李り季き兰

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李り冶（约730—784年ねん），字じ季き兰（《太平たいへい广记》中ちゅう一いち作さく“秀しゅう兰”），以字行ぎょう。乌程（今いま浙江せっこう吴兴）人にん，唐とう代だい女おんな诗人、女おんな道士どうし。與あずか薛濤、魚さかな玄げん機き、劉りゅう采さい春はる並稱へいしょう“唐とう代だい四よん大だい女おんな詩人しじん”。

生平おいだいら

开元年とし间出生しゅっしょう，早年そうねん居きょ四よん川がわ三さん峡かい，幼時ようじ「美よし姿容しよう，神かみ情じょう蕭しょう散ち，專心せんしん翰墨かんぼく，善ぜん彈琴だんきん，尤ゆう工こう格かく律りつ」六ろく歲さい時じ寫うつし《薔薇ばら》一いち詩し曰:「經時きょうじ未み架か卻，心緒しんしょ亂らん縱橫じゅうおう。」之これ句く被ひ父親ちちおや批判ひはん有ゆう不ふ守もり婦道ふどう之の徵ちょう兆ちょう，必為失しつ行ぎょう婦ふ。，善ぜん弹琴，尤ゆう工こう格かく律りつ。在ざい唐とう代だい，女子じょし入道にゅうどう之の風ふう頗盛，那な些「洗あらい妝拭面めん著ちょ冠かんむり帔，白しろ咽のど紅べに頰長眉まゆ青あお。」的てき女おんな冠かんむり往往おうおう以修道しゅうどう為ため名めい，過か著ちょ無な拘かかわ無む束たば的てき浪漫ろうまん生活せいかつ，其宕逸いっ縱たて情じょう者しゃ幾いく入にゅう娼妓しょうぎ一流いちりゅう。，而李冶入玉だま真ま观中作道つくりみち姑しゅうと，改名かいめい李り季き兰。季き蘭らん姿容しよう秀美ひでみ，神かみ情じょう脫俗だつぞく，又また善ぜん彈琴だんきん，工こう翰墨かんぼく，尤ゆう以詩才しさい敏捷びんしょう名聞みょうもん遐邇，與あずか名士めいし朱しゅ放ひ、阎士和わ、陸りく羽わ、皎こう然しか、崔ちぇ涣、肖あやか叔子よしこ等とう人ひと友好ゆうこう，人稱にんしょう風情ふぜい女子じょし，闻名广陵（扬州），刘长卿きょう谓季兰为“女中じょちゅう诗豪”，高こう仲なか武たけし夸她“形かたち器き既すんで雄ゆう，诗意亦また荡，自じ鲍照已やめ下か，罕有其伦。”。文士ぶんし皆みな與あずか之の游ゆう，風流韻事ふうりゅういんじ自在じざい所しょ難なん免めん。高こう仲なか武たけし《中興ちゅうこう間あいだ氣き集しゅう》曾記載きさい過か一いち件けん逸事いつじ：

 (季き蘭らん)嘗與諸賢しょけん集しゅう烏がらす程ほど開ひらけ元もと寺てら，河間こうま劉りゅう長ちょう卿きょう有ゆう陰かげ重之しげゆき疾やまし，乃消之の曰：「山氣やまき日び夕佳ゆか。」長ちょう卿きょう對たい曰：「眾鳥欣有托たく。」舉座大だい笑わらい，論ろん兩者りょうしゃ美之みゆき。

陰かげ重之しげゆき疾やまし指ゆび疝氣せんき，通常つうじょう當時とうじ女子じょし對たい此是諱いみな言げん的てき，更さら不ふ會かい用よう以取笑わらい別人べつじん。季き蘭らん卻以此為話題わだい與あずか長ちょう卿きょう調ちょう笑わらい，而長卿きょう也與報ほう以同樣どうよう的てき調ちょう笑わらい語ご，其謔浪なみ狂きょう蕩とろけ、其與長ちょう卿きょう等とう不同ふどう尋常じんじょう的てき關係かんけい於此而知。

  而除了りょう劉りゅう長ちょう卿きょう外がい，與あずか季き蘭らん關係かんけい密みつ切きり的てき還かえ有ゆう皎こう然しか、朱しゅ放ひ、陸りく羽わ等とう多た人じん。皎こう然しか贈おく季き蘭らん詩し僅存一いち首しゅ，題だい為ため《答こたえ李り季き蘭らん》(《全ぜん唐詩とうし》卷まき八はち二に一いち)，詩し云うん：

「  天女てんにょ來らい相あい試こころみ，將はた花はな欲よく染しみ衣ころも。禪ぜん心こころ竟不起おこり，還かえ捧ささげ舊きゅう花はな歸き。」

從したがえ辛からし文ぶん房ぼう《唐から才子さいし傳でん》說せつ他た們意甚相得え，嘆此詩し謔浪至いたり此可知かち他た們倆之の間あいだ恐おそれ怕是有ゆう染しみ的てき，即そく便びん皎こう然しか是ぜ僧そう人じん。

而季蘭らん贈おく陸りく羽わ和わ朱しゅ放ひ的てき詩し個こ留とめ下か一いち首しゅ，其《湖上こじょう臥が病びょう喜き陸りく鴻ひろし漸やや至いたり》

  「昔むかし去さ繁しげる霜月しもつき，今來こんらい苦く霧きり時じ。相あい逢仍臥が病びょう，欲よく語ご淚なみだ先さき垂たれ。

  強つよ勸すすむ陶すえ家か酒しゅ，還かえ吟ぎん謝しゃ客きゃく詩し。偶然ぐうぜん成なり一いち醉よい，此外更さら何なに之の。」

 詩し中ちゅう臥床がしょう湖上こじょう的てき嬌弱女子じょし，與あずか烏がらす程ほど開ひらけ元もと寺てら那な個こ與あずか劉りゅう長ちょう卿きょう相しょう譏そし調ちょう的てき大膽だいたん潑辣女中じょちゅう詩し豪ごう判ばん若わか兩人りょうにん。由よし此也可か之の，身み為ため女おんな冠かんむり的てき李り冶，表面ひょうめん上じょう放縱ほうしょう自由じゆう，內心卻敢孤こ苦く無な依よ，其命運うん實際じっさい上じょう也頗具ぐ悲劇ひげき色彩しきさい。

  而若說せつ與あずか陸りく羽わ的てき關係かんけい還かえ可視かし為ため詩し酒しゅ知己ちき，他た和わ朱しゅ放ひ的てき感情かんじょう卻已超ちょう出で一般いっぱん朋友ほうゆう關係かんけい。試ためし看み其《寄よせ朱しゅ放ひ》一いち詩し：

「  望もち水すい試ためし登山とざん，山高やまたか湖こ又また闊。相思そうし無む曉あかつき夕ゆう，相あい望もち經けい年月としつき。

  郁郁いくいく山木やまき榮さかえ，綿綿めんめん野花のばな髮かみ。別後べつご無限むげん情じょう，相そう逢一いち時じ說せつ。」

  鍾惺讀此詩し後ご曾感嘆かんたん：「他人たにん只ただ知ち其蕩，而不知ふち其蓄。所ところ蓄既深ふか，欲よく其不蕩とろけ，不可ふか得とく也。凡婦人情にんじょう重じゅう者しゃ，稍やや多た婉轉，則のり蕩とろけ字じ鍾之矣。」

  李り季き蘭らん中ちゅう晚年ばんねん得とく志こころざし，被ひ唐とう代だい宗むね召見時じ已やめ四よん十じゅう餘あまり，爾後じご還かえ被ひ唐から德とく宗むね稱しょう為ため「俊しゅん嫗おうな」。但ただし建けん中ちゅう四よん年ねん（783年ねん）發生はっせい涇原兵へい變へん，大將たいしょう朱しゅ泚自立じりつ為ため帝みかど，李り季き兰呈诗给朱しゅ泚，有ゆう密みつ切きり的てき书信来往らいおう，事件じけん平定へいてい後ご，李り季き兰被逮捕たいほ，唐から德とく宗むね责怪她说，為ため何なん不学ふがく严巨川かわ有ゆう诗曰“手持てもち礼れい器き空そら垂たれ泪なみだ，心こころ忆明君くん不ふ敢言”，遂とげ令れい扑杀之の。

詩し風ふう

詩し以五言ごごん擅長，如〈寄よせ校こう書しょ七なな兄あに詩し〉、〈送おく韓かん揆之江西えにし詩し〉、〈送おく閻二に十じゅう六ろく赴剡縣けん詩し〉，置おけ之の大だい歷れき十じゅう子し之の中なか，不ふ復ふく可か辨べん；其風格かく又また遠とお在ざい薛濤上じょう，未み可か以篇什へんじゅう之の少しょう棄之矣。

李り冶詩作しさく， 尤ゆう其是李り冶與皎こう然しか、朱しゅ放ひ、陸りく羽わ、閻伯均ひとし幾いく位い文人ぶんじん的てき唱和しょうわ往來おうらい之の作さく。在ざい考證こうしょう、賞しょう析過程かてい中ちゅう，歸き出で李り冶詩具有ぐゆう「重じゅう情じょう且蕩」的てき風格ふうかく，此點又また可か聯れん繫 胡えびす應おう麟的てき觀點かんてん：「胡えびす氏し所謂いわゆる的てき『大だい曆こよみ正せい音おと』恐こわ怕還只ただ是ただし著ちょ眼め於風調ちょう格かく律りつ，還かえ不能ふのう 完全かんぜん概括がいかつ季き蘭らん詩的してき特とく點てん——從したがえ感情かんじょう的てき狂きょう放ひ不羈ふき而言，季き蘭らん之の作さく其實已やめ接近せっきん『尚なお蕩とろけ』的てき貞元さだもと之の風かぜ了りょう」。

歸納きのう比較ひかく三さん大だい「唐から女おんな詩人しじん」的てき詩歌しか風格ふうかく特色とくしょく，李り冶有著ちょ理性りせい、無む閨ねや閣かく氣息きそく的てき風格ふうかく；薛濤則のり有ゆう著ちょ男性だんせい化か的てき詩し風ふう，並なみ有ゆう「以詩論ろん詩し」的てき特とく點てん，近似きんじ於男性せい詩歌しか批評ひひょう的てき作さく派は；魚さかな玄げん機き則のり溫柔おんじゅう敦あつし厚あつし、怨而不ふ怒いか，是ぜ以女性じょせい角度かくど出發しゅっぱつ，善ぜん寫うつし情感じょうかん。

作品さくひん

《李り冶詩詞し全集ぜんしゅう（18首しゅ）》

外部がいぶ参考さんこう

• 《历代名めい媛ひめ诗词选》（重じゅう庆出版しゅっぱん社しゃ 1985）