生物せいぶつ學がく

坤ひつじさる輿こし生物せいぶつ

生物せいぶつ學がく，初はつ譯わけ生なま學がく，格かく致之これ學がく也。論ろん萬物ばんぶつ之の生命せいめい，究きわむ其存活かつ之の理り。

生命せいめい者しゃ，有形ゆうけい有ゆう氣き，能のう自動じどう自じ感かんじ，能生のう能のう死し，能增のうます能のう減げん也。萬物ばんぶつ之の中なか，或ある有ゆう草木くさき，或ある有ゆう禽獸きんじゅう，或ある有ゆう魚さかな蟲むし，或ある有ゆう人類じんるい，皆みな生命せいめい也。生命せいめい之の形かたち，各かく有ゆう不同ふどう，或ある圓えん或ある方ほう，或ある長なが或ある短たん，或ある大だい或ある小しょう，或ある美び或ある醜みにく也。生命せいめい之の氣き，亦また各かく有ゆう異こと，或ある寒さむ或ある熱ねつ，或ある濕しめ或ある乾ひ，或ある陰かげ或ある陽ひ也。生命せいめい之の動どう感かん，更さら各かく有ゆう差さ，或ある快こころよ或ある慢，或ある強つよ或ある弱じゃく，或ある聰さと或ある昧也。

是ぜ以生物せいぶつ學がく家か，究きわむ其形氣き之の本原もとはら，明あきら其動感かん之の規律きりつ，以知萬物之所以然也。生物せいぶつ學がく之の源みなもと，起おこり於上古じょうこ之の智慧ちえ，發はつ於近世きんせい之の科技かぎ，廣こう於今日び之の世界せかい。生物せいぶつ學がく之の用もちい，益えき於世人じん之の健康けんこう，潤じゅん於地球ちきゅう之これ環境かんきょう，惠めぐみ於萬物ぶつ之の和わ諧。生物せいぶつ學がく之の趣おもむき，在ざい於發見はっけん之の喜悅きえつ，在ざい於創造そうぞう之の驚おどろき奇き，在ざい於學習がくしゅう之の樂らく趣おもむき。

生物せいぶつ學がく所しょ究きわむ甚廣，涵蓋草木くさき、禽獸きんじゅう、魚さかな蟲ちゅう、人類じんるい諸種しょしゅ，並なみ析其形態けいたい、功こう能のう、遺傳いでん、演えんじ化か、分布ぶんぷ、互動各項かくこう。生物せいぶつ學がく家か或ある察自然しぜん之これ現象げんしょう，或ある行くだり實驗じっけん之これ研究けんきゅう，或ある用よう數理すうり之の方法ほうほう，以窺見み生命せいめい之の本源ほんげん也。

據よりどころ

• 《人人ひとびと百科ひゃっか》〈生物せいぶつ學がく〉一文いちぶん。