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趙ちょう令れい畤

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赵令畤（zhì）[註 1]（1064年ねん—1134年ねん）[1]，字じ景けい贶[2]，又また字じ德とく麟[3]，号ごう聊复翁おきな[4]，祖そ籍せき涿州保たもて塞ふさが縣けん（今いま河北かほく省しょう清きよし苑えん区く）[5][6]，宋朝そうちょう宗室そうしつ。

生平おいだいら

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宋そう太ふとし祖そ次子じし燕つばめ王おう趙ちょう德いさお昭あきら玄げん孙，華原かはら郡こおり公こう趙ちょう世よ㬅三さん子し[7]。元げん祐ゆう六ろく年ねん（1091年ねん）以承うけたまわ议郎签书颍州（今いま安徽あんき阜陽）公事こうじ[8]，時じ蘇そ軾为颍州しゅう太守たいしゅ，兩人りょうにん交往頻繁ひんぱん、關係かんけい密みつ切きり，常つね在ざい一いち起おこり飲酒いんしゅ作さく對たい[9]，令れい畤擅寫うつし詞し，詞し以柔やわら婉清丽见长[10]。次つぎ年ねん五ご月がつ五ご日にち（1092年ねん6月がつ18日にち）苏轼上じょう疏舉荐令れい畤[11]，宣仁のぶひと太ふとし后きさき以“宗室そうしつ聰明そうめい者しゃ豈あに少しょう哉？顧德行とっこう何なん如耳？”為ため由ゆかり，將はた蘇そ軾的舉薦給きゅう駁回[12]。同年どうねん十じゅう二に月がつ二に十じゅう二に日にち（1093年ねん1月がつ27日にち）再度さいど上じょう疏舉薦こも[13]。元げん祐ゆう八はち年ねん五ご月がつ四よん日にち（1093年ねん6月がつ6日にち）任にん光ひかり祿ろく寺てら丞すすむ[14]。崇たかし寧やすし四よん年ねん（1105年ねん）[15]因いん反對はんたい王おう安やすし石せき變へん法ほう被ひ列れつ為ため元げん祐ゆう黨人とうじん[16]，而被免官めんかん賦ふ閑在家か十じゅう年ねん[17]，後ご依よ附ふ宦官かんがん谭稹。宣せん和わ年間ねんかん，被ひ譚たん稹徵聘為泗州幕僚ばくりょう[18]。绍兴初年しょねん（1131年ねん）官かん至いたり右みぎ朝あさ請大夫たいふ[19]，主管しゅかん大だい宗そう正司せいじ，宋そう高こう宗はじめ下しも旨むね將はた其調環たまき衛まもる官かん[20]，改あらため任にん右みぎ监门卫大将たいしょう军、荣州防御ぼうぎょ使し，权知大宗たいそう正せい事こと[21]，吕颐浩ひろし上奏じょうそう說せつ：“令れい畤讀書どくしょ能文のうぶん，蘇そ軾嘗薦こも之の，已やめ不ふ須易。”宋そう高だか宗むね則そく回かい說せつ：“令れい畤昔事ごと譚たん稹，為ため清きよし議ぎ所しょ薄うす。”[22]次つぎ年ねん八はち月がつ十じゅう九きゅう日にち（1132年ねん10月がつ6日にち）吏部、禮れい部ぶ、太ふと常つね寺てら以令畤屬近きん行くだり尊みこと合あい，依よ例れい接せっ替がえ再從兄弟はとこ令れい話ばなし[註 2]袭封安定あんてい郡ぐん王おう爵[24]，迁洪ひろし州しゅう觀察かんさつ使し、宁远军承うけたまわ宣せん使し[25]。紹興しょうこう四よん年ねん（1134年ねん）去さ世よ，宋そう高だか宗むね下か令れい輟朝三さん日にち[26]。同年どうねん十じゅう月がつ，赠开府仪同三さん司つかさ[27]。紹興しょうこう五ご年ねん六ろく月がつ二に日にち（1135年ねん7月がつ21日にち）由よし族ぞく兄弟きょうだい武たけ經けい大夫たいふ令れい玒[註 3]接せっ替がえ世襲せしゅう安定あんてい郡ぐん王おう爵[29]。

著作ちょさく

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著しる有ゆう《聊復集しゅう》一いち卷かん[30]、《侯ほう鲭录》八はち卷かん[31]等ひとし。

註釋ちゅうしゃく

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  1. ^ 畤有兩りょう種たね讀音，一いち是ぜㄓˋ、zhì，為ため秦しん漢かん時じ祭祀さいし天地てんち五ご帝みかど的てき祭壇さいだん。二に是ぜㄔㄡˊ、chóu，通つう“疇”，意い指田さしだ際さい、田た界かい。令れい畤初字じ景けい貺，有ゆう天神てんじん恩賜おんし之の意い。景けい德とく五ご年ねん十じゅう一いち月がつ二に十じゅう七なな日にち（1008年ねん12月27日にち）宋そう真宗しんしゅう夢ゆめ神人しんじん降くだ天てん書しょ三さん篇へん。大中おおなか祥さち符ふ四よん年ねん六ろく月がつ六ろく日にち（1011年ねん7月がつ9日にち）又また夢ゆめ神人しんじん再さい降くだ天てん書しょ，並なみ將はた這天定てい為ため“天てん貺節”。傳聞でんぶん這天昊ひろし天てん上帝じょうてい會かい開ひらき天てん門もん到いた人間にんげん巡視じゅんし，昊ひろし天てん上帝じょうてい則そく主要しゅよう由よし東方とうほう青あお帝みかど靈威れいい仰おおせ、南方みなかた赤あか帝みかど赤あか熛怒、中央ちゅうおう黃き帝みかど含樞紐ひも、西方せいほう白しろ帝みかど白しろ招拒、北方ほっぽう黑くろ帝みかど叶かのう光紀みつのり等とう五ご帝みかど輔佐ほさ，故こ字じ曰景貺。蘇そ軾又依よ漢かん武たけ帝みかど祭祀さいし五ご帝みかど時じ，喜き獲え白しろ麟的神話しんわ傳說でんせつ，為ため其更字じ曰德麟，所以ゆえん應おう讀作ㄓˋ、zhì，寫うつし作さく畤，不ふ得とく讀作ㄔㄡˊ、chóu，亦また不ふ得とく寫うつし作さく疇。
  2. ^ 同どう曾祖そうそ，不同ふどう祖父そふ的てき同輩どうはい兄弟きょうだい叫さけべ再從兄弟はとこ，令れい畤與令れい話はなし的てき曾祖父そうそふ皆みな為ため舒國公こう惟おもんみ忠ただし[23]。
  3. ^ 同どう高祖こうそ，不同ふどう曾祖そうそ的てき同輩どうはい兄弟きょうだい叫さけべ族ぞく兄弟きょうだい，又また叫さけべ三さん從兄弟いとこ，令れい畤與令れい玒的高祖父こうそふ皆みな為ため永興りょうご軍ぐん節度せつど使し贈おく太ふと師し中書ちゅうしょ令れい兼けん尚書しょうしょ令れい燕つばめ王おう德いさお昭あきら[28]。

引用いんよう

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  1. ^ 北きた宋そう•李り廌，《濟すみ南みなみ集しゅう》（卷まき3）：
    “趙ちょう德いさお麟中秋生あきお日び
    中ちゅう秋月しゅうげつ，風ふう露ろ淒清光こう倍ばい潔きよし。
    皓あきら氣き澄きよし霄萬象ばんしょう沉，孤こ光こう散ち彩あや繁しげる星ほし滅めつ。
    中秋ちゅうしゅう潮しお，江こう海うみ鯨波げいは此日高だか。
    倒たおせ捲めく東ひがし溟蕩平たいら陸りく，逆ぎゃく撼九江こう翻こぼし怒濤どとう。
    治平じへい初年しょねん歲さい執と徐じょ，越えつ王國おうこく邸てい生なま英えい儒。
    虎とら腰こし燕つばめ頷岩電でん目め，鳳おおとり準じゅん犀さい顱冰雪ゆき膚はだ。
    九天月華為爽氣，識照古今ここん窺聖秘ひ。
    胸むね中洞なかほら達たち不ふ容よう塵ちり，瑩似太華たいか無む滓かす濊。
    浙江せっこう潮頭しおがしら為ため駿しゅん聲ごえ，名めい滿まん宇縣高だか崢嶸。
    詞し源げん落筆らくひつ波は濤動，馮夷陽ひ侯こう皆みな震ふるえ驚おどろき。
    裕ひろし陵りょう求人きゅうじん如不足ふそく，搜さがせ選せん群ぐん材ざい起おこり巖谷いわや。
    網羅もうら英雄えいゆう至いたり四海しかい，晚ばん獲え天てん麟在王族おうぞく。
    除じょ書しょ令れい上じょう芸げい香が閣かく。中ちゅう秘ひ校こう讎專筆削ひっさく。
    辭じ榮さかえ寧やすし作さく卿きょう寺てら僚，外そと遷肯入にゅう諸侯しょこう幕まく。
    人ひと嗟官冷ひや久ひさ淹回，我わが知ち解かい養やしなえ王佐おうさ才ざい。
    聖せい朝方あさがた欲ほっ相しょう宗室そうしつ，黑くろ頭あたま作さく公おおやけ坐すわ三さん台だい。
    年年ねんねん特とく班はん謝しゃ明主めいしゅ，寶たから床ゆか禮物れいもつ來らい傍はた午うま。
    兩りょう軍ぐん戲おどけ伎候掖わき門もん，馬首うまくび迎むかえ歸き入にゅう公おおやけ府ふ。
    我わが雖無能むのう世せい或ある取と，尚なお可か與あずか君きみ為ため詔みことのり語ご。”
  2. ^ 北きた宋そう·賀が鑄い，《慶けい湖こ遺のこ老ろう詩集ししゅう》（卷まき6）：“送おく趙ちょう令れい畤之官かん陳ひね州しゅう兼けん簡周文ぶん清きよし，趙ちょう字じ景けい貺，越えつ懿王玄孫げんそん，時じ蔡僕射しゃ鎮淮陽ひ，丙へい寅とら十じゅう二に月がつ。”
  3. ^ 北きた宋そう·蘇そ軾，《東ひがし坡全集しゅう》（卷まき92）：“宋そう有ゆう天下でんか百ひゃく餘よ年ねん，所與しょよ分ぶん天工てんこう治ち民事みんじ者しゃ，皆みな取と之これ疏遠側がわ微ほろ，而不私わたし其親。故こ宗室そうしつ之の賢けん，未み有ゆう以勛名聞みょうもん者しゃ。神かみ宗はじめ皇帝こうてい實じつ始はじめ慨然がいぜん，欲よく出いずる其英才えいさい與あずか天下てんか共之ともゆき，增ぞう立りつ教養きょうよう選せん舉之法ほう，所以ゆえん封ふう植うえ而琢磨たくま之これ者しゃ甚備。行くだり之の二に十じゅう年ねん，而文武之たけゆき器き，彬あきら彬あきら稍やや見み焉。元げん祐ゆう六ろく年ねん，予よ自じ禁きん林はやし出いずる守もり汝なんじ南みなみ，始はじめ與あずか越えつ王おう之の孫まご、華原かはら公こう之子ゆきこ簽書君くん令れい畤遊。得とく其為人じん，博學はくがく而文，篤行とっこう而剛，信しん於為道どう，而敏於為政いせい。予よ以為有ゆう杞梓之の用もちい，瑚璉之の貴とうと，將はた必顯聞於天下でんか，非ひ特とく佳けい公子こうし而已。昔むかし漢かん武たけ帝みかど幸こう雍祠五ご畤，獲え白しろ麟以薦こも上帝じょうてい，作さく《白しろ麟之歌か》，而司馬ば遷、班はん固かた書しょ曰‘獲え一角獸いっかくじゅう’，‘蓋ぶた麟雲’。‘蓋ぶた’之の為ため言げん疑うたぐ之これ也。夫おっと獸じゅう而一角いっかく，固かた麟矣，二子何疑焉？豈あに求もとめ之の武たけ帝みかど而未見みけん所以ゆえん致麟者しゃ歟？漢かん有ゆう一いち汲黯，而武帝みかど不能ふのう用よう，乃以白しろ麟赤雁かり為ため祥さち，二子ふたご非ひ疑うたぐ之これ，蓋ぶた陋之也。今こん先帝せんてい立法りっぽう以出宗室そうしつ之の賢けん，而主上じょう虛むなし己おのれ盡つき下か，求人きゅうじん如不及，四方之符瑞皆抑而不聞，此真獲え麟者也。麟固不ふ求もとめ獲え，不幸ふこう而有是ぜ德とく與あずか是ぜ形がた，此麟之これ所しょ病びょう也。今いま君くん學がく道みち觀かん妙みょう，淡泊たんぱく自じ守もり，以福貴とうと為ため浮雲うきぐも，而文章ぶんしょう議論ぎろん，載の其令名めい而馳之の，既すんで有ゆう麟之病びょう矣，又また可か得とく逃乎。敬けい字じ君德くんとく麟，而為之の說せつ。”
  4. ^ 明あきら·蔣一葵あおい，《堯山堂どう外がい紀き》（卷まき53）：“趙ちょう令れい畤字じ德とく麟，號ごう聊復翁おきな。東ひがし坡之友とも，襲かさね封ふう安定あんてい郡ぐん王おう。”
  5. ^ “宋そう太ふとし祖そ赵匡胤たね祖そ籍せき问题学がく术研讨会”综述--《宋そう史し研究けんきゅう论丛 第だい5辑》2003年ねん. [2020-08-17]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2021-04-21）. 
  6. ^ 赵匡胤たね祖そ籍せき和わ祖そ陵りょう确在保ほ州しゅう(清きよし苑えん)--《保ほ定てい师范专科学校がっこう学がく报》2004年ねん01期き. [2020-08-17]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2021-05-08）. 
  7. ^ 元もと·脫だつ脫だっ等ひとし，《宋そう史ふみ》（卷まき215~218）：“永興りょうご軍ぐん節度せつど使し贈おく太ふと師し中書ちゅうしょ令れい兼けん尚書しょうしょ令れい燕つばめ王おう德いさお昭あきら→舒國公こう惟おもんみ忠ただし→宣せん城じょう侯こう從したがえ謹→華原かはら郡こおり公こう世よ㬅→東陽とうよう侯こう令れい率りつ；贈おく右みぎ屯たむろ衞まもる大將軍だいしょうぐん令れい瑀；安定あんてい郡ぐん王おう、贈おく太ふと師し令れい畤。”
  8. ^ 元もと·脫だつ脫だっ等ひとし，《宋そう史ふみ》（卷まき244）：“令れい畤字德とく麟，燕つばめ懿王玄孫げんそん也，蚤のみ以才敏さとし聞。元げん祐ゆう六ろく年ねん，簽書潁州公事こうじ。”
  9. ^ 《傳でん喬たかし仲なか常つね《後こう赤あか壁かべ賦ふ圖ず》後ご趙ちょう令れい畤跋文ばつぶん考こう》，Francesca Leiper，2020年ねん，總そう第だい837期き，03期き中ちゅう，《美與みよ時代じだい》旬刊じゅんかん
  10. ^ 南みなみ宋そう•王おう灼，《碧あお雞漫志こころざし》（卷まき2）：“王おう荊公長短ちょうたん句く不ふ多た，合ごう繩なわ墨すみ處しょ，自じ雍容奇特きとく。晏元獻けんじ公こう、歐おう陽ひ文忠ふみただ公おおやけ，風流ふうりゅう縕藉，一時いちじ莫及，而溫潤じゅん秀しゅう潔きよし，亦また無む其比。東ひがし坡先生せんせい以文章ぶんしょう餘事よじ作詩さくし，溢而作詞さくし曲きょく，高こう處しょ出で神かみ入にゅう天てん，平ひら處しょ尚なお臨鏡笑わらい春はる，不ふ顧儕輩やから。或ある曰，長短ちょうたん句く中ちゅう詩し也。為ため此論者しゃ，乃是遭柳永野ながの狐きつね涎よだれ之の毒どく。詩し與樂ようらく府ふ同どう出で，豈あに當分とうぶん異こと。若わか從したがえ柳やなぎ氏し家法かほう，正せい自じ不ふ分ぶん異い耳みみ。晁あきら無む咎とがめ、黃き魯直皆みな學がく東ひがし坡，韻いん制せい得とく七なな八はち。黃き晚年ばんねん閑放於狹邪よこしま，故こ有ゆう少しょう疏蕩處しょ。後來こうらい學がく東ひがし坡者，葉は少しょう蘊、蒲かば大だい受亦得とく六ろく七なな，其才力りょく比ひ晁あきら、黃き差さ劣れつ。蘇そ在ざい庭にわ、石いし耆翁入にゅう東ひがし坡之門もん矣，短氣たんき步ふ，不能ふのう進也しんや。趙ちょう德いさお麟、李り方かた叔皆東ひがし坡客，其氣味ぎみ殊こと不ふ近きん，趙ちょう婉而李り俊しゅん，各かく有ゆう所長しょちょう。”
  11. ^ 北きた宋そう·蘇そ軾，《東ひがし坡文鈔》（卷まき6）：“元げん祐ゆう七なな年ねん五ご月がつ初はつ五ご日にち，龍りゅう圖ず閣かく學士がくし左ひだり朝あさ奉たてまつ郎ろう知ち潁州蘇そ軾狀奏そう。右みぎ臣しん聞之《詩し》曰：‘懷ふところ德とく為ため寧やすし，宗子むねこ維城。’宗室そうしつ之の有人ゆうじん，邦家ほうか之の光ひかり，社稷しゃしょく之の衛まもる也。周しゅう之の盛時せいじ，其卿士し皆みな周しゅう、召、毛もう、原はら，非ひ王おう之の伯はく叔父おじ，則のり其子弟してい也。逮至兩りょう漢かん，河間こうま、東平とうへい之の德とく，歆、向むかい之の文ぶん，天下てんか以為口實こうじつ。而唐之の宗室そうしつ，武略ぶりゃく如道宗むね、孝こう恭きょう，文章ぶんしょう如白與賀よか者しゃ，不可ふか以一二に數すう；而以功名こうみょう至いたり宰相さいしょう者しゃ，有ゆう九きゅう人にん焉。自じ建たて隆たかし以來いらい，累るい聖きよし執と謙けん，不ふ私わたし其親，幹みき國治くにはる民みん，不ふ及宗子こ，雖有文武ぶんぶ異才いさい，終身しゅうしん不ふ試ためし。神かみ宗はじめ皇帝こうてい實じつ始はじめ慨然がいぜん，欲よく出いずる其英髦，與あずか天下てんか共之ともゆき，故こ增ぞう立りつ教養きょうよう選せん舉之法ほう。行くだり之の二に十じゅう年ねん，出入でいり中外ちゅうがい，漸やや就器使し，而未見みけん有ゆう卓然たくぜん顯あらわ聞稱先帝せんてい意い者しゃ。豈あに無む其人？蓋ぶた朝廷ちょうてい未み有ゆう以大聳そびえ勸すすむ之の耳みみ。臣しん伏見ふしみ承うけたまわ議ぎ郎ろう簽書潁州節度せつど判ばん官廳かんちょう公事こうじ令れい畤，事こと親おや篤あつし孝こう，內行純じゅん備，博學はくがく經けい史し，手て不ふ釋しゃく卷まき，吏事通敏みちとし，文ぶん采さい俊しゅん麗うらら，志こころざし節ぶし端はし亮あきら，議論ぎろん英えい發はつ，體たい兼けん眾器，無む適てき不ふ宜よろし。臣しん嘗見其所著述ちょじゅつ，筆力ひつりょく雅まさ健けん，博ひろし貫ぬき子こ史し，蓋ぶた清きよし廟びょう之の瑚璉，明あかり堂どう之の杞梓也。使つかい其生於幽遠ゆうえん，猶なお當とう擢用，而況近きん托たく肺腑はいふ，已やめ蒙こうむ試用しよう者しゃ乎？伏ふく望もち聖せい慈特賜たまもの考察こうさつ，召致しょうち館かん閣かく，養やしなえ其高才ざい，而遂其遠業ぎょう，以風動どう宗室そうしつ，勸すすむ示しめせ海うみ內，成なり先帝せんてい之の意い。不ふ以臣人じん微ほろ言げん輕けい而廢其請也。若わか後ご不ふ如所舉，臣しん甘あま伏ふく朝あさ典てん。謹錄奏聞そうもん，伏ふく候こう敕旨。”
  12. ^ 元もと·脫だつ脫だっ等ひとし，《宋そう史ふみ》（卷まき244）：“宣仁のぶひと太ふとし后きさき曰：‘宗室そうしつ聰明そうめい者しゃ豈あに少しょう哉？顧德行とっこう何なん如耳？’竟不許もと。”
  13. ^ 北きた宋そう·蘇そ軾，《東ひがし坡先生せんせい奏そう議ぎ》（卷まき12）：“元げん祐ゆう七なな年ねん十二月じゅうにがつ二に十じゅう二に日にち，龍りゅう圖ず閣かく學士がくし左ひだり朝あさ奉たてまつ郎ろう守兵しゅへい部ぶ尚書しょうしょ兼けん侍讀じどく蘇そ軾劄子こ奏そう。臣しん前任ぜんにん穎州日び，曾論薦こも本州ほんしゅう簽判承うけたまわ議ぎ郎ろう趙ちょう令れい畤，儒學じゅがく吏術，皆みな有ゆう過か人ひと，恭儉きょうけん篤行とっこう，若わか出で寒かん素もと。意い望もち朝廷ちょうてい特とく賜たまもの進しん擢，以風曉あかつき宗室そうしつ，成なり先帝せんてい教育きょういく之の志こころざし。至いたり今こん未み蒙こうむ施行しこう。令れい畤今已やめ得え替かえ在京ざいきょう，若わか依よ前ぜん與あずか外そと任にん差遣さけん，臣しん竊惜之の。欲よく乞檢會かい前奏ぜんそう，詳しょう酌しゃく施行しこう。取と進すすむ止とめ。”
  14. ^ 南みなみ宋そう•李り燾，《續ぞく資し治ち通どおり鑑かん長編ちょうへん》（卷まき484）：“起おこり訖時間あいだ起おこり哲あきら宗そう元もと佑たすく八はち年ねん五ご月がつ盡つき是ぜ年ねん六ろく月がつ，五月ごがつ……庚かのえ辰たつ，承うけたまわ議ぎ郎ろう、簽書潁州節度せつど判官ほうがん事ごと趙ちょう令れい畤為光こう祿ろく寺てら丞すすむ。”
  15. ^ 《宋そう史し》，P.409，陳ひね振ふ著しる，上海しゃんはい人民じんみん出版しゅっぱん社しゃ，2003年ねん04月がつ初版しょはん，ISBN 978-72-0804-444-9
  16. ^ 北きた宋そう·趙ちょう令れい畤，《侯ほう鯖さば錄ろく》（卷まき2）：“余よ崇たかし寧やすし中ちゅう坐すわ章あきら疏，入籍にゅうせき為ため元もと祐ゆう黨人とうじん。”
  17. ^ 北きた宋そう·張ちょう耒，《柯山集しゅう》（卷まき45）：“蘇そ公こう既すんで謫嶺外がい，其所厚あつ善ぜん者しゃ往往おうおう得とく罪ざい。德とく麟亦閒あいだ廢はい且十じゅう年ねん，其平生せい與あずか公おおやけ往還おうかん之の跡あと，宜むべ其深微ほろ而諱之の矣。而德麟不然しか，寶藏ほうぞう其遺墨すみ餘あまり稿こう，無む少しょう棄捨，此序其甲也。予よ問とい其意，德とく麟慨然がいぜん曰：‘此文章ぶんしょう之の傳つて者しゃ也，不可ふか使し後人こうじん致恨於我。’予よ曰：‘此正先生せんせい所謂いわゆる篤行とっこう而剛信しん於為道者どうしゃ歟！’”
  18. ^ 南みなみ宋そう·周しゅう南みなみ，《山やま房ぼう集しゅう》（卷まき8）：“按宣和年かずとし，以太尉じょう遂とげ寧やすし軍ぐん節ぶし起おこり復ふく稹宣撫せんぶ河東かわとう、燕つばめ山さん，稹辟置おけ議ぎ幕まく管かん句く几九きゅう人にん，德とく麟時為ため泗州族ぞく倅せがれ辟置，蓋ぶた其一也かずや。”
  19. ^ 明あきら·邵經邦くに，《弘ひろし簡錄》（卷まき173）“紹興しょうこう初はつ，官かん至いたり右みぎ朝あさ請大夫たいふ。”
  20. ^ 南みなみ宋そう·羅ら大だい經けい，《鶴つる林りん玉露ぎょくろ》（卷まき7）：“東ひがし坡於世よ家中いえじゅう得とく王おう定國さだくに，於宗室しつ中ちゅう得う趙ちょう徳いさお麟，奨すすむ許もと不ふ容よう口こう，定國さだくに坐すわ坡累，謫賓州しゅう，瘴烟窟くつ裏うら，五ご年ねん面めん如紅玉だま，尤ゆう為ため坡所敬服けいふく，然しか其後乃階梁はり師し成なり以進，而徳麟亦謟事譚たん稹。紹興しょうこう初はつ，徳とく麟主管しゅかん大だい宗そう正司せいじ，有ゆう㫖令易えき環たまき衞まもる官かん。”
  21. ^ 明あきら·邵經邦くに，《弘ひろし簡錄》（卷まき173）“改あらため右みぎ監かん門衛もんえい大將軍だいしょうぐん、榮さかえ州しゅう防禦ぼうぎょ使し，權けん知大ともひろ宗そう正ただし事ごと。”
  22. ^ 南みなみ宋そう·羅ら大だい經けい，《鶴つる林りん玉露ぎょくろ》（卷まき7）：“宰相さいしょう吕頤浩ひろし奏そう曰：‘令れい畤讀書どくしょ能文のうぶん，蘇そ軾嘗薦こも之の，已やめ不ふ須易。’高こう宗はじめ曰：‘令れい畤昔事ごと譚たん稹，為ため清きよし議ぎ所しょ薄うす。’”
  23. ^ 元もと·脫だつ脫だっ等ひとし，《宋そう史ふみ》（卷まき215~221）：“永興りょうご軍ぐん節度せつど使し贈おく太ふと師し中書ちゅうしょ令れい兼けん尚書しょうしょ令れい燕つばめ王おう德いさお昭あきら→舒國公こう惟おもんみ忠ただし→楚すわえ國こく公おおやけ從したがえ信しん→少しょう師し、榮さかえ國こく公おおやけ世よ闡→贈おく開府かいふ儀ぎ同どう三さん司令しれい話ばなし。”
  24. ^ 清きよし·徐じょ松まつ，《宋そう會かい要よう輯稿》（冊さつ3）：“紹興しょうこう二に年ねん八はち月がつ十じゅう九きゅう日にち，吏；禮れい部ぶ、太ふとし常つね寺てら言ごと寧やすし州しゅう觀察かんさつ使し安定あんてい郡ぐん王おう令れい話ばなし薨，伏見ふしみ榮さかえ州しゅう防御ぼうぎょ使し，權けん行ぎょう在ざい宗そう正司せいじ令れい畤時とき止やめ切き，屬ぞく近きん行くだり尊みこと合あい，依よ例れい襲かさね封ふう。”
  25. ^ 明あきら·邵經邦くに，《弘ひろし簡錄》（卷まき173）“遷洪州しゅう觀察かんさつ使し，終おわり寧やすし遠とお軍ぐん承うけたまわ宣せん使し。”
  26. ^ 清きよし·徐じょ松まつ，《宋そう會かい要よう輯稿》（冊さつ33）：“寧やすし遠とお軍ぐん承うけたまわ宣せん使し同どう知行ちぎょう在ざい太ふとし宗そう正ただし事ごと安定あんてい郡ぐん王おう令れい畤，四よん年ねん九きゅう月がつ，輟三さん日にち。”
  27. ^ 清きよし·徐じょ松まつ，《宋そう會かい要よう輯稿》（冊さつ2）：“寧やすし遠とお軍ぐん承うけたまわ宣せん使し同どう知行ちぎょう在ざい大宗たいそう正せい事こと安定あんてい郡ぐん王おう令れい畤，四よん年ねん十じゅう月がつ，贈おく開府かいふ儀ぎ同どう三さん司し。”
  28. ^ 元もと·脫だつ脫だっ等ひとし，《宋そう史ふみ》（卷まき215~221）：“永興りょうご軍ぐん節度せつど使し贈おく太ふと師し中書ちゅうしょ令れい兼けん尚書しょうしょ令れい燕つばめ王おう德いさお昭あきら→建たて寧やすし軍ぐん節度せつど使し魏ぎ王おう惟おもんみ正ただし→馮翊侯こう從したがえ讜→馮翊侯こう世よ潭→贈おく太ふと保ほ令れい玒。”
  29. ^ 清きよし·徐じょ松まつ，《宋そう會かい要よう輯稿》（冊さつ3）：“五ご年ねん六ろく月がつ二に日にち，大宗たいそう正司しょうじ奏そう安定あんてい郡ぐん王おう令れい畤薨，詔みことのり皇すめらぎ伯はく武たけ經けい大夫たいふ令れい玒古こ邦くに切きり，可か特とく授華州しゅう觀察かんさつ使し、安定あんてい郡ぐん王おう。”
  30. ^ 《胡えびす士し瑩錄吳くれ梅うめ《詞し選せん》油あぶら印しるし本ほん考こう述じゅつ及輯校こう─兼けん談だん《詞し學がく通論つうろん》的てき成なり書しょ過程かてい （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）》，李り保たもつ陽ひ，2014年ねん24卷かん，第だい3期き，P.208，《中國ちゅうごく文ぶん哲あきら研究けんきゅう通どおり訊》旬刊じゅんかん
  31. ^ 《兩りょう宋そう詩し詞し文ぶん綜論稿こう》，P.114，黃き啟けい方かた著ちょ，臺だい大だい出版しゅっぱん中心ちゅうしん，2018年ねん11月初版しょはん，ISBN 978-986-350-325-5

參考さんこう文獻ぶんけん

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  • 李り廌，《濟すみ南みなみ集しゅう》
  • 賀が鑄い，《慶けい湖こ遺のこ老ろう詩集ししゅう》
  • 蘇そ軾，《東ひがし坡全集しゅう》
  • 蔣一葵あおい，《堯山堂どう外がい紀き》
  • 丁ちょう建けん軍ぐん、韓かん毅あつし，《“宋そう太ふとし祖そ趙ちょう匡ただし胤たね祖そ籍せき問題もんだい學術がくじゅつ研けん討會”綜述》
  • 魏ぎ雋如、王おう少しょう堂どう，《趙ちょう匡ただし胤たね祖そ籍せき和わ祖そ陵りょう確かく在ざい保ほ州しゅう(清きよし苑えん)》
  • 脫だつ脫だっ等とう，《宋そう史し》，中華ちゅうか書しょ局きょく點てん校本こうほん
  • Francesca Leiper，《傳でん喬たかし仲なか常つね《後こう赤あか壁かべ賦ふ圖ず》後ご趙ちょう令れい畤跋文ばつぶん考こう》
  • 王おう灼，《碧あお雞漫志こころざし》
  • 蘇そ軾，《東ひがし坡文鈔》
  • 蘇そ軾，《東ひがし坡先生せんせい奏そう議ぎ》
  • 李り燾，《續ぞく資し治ち通どおり鑑かん長編ちょうへん》
  • 陳ひね振ふ，《宋そう史し》
  • 趙ちょう令れい畤，《侯ほう鯖さば錄ろく》
  • 張ちょう耒，《柯山集しゅう》
  • 周しゅう南みなみ，《山やま房ぼう集しゅう》
  • 邵經邦くに，《弘ひろし簡錄》
  • 羅ら大だい經けい，《鶴つる林りん玉露ぎょくろ》
  • 徐じょ松まつ，《宋そう會かい要よう輯稿》
  • 李り保たもつ陽ひ，《胡えびす士し瑩錄吳くれ梅うめ《詞し選せん》油あぶら印しるし本ほん考こう述じゅつ及輯校こう─兼けん談だん《詞し學がく通論つうろん》的てき成なり書しょ過程かてい》
  • 黃き啟けい方かた，《兩りょう宋そう詩し詞し文ぶん綜論稿こう》
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国くに际
各地かくち
人物じんぶつ
其他

前任ぜんにん者しゃ：
再從兄弟はとこ趙ちょう令れい話はなし 宋そう安定あんてい郡ぐん王おう
1132年ねん－1134年ねん 繼つぎ任にん者しゃ：
族ぞく兄弟きょうだい趙ちょう令れい玒

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