汉章帝みかど

汉章帝みかど劉りゅう炟（57年ねん—88年ねん4月がつ9日にち），汉明帝みかど刘庄第だい五ご子し，东汉第だい三さん位い皇帝こうてい（75年ねん9月がつ5日にち—88年ねん4月がつ9日にち在位ざいい），其正式しき諡號しごう為ため「孝章たかあき皇帝こうてい」，後世こうせい省略しょうりゃく「孝こう」字じ稱しょう「漢かん章あきら帝みかど」，庙号肃宗。在位ざいい13年ねん，享年きょうねん31岁。

汉章帝みかど
漢かん朝ちょう第だい18位い（東ひがし漢かん第だい3位い）皇帝こうてい
統治とうち	75年ねん9月がつ5日にち－88年ねん4月がつ9日にち（12年ねん217天てん）
前任ぜんにん	漢かん明あかり帝みかど刘庄
繼つぎ任にん	漢和かんわ帝みかど刘肇
出生しゅっしょう	57年ねん
逝世	88年ねん4月がつ9日にち(88歲さい—04—09)（30—31歲さい）
安やす葬そう	敬けい陵りょう
年號ねんごう 建たて初はじめ：76年ねん－84年ねん八はち月がつ 元和がんわ：84年ねん八はち月がつ－87年ねん七なな月がつ 章あきら和わ：87年ねん七なな月がつ－88年ねん 谥号 孝章たかあき皇帝こうてい 庙号 肅宗
政せい权	漢かん朝ちょう（东汉）

生平おいだいら

早年そうねん

建たて武たけし中元ちゅうげん二に年ねん（57年ねん）二に月がつ，其父刘庄即位そくい。同年どうねん，刘炟出生しゅっしょう，为汉明あかり帝みかど刘庄第だい五ご子し。生母せいぼ贾氏，被ひ册さつ封ふう为贵人じん。当とう时，父ちち亲明帝みかど宠爱的てき马贵人じん无子，于是明あかり帝みかど把わ刘炟交给马贵人じん抚养。同どう时，刘炟生母せいぼ贾贵人じん亦また是ぜ马贵人じん同どう父ちち异母姐あね姐あね的てき女おんな儿。马贵人じん尽つき心こころ抚育刘炟，操みさお劳超过其亲生。刘炟亦また“孝こう性せい淳じゅん笃，恩おん性せい天てん至いたり”。养母养子之の间关系けい融とおる洽ひろし，始はじめ终没有ゆう嫌いや隙すき。永なが平ひらた三さん年ねん（60年ねん）春はる，马贵人じん被ひ立たて为皇后こうごう，同年どうねん，刘炟被ひ立たて为太子こ。年少ねんしょう时，刘炟为人宽容，喜好きよし儒家じゅか学がく说，明あきら帝みかど亦また器うつわ重おも他ほか。

执政

永えい平ひら十じゅう八はち年ねん八はち月がつ初はつ六ろく壬みずのえ子こ（75年ねん9月がつ5日にち），刘炟即位そくい，是ぜ为汉章あきら帝みかど。他た即位そくい后きさき，励精图治，注ちゅう重じゅう农桑，兴修水利すいり，减轻徭役，衣食いしょく朴ほお素もと，实行“与あずか民みん休息きゅうそく”，并且“好こう儒术”，使つかい得とく东汉经济、文化ぶんか在ざい此时得え到いた很大的てき发展。这时思想しそう也比较活跃，如王おう充たかし等ひとし。此时政治せいじ清明せいめい，经济繁しげる荣。章あきら帝みかど还两度ど派は班はん超ちょう出で使し西域せいいき，使つかい得とく西域せいいき地区ちく重おも新しん称しょう藩はん于汉，与あずか汉明帝みかど共きょう称しょう「明あかり章しょう之の治ち」的てき東ひがし漢かん盛もり世よ。

建たて初はつ四よん年ねん（79年ねん），章あきら帝みかど召开并参与さんよ了りょう在ざい洛らく阳的てき白虎びゃっこ观会议。

章あきら帝みかど為ため明主めいしゅ是ぜ毫無疑問ぎもん的てき，只ただ不ふ过他卻因在位ざいい期間きかん过于放纵外戚がいせき竇氏，导致汉和帝みかど时期外戚がいせき专权，种下了りょう東ひがし漢かん晚期ばんき外戚がいせき专权和わ宦官かんがん专政的てき远因。

建たて初はつ八はち年ねん（83年ねん），使つかい人じん鑄い一いち把わ金きん劍けん，令れい投とう於伊水すい之の中なか。

章あきら和わ二に年ねん二に月がつ三さん十じゅう壬みずのえ辰たつ（88年ねん4月がつ9日にち），章あきら帝みかど崩くずし於章德前とくぜん殿でん，三さん月がつ癸みずのと卯う（4月がつ20日はつか），葬そう于敬けい陵りょう（今いま河南かなん洛らく阳东南）。其治下か的てき人數にんずう達たち到いた戶と7456784、口くち43356367。

評價ひょうか

正面しょうめん

蔡邕︰「孝明たかあき皇帝こうてい圣德聪明，政せい参まいり文宣ふみのぶ，庙称显宗。孝章たかあき皇帝こうてい至孝しこう烝烝，仁ひとし恩おん溥大，海内かいだい赖祉，庙称肃宗。比ひ方かた前ぜん事こと，得とく礼れい之の宜むべ。」(《蔡中郎ろう集しゅう‧宗むね庙迭毁议》)

曹丕︰「明あかり帝みかど察察，章しょう帝みかど长者。」(《八家やか后きさき汉书》)

薛莹︰「章しょう帝みかど以继世よ承うけたまわ平ひらめ，天下てんか无事。敬けい奉たてまつ神明しんめい，友とも于兄弟きょうだい。息いき省しょう徭赋，绥静兆民ちょうみん。除じょ苛法，蠲禁锢，抑そもそも有ゆう仁じん贤之风矣。是ぜ以阴阳协和わ，而百姓ひゃくしょう安やす乐，众瑞并集，不可ふか胜载，考こう之の图籍，有ゆう征せい云うん尔。」(《后きさき汉记》)

刘渊︰「我わが世よ祖そ光武みつたけ皇帝こうてい诞资圣武，恢复鸿基，祀まつ汉配天てん，不ふ失しつ旧物きゅうぶつ，俾三光晦而复明，神器じんぎ幽かそけ而复显。显宗孝明たかあき皇帝こうてい、肃宗孝章たかあき皇帝こうてい累るい叶かのう重しげる晖，炎ほのお光こう再さい阐。」(《晋すすむ书‧载记一いち》)

范曄︰「魏ぎ文ぶん帝みかど称しょう「明あきら帝みかど察察，章しょう帝みかど长者」。章あきら帝みかど素もと知人ちじん厌明帝みかど苛切，事こと从宽厚あつ。感かん陈宠之の义，除じょ惨むご狱之科か。深ふか元元もともと之の爱，着ちゃく胎养之の令れい。奉たてまつ承うけたまわ明德めいとく太ふとし后きさき，尽つき心こころ孝道たかみち。割わり裂きれ名めい都と，以崇建たて周あまね亲。平ひら傜简赋，而人赖其庆。又また体からだ之の以忠恕じょ，文ぶん之の以礼乐。故こ乃蕃辅克谐，羣后德とく让。谓之长者，不ふ亦また宜むべ乎！在位ざいい十じゅう三さん年ねん，郡ぐん国こく所しょ上じょう符ふ瑞みず，合ごう于图书者数すう百ひゃく千せん所しょ。乌呼懋哉！」、「肃宗济济，天性てんせい恺悌。于穆后きさき德とく，谅惟渊体。左右さゆう蓺文，斟酌しんしゃく律りつ礼れい。思おもえ服ふく帝みかど道どう，弘ひろ此长懋。儒馆献けんじ歌か，戎えびす亭てい虚きょ候こう。气调时豫，宪平人じん富とみ。」(《后きさき汉书》)

褚遂良りょう︰「臣しん谨按汉明、章あきら、和わ三さん帝みかど，能のう友とも爱子弟してい，自じ兹已降くだ，取と为准的てき。封ふう立りつ诸王，虽各有ゆう国土こくど，年ねん尚なお幼よう小者こもの，召留京きょう师，训以礼法れいほう，垂たれ以恩惠おんけい。讫三さん帝みかど世よ，诸王数すう十じゅう百ひゃく人にん，唯ただ二王におう稍やや恶，自余じよ餐和染しみ教きょう，皆みな为善人じん。则前事ごと已やめ验，惟おもんみ陛下へいか详察。」(《旧きゅう唐から书‧褚遂良りょう传》)

李り渤︰「明あかり帝みかど孝こう思おもえ，敦あつし九族きゅうぞく，旰食以达幽かそけ枉，无幸私わたし，无矜色しょく。章あきら帝みかど性せい仁じん厚あつ，行ぎょう春はる令れい，建けん胎养法ほう，赋贫人じん以苑地ち。和わ帝みかど抑そもそも符ふ瑞みず，省しょう贡献，有明ありあけ、章あきら余あまり风，皆みな洛らく都と之の令れい主あるじ。」(《全ぜん唐から文ぶん‧上じょう封ふう事ごと表ひょう》)

李り翱︰「仆以為ため西にし漢かん十じゅう一いち帝みかど，高祖こうそ起おこり布衣ふい，定てい天下てんか，豁達大度たいど，東ひがし漢かん所しょ不ふ及。其餘惟おもんみ文ぶん、宣せん二に帝みかど為ため優ゆう，自じ惠めぐみ、景けい以下いか，亦また不ふ皆みな明あきら於東おひがし漢かん明あきら、章あきら兩りょう帝みかど。」(《全ぜん唐から文ぶん‧答こたえ皇すめらぎ甫はじめ湜書》)

司馬しば光ひかり︰「章しょう帝みかど亦また孝こう性せい淳あつし篤あつし，恩おん性せい天てん至いたり，母子ぼし慈愛じあい，始終しじゅう無む纎介之の間あいだ，前史ぜんし載の之これ以為美談びだん。」(《傳家でんか集しゅう》)

苏辙︰「西にし汉文帝みかど二に十じゅう三さん年ねん，景けい帝みかど十じゅう六ろく年ねん，昭あきら帝みかど十じゅう二に年ねん。东汉明あかり帝みかど十じゅう八はち年ねん，章あきら帝みかど十じゅう三さん年ねん，和かず帝みかど十じゅう七なな年ねん，唐から太ふとし宗むね二に十じゅう三さん年ねん，此皆近世きんせい之の明主めいしゅ。」(《栾城集しゅう‧历代论》)

胡えびす寅とら︰昔むかし孔子こうし语冉有ゆう曰：“卫庶矣！”冉有曰：“又また何なに加か焉？”曰：“富之とみゆき。”曰：“富とみ矣，又また何なに加か焉？”曰：“教之のりゆき。”唐から文ぶん皇すめらぎ不世出ふせいしゅつ之の君きみ也，房ぼう、杜もり，宗そう臣しん之の魁さきがけ也，相そう与あずか图治，至いたり于斗米まい数すう钱，行旅こうりょ不ふ斋粮，则贞观之功こう极矣。其礼乐道化か无传焉。千せん载一时，而所成就じょうじゅ止どめ此，可か不ふ深ふか嗟而重じゅう惜哉！故こ予よ尝论三さん代だい而后，独どく汉光武みつたけ、明あきら、章あきら之の治ち，庶几于教者しゃ，可か一いち变而王おう也。」(《斐然集しゅう》)

陈栎︰「章しょう帝みかど惩明帝みかど之の苛切，事こと从寛厚かんこう，奉たてまつ承うけたまわ明德めいとく马后，尽つき心こころ孝道たかみち，友とも爱诸弟おとうと，不ふ忍にん遣や之これ就国，劝课农桑，进用贤良，理り寃狱，禁きん惨むご酷こく，雅まさ好文よしふみ章あきら，褒崇儒术，讲五经于白虎观如石渠故事，史し称しょう长者不ふ亦また宜むべ乎？」(《历代通どおり略りゃく》)

谢肇淛 ︰「四よん君くん之の外そと，汉则昭あきら、宣せん、明あきら、章あきら，唐から则玄、宪、宣せん、武たけ，宋そう则艺祖そ、太ふとし宗そう、孝こう宗むね，其拨乱らん守成しゅせい，皆みな有ゆう足あし多た者しゃ。」(《五ご杂俎》)

顾炎武たけし︰「观夫史し之これ所しょ录，无非功名こうみょう势利之これ人にん，笔札喉のど舌した之の辈，而如董ただし生せい之の言げん正せい谊明道者どうしゃ不ふ一いち二に见也，盖自春秋しゅんじゅう之の后きさき，至いたり东京，而其风俗稍やや复乎古いにしえ，吾われ是ぜ以知光武みつたけ、明あきら、章あきら果はて有ゆう变齐至いたり鲁之功こう，而借其未纯乎道也みちや。自じ斯以降いこう，则宋庆历、元もと右みぎ之の间为优矣。嗟乎，论世而不考こう其风俗ぞく，无以明人あきと主ぬし之の功こう。余よ之の所以ゆえん斥周末まつ而进东京，亦また《春秋しゅんじゅう》之の意い也。」(《日にち知ち录》)

赵翼︰「汉文帝みかど诏曰：「人ひと主ぬし不德ふとく，则天示しめせ之の灾。今日きょう食しょく适见于天，灾孰大だい焉。」宣せん帝みかど诏曰：「皇すめらぎ天てん见异，以戒朕ちん躬。」光武みつたけ诏曰：「吾われ德とく薄うす致灾，谪见日月じつげつ，战栗恐おそれ惧，夫おっと何なん言こと哉。今方いまがた念ねん愆，庶消厥咎。其令百官ひゃっかん，各かく上うえ封ふう事ごと。上うえ书者，不ふ得とく言げん圣。」明あきら帝みかど诏曰：「朕ちん奉たてまつ承うけたまわ祖そ业，无有善政ぜんせい。日月じつげつ薄うす蚀，彗孛见天。虽夙夜勤やきん思おもえ，而知能ちのう不ふ逮。今いま之の动变，倘有可か救すくえ，其言事ごと者しゃ，靡有所しょ讳。」又また诏曰：「朕ちん以无德とく，下しも贻人怨，上うえ动三光こう，日食にっしょく之の变，其灾尤ゆう大だい。春秋しゅんじゅう图谶，所しょ谓至谴。永ひさし思おもえ厥咎，在ざい予よ一いち人にん。」章あきら帝みかど诏曰：「朕ちん之の不德ふとく，上うえ累るい三さん光ひかり，震ふるえ栗ぐり切切せつせつ，痛心つうしん疾やまし首くび。前代ぜんだい圣君，博ひろし思おもえ咨诹，有ゆう开匮反はん风之应。今こん予よ小しょう子こ，徒と惨むご惨むご而已。」以上いじょう诸诏，皆みな有ゆう道之みちゆき君くん，太平たいへい之の世よ，尚なお遇ぐう灾而惧如此。」(《廿にじゅう二に史し札さつ记》)

愛あい新しん覺さとし羅ら·弘ひろ曆れき︰「章しょう帝みかど寛厚かんこう长者，爱民务本，休きゅう养生息せいそく，尊信そんしん东平王おう，用よう第だい五伦为相而天下以治。」(《御製ぎょせい樂らく善ぜん堂どう全集ぜんしゅう定本ていほん.東ひがし漢かん總論そうろん》)

負まけ面めん

袁崧︰「孝章たかあき皇帝こうてい宏ひろし裕ひろし有余ゆうよ，明断めいだん不足ふそく，闺房谗惑，外戚がいせき擅宠。惜乎！」(《后きさき汉书.章あきら帝みかど纪论》)

司馬しば光ひかり︰「人臣じんしん之の罪つみ，莫大ばくだい於欺罔，是ぜ以明君くん疾やまし之これ。孝章たかあき謂いい竇憲何なん異い指ゆび鹿しか為ため馬ば，善ぜん矣；然しか卒そつ不能ふのう罪ざい憲けん，則のり姦臣かんしん安やす所しょ懲哉！夫人ふじん主ぬし之の於臣下か，患在不知ふち其姦，苟或知之ともゆき而復赦之，則のり不ふ若わか不知ふち之の為ため愈いよいよ也。何なに以言之の？彼かれ或ある為ため姦かん而上不ふ之これ知ち，猶なお有ゆう所しょ畏かしこ；既知きち而不能ふのう討，彼かれ知ち其不足ふそく畏かしこ也，則のり放縱ほうしょう而無所しょ顧矣！是ぜ故知こち善ぜん而不能ふのう用よう，知ち惡あく而不能ふのう去さ，人にん主ぬし之の深ふか戒也。」(《資し治ち通どおり鑒》)

陈栎︰「帝みかど之の长者固かた寛之ひろゆき得え，外戚がいせき浸ひた横よこ养成窦宪之の骄暴亦また寛之ひろゆき失しつ也，太子たいし庆以无罪废，乃光武之たけゆき贻谋已やめ失しつ之の，光明こうみょう之の抑そもそも阴、马可谓严矣！以此为防后きさき，即そく有ゆう越えつ之これ者しゃ，惜哉！」(《历代通どおり略りゃく》)

錢ぜに時じ︰「章しょう帝みかど素もと號ごう長者ちょうじゃ，愚ぐ謂いい章あきら帝みかど之の病やめ則のり正ただし在ざい不ふ剛つよし耳みみ。」(《兩りょう漢かん筆記ひっき》)

洪ひろし邁︰「弘恭ひろゆき、石いし顯あらわ議ぎ置おけ蕭しょう望もち之の於牢獄ろうごく，漢かん元もと帝みかど知ち其不肯就吏，而訖可か其奏，望もち之の果はて自殺じさつ，帝みかど召顯等とう責せめ問とい以議不ふ詳しょう，皆みな免めん冠かんむり謝しゃ，乃已。王おう氏し五侯奢僭，成なり帝みかど內銜之の，一旦いったん赫怒かくど，詔みことのり尚書しょうしょ奏そう誅薄昭あきら故事こじ，然しか特とく欲ほし恐こわ之これ，實じつ無む意い誅也。竇憲恃宮掖わき聲ごえ勢ぜい，奪だつ公主こうしゅ園えん，章しょう帝みかど切きり責せめ，有ゆう孤こ雛ひな腐くさ鼠ねずみ之の比ひ，然しか竟不繩なわ其罪。三さん君くん之の失政しっせい，前史ぜんし固かた深ふか譏そし之これ矣。司馬しば公こう謂いい元もと帝みかど始はじめ疑うたぐ望もち之の不ふ肯就獄ごく，恭きょう、顯あらわ以為必無憂ゆう，其欺既すんで明あきら，終おわり不能ふのう治ち，可か謂いい易えき欺而難なん寤也。予よ謂いい師傅しふ大臣だいじん進退しんたい罪ざい否ひ，人にん主ぬし當とう決けつ之の於心，何なに為ため謀はかりごと及宦者しゃ？且望之これ先さき時じ已やめ嘗下廷尉矣，使つかい其甘於再辱はずかしめ，忍しのぶ恥はじ對たい吏，將はた遂とげ以恭、顯あらわ之の議ぎ為ため是ぜ耶！望もち之これ死し與あずか不死ふし，不ふ必論也。成なり帝みかど委い政せい外がい家か，先さき漢かん顛覆てんぷく，章あきら帝みかど仁じん柔やわら無斷むだん，後ご漢かん遂とげ衰おとろえ，皆みな無む足あし責せめ。」(《容齋ようさい隨筆ずいひつ》)

王おう夫おっと之の︰「西にし漢かん之の衰おとろえ自じ元もと帝みかど始はじめ，未み盡つき然しか也；東ひがし漢かん之の衰おとろえ自じ章あきら帝みかど始はじめ，人にん莫之察也。元もと帝みかど之の失しつ以柔，而章帝みかど滋しげる甚。王おう氏し之の禍わざわい，非ひ元もと帝みかど啟けい之の，帝みかど崩くずし而王氏し始はじめ張ちょう；竇憲之の橫よこ，章しょう帝みかど實じつ使つかい之の然しか矣。第だい五倫言之而不聽；貴とうと主しゅ訟之，怒いか形かたち於言，不ふ須臾しゅゆ而解；周しゅう紆忤竇篤而送詔みことのり獄ごく；鄭てい弘ひろし以死諫，知ち其忠，問もん其疾，而終不能ふのう用よう。若わか此者，與あずか元もと帝みかど之の處しょ蕭しょう、張ちょう、弘ひろし、石いし者しゃ無む以畢。而元帝みかど之の柔やわ，柔やわら以己也，章しょう帝みかど之の柔やわ，柔やわら以宮闈外戚也，章しょう帝みかど滋しげる甚矣。托たく仁じん厚あつ而溺於床第だい，終おわり漢かん之の世よ，顛越於婦家か，以進奸雄かんゆう而隕大命たいめい，帝みかど惡あく能のう辭じ其咎哉？曹子桓曰：「明あきら帝みかど察察，章しょう帝みかど長者ちょうじゃ。」為ため長者ちょうじゃ於婦人ふじん姻婭之の閉，脂あぶら韋嚅唲以解かい乾いぬい綱つな，惡あく在ざい其為長者ちょうじゃ哉：范曄稱しょう帝みかど之の承うけたまわ馬うま後ご也，盡つき心こころ孝道たかみち。乃合初はつ終おわり以觀之の，帝みかど亦また惡あく能のう孝こう邪よこしま！馬うま後ご崩くずれ未み幾いく，而馬氏し被ひ譴，有ゆう考こう擊げき以死者しゃ矣。是ぜ其始之の欲よく封ふう諸しょ舅しゅうと、後こう辭じ而不得とく也，非ひ厚あつ舅しゅうと氏し也，面めん柔やわら於馬後ご之の前まえ，而曲順じゅん其不言ふげん之の隱かくれ也。其終之の廢はい馬ば氏し於一旦いったん也，非ひ忘母恩おん也，竇氏欲ほし奪だつ其權，面めん柔やわら於哲婦ふ之の前まえ，而替母はは黨とう以崇妻つま黨とう也。於母氏し，柔やわら也；於諸父ちち昆こん弟おとうと，柔やわら也；於床闥，柔やわら也；於戚裏うら，柔やわら也；於臣民しんみん，柔やわら也；於罪罟，柔やわら也；雖於忠直ただなお之これ士し，柔やわら也；亦また無む異い於以柔やわら待まち頑讒者しゃ也。柄え下か移うつり而外戚宦寺てら怙恩以逞，和かず、安やす二帝無成帝之淫昏，而漢終おわり不振ふしん，章しょう帝みかど之の失しつ，豈あに在ざい元もと帝みかど下か哉？」(讀通鑒論)

王おう仕つかまつ雲くも︰「肅宗寬厚かんこう，惜少剛つよし德とく。寵ちょう任にん竇憲，用よう啓けい外戚がいせき。」(《四よん字じ鑑かん略りゃく》)

鮑あわび東里とうり︰「章しょう帝みかど長者ちょうじゃ，廟びょう號ごう曰肅，會かい儒談經けい，順じゅん時じ理り獄ごく。惜違母はは言ごと，過か寵ちょう外戚がいせき，諸しょ馬うま既すんで衰おとろえ，竇氏遂とげ熾おき。」(《史ふみ鑒節要よう便びん讀》)

家庭かてい

先祖せんぞ

高祖父こうそふ：巨きょ鹿しか都と尉じょう刘回               曾祖父そうそふ：南みなみ顿县令れい刘钦                       祖父そふ：世よ祖そ光武みつたけ皇帝こうてい刘秀                             外そと高祖父こうそふ：樊重               曾祖母そうそぼ：县令夫人ふじん樊娴都と                       父ちち：显宗孝明たかあき皇帝こうてい刘庄                                   外そと曾祖父そうそふ：宣せん恩おん哀あい侯こう阴陆                       祖母そぼ：光ひかり烈れつ皇后こうごう阴丽华                             外そと曾祖母そうそぼ：宣せん恩おん侯こう夫人ふじん邓氏                       肃宗孝章たかあき皇帝こうてい刘炟                                         外そと曾祖父そうそふ：胶东刚侯贾复                       外祖父がいそふ：贾武仲なか                             外そと曾祖母そうそぼ：胶东刚侯夫人ふじん                       母はは：贵人贾氏                                   外そと高祖父こうそふ：玄武げんぶ司し马马仲               外そと曾祖父そうそふ：新しん息忠そくちゅう成なり侯こう马援                       外祖母がいそぼ：马姜？                             外そと曾祖母そうそぼ：新しん息忠そくちゅう成なり侯こう夫人ふじん

父母ちちはは

• 生なま父ちち漢かん明あかり帝みかど劉りゅう莊そう
• 養母ようぼ明德めいとく皇后こうごう馬うま氏し
• 生母せいぼ賈貴人じん

兄弟きょうだい

• 大だい哥 千せん乘じょう哀あい王おう劉りゅう建けん
• 二に哥 陈敬王おう刘羡
• 三さん哥 彭城靖やすし王おう刘恭
• 四よん哥 乐成靖やすし王おう刘党
• 六ろく弟おとうと 下か邳惠王おう劉りゅう衍
• 七なな弟おとうと 梁はり节王劉りゅう暢とおる
• 八はち弟おとうと 淮阳顷王刘昞
• 九きゅう弟おとうと 济阴悼王刘长

姐あね妹いもうと

• 刘姬 获嘉长公主ぬし
• 刘奴 平ひら阳公主ぬし
• 刘迎 隆りゅう虑公主ぬし
• 刘次 平たいら氏し公主こうしゅ
• 刘致 沁水公主こうしゅ
• 刘小姬ひめ 平ひら皋公主ぬし
• 刘仲 浚仪公主こうしゅ
• 刘惠 武安たけやす公主こうしゅ 汉安帝みかど尊みこと为长公主ぬし
• 刘臣 鲁阳公主こうしゅ
• 刘小迎こむかえ 乐平公主こうしゅ
• 刘小民みん 成安なりやす公主こうしゅ

后妃こうひ

皇后こうごう

• 竇皇后こうごう
• 梁りょう貴人きじん：漢和かんわ帝みかど生母せいぼ，追つい封ふう為恭ためちか懷ふところ皇后こうごう
• 宋そう貴人きじん：廢はい太子たいし刘庆生母せいぼ，追つい諡おくりな為ため敬けい隱かくれ皇后こうごう

妃ひ嬪

• 窦贵人じん：窦皇后こうごう妹いもうと妹いもうと。
• 宋そう(小しょう)贵人：宋そう贵人妹いもうと。
• 梁りょう(大だい)贵人：梁りょう贵人姐あね。
• 申さる贵人：劉りゅう壽ひさし、刘开生母せいぼ。

子女しじょ

子こ

1. 千せん乘じょう貞さだ王おう劉りゅう伉，漢かん質しつ帝みかど劉りゅう纘曾祖父そうそふ。
2. 平ひら春はる悼王劉りゅう全ぜん（？—79年ねん），生母せいぼ不ふ详。建たて初はじめ四よん年ねん（79年ねん）夏なつ四よん月がつ戊子ぼし，越えつ过他和わ劉りゅう伉，父ちち亲汉章あきら帝みかど立りつ其三さん弟おとうと刘庆为太子こ。四よん月がつ辛からし卯う（5月がつ26日にち），他た与あずか劉りゅう伉封王おう，是ぜ为平たいら春王はるおう。当年とうねん，刘全薨逝，谥号悼，葬そう在ざい京きょう师洛らく阳，无子，国くに除じょ。
3. 清河きよかわ孝たかし王おう劉りゅう慶けい，漢かん安やす帝みかど劉りゅう祜父ちち。
4. 汉和帝みかど劉りゅう肇はじめ
5. 濟すみ北惠きたけい王おう劉りゅう壽ひさし，前ぜん少しょう帝みかど劉りゅう懿父ちち。
6. 河間こうま孝こう王おう劉りゅう開ひらく，漢かん桓帝劉りゅう志こころざし祖父そふ。
7. 城陽じょうよう懷ふところ王おう劉りゅう淑よし
8. 廣こう宗むね殤王劉りゅう萬歲ばんざい（80年代ねんだい？—93年ねん10月がつ9日にち），永えい元はじめ五ご年ねん（93年ねん），刘万岁被封為廣宗王，分ふん鉅鹿郡ぐん為國ためくに。當年とうねん病びょう薨，以王禮れい葬そう于京師し（洛陽らくよう），谥殇。無む子こ國こく除じょ，他た的てき封地ほうち重おも新しん并入鉅鹿郡ぐん。

女おんな

• 長女ちょうじょ 刘男，武德ぶとく长公主ぬし。
• 次女じじょ 刘王，平ひら邑公主ぬし。
• 三さん女じょ 刘吉，阴安公主こうしゅ。

影かげ視し形象けいしょう

• 2012年ねん电视剧《纸圣传奇》：杜もり月がつ刚饰汉章あきら帝みかど
• 2014年ねん电视剧《我わが为宫狂きょう2》：王おう茂しげる蕾つぼみ饰汉章あきら帝みかど
• 2019年ねん电视剧《大だい汉十じゅう三将之血战疏勒城》：王道おうどう铁饰汉章あきら帝みかど

延伸えんしん阅读

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《後こう漢書かんしょ·卷まき3》，出自しゅつじ范晔《後こう漢書かんしょ》

《後こう漢書かんしょ/卷まき55》，出自しゅつじ范晔《後こう漢書かんしょ》

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参考さんこう文献ぶんけん

汉章帝みかど 東ひがし漢かん 出生しゅっしょう于：57年ねん逝世於：88年ねん
統治とうち者しゃ頭あたま銜
前任ぜんにん： 显宗孝明たかあき皇帝こうてい 劉りゅう莊そう	漢かん朝ちょう皇帝こうてい、中国ちゅうごく皇帝こうてい 75年ねん－88年ねん	繼つぎ任にん： 孝和こうわ皇帝こうてい 劉りゅう肇はじめ