謝しゃ肇はじめ淛

謝しゃ肇はじめ淛
	大明だいめい廣西ひろせ右みぎ布ぬの政せい使し
籍せき貫ぬき	福建ふっけん長樂ながら縣けん
族ぞく裔	漢かん族ぞく
字じ號ごう	字じ在ざい杭くい，號ごう武林たけばやし、小しょう草くさ齋主さいしゅ人じん，晚ばん號ごう山水さんすい勞ろう人じん，
出生しゅっしょう	隆りゅう慶けい元年がんねん丁ちょう卯しげる十じゅう一いち月がつ二に十じゅう九きゅう日にち; （1567年ねん7月がつ29日にち）; 浙江せっこう錢塘ぜんども縣けん（今いま杭州こうしゅう市し）
逝世	天啟てんけい四よん年ねん（1624年ねん10月がつ23日にち）; 江西えにし萍鄉縣けん
墓はか葬そう	謝しゃ肇はじめ淛墓
配偶はいぐう	郑氏，參議さんぎ郑逑女おんな，继娶黄き藩はん女おんな
出身しゅっしん
	萬曆十六年戊子科舉人; 萬曆二十年壬辰科同進士出身;
著作ちょさく
	《北河きたがわ纪略》、《五ご雜ざつ組ぐみ》、《文海ぶんかい披沙》、《文海ぶんかい披沙摘錄てきろく》、《小しょう草くさ齋とき集しゅう》

謝しゃ肇はじめ淛^[1]（1567年ねん7月がつ29日にち—1624年ねん10月がつ23日にち），字じ在ざい杭くい，號ごう武林たけばやし、小しょう草くさ齋主さいしゅ人じん，晚ばん號ごう山水さんすい勞ろう人じん，福建ふっけん長樂ながら人ひと。明朝みょうちょう政治せいじ人物じんぶつ、作家さっか，同どう進士しんし出身しゅっしん。

生平おいだいら[编辑]

隆りゅう慶けい元年がんねん（1567年ねん）生なま於浙江せっこう錢塘ぜんども（今いま杭州こうしゅう），早年そうねん与あずか徐じょ熥、徐じょ𤊹、曹学佺等とう结社，萬まん曆れき十じゅう六年福建乡试第二十六名举人，二に十じゅう年ねん（1592年ねん）登とう壬みずのえ辰たつ科か三さん甲かぶと十じゅう名めい進士しんし，历任湖みずうみ州しゅう、东昌府ふ推官、南京なんきん刑部おさかべ主事しゅじ、兵部ひょうぶ職方しょくかた司し主事しゅじ、工こう部ぶ屯田とんでん司し员外郎ういろう、云うん南みなみ布ぬの政司せいじ右みぎ参政さんせい，天啟てんけい元年がんねん（1621年ねん）任にん广西按察使し，官かん至いたり廣西ひろせ右みぎ布ぬの政せい使し。卒そつ於天啟てんけい四よん年ねん（1624年ねん）^[2]。

著作ちょさく[编辑]

謝しゃ肇はじめ淛曾奉詔治しょうじ理り河かわ道どう，一いち年ねん有ゆう成なり，并將治ち河かわ經驗けいけん写うつし成なり《北河きたがわ纪略》。所ところ撰せん《五ご雜ざつ組ぐみ》，十じゅう六ろく卷かん，多た記き風物ふうぶつ掌てのひら故ゆえ^[3]。另著有ゆう《文海ぶんかい披沙》、《文海ぶんかい披沙摘錄てきろく》、《小しょう草くさ齋とき集しゅう》、《滇略》等とう。

墓はか葬そう[编辑]

謝しゃ肇はじめ淛墓在ざい福建ふっけん省しょう福ふく州しゅう市し长乐区く营前镇下しも洋よう村むら大だい象ぞう山麓さんろく，现为福建ふっけん省しょう文物ぶんぶつ保ほ护单位い。

杂谈[编辑]

王おう渔洋《池いけ北きた偶談》载其中ちゅう举前遇ぐう到いた女じょ鬼おに请求其申冤之奇き事ごと^[4]。

軼事いつじ[编辑]

謝しゃ肇はじめ淛曾向むこう袁宏道どう借か抄しょう《金瓶かなかめ梅うめ》，但ただし久ひさし未み將しょう《金瓶かなかめ梅うめ》歸還きかん給きゅう袁宏道どう^[5]。

家族かぞく[编辑]

曾祖そうそ謝しゃ廷统。祖父そふ謝しゃ浩ひろし。父ちち謝しゃ汝なんじ韶。

注釋ちゅうしゃく[编辑]

^ “淛”，“浙”之の異體いたい。
^ 清きよし·張ちょう廷玉等ひとし，《明あかり史し》（卷まき286）：“ 閩中詩文しぶん，自じ林はやし鴻ひろし、高こう棅後，閱百ひゃく餘よ年ねん，善夫ぜんぶ繼つぎ之の。迨萬曆れき中年ちゅうねん，曹學佺、徐じょ𤊹輩やから繼起けいき，謝しゃ肇はじめ淛、鄧原岳だけ和之かずゆき，風雅ふうが復ふく振ふ焉。……肇はじめ淛，字じ在ざい杭くい。萬まん曆れき三さん十じゅう年ねん進士しんし。官かん工こう部ぶ郎ろう中ちゅう，視し河かわ張ちょう秋あき，作さく《北河きたがわ紀おさむ略りゃく》，具ぐ載の河かわ流りゅう原はら委い及歷代だい治ち河かわ利り病びょう。終おわり廣西ひろせ右みぎ布ぬの政せい使し”
^ 魯迅ろじん：《中國ちゅうごく小說しょうせつ史し略りゃく》第だい十じゅう四篇元明傳來之講史（上うえ）
^ 清きよし·王おう士し禛，《池いけ北きた偶談》（卷まき21）：“ 謝しゃ在ざい杭くい，閩之長樂ながら人じん。少しょう讀書どくしょ邑蕭氏し園えん，園えん素もと多おお怪異かいい，人にん無む敢居者しゃ，謝しゃ不ふ之これ信しん。一夕いっせき坐すわ燈下とうか，忽ゆるがせ一いち女子じょし前まえ，拜はい且泣。謝しゃ叱しか之これ，女子じょし曰：「妾わらわ負ふ冤久，求もとめ公こう申さる之の，非ひ魅み也。妾わらわ湖みずうみ州しゅう德とく清人きよひと，幼よう隨ずい父ちち客きゃく此。同行どうこう某ぼう甲かぶと者しゃ，中表なかおもて戚也，利り父ちち囊橐，遂とげ殺ころせ父ちち，恐おそれ妾わらわ鳴な於官司し，並置へいち諸しょ死し，今いま數すう載の矣。公おおやけ異い日にち必官於湖，望もち逮甲窮きゅう治ち抵罪，使つかい妾わらわ家か知ち妾わらわ父子ふし死所しにどころ，父子ふし目め瞑つむ矣！」謝しゃ許もと之の，戒勿復ふく出で為ため祟たたり，自じ是ぜ竟無它。是ぜ年ねん謝しゃ中鄉なかごう試ためし，果はて筮仕湖みずうみ州しゅう推官。抵任後ご，即そく檄げき縣けん捕と甲きのえ至いたる，一いち訊立伏ふく，遂とげ抵罪，郡ぐん人じん以為神しん。姚禮部ぶ（瑯）曾令長樂ながら，為ため予言よげん如此”
^ 袁宏道どう在ざい《與謝よさ在ざい杭くい書しょ》中ちゅう說せつ：“仁じん兄けい近況きんきょう何なに似に？《金瓶かなかめ梅うめ》料りょう已やめ成なり誦，何なに久ひさし不ふ見み還かえ也？”

參考さんこう文獻ぶんけん[编辑]

張ちょう廷玉等ひとし，《明あかり史し》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
王おう士し禛，《池いけ北きた偶談》

外部がいぶ連結れんけつ[编辑]

利り瑪竇與謝よさ肇はじめ淛（页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）
谢肇淛任职聊城じょう考こう略りゃく（页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）

[1] “淛”，“浙”之の異體いたい。

[2] 清きよし·張ちょう廷玉等ひとし，《明あかり史し》（卷まき286）：“ 閩中詩文しぶん，自じ林はやし鴻ひろし、高こう棅後，閱百ひゃく餘よ年ねん，善夫ぜんぶ繼つぎ之の。迨萬曆れき中年ちゅうねん，曹學佺、徐じょ𤊹輩やから繼起けいき，謝しゃ肇はじめ淛、鄧原岳だけ和之かずゆき，風雅ふうが復ふく振ふ焉。……肇はじめ淛，字じ在ざい杭くい。萬まん曆れき三さん十じゅう年ねん進士しんし。官かん工こう部ぶ郎ろう中ちゅう，視し河かわ張ちょう秋あき，作さく《北河きたがわ紀おさむ略りゃく》，具ぐ載の河かわ流りゅう原はら委い及歷代だい治ち河かわ利り病びょう。終おわり廣西ひろせ右みぎ布ぬの政せい使し”

[3] 魯迅ろじん：《中國ちゅうごく小說しょうせつ史し略りゃく》第だい十じゅう四篇元明傳來之講史（上うえ）

[4] 清きよし·王おう士し禛，《池いけ北きた偶談》（卷まき21）：“ 謝しゃ在ざい杭くい，閩之長樂ながら人じん。少しょう讀書どくしょ邑蕭氏し園えん，園えん素もと多おお怪異かいい，人にん無む敢居者しゃ，謝しゃ不ふ之これ信しん。一夕いっせき坐すわ燈下とうか，忽ゆるがせ一いち女子じょし前まえ，拜はい且泣。謝しゃ叱しか之これ，女子じょし曰：「妾わらわ負ふ冤久，求もとめ公こう申さる之の，非ひ魅み也。妾わらわ湖みずうみ州しゅう德とく清人きよひと，幼よう隨ずい父ちち客きゃく此。同行どうこう某ぼう甲かぶと者しゃ，中表なかおもて戚也，利り父ちち囊橐，遂とげ殺ころせ父ちち，恐おそれ妾わらわ鳴な於官司し，並置へいち諸しょ死し，今いま數すう載の矣。公おおやけ異い日にち必官於湖，望もち逮甲窮きゅう治ち抵罪，使つかい妾わらわ家か知ち妾わらわ父子ふし死所しにどころ，父子ふし目め瞑つむ矣！」謝しゃ許もと之の，戒勿復ふく出で為ため祟たたり，自じ是ぜ竟無它。是ぜ年ねん謝しゃ中鄉なかごう試ためし，果はて筮仕湖みずうみ州しゅう推官。抵任後ご，即そく檄げき縣けん捕と甲きのえ至いたる，一いち訊立伏ふく，遂とげ抵罪，郡ぐん人じん以為神しん。姚禮部ぶ（瑯）曾令長樂ながら，為ため予言よげん如此”

[5] 袁宏道どう在ざい《與謝よさ在ざい杭くい書しょ》中ちゅう說せつ：“仁じん兄けい近況きんきょう何なに似に？《金瓶かなかめ梅うめ》料りょう已やめ成なり誦，何なに久ひさし不ふ見み還かえ也？”

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]