德川とくがわ賴宣よりのぶ

德川とくがわ賴宣よりのぶ
德川とくがわ賴宣よりのぶ
	和歌山わかやま縣立けんりつ博物館はくぶつかん藏ぞう紙し本ほん著ちょ色しょく德川とくがわ賴宣よりのぶ像ぞう（南みなみ龍りゅう公おおやけ神しん影かげ圖ず）
紀州きしゅう藩はん藩主はんしゅ
	任期にんき; 1619年ねん—1667年ねん
前任ぜんにん	淺野あさの長晟ながあきら
继任	德川とくがわ光貞みつさだ
駿府すんぷ藩はん藩主はんしゅ
	任期にんき; 1609年ねん—1619年ねん
前任ぜんにん	內藤信成のぶなり
继任	德川とくがわ忠長ただなが
水戶みと藩はん藩主はんしゅ
	任期にんき; 1603年ねん—1609年ねん
前任ぜんにん	武田たけだ信吉のぶよし
继任	德川とくがわ賴房よりふさ
个人资料
出生しゅっしょう	1602年ねん4月がつ28日にち; （慶長けいちょう七なな年ねん三さん月がつ初はつ七なな日にち）
逝世	1671年ねん2月がつ19日にち（68歲さい）; （寬文ひろふみ十じゅう一いち年ねん正月しょうがつ初はつ十じゅう日にち）
時代じだい	江戶えど時代じだい前期ぜんき
幼名ようみょう	長福ながふく丸まる（幼名ようみょう） → 賴よりゆき将しょう → 賴信よりのぶ → 賴宣よりのぶ
神かみ號ごう	南みなみ龍りゅう大神おおがみ
戒名かいみょう	南みなみ龍りゅう院いん殿どの從したがえ二位前亞相顗永天晃大居士; 南みなみ龍りゅう院いん殿どの二品前亞相永天晃大居士
墓所はかしょ	長保ながほ寺てら（和歌山わかやま縣けん海南かいなん市し）
朝廷ちょうてい官位かんい	從したがえ四よん位い下か常陸ひたち介かい、從したがえ三さん位い参議さんぎ右みぎ中将ちゅうじょう權けん中納言ちゅうなごん、從したがえ二に位い權けん大納言だいなごん、贈おく正せい二に位い
氏族しぞく	德川とくがわ氏し（紀州きしゅう德川とくがわ家か）
父母ちちはは	父ちち：德川とくがわ家康いえやす、母はは：養やしなえ珠たま院いん（正木まさき賴よりゆき忠ただし女おんな）
兄弟きょうだい	松平まつだいら信康のぶやす、龜かめ姬ひめ、結城ゆうき秀康ひでやす、督とく姬ひめ、; 德川とくがわ秀忠ひでただ、松平まつだいら忠吉ただよし、振ふ姫ひめ、武田たけだ信吉のぶよし、; 松平まつだいら忠ただし輝てる、松まつ千代ちよ、仙せん千代ちよ、徳川とくがわ義直よしなお、; 德川とくがわ頼宣よりのぶ、德川とくがわ賴房よりふさ
正室せいしつ	瑤よう林りん院いん（加藤かとう清正きよまさ之これ女おんな）
側室そくしつ	理り真しん院いん、越智おち氏し
子こ	德川とくがわ光貞みつさだ、松平まつだいら賴よりゆき純じゅん
女おんな	因幡いなば姫ひめ（池田いけだ光ひかり仲なか正室せいしつ）、松まつ姬ひめ（松平まつだいら信平しんぺい正室せいしつ）

德川とくがわ賴宣よりのぶ（日にち语：徳川とくがわ頼宣よりのぶ／とくがわよりのぶ^{Tokugawa Yorinobu}，1602年ねん4月がつ28日にち—1671年ねん2月がつ19日にち），父親ちちおや是ぜ江戶えど幕府ばくふ第だい一いち代だい征夷大將軍せいいたいしょうぐん德川とくがわ家康いえやす，母親ははおや是ぜ側室そくしつ養やしなえ珠たま院いん（阿おもね萬まん之これ方かた），和わ水戶みと德川とくがわ家か第だい一いち代だい德川とくがわ賴房よりふさ是ぜ同どう父ちち同母どうぼ的てき親おや兄弟きょうだい。八代やしろ將軍しょうぐん德川とくがわ吉宗よしむね的てき祖父そふ。乳ちち名めい長ちょう福丸ふくまる，元服げんぷく後こう改名かいめい賴たよ將はた，元和げんな年間ねんかん曾更名めい賴信よりのぶ，最後さいご才ざい叫さけべ賴宣よりのぶ。御三家ごさんけ之の一いち的てき紀伊きい德川とくがわ家か家いえ祖そ。

生涯しょうがい

出生しゅっしょう到いた年少ねんしょう

慶長けいちょう七なな年ねん三さん月がつ初はつ七なな日にち（1602年ねん4月がつ28日にち），出生しゅっしょう於伏見ふしみ城じょう。為ため初代しょだい將軍しょうぐん德川とくがわ家康いえやす十じゅう子し，母親ははおや是ぜ側室そくしつ蔭山かげやま殿どの（阿おもね萬まん之これ方かた、養やしなえ珠たま院いん）。乳ちち名めい長ちょう福丸ふくまる。

1603年ねん（慶長けいちょう八はち年ねん），長福ながふく丸まる的てき兄あに長ちょう武田たけだ信吉のぶよし（家康いえやす五ご子し）去さ世よ，沒ぼつ有留ありどめ下か子こ嗣。於是才ざい兩りょう歲とし的てき長ちょう福丸ふくまる便びん繼承けいしょう了りょう信吉のぶよし在ざい常陸ひたち國こく水戶みと的てき二に十じゅう萬まん石せき領地りょうち，不ふ過か長福ながふく丸まる年紀としのり太たい小しょう，並なみ不ふ干ひ預あずか藩政はんせい。則のり是ぜ和わ異母いぼ的てき五郎太ごろた丸まる（德川とくがわ義直よしなお）、同母どうぼ的てき鶴つる千代ちよ（德川とくがわ賴房よりふさ）待まち在ざい駿府すんぷ，由ゆかり家康いえやす親おや自じ撫養むや。

1606年ねん（慶長けいちょう十じゅう一いち年ねん），五ご歲さい時じ，長福ながふく丸まる在ざい二條城にじょうじょう與あずか兄あに長ちょう德川とくがわ義直よしなお一起かずき元服げんぷく，改名かいめい為賴ためより將しょう。

1609年ねん（慶長けいちょう十じゅう四よん年ねん），賴宣よりのぶ轉てん封ふう駿河するが、遠江とおとうみ國こく，領りょう五ご十じゅう萬まん石せき的てき領地りょうち，被ひ稱しょう做駿河かわ宰相さいしょう。而他的てき水戶みと舊きゅう領地りょうち成なり為ため同母どうぼ弟おとうと弟おとうと賴房よりふさ的てき領地りょうち。

賴宣よりのぶ是ぜ家康いえやす最後さいご待まち在ざい身邊しんぺん養育よういく的てき兒じ子こ，不ふ過か家康いえやす的てき教育きょういく不ふ是ぜ很嚴厲。據よりどころ說せつ有ゆう一次家康帶著還年幼的賴宣到了一條小河後，對たい賴宣よりのぶ說せつ「試ためし著ちょ跳躍ちょうやく小河おがわ」，後來こうらい賴宣よりのぶ掉入小河おご裡うら，家康いえやす神色しんしょく自若じじゃく，沒ぼつ有ゆう太ふと緊張きんちょう，足あし以見到いた家康いえやす對たい於賴宣せん並なみ沒ぼつ有ゆう溺愛できあい。賴宣よりのぶ長大ちょうだい之これ後ご，經常けいじょう感激かんげき父親ちちおや家康いえやす公おおやけ那な樣さま寬ひろし鬆す的てき教育きょういく。

1611年ねん（慶長けいちょう十じゅう六ろく年ねん），家康いえやす和わ豐臣とよとみ秀賴ひでより在ざい二條城にじょうじょう會見かいけん。賴宣よりのぶ與あずか兄あに長ちょう義直よしなお負ふ責せめ給きゅう答こたえ謝しゃ的てき禮れい品ひん。

1614年ねん（慶長けいちょう十じゅう九きゅう年ねん），大坂おおさか冬ふゆ之の陣じん的てき出征しゅっせい時じ，家康いえやす為賴ためより宣せん進行しんこう初はつ次つぎ穿ほじ鎧よろい甲かぶと的てき儀式ぎしき。

1615年ねん（元和がんわ元年がんねん），大坂おおさか夏なつ之の陣じん，賴宣よりのぶ向むかい家康いえやす提出ていしゅつ想そう擔任たんにん先鋒せんぽう的てき要求ようきゅう，但ただし是ぜ家康いえやす沒ぼつ有ゆう批准ひじゅん。賴宣よりのぶ流りゅう淚なみだ哭泣時じ，隨ずい侍さむらい在ざい一旁的松平正綱安慰賴宣說：「以後いご還かえ有ゆう機會きかい的てき」，可か是ぜ賴宣よりのぶ卻生氣き的てき反はん駁到：「人生じんせい難なん道どう有ゆう兩個りゃんこ十じゅう四よん歲さい嗎？」。而家康也こうや因いん為ため聽到賴宣よりのぶ的てき話ばなし而稱讚しょうさん賴宣よりのぶ。

紀伊きい家家いえいえ祖そ

元和がんわ二に年ねん四よん月がつ十じゅう七なな日にち（1616年ねん6月がつ1日にち）父親ちちおや家康いえやす公おおやけ去さ世よ，享とおる壽ことぶき七なな十じゅう四よん歲さい。

元和がんわ三さん年ねん（1617年ねん），賴宣よりのぶ公おおやけ迎むかえ娶めと加藤かとう清正きよまさ的てき五ご女じょ八はち十じゅう姬ひめ（瑤よう林りん院いん）為ため正室せいしつ。

元和がんわ五ご年ねん（1619年ねん），轉うたて封ふうじ到いた安藝あき廣島ひろしま淺野あさの長晟ながあきら的てき舊きゅう領地りょうち，紀伊きい國こく，領りょう五ご十じゅう五ご萬まん石せき（也包含ほうがん伊勢いせ國こく）。之これ後ご成なり為ため紀州きしゅう德川とくがわ家家いえいえ祖そ的てき賴宣よりのぶ，有ゆう將はた近きん半はん個こ世紀せいき的てき時間じかん都と坐すわ在ざい藩主はんしゅ的てき位い子こ上じょう。賴宣よりのぶ整備せいび城下町じょうかまち的てき法令ほうれい、和歌浦わかうら東照宮とうしょうぐう的てき構築こうちく，採用さいよう地ち士し制度せいど的てき「今いま高だか制度せいど」。賴宣よりのぶ積極せっきょく果斷かだん的てき安やす排はい使し得とく紀伊きい藩はん的てき體制たいせい確立かくりつ，且藩也開始かいし營運。寬永かんえい三さん年ねん（1626年ねん）時じ，任にん從したがえ二に位い權けん大納言だいなごん。

賴宣よりのぶ為ため了りょう讓ゆずる家臣かしん團だん充實じゅうじつ，大量たいりょう僱用浪人ろうにん。慶安けいあん四よん年ねん（1651年ねん）發生はっせい以浪人ろうにん由比ゆひ正雪しょうせつ為ため首くび暴動ぼうどう的てき「慶安けいあん事件じけん」，而賴宣せん也自然しぜん被ひ懷疑かいぎ慫恿由比ゆひ正雪しょうせつ叛亂はんらん。也因為ため這個緣故えんこ，幕府ばくふ將はた賴宣よりのぶ視し為ため嫌疑けんぎ犯はん。結果けっか，賴宣よりのぶ在ざい十年間不曾回到和歌山，一いち直ちょく留とめ在ざい江戶えど。

辭去じきょ藩主はんしゅ

寬文ひろふみ六ろく年ねん（1666年ねん）賴宣よりのぶ公的こうてき正室せいしつ八はち十じゅう姬ひめ去さ世よ，享とおる壽ことぶき六ろく十じゅう六ろく歲さい，法名ほうみょう瑤よう林りん院いん。隔年かくねん，寬文ひろふみ七なな年ねん（1667年ねん），賴宣よりのぶ公おおやけ因いん為ため長期ちょうき患病，以六ろく十じゅう五ご歲さい的てき年齡ねんれい，將はた紀州きしゅう藩はん藩主はんしゅ一いち位い讓ゆずる給きゅう長子ちょうし德川とくがわ光貞みつさだ（側室そくしつ中川なかがわ氏し理り真しん院いん所生しょせい）。

逝世

寬文ひろふみ十じゅう一いち年ねん正月しょうがつ初はつ十じゅう日にち（1671年ねん2月がつ19日にち）賴宣よりのぶ公おおやけ在ざい和歌山わかやま病やまい逝，結束けっそく他た文治ぶんじ卓たく著ちょ的てき出色しゅっしょく人生じんせい，享とおる壽ことぶき六ろく十じゅう九きゅう歲さい。法名ほうみょう南みなみ龍りゅう院いん。安やす葬そう於紀伊きい國こく海士あもう郡ぐん濱中はまなか村むら長保ながほ院いん。

而日後ご歷代れきだい藩主はんしゅ也是葬そう在ざい長保ながほ院いん（吉宗よしむね和わ家茂いえもち除外じょがい）。　

賴宣よりのぶ較為著名ちょめい的てき有ゆう中川なかがわ氏し，山田やまだ氏し。其中的てき中川なかがわ氏し（理り真しん院いん）便びん是ぜ二に代だい藩主はんしゅ光貞みつさだ的てき母親ははおや。法號ほうごう是ぜ南みなみ龍りゅう院いん殿どの二品前亞相永天晃大居士。

官職かんしょく位階いかい履歷りれき

慶長けいちょう八はち年ねん（1603年ねん）十じゅう一いち月がつ七なな日にち，領りょう常陸ひたち國こく水戸みと二に十じゅう萬まん石せき藩主はんしゅ。
慶長けいちょう九きゅう年ねん（1604年ねん）九きゅう月がつ，增加ぞうか五ご萬まん石せき。
慶長けいちょう十じゅう一いち年ねん（1606年ねん）九きゅう月がつ十じゅう一いち日にち，元服げんぷく，改名かいめい為賴ためより將しょう。任にん從したがえ四よん位い下か常陸ひたち介かい。
慶長けいちょう十じゅう四よん年ねん（1609年ねん）十二月じゅうにがつ十じゅう二に日にち，轉うたて封ふう駿河するが、遠江とおとうみ兩國りょうこく，領りょう五ご十じゅう萬まん石せき。居城きょじょう為ため駿河するが國こく駿府すんぷ城じょう。
慶長けいちょう十じゅう六ろく年ねん（1611年ねん）三さん月がつ二に十じゅう日にち，任にん從したがえ三位參議左近衛權中將，年月日ねんがっぴ不ふ詳しょう，參議さんぎ辭任じにん。
元和がんわ三さん年ねん（1617年ねん）七なな月がつ十じゅう九きゅう日にち，任にん權けん中納言ちゅうなごん。七なな月がつ二に十じゅう一いち日にち，權けん中納言ちゅうなごん辭任じにん。
元和がんわ五ご年ねん（1619年ねん）七なな月がつ十じゅう九きゅう日にち，領りょう紀伊きい國こく和歌山わかやま藩はん五ご十じゅう五ご萬まん石せき。
寬文ひろふみ三さん年ねん（1626年ねん）八はち月がつ十じゅう九きゅう日にち，任にん從したがえ二に位い權けん大納言だいなごん。
寬文ひろふみ六ろく年ねん（1666年ねん）五ご月がつ二に十じゅう二に日にち，隱居いんきょ。
大正たいしょう四よん年ねん（1915年ねん）十じゅう一いち月がつ十じゅう日にち，贈おく正せい二に位い。

家族かぞく

父ちち：德川とくがわ家康いえやす
母はは：阿おもね萬まん之これ方かた（養やしなえ珠たま院いん、蔭山かげやま殿どの）

兄弟きょうだい姊妹

兄あに：松平まつだいら信康のぶやす
姐あね：龜かめ姬ひめ
姐あね：督とく姬ひめ
兄あに：結城ゆうき秀康ひでやす
兄あに：德川とくがわ秀忠ひでただ
兄あに：松平まつだいら忠吉ただよし
姐あね：振ふ姬ひめ
兄あに：武田たけだ信吉のぶよし
兄あに：松平まつだいら忠ただし輝てる
兄あに：德川とくがわ松まつ千代ちよ（早さ夭）
兄あに：德川とくがわ仙せん千代ちよ（早さ夭）
姐あね：德川とくがわ松まつ姬ひめ（早さ夭）
兄あに：德川とくがわ義直よしなお
弟おとうと：德川とくがわ賴房よりふさ
妹いもうと：德川とくがわ市姬いちひめ（早さ夭）

妻妾さいしょう

正室せいしつ：八はち十じゅう姬ひめ（加藤かとう氏し）
側室そくしつ：中川なかがわ氏し
側室そくしつ：山田やまだ氏し
側室そくしつ：越智おち氏し

子女しじょ

三子みつご四よん女じょ

長子ちょうし：光貞みつさだ（1626年ねん—1705年ねん）二に代だい藩主はんしゅ
長女ちょうじょ：因幡いなば姬ひめ（1631年ねん—1708年ねん）鳥取とっとり藩主はんしゅ池田いけだ光ひかり仲なか室しつ，又また名めい茶茶ちゃちゃ姬ひめ，法名ほうみょう芳心ほうしん院いん
次女じじょ：松まつ姬ひめ（1631年ねん—1678年ねん）鷹司たかつかさ松平まつだいら信平しんぺい室しつ，法名ほうみょう松壽しょうじゅ院いん法ほう榮さかえ日經にっけい大だい姐あね
二に子し：修理しゅうり（1633年ねん—1636年ねん）早さ夭
三子みつご：賴よりゆき純じゅん（1641年ねん—1711年ねん）西條さいじょう藩主はんしゅ