胡えびす渭

胡えびす渭（1633年ねん—1714年ねん），初はつ名な渭生，字じ朏明，號ごう東ひがし樵きこり，浙江せっこう湖みずうみ州しゅう府ふ德とく清せい縣けん人ひと，明あきら末すえ清きよし初はつ經學けいがく家か、地理ちり學がく家か。

生平おいだいら

崇たかし禎ただし十じゅう七なな年ねん（1644年ねん）十じゅう二に歲さい時じ父ちち胡えびす公おおやけ角かく去さ世よ，時じ值亂世らんせい，由ゆかり母はは沈氏攜同避難ひなん山中さんちゅう，猶なお手て一いち編へん不ふ輟，十じゅう五ご歲さい為ため縣けん學生がくせい，試ためし中ちゅう取得しゅとく高等こうとう第だい，充たかし增ぞう生せい，屢赴行ぎょう省しょう試こころみ不ふ中なか，入いれ太ふとし學がく，後任こうにん教きょう於刑部ぶ尚書しょうしょ馮溥府ふ邸てい中ちゅう。康かん熙十じゅう七なな年ねん（1678年ねん）擬なずらえ開ひらく博學はくがく宏ひろし辭じ科か，馮溥打算ださん舉薦胡えびす渭，胡えびす渭力辭じ不ふ受，專せん窮きゅう經けい義ぎ。精せい於輿地ち之の學まなべ，講こう《禹貢》甚精當とう，曾與閻若璩等ひとし助じょ修おさむ《大だい清きよし一統いっとう志こころざし》。康かん熙五十じゅう三さん年ねん（1714年ねん）去さ世よ。著ちょ有ゆう《易えき圖ず明あかり辨べん》、《禹貢錐きり指ゆび》等とう。

家族かぞく

曾祖そうそ胡えびす友信とものぶ，隆りゅう慶けい二に年ねん（1568年ねん）戊つちのえ辰たつ科か進士しんし，與あずか歸かえり有光ありみつ齊ひとし名めい。

父ちち胡えびす公おおやけ角かく，天啟てんけい四よん年ねん（1624年ねん）甲子きのえね科か舉人。

有ゆう孫まご胡えびす彥昇（《清史きよし稿こう》誤あやま作さく胡えびす渭子）。

評價ひょうか

• 清きよし皮かわ錫すず瑞みず《經學けいがく歷史れきし》曾讚胡えびす渭：「當時とうじ如胡渭《易えき圖ず明あかり辨べん》，能のう辟《圖ず》、《書しょ》之の謬，而《洪ひろし範はん》並なみ攻おさむ漢かん儒。」
• 康かん熙四十じゅう三さん年ねん（1704年ねん），「聖せい祖そ仁じん皇帝こうてい南みなみ巡じゅん，德とく清きよし胡えびす朏明先生せんせい渭撰《平成へいせい頌》，並なみ所しょ著ちょ《禹貢錐きり指ゆび》，獻けんじ諸行しょぎょう在ざい。有ゆう詔みことのり嘉よしみ獎，召至南みなみ書房しょぼう直ちょく廬いおり，賜たまもの饌，御ご書しょ『耆年篤學とくがく』四よん大字だいじ賜たまもの之の，儒者じゅしゃ皆みな以為榮さかえ。後のち閻潛丘おか垂たれ老ろう入いり都と，諄諄じゅんじゅん以求御ご書しょ為ため言ごと，蓋ぶた深ふか羨とも朏明之の遇ぐう也。」
• 陳ちん康やすし祺：「崑こん山さん徐じょ尚書しょうしょ養やしなえ痾洞庭にわ，書しょ局きょく自じ隨したがえ，其聘修おさむ《一統いっとう志こころざし》者しゃ，無む錫すず顧祖禹景範はん、常つね熟じゅく黃き儀子のりこ鴻おおとり、山陽さんよう閻若璩百ひゃく詩し、德とく清きよし胡えびす渭朏明也あきや。一堂賓從之賢，皆みな九きゅう等とう人じん表ひょう之の最さい。官かん書しょ如此慎重しんちょう，豈あに復ふく私家しか著述ちょじゅつ所しょ能のう比肩ひけん。」

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《清史きよし稿こう/卷まき481》，出自しゅつじ趙ちょう爾なんじ巽たつみ《清史きよし稿こう》