい開ひらく					廢はい開ひらく	肺はい
			合ごう	廢合はいごう					廢合はいごう	穢けがれ 廢はい 吠ほえ 肺はい
臻	眞ま甲かぶと	三さん	開ひらく	眞ま甲かぶと	眞ま甲かぶと	珍ちん 賓まろうど 鄰 人じん 眞しん	軫甲	引 忍にん 腎じん 軫 盡つき	震ふるえ甲かぶと	印しるし 晉すすむ 振ふ 遴 刃ば	質しつ甲かぶと	必 吉きち 畢 日び 七なな 質しつ 悉 栗ぐり
	眞ま乙おつ	三さん	開ひらく	眞ま乙おつ開ひらく	眞ま乙おつ開ひらく	珍ちん 巾はば 鄰 人じん 銀ぎん	軫乙開ひらく	引 忍にん 紖 殞	震ふるえ乙おつ開ひらけ	覲 遴 刃ば	質しつ乙おつ開ひらく	密みつ 筆ひつ 畢 乙おつ 質しつ 悉 一いち
			合ごう	眞ま乙おつ合あい	眞ま乙おつ合あい	倫りん 筠 贇	軫乙合あい	敏さとし 殞			質しつ乙おつ合あい	筆ふで
	諄	三さん	合ごう	諄	諄	倫りん 綸 勻 迍 脣 旬しゅん 遵	準じゅん	允まこと 尹いん 準じゅん	稕	順じゅん 閏うるう 峻たかし	術じゅつ	聿 律りつ 卹
	臻	三さん	合ごう	臻	臻	臻 詵					櫛くし	瑟 櫛くし 叱しか
	文ぶん	三さん	合ごう	文ぶん	文ぶん	分ぶん 文ぶん 云うん	吻	粉こな 吻	問とい	運うん 問とい	物もの	弗どる 勿 物ぶつ
	欣	三さん	開ひらく	欣	欣	斤きん 欣	隱かくれ	謹 隱かくれ	焮	焮 靳	迄まで	迄まで
	元もと	三さん	開ひらく	元げん開ひらく	元げん開ひらく	言げん 軒のき	阮開	偃 幰	願ねがい開ひらく	建たて 万よろず	月つき開ひらく	訐 歇 謁
			合ごう	元もと合ごう	元もと合ごう	袁 煩はん 元もと	阮合	遠とお 晚ばん 阮	願ねがい合あい	販 願ねがい 万まん 怨	月つき合あい	越えつ 發はつ 月がつ 厥 伐き
	魂たましい	一いち	合ごう	魂たましい	魂たましい	魂たましい 尊みこと 渾 昆こん 奔	混こん	衮 本ほん 忖 損そん	慁	悶もだえ 困こま 寸すん	沒ぼつ	忽ゆるがせ 没ぼつ 勃 骨こつ
	痕あと	一いち	開ひらく	痕あと	痕あと	痕あと 根ね 恩おん	很	墾 很	恨	恨 艮うしとら
山やま	寒さむ	一いち	開ひらく	寒さむ	寒さむ	寒かん 干ひ 安やす	旱ひでり	旱ひでり 笴 但ただし	翰	案あん 賛さん 旰 按 旦だん	曷	割わり 葛かずら 達たち 曷
	桓	一いち	合ごう	桓	桓	丸まる 潘はん 端はし 官かん	緩なる	緩なる 滿まん 旱ひでり 伴とも 管かん 纂	換かわ	筭 段だん 換かわ 貫ぬき 半はん 玩 喚 慢 亂らん	末すえ	括くく 割わり 撥ばち 栝 活かつ 末まつ
	刪	二に	開ひらく	刪開	刪開	班はん 姦かん 顔がお 還かえ	潸開	板いた 綰たがね 赧	諫開	晏 鴈かり 澗 諫 患	黠開	八はち 拔 黠
			合ごう	刪合	刪合	頑 還かえ 關せき	潸合	鯇 板ばん	諫合	慣 患	黠合	八はち 滑すべり
	山やま	二に	開ひらく	山やま開ひらく	山やま開ひらく	閑 山やま 閒あいだ	產さん開ひらく	簡 限げん	襇開	莧 幻まぼろし 襇	鎋開	轄 鎋 瞎
			合ごう	山やま合あい	山やま合あい	頑 鰥	產さん合あい	辨べん 綰たがね	襇合	幻まぼろし	鎋合	䫄 刮
	先さき	四よん	開ひらく	先さき開ひらく	先さき開ひらく	年とし 前ぜん 煙けむり 田た 先さき 玄げん 賢けん 顚 堅けん	銑ずく開ひらく	殄 峴 泫 典てん 繭まゆ	霰開	見み 麵 佃つくだ 電でん 甸 練ねり	屑くず開ひらく	蔑 屑くず 結ゆい
			合ごう	先さき合あい	先さき合あい	玄げん 涓	銑ずく合あい	畎 泫	霰合	縣けん 練ねり	屑くず合あい	穴あな 決けつ
	仙せん甲かぶと	三さん	開ひらく	仙せん甲きのえ開ひらく	仙せん甲きのえ開ひらく	然しか 仙せん 連れん 延のべ	獮甲開ひらく	兖 演えんじ 翦 淺あさ 善ぜん 展てん 緬はる	線せん甲きのえ開ひらく	箭や 扇おうぎ 戰せん 線せん 賤 面めん 膳ぜん 彦	薛甲開ひらく	辥 熱ねつ 列れつ 滅めつ
			合ごう	仙せん甲かぶと合あい	仙せん甲かぶと合あい	專せん 泉いずみ 緣えん 員いん 川かわ 宣せん	獮甲合あい	兖 轉てん	線せん甲かぶと合あい	卷まき 釧 眷 絹きぬ 掾じょう 囀さえず 戀こい	薛甲合あい	輟 雪ゆき 絕ぜっ 爇 劣れつ 悅えつ
	仙せん乙おつ	三さん	開ひらく	仙せん乙おつ開ひらく	仙せん乙おつ開ひらく	乾いぬい 焉 連れん 延のべ	獮乙開ひらく	演えんじ 免めん 善ぜん 辨べん 展てん 蹇あしなえ 輦	線せん乙おつ開ひらく	箭や 變へん 扇おうぎ 碾 眷	薛乙開ひらく	列れつ 竭 别
			合ごう	仙せん乙おつ合あい	仙せん乙おつ合あい	緣えん 攣 圓えん 權けん 員いん 全あきら	獮乙合あい	兖 篆 轉てん 免めん	線せん乙おつ合あい	倦 卷まき 眷 戀こい	薛乙合あい	劣れつ 悅えつ
效こう	蕭しょう	四よん	開ひらく	蕭しょう	蕭しょう	幺 堯 蕭しょう 聊 彫ほ	篠しの	皎こう 鳥とり 了りょう 皛	嘯	弔ちょう 叫さけべ 嘯
	宵よい甲かぶと	三さん	開ひらく	宵よい甲かぶと	宵よい甲かぶと	焦こげ 邀 霄 消しょう 招 昭あきら 遙はるか	小甲こかぶと	小しょう 少しょう 沼ぬま	笑わらい甲かぶと	要よう 兆ちょう 肖あやか 召 笑わらい 照あきら 妙みょう
	宵よい乙おつ	三さん	開ひらく	宵よい乙おつ	宵よい乙おつ	嬌 宵よい 瀌 遙はるか 嚻 喬たかし	小しょう乙おつ	兆ちょう 小しょう 矯 夭 表ひょう	笑わらい乙おつ	召 照あきら 廟びょう
	肴さかな	二に	開ひらく	肴さかな	肴さかな	交 茅ちがや 嘲あざけ 肴さかな	巧たくみ	絞しぼ 飽 爪つま 巧たくみ	效こう	孝こう 稍やや 皃 敎きょう
	豪ごう	一いち	開ひらく	豪ごう	豪ごう	袍ほう 毛げ 曹 遭 刀がたな 襃 勞ろう	晧	浩ひろし 老ろう 早はや 抱だき 道どう 晧	号ごう	報むくい 耗 倒たおせ 導みちびけ 到いた
果はて	歌うた	一いち	開ひらく	歌うた	歌うた	河かわ 何なん 歌うた 俄にわか	哿	可か 我が	箇	箇 个 賀が 邏 佐さ
	戈ほこ	一いち	合ごう	戈ほこ一いち合ごう	戈ほこ一いち合ごう	婆ばば 禾 戈ほこ 和かず 波なみ	果はて一いち合ごう	可か 火ひ 果はて	過か	貨 卧 過か 唾つば 臥が
		三さん	開ひらく	戈ほこ三さん開ひらく	戈ほこ三さん開ひらく	伽とぎ 迦
			合ごう	戈ほこ三さん合ごう	戈ほこ三さん合ごう	𩨷 靴くつ 𩨭 伽とぎ 𦚢
假かり	麻あさ	二に	開ひらく	麻あさ二に開ひらく	麻あさ二に開ひらく	加か 巴ともえ 霞かすみ 牙きば	馬うま二に開ひらく	賈 雅みやび 疋 下か	禡二開ひらく	訝いぶか 嫁よめ 亞あ 駕が
			合ごう	麻あさ二に合ごう	麻あさ二に合ごう	花はな 華はな 瓜ふり	馬うま二に合ごう	寡 瓦かわら	禡二に合ごう	罵ののし 化か 霸 㕦
		三さん	開ひらく	麻あさ二に合ごう	麻あさ三さん開ひらく	車くるま 嗟 遮さえぎ 奢おご 邪よこしま 賒	馬うま三さん開ひらく	冶 也 姐あね 者しゃ 野の	禡三開ひらく	謝しゃ 夜よる
宕	陽ひ	三さん	開ひらく	陽ひ開ひらく	陽ひ開ひらく	羊ひつじ 章あきら 陽ひ 莊そう 良りょう	養やしなえ開ひらく	㢡 掌てのひら 丈たけ 兩りょう	漾開	向むかい 亮あきら 樣さま 讓ゆずる	藥くすり開ひらく	雀すずめ 灼 略りゃく 約やく 虐しいたげ 若わか 爵 勺しゃく 藥やく
			合ごう	陽ひ合あい	陽ひ合あい	方ほう 王おう 良りょう	養やしなえ合あい	昉 兩りょう 養やしなえ 网 往	漾合	訪おとずれ 況きょう 亮あきら 放ひ 妄	藥くすり合あい	籰 钁 縛ばく
	唐とう	一いち	開ひらく	唐から開ひらく	唐から開ひらく	旁つくり 當とう 光ひかり 岡おか 郎ろう	蕩とろけ開ひらく	黨とう 朗ろう	宕開	浪なみ 宕 曠	鐸開	各かく 落
			合ごう	唐から合ごう	唐から合ごう	黃き 光こう	蕩とろけ合あい	晃あきら 廣ひろ	宕合	謗そし 浪なみ 曠	鐸合	穫か 各かく 博ひろし 郭かく
梗	庚かのえ	二に	開ひらく	庚かのえ二に開ひらく	庚かのえ二に開ひらく	庚かのえ 行ぎょう 盲めくら	梗二開ひらく	幸さいわい 杏あんず 梗 冷ひや 打だ 猛たけし	映うつ二に開ひらく	更さら 孟はじめ 敬けい	陌二開ひらく	格かく 伯はく 陌 白しろ
			合ごう	庚かのえ二に合ごう	庚かのえ二に合ごう	橫よこ 盲めくら	梗二に合ごう	礦 䁝 猛たけし	映うつ二に合ごう	孟はじめ	陌二に合ごう	伯はく 白しろ 擭
		三さん	開ひらく	庚かのえ三さん開ひらく	庚かのえ三さん開ひらく	庚かのえ 明あきら 京きょう 驚おどろき 卿きょう 兵へい	梗三開ひらく	永えい 影かげ 丙へい 景けい	映うつ三さん開ひらく	病やまい 慶けい 敬けい 命いのち	陌三開ひらく	劇げき 逆ぎゃく 戟 郤
			合ごう	庚かのえ三さん合ごう	庚かのえ三さん合ごう	榮さかえ 兵へい	梗三さん合ごう	永えい 憬	映うつ三さん合ごう	命いのち	陌三さん合ごう	虢
	耕こう	二に	開ひらく	耕こう開ひらく	耕こう開ひらく	莖くき 萌もえ 耕こう	耿開	幸こう 耿	諍いさかい開ひらく	爭そう 諍いさかい 迸ほとばし	麥むぎ開ひらく	摘 革かわ 厄やく 麥むぎ 核かく 獲え 責せめ 戹
			合ごう	耕こう合あい	耕こう合あい	宏ひろし 萌もえ			諍いさかい合あい	迸ほとばし	麥むぎ合あい	麥むぎ 摑 獲え
	清きよし	三さん	開ひらく	清開せいかい	清開せいかい	貞さだ 成なり 盈みつる 征せい 情じょう 并	靜せい開ひらく	靜せい 井い 整せい 郢	勁開	令れい 姓せい 正せい 盛もり 政まさし 鄭てい	昔むかし開ひらく	昔むかし 辟 積せき 隻せき 易えき 石せき 炙あぶ 益えき 迹 亦また
			合ごう	清しん合あい	清しん合あい	傾かたぶけ 營	靜しずか合あい	頃ころ 潁	勁合	正ただし	昔むかし合ごう	隻せき 役やく
	青あお	四よん	開ひらく	青あお開ひらく	青あお開ひらく	經けい 靈れい 刑けい 丁ひのと	迥開	鼎かなえ 迥 涬 醒 頂いただき 挺てい 剄	徑みち開ひらく	定てい 徑みち 佞	錫すず開ひらく	歷れき 擊げき 狄 激げき
			合ごう	青あお合あい	青あお合あい	螢ぼたる 扃	迥合	迥 頂いただき			錫すず合あい	闃 鶪 狊
曾	蒸ふけ	三さん	開ひらく	蒸ふけ開ひらく	蒸ふけ開ひらく	蒸ふけ 冰 升ます 陵りょう 兢 乗じょう 仍 矜 膺	拯開	拯 庱	證あかし開ひらく	證あかし 應おう 甑こしき 孕 𩜁	職しょく開ひらく	直ちょく 逼 力りょく 職しょく 側がわ 極ごく 翼つばさ 即そく
			合ごう	蒸ふけ合あい							職しょく合あい	逼
	登とう	一いち	開ひらく	登のぼり開ひらく	登のぼり開ひらく	崩くずし 滕 恒つね 楞 增ぞう 登のぼり 朋とも	等とう開ひらく	肯 等とう	嶝開	鄧 贈おく 隥 亘わたる	德とく開ひらく	則のり 得とく 勒 黑くろ 墨ぼく 德いさお 北きた
			合ごう	登とう合あい	登とう合あい	肱ひじ 弘ひろし					德合とくあい	或ある 國くに
流ながれ	尤ゆう	三さん	開ひらく	尤ゆう	尤ゆう	周しゅう 浮 州しゅう 秋あき 鳩ばと 尤ゆう 謀はかりごと 由よし 流りゅう 求もとむ	有ゆう	久ひさ 婦ふ 柳やなぎ 酉とり 否ひ 九きゅう 有ゆう	宥なだめ	佑たすく 富とみ 僦 副ふく 呪のろい 溜ため 救すくい 又また 祐ゆう
	侯ほう	一いち	開ひらく	侯ほう	侯ほう	侯ほう 婁 鉤かぎ	厚あつ	后きさき 垢あか 苟 厚あつ 斗と 口こう	候こう	漏も 遘 豆まめ 候こう 奏そう
	幽かそけ	三さん	開ひらく	幽かそけ	幽かそけ	烋 彪あや 虯 幽かそけ	黝	糾 黝	幼よう	謬 幼よう
深ふか	侵おかせ甲かぶと	三さん	開ひらく	侵おかせ甲かぶと	侵おかせ甲かぶと	針はり 心こころ 深ふか 尋ひろ 林りん 淫いん	寑甲	枕まくら 甚 朕ちん 稔みのり 荏	沁甲	禁きん 任にん 鴆	緝甲	執と 入にゅう 立だて 汁じる
	侵おかせ乙おつ	三さん	開ひらく	侵おかせ乙おつ	侵おかせ乙おつ	今こん 金かね 針はり 吟ぎん 簪かんざし 心こころ 深ふか 林はやし	寑乙	㾕 甚 錦にしき 朕ちん 凜 飲いん 稔みのる	沁乙	禁きん 譖 蔭かげ 鴆	緝乙	戢 入にゅう 及 立りつ 汲 急きゅう
咸	覃	一いち	開ひらく	覃	覃	南みなみ 含 男おとこ	感かん	禫 唵 感かん	勘かん	暗くら 紺こん	合ごう	沓くつ 閤ごう 荅 合あい
	談だん	一いち	開ひらく	談だん	談だん	談だん 甘あま 三さん 酣たけなわ	敢	覽らん 敢	闞	瞰 蹔 𣊟 暫 濫	盍	盍 榼 雜ざつ 臘
	鹽しお甲かぶと	三さん	開ひらく	鹽しお甲かぶと	鹽しお甲かぶと	鹽しお 廉れん 占うらない	琰甲	染しみ 漸やや 冉 琰	豔甲	驗けん 豔 贍	葉は甲かぶと	涉わたる 接せっ 葉は 攝と
	鹽しお乙おつ	三さん	開ひらく	鹽しお乙おつ	鹽しお乙おつ	淹 廉かど 炎えん	琰乙	檢けん 險けん 儉 琰 斂 奄	豔乙	驗けん 窆 豔	葉は乙おつ	葉は 輒
	添	四よん	開ひらく	添	添	兼けん 甜	忝かたじけな	玷 忝かたじけな 簟	㮇	店みせ 念ねん	怗	頰 愜 牒 協きょう
	咸	二に	開ひらく	咸	咸	讒 咸	豏	豏 斬き 減べ	陷おちい	賺 陷おちい 韽	洽あまね	洽ひろし 夾 㘝
	銜	二に	開ひらく	銜	銜	銜 監かん	檻おり	黤 檻おり	鑑かん	鑑かん 懺	狎	甲きのえ 狎
	嚴いむ	三さん	開ひらく	嚴いむ	嚴いむ	嚴いむ 𩏩	儼げん	广 掩	釅	劔つるぎ 欠かけ 釅	業ごう	劫こう 業ぎょう 怯おびえ
	凡	三さん	合ごう	凡	凡	凡 咸	范	錽 犯はん 范	梵	泛 劔つるぎ 梵	乏とぼし	乏とぼし 法ほう

圓えん缺かけ

反切はんせつ拆音分節ぶんせつ成なり一法いっぽう，較之讀若、直音ちょくおん，更進こうしん一籌いっちゅう，知ち上下じょうげ字じ而知繁しげる難字なんじ讀。較之注ちゅう音符おんぷ號ごう、拼音，反切はんせつ遺憾いかん於用字ようじ多た繁しげる，上うえ字じ四よん百ひゃく，下か字じ一いち千せん，切きり語ご五ご千せん，上下じょうげ各かく切きり，深ふか爲ため不便ふべん。一いち於悉切きり，八はち博はく撥ばち切きり，繁しげる語ご切きり簡字，本末ほんまつ顛倒てんとう。

外そと邦くに

反切はんせつ之の法ほう，不ふ獨どく中ちゅう土ど，日にち、韓かん、越こし亦また行くだり。日本にっぽん反切はんせつ以音注ちゅう，以切法ほう編へん排はい，得とく五十音ごじゅうおん圖ず。江戶えど時じ，以反切はんせつ釋しゃく和語わご，此法大だい行ぎょう。貝原かいばら益軒えきけん著ちょ《日本にっぽん釋しゃく名めい》，雪ゆき字じ和訓わくんゆき，釋しゃく之のやすくきゆる，やす相しょう切きり，得とくゆ。

諺文おんもん習字しゅうじ，取と初聲はつこえ十じゅう四よん、中ちゅう聲ごえ十じゅう，合ごう百ひゃく四よん十じゅう字じ，呼よび之の「反切はんせつ本文ほんぶん」，又また謂いい「反切はんせつ表ひょう」。

引典

• Casacchia,G. 〈Chinese Linguistic Tradition〉, Brown, Keith, 《Encyclopedia of Language and Linguistics》 第だい二に版はん. 倫敦ろんどん: Elsevier.
• 羅ら傑すぐる瑞みず (一いち九きゅう八はち八はち年ねん). 《Chinese》. 劍けん橋きょう: 劍けん橋きょう大學だいがく. ISBN 978-0-521-29653-3.