方ほう翥

方ほう翥（1110年ねん—1175年ねん），字じ次じ云うん，莆阳西にし天尾てんのお镇溪けい白村はくそん杜もり塘（今いま福建ふっけん省しょう莆田市し）人にん。

北きた宋そう政和まさかず元年がんねん（1111年ねん）生せい。^[1]方ほう仁ひとし杰十じゅう一いち世せい孙，祖父そふ方子のりこ容よう是これ方ほう峻たかし第だい四よん子し。生なま父方ちちかた仑。方かた翥於宋そう高だか宗むね绍兴八はち年ねん（1138年ねん）黄き公おおやけ度ど榜進士し第だい五ご人にん，^[2]同どう榜有陈俊卿きょう、龚茂良りょう等とう，調ちょう闽清县尉，不ふ到いた一いち年ねん便びん辭じ官かん歸き里さと，閉門へいもん讀書どくしょ，与あずか林はやし光ひかり朝あさ在鄉ざいきょう授徒。紹興しょうこう三さん十じゅう二に年ねん，召爲祕書ひしょ省しょう正字せいじ。孝こう宗むね隆りゅう興きょう元年がんねん（1163年ねん）罷やめ官かん，^[3]因いん曾官至いたり正字せいじ，有ゆう“方正ほうせい字じ”之の别称。淳じゅん熙二に年ねん（1175年ねん）卒そつ。^[4]著しる有ゆう《麟台诗集》三さん十じゅう卷かん。

注釋ちゅうしゃく

^ 林はやし光ひかり朝ちょう撰せん《正字せいじ子方こかた子こ窆铭》載の：“与あずか乡书，终身不ふ至いたり京都きょうと，子こ（方かた次じ云うん）六ろく岁而孤こ，多た所しょ通どおり解かい，书卷一过目即贯穿，下か笔有轶语。”方かた翥生父方ちちかた仑卒于北宋そう政和まさかず六ろく年ねん（1116年ねん），可か推知すいち其生年ねん為政いせい和わ元年がんねん（1111）。
^ 周密しゅうみつ《齐东野の语》卷まき四よん载：“莆田方かた翥，试南宫，第だい三场欲出纳卷，有ゆう物ぶつ碍其足あし，视之则一卷子まきこ，上うえ有ゆう前ぜん二に篇へん，其文亦また通つう畅，不ふ解かい何なん以不终卷而弃于地也。”《夷えびす堅けん志こころざし》支ささえ戊つちのえ卷まき二に《方ほう翥招紫むらさき姑しゅうと》:“莆田方かた靠もたれ次じ云うん，紹興しょうこう丁ひのと巳み秋あき，將はた赴鄉舉。常つね日にち能のう邀致紫むらさき姑しゅうと神しん，於是以題目め爲ため問とい。神かみ不ふ肯告，曰: ‘天機てんき不可ふか洩も。’又また炷香酌しゃく酒しゅ，禱請數すう四よん，乃書‘中和ちゅうわ’二に字じ。”
^ 《南みなみ宋そう館かん閣かく錄ろく》卷まき八はち
^ 林はやし光ひかり朝あさ《方かた次じ云うん墓ぼ志こころざし铭》记载：“……（方かた次じ云うん）始はじめ调闽清きよし县尉，到いた官かん三さん百ひゃく日にち。……子こ（方かた次じ云うん）之これ死し，哭之累るい夕ゆう，来者らいしゃ哭于我わが，吾われ有ゆう兄けい之の丧，未み出で户，子し之の窆有日び，则将齐衰以往いおう，我わが吊つるし也與哉。……其辞曰：随ずい时三さん年ねん，时去我わが走はし。去さ时三さん年ねん，时在我わが后きさき。……”林はやし光ひかり朝ちょう於宋淳じゅん熙元年ねん（1174）外そと放ひ嶺みね南みなみ。並なみ於淳熙五ご年ねん（1178）去さ世よ。可知かち方かた氏し必卒於1174年ねん至いたり1178年ねん之の間あいだ。而“去さ時とき三さん年ねん”可か推知すいち方かた氏し去さ世よ於淳熙二に年ねん（1175）。

參考さんこう書目しょもく

《艾もぐさ轩集》卷まき九きゅう〈墓はか志こころざし铭〉
《宋そう史し翼つばさ》卷まき二に十じゅう一いち
《南みなみ宋そう馆阁录》卷まき八はち
《八はち闽通志こころざし》卷まき之の七なな十じゅう一いち
《重じゅう刊かん兴化府ふ志こころざし》卷まき之の三さん十じゅう四よん
《莆风清きよし籁集》卷まき五ご
《莆仙方かた氏し宗むね谱》

[1] 林はやし光ひかり朝ちょう撰せん《正字せいじ子方こかた子こ窆铭》載の：“与あずか乡书，终身不ふ至いたり京都きょうと，子こ（方かた次じ云うん）六ろく岁而孤こ，多た所しょ通どおり解かい，书卷一过目即贯穿，下か笔有轶语。”方かた翥生父方ちちかた仑卒于北宋そう政和まさかず六ろく年ねん（1116年ねん），可か推知すいち其生年ねん為政いせい和わ元年がんねん（1111）。

[2] 周密しゅうみつ《齐东野の语》卷まき四よん载：“莆田方かた翥，试南宫，第だい三场欲出纳卷，有ゆう物ぶつ碍其足あし，视之则一卷子まきこ，上うえ有ゆう前ぜん二に篇へん，其文亦また通つう畅，不ふ解かい何なん以不终卷而弃于地也。”《夷えびす堅けん志こころざし》支ささえ戊つちのえ卷まき二に《方ほう翥招紫むらさき姑しゅうと》:“莆田方かた靠もたれ次じ云うん，紹興しょうこう丁ひのと巳み秋あき，將はた赴鄉舉。常つね日にち能のう邀致紫むらさき姑しゅうと神しん，於是以題目め爲ため問とい。神かみ不ふ肯告，曰: ‘天機てんき不可ふか洩も。’又また炷香酌しゃく酒しゅ，禱請數すう四よん，乃書‘中和ちゅうわ’二に字じ。”

[3] 《南みなみ宋そう館かん閣かく錄ろく》卷まき八はち

[4] 林はやし光ひかり朝あさ《方かた次じ云うん墓ぼ志こころざし铭》记载：“……（方かた次じ云うん）始はじめ调闽清きよし县尉，到いた官かん三さん百ひゃく日にち。……子こ（方かた次じ云うん）之これ死し，哭之累るい夕ゆう，来者らいしゃ哭于我わが，吾われ有ゆう兄けい之の丧，未み出で户，子し之の窆有日び，则将齐衰以往いおう，我わが吊つるし也與哉。……其辞曰：随ずい时三さん年ねん，时去我わが走はし。去さ时三さん年ねん，时在我わが后きさき。……”林はやし光ひかり朝ちょう於宋淳じゅん熙元年ねん（1174）外そと放ひ嶺みね南みなみ。並なみ於淳熙五ご年ねん（1178）去さ世よ。可知かち方かた氏し必卒於1174年ねん至いたり1178年ねん之の間あいだ。而“去さ時とき三さん年ねん”可か推知すいち方かた氏し去さ世よ於淳熙二に年ねん（1175）。

[1]

[2]

[3]

[4]