道家みちや之これ論ろん曰:道みち可か道みち,非常ひじょう道どう。道みち乃天地ち之の始はじめ,眾妙之の門もん也。
道生どうしょう一いち,一生いっしょう二に,二に生せい三さん,三さん生なま萬物ばんぶつ,此道所以ゆえん為ため天地てんち之の始はじめ也。
盜ぬすめ亦また有道ありみち,萬物ばんぶつ得道とくどう,而聖人じん無為むい,此道所以ゆえん為ため眾妙之の門もん也。
儒家じゅか亦また言道ことみち,而旨不同ふどう。《中庸ちゅうよう》有ゆう之の,曰:「天地てんち之の道みち,可か一言ひとこと而盡也:其為物ぶつ不ふ貳に,則のり其生物せいぶつ不測ふそく。天地てんち之の道みち:博也ひろや,厚あつ也,高こう也,明也あきや,悠ゆう也,久也ひさや。」