阿鼻地獄あびじごく

阿鼻地獄あびじごく（梵語ぼんご：Avīci Naraka），也译为無む間あいだ地獄じごく、金きむ刚地狱。在ざい阿鼻あび地ち狱里，罪人ざいにん将はた永えい受苦じゅく难，没ぼつ有ゆう间断，所以ゆえん又また被ひ称しょう作さく“无间地ち狱”。阿鼻地獄あびじごく原ばら爲ため佛教ぶっきょう所說しょせつ，後ご被かむ道教どうきょう吸收きゅうしゅう并加入かにゅう漢かん地ち的てき民間みんかん信仰しんこう。

絹本けんぽん著ちょ色しょく六道绘中的阿鼻地狱

词义

“阿鼻あび”是これ梵文ぼんぶんअवीचि（Avīci）的てき音譯おんやく，前ぜん缀अ-（a-）表示ひょうじ“没ぼつ有ゆう”，वीचि（vīci）表示ひょうじ“波浪はろう；间断”（wave，interval），所以ゆえんavīci意い为“没ぼつ有ゆう波浪はろう的てき”（without waves）或ある是ぜ“不ふ间断的てき”（without an interval）。

所ところ谓“阿鼻あび、无间”，是ぜ指ゆび地域ちいき、时间、痛苦つうく都と没ぼつ有ゆう停止ていし，要よう无休无止地ち從したがえ死し而复生せい、生なま而又复死地ち受苦じゅく，如有金きん刚壁垒不能ふのう逃离，故こ也称之の为无间地獄じごく、金きむ刚地獄じごく。

依よ《地藏じぞう菩薩ぼさつ本願ほんがん經けい》觀かん眾生業ぎょう緣えん品ひん第だい三さん，因いん五ご種しゅ事業じぎょう感應かんおう，故こ本ほん地獄じごく名めい為ため「無む間あいだ」：

• 一いち者しゃ、日夜にちや受罪，以至劫こう數すう，無む時間じかん絕ぜっ，故こ稱しょう無む間あいだ。
• 二に者しゃ、一人ひとり亦また滿みつる，多た人じん亦また滿みつる，故こ稱しょう無む間あいだ。
• 三さん者しゃ、罪つみ器き叉また棒ぼう，鷹たか蛇へび狼おおかみ犬けん，碓うす磨すり鋸のこ鑿，剉斫鑊湯，鐵てつ網もう鐵てつ繩なわ，鐵てつ驢うさぎうま鐵てつ馬ば，生なま革かわ絡からま首くび，熱ねつ鐵てつ澆身，飢かつえ吞鐵丸まる，渴飲鐵てつ汁じる，從したがえ年ねん竟劫，數すう那由なゆ他た，苦く楚すわえ相しょう連れん，更さら無む間斷かんだん，故こ稱しょう無む間あいだ。
• 四よん者しゃ、不問ふもん男子だんし女人にょにん，羌胡夷狄いてき，老幼ろうよう貴き賤，或ある龍りゅう或ある神かみ，或ある天てん或ある鬼おに，罪つみ行ぎょう業ぎょう感かん，悉同受之，故こ稱しょう無む間あいだ。
• 五ご者しゃ、若わか墮此獄ごく，從したがえ初はつ入いれ時じ，至いたり百ひゃく千せん劫こう，一いち日にち一夜いちや，萬死ばんし萬まん生せい，求もとめ一念いちねん間あいだ暫住不ふ得え，除じょ非業ひごう盡つき，方ぽう得とく受生，以此連綿れんめん，故こ稱しょう無む間あいだ。

佛教ぶっきょう說法せっぽう

阿鼻地獄あびじごく是ぜ“八大地獄はちだいじごく”之の一いち，也有やゆう人じん說せつ是ぜ十じゅう八はち層そう地獄じごく的てき最さい底そこ一いち層そう；阿鼻地獄あびじごく是ぜ地獄じごく中ちゅう刑期けいき最長さいちょう的てき一いち種しゅ，一いち日にち有ゆう億おく次じ死生しせい，往往おうおう刑期けいき皆みな在ざい百ひゃく億おく年ねん之の久ひさ（因いん中ちゅう、印しるし曆法れきほう不同ふどう，因いん此古時じ佛經ぶっきょう的てき年とし跟現在げんざい的てき年長ねんちょう短たん不同ふどう）。

事實じじつ上じょう，十じゅう八はち層そう地獄じごく依據いきょ各かく朝代あさよ的てき說法せっぽう都と不盡ふじん相しょう同どう，十じゅう八層地獄原來叫「十じゅう八はち泥どろ犁」，如《十じゅう八はち泥どろ犁經》。佛教ぶっきょう傳でん入いれ中國ちゅうごく後ご，已やめ經けい跟中國ちゅうごく的てき道教どうきょう有ゆう所しょ結合けつごう，六朝りくちょう時期じき，佛家ぶっけ對たい地獄じごく的てき說法せっぽう紛まがえ歧，自じ唐から朝あさ之これ後ご，才ざい有ゆう十じゅう八はち層そう地獄じごく的てき說法せっぽう。

道教どうきょう說法せっぽう

道教どうきょう吸收きゅうしゅう十じゅう八层地狱的概念後，称しょう地ち狱由“十じゅう殿どの閻羅王おう”掌てのひら管かん，阿鼻あび無む間あいだ地獄じごく在ざい第だい九きゅう殿どの，也是十じゅう八はち地獄じごく的てき最さい底そこ層そう，俗稱ぞくしょう「第だい十じゅう八はち層そう地獄じごく」，由ゆかり閻王平等びょうどう王おう職掌しょくしょう。

佛經ぶっきょう記載きさい

• 《長なが阿おもね含經》卷まき十じゅう九きゅう「世よ記き經けい地獄じごく品ひん」：「佛ふつ告つげ比丘びく，此四天下有八千天下圍繞其外，復ふく有ゆう大だい海水かいすい周匝すさい圍繞いじょう八はち千せん天下てんか。復ふく有ゆう大だい金剛山こんごうさん遶大海水かいすい，金剛山こんごうさん外がい，復ふく有ゆう第だい二に大だい金剛山こんごうさん。二に山中さんちゅう間あいだ，窈窈冥冥めいめい，日月じつげつ神かみ天たかし，有ゆう大だい威力いりょく，不能ふのう以光照みつてる及於彼かれ。彼かれ有ゆう八大地獄はちだいじごく。其一地獄じごく，有ゆう十じゅう六ろく小しょう地獄じごく。」
• 《地藏じぞう菩薩ぼさつ本願ほんがん經けい》卷まき中ちゅう「地獄じごく名號みょうごう第だい五ご」：「閻浮提ひさげ東方とうほう有山ありやま，號ごう曰鐵圍かこえ，其山黑くろ遂とげ，無む日月じつげつ光こう，有ゆう大だい地獄じごく，號ごう極ごく無む間あいだ，又また有ゆう地獄じごく名めい大だい阿鼻あび，復ふく有ゆう地獄じごく，名めい曰四よん角かく…」
• 真諦しんたい譯やく《佛說ぶっせつ立りつ世よ阿おもね毘曇論ろん》卷まき六ろく二に「云うん何なん品ひん」：「從したがえ剡浮提ひさげ向こう下した二に萬まん由旬ゆじゅん，是ぜ處しょ無む間あいだ大だい地獄じごく。……有ゆう地獄じごく名めい阿おもね毘止。其相猶なお如大城じょう一切いっさい皆みな是ぜ赤あか鐵てつ。晝夜ちゅうや燒しょう燃もえ恒つね發光はっこう炎えん。是ぜ獄ごく東ひがし壁かべ一切いっさい赤あか鐵てつ。晝夜ちゅうや燒しょう燃もえ恒つね出火しゅっか炎えん。西南せいなん北きた壁かべ上下じょうげ並なみ燃もえ東ひがし壁かべ火炎かえん交徹西にし壁かべ。西にし壁かべ火炎かえん亦また徹とおる東ひがし壁かべ。南みなみ火ひ徹てっ北きた北きた火ひ徹てっ南みなみ。上うえ火ひ徹てっ下か下火したび徹てっ上じょう。四方しほう火炎かえん遍滿へんまん獄中ごくちゅう。」
• 佛陀ぶっだ跋ばつ陀羅《佛說ぶっせつ觀かん佛ふつ三昧ざんまい海うみ經けい》卷まき五ご「觀かん佛心ほとけごころ品ひん」：「阿鼻あび猛火もうか其焰大だい熾おき，赤あか光こう火ひ焰照八はち萬まん四よん千せん由旬ゆじゅん，從したがえ阿鼻地獄あびじごく上じょう衝大海たいかい沃燋山下やました。」
• 《妙法みょうほう蓮華れんげ經けい》馬うま明あきら菩薩ぼさつ品ひん第だい三さん十じゅう：「於鐵圍山かこいやま四面しめん外がい，兩りょう山中さんちゅう間あいだ沃燋山下やました，各かく有ゆう十じゅう八はち地獄じごく; 於大おだい海底かいてい，復ふく安やす十じゅう八はち阿鼻地獄あびじごく，一いち四よん天下てんか并有九きゅう十じゅう地獄じごく，以為圍かこえ遶百ひゃく億おく，四よん天下てんか合あい九きゅう百ひゃく億おく地獄じごく，地獄じごく以為眷屬けんぞく。」
• 《慈悲じひ水すい懺法》慈悲じひ水すい懺法卷まき下か：「此獄周しゅう帀。有ゆう七なな重じゅう鐵てつ城じょう。復ふく有ゆう七なな重じゅう鐵てつ網もう。羅ら覆くつがえ其上。下した有ゆう七なな重じゅう鐵てつ刀がたな為ため林りん。無量むりょう猛火もうか。縱たて廣こう八はち萬まん四よん千せん由よし白しろ。罪人ざいにん之の身み。偏へん滿まん其中。罪業ざいごう因緣いんねん。不ふ相あい妨さまたげ礙。上うえ火ひ徹てっ下か。下火したび徹てっ上じょう。東西とうざい南北なんぼく。通つう徹てっ交過。如魚在ざい鏊。脂あぶら膏あぶら皆みな盡つき。此中罪ざい苦く亦また復ふく如是にょぜ。其城四よん門もん。有ゆう不ふ大だい銅どう狗いぬ。其身縱たて廣こう四よん千せん由よし白しろ。牙きば爪つま鋒ほこさき長ちょう。眼め如掣電でん。復ふく有無うむ量りょう鐵てつ嘴くちばし諸しょ鳥とり。奮翼飛ひ騰あが。噉罪人じん肉にく。牛頭ごず獄卒ごくそつ。形かたち如羅剎。而有九きゅう尾び。尾お如鐵叉また。復ふく有ゆう九きゅう頭とう。頭上ずじょう十じゅう八はち角かく。角すみ有ゆう六ろく十じゅう四よん眼め。一いち一いち眼中がんちゅう。皆みな悉迸出へいしゅつ。諸しょ熱ねつ鐵てつ丸まる。燒しょう罪人ざいにん肉にく。然しか其一瞋一怒いか。哮たけ吼ほえ之これ時じ。聲こえ如霹靂へきれき。復ふく有無うむ量りょう無邊むへん刀がたな輪わ。空中くうちゅう而下。從したがえ罪人ざいにん頂いただき入いれ。從したがえ足あし而出。於是罪人ざいにん。痛つう徹てっ骨髓こつづい。苦切にがりき肝心かんじん。如經無む數すう歲さい。求もとめ生せい不ふ得とく。求もとめ死し不ふ得とく。」
• 《中ちゅう阿おもね含》以及《中部ちゅうぶ》天使てんし經けい，提ひっさげ到いた四よん門もん大だい地獄じごく（巴ともえ利とし語ご：mahāniraya）。在ざい巴ともえ利とし語ご三藏さんぞう的てき註釋ちゅうしゃく書しょ中ちゅう，注解ちゅうかい「大だい地獄じごく」（Mahā Niraya）常つね被ひ稱しょう之の為ため阿鼻地獄あびじごく（Avici）。在ざい巴ともえ利とし語ご三藏さんぞう中ちゅう，阿鼻地獄あびじごく的てき名稱めいしょう，相對そうたい出現しゅつげん在ざい比較ひかく晚ばん集成しゅうせい的てき佛典ぶってん中ちゅう，如《本ほん生なま經けい》第だい530《商しょう吉きち遮さえぎ本ほん生せい》。南みなみ傳でん的てき法ほう句く經けい故事こじ集しゅう，提ひっさげ到いた提ひさげ婆ばば達たち多た死後しご墮於阿鼻地獄あびじごく。

参考さんこう资料

• 佛陀ぶっだ跋ばつ陀羅譯やく《佛說ぶっせつ觀かん佛ふつ三昧ざんまい海うみ經けい》卷まき五ご〈觀かん佛心ほとけごころ品ひん〉
• 實じつ叉また難なん陀譯わけ《地藏じぞう菩薩ぼさつ本願ほんがん經けい》〈觀かん眾生業ぎょう緣えん品ひん〉
• 竺佛含譯《長なが阿おもね含經》卷まき十じゅう八はち、卷まき十じゅう九きゅう
• 真諦しんたい譯わけ《佛說ぶっせつ立りつ世よ阿おもね毘曇論ろん》卷まき六ろく二に〈云うん何なん品ひん〉
• 真諦しんたい譯やく《阿おもね毘達磨だるま俱舍釋しゃく論ろん》卷まき八はち〈中ちゅう分別ふんべつ世よ品ひん〉
• 玄げん奘譯わけ《阿おもね毘達磨だるま藏ぞう顯あらわ宗論しゅうろん》卷まき十じゅう二に〈辯べん緣起えんぎ品ひん〉
• 闍那崛多譯やく《起おこり世よ經けい》卷まき二に〈地獄じごく品ひん〉