渾瑊

渾瑊（736年ねん—799年ねん），本名ほんみょう進すすむ，皋蘭州しゅう（今いま寧やすし夏なつ青銅せいどう峽かい南みなみ）人にん，出自しゅつじ鐵てつ勒族ぞく渾部。唐から朝あさ將領しょうりょう。

高祖こうそ浑阿贪支，属ぞく铁勒族ぞく浑部，世せい居きょ皋兰州しゅう（今こん宁夏银南黄河こうが河曲かまがり）。曾祖そうそ浑元庆，祖父そふ浑大寿ことぶき世よ袭皋兰州都と督とく。父ちち渾釋之の是これ朔ついたち方かた軍ぐん軍ぐん官かん。天寶てんぽう五ご年ねん（746年ねん），渾瑊十じゅう一岁入朔方军（治ち所在しょざい今こん宁夏吴忠西北せいほく），隨ずい父ちち作戰さくせん，善ぜん騎射きしゃ，立だて“跳とべ蕩とろけ功こう”。天宝てんぽう七なな年ねん（748年ねん），與賀よか魯部作戰さくせん，授“折衝せっしょう果はて毅あつし”。后きさき从朔ついたち方かた节度使し安やす思おもえ顺讨伐葛かずら罗禄，因いん功こう迁中郎ろう将しょう。安やす史し之の亂みだれ後ご，佐さ郭かく子こ仪收おさむ复西京にしぎょう，后きさき歸かえり河東かとう節度せつど史し李り光ひかり弼指揮しき，在ざい河北かほく作戰さくせん，因よし射しゃ死し李り立たて節ふし，升しょう為ため左ひだり驍衛將軍しょうぐん。軍功ぐんこう卓たく著ちょ，升ます加か開府かいふ儀ぎ同どう三さん司つかさ、太ふと常つね卿きょう。广德元年がんねん（763年ねん），仆固怀恩反はん唐とう，攻おさむ灵武，浑释之の战死，浑瑊任にん朔ついたち方かた行ぎょう营兵马使。后きさき与あずか吐蕃争そう战多年ねん，升しょう左ひだり金吾きんご卫大将たいしょう军。建けん中ちゅう四よん年ねん（783年ねん），朱しゅ泚作乱みだれ，奉天ほうてん之の圍かこえ，渾瑊率りつ军冒矢や死守ししゅ奉天ほうてん（今こん陕西乾いぬい县）。涇原兵へい變へん中なか李り懷ふところ光こう叛亂はんらん，渾瑊護送ごそう德とく宗むね逃至漢かん中ちゅう。次つぎ年ねん，与あずか李り晟あきら联兵收おさむ复京师，乱らん平ひらめ，官かん至いたり邠、宁、庆副元もと帅。

貞元さだもと三さん年ねん（787年ねん），吐蕃佔鹽（今いま寧やすし夏なつ、陝西せんせい交界地區ちく）、夏なつ（今こん陝西せんせい省しょう橫山よこやま縣けん北きた白城しらき子こ）二に州しゅう，會かい盟めい於唐。德とく宗むね命いのち河中かわなか（今こん山西さんせい永ひさし濟ずみ）節度せつど使し渾瑊為ため會かい盟主めいしゅ監かん使し。李り晟あきら切きり戒浑瑊，须严密みつ防ぼう备，渾瑊不ふ疑うたぐ有ゆう他た。5月15日にち盟めい于平涼りょう州しゅう，吐蕃伏兵ふくへい起おこり，盡つき擄官員いん士卒しそつ，渾瑊奪だつ馬うま隻せき身み逃歸にげかえ，史し稱しょう平たいら涼すずか劫こう盟めい。後こう鎮守ちんじゅ奉天ほうてん，修築しゅうちく鹽しお州しゅう城じょう，因いん功こう升ます至いたり檢校けんぎょう司つかさ徒と兼けん中書ちゅうしょ令れい。浑瑊为人谦虚，“虽位穷将相しょう，无自矜大之の色いろ”，做事谨慎，“故こ能のう以功名めい终”。渾瑊累るい遷至開府かいふ儀ぎ同どう三さん司つかさ、試こころみ太ぶと常つね卿きょう、寧やすし朔さく郡ぐん王おう^[1]。貞元さだもと十じゅう五ご年ねん（799年ねん），卒そつ于任上じょう，年ねん六ろく十じゅう四よん，赠太ふとし师。