趙ちょう庸いさお

趙ちょう庸いさお，河南かなん江北こうほく等とう處しょ行ゆき中書ちゅうしょ省しょう廬いおり州しゅう（今いま安徽あんき省しょう合ごう肥こえ市し）人にん，明あきら初はつ军事人物じんぶつ。趙ちょう仲なか中なか弟おとうと。

其早年ねん和わ兄けい趙ちょう仲なか中ちゅう镇守水すい寨屯兵へい巢す湖みずうみ，后きさき归顺朱しゅ元もと璋あきら^[1]。后きさき升ます为參まいり知ち政事せいじ，与あずか俞通海うみ、廖永忠ただし等とう人ひと进攻康郎やすお山さん，后きさき占うらない领武たけ昌あきら、廬いおり州しゅう、安あん豐ゆたか、淮東、海うみ安やす、泰たい州しゅう，升ます任にん中書ちゅうしょ左ひだり丞すすむ，进攻山やま东。洪ひろし武たけ元年がんねん兼任けんにん太子たいし副ふく詹事，后きさき随したがえ大だい军攻破やぶ河南かなん、河北かわきた、山西さんせい、陕西。跟随常つね遇ぐう春はる北きた追つい元もと帝みかど。后きさき与あずか李り文忠ふみただ攻おさむ慶けい陽ひ、應おう昌あきら。功こう劳本最大さいだい，但ただし因いん在ざい應おう昌あきら私わたし納おさめ奴婢ぬひ，不ふ得とく封ふう公こう，则为南みなみ雄ゆう侯こう^[2]。此后，平定へいてい福建ふっけん、广东叛乱はんらん，斩首八はち千せん余人よにん。洪ひろし武たけ二に十じゅう年ねん，与あずか燕つばめ王おう朱しゅ棣出で古こ北口きたぐち，招降乃兒不ふ花はな。后きさき因いん胡えびす惟おもんみ庸いさお案あん受牵连而被ひ杀^[3]。

参考さんこう文献ぶんけん

^ 《明あかり史し》（卷まき129）：“庸いさお，廬いおり州しゅう人じん，與あずか兄あに仲なか中ちゅう聚眾結ゆい水すい寨，屯たむろ巢す湖こ，歸かえり太ふとし祖そ。”
^ 《明あかり史し》（卷まき129）：“從したがえ複ふく安やす慶けい，徇江西にし諸しょ路みち，進しん參まいり知ち政事せいじ。從したがえ戰せん康郎やすお山さん，與あずか俞通海うみ、廖永忠ちゅう等とう以六ろく舟ふね深入ふかいり敗はい敵てき。平ひら武たけ昌あきら，克かつ廬いおり州しゅう，援安豐ゆたか，皆みな有功ゆうこう。大軍たいぐん取と淮東，庸いさお與あずか華はな高だか帥そち舟ふね師し克かつ海うみ安やす、泰たい州しゅう，進しん國こく平江ひらえ。吳ご平ひらめ，擢中書しょ左ひだり丞すすむ。從したがえ大將軍だいしょうぐん取と山東さんとう。洪ひろし武たけ元年がんねん命いのち兼けん太子たいし副ふく詹事。河南かなん平たいら，命いのち庸いさお留守るす。複ふく分ぶん兵へい渡河とか，徇下河北かほく州しゅう縣けん，進しん克かつ河間こうま，守之もりゆき。尋ひろ移うつり守もり保ほ定じょう，並なみ收おさむ未み複ふく山やま寨。又また從したがえ大軍たいぐん克かつ太ふとし原はら，下關しものせき。陝。從したがえ常つね遇ぐう春はる北きた追つい元もと帝みかど。師し還かえ，遇ぐう春はる卒そつ，命いのち庸いさお為ため副ふく將軍しょうぐん，同どう李り文忠ふみただ攻おさむ慶けい陽ひ。行くだり至いたり太ふと原はら，元もと兵へい攻おさむ大同だいどう急きゅう，文忠ふみただ與あずか庸いさお謀はかりごと，以便宜べんぎ援大同だいどう，再さい敗はい元もと兵へい于馬邑，擒とりこ其將脫だつ列れつ伯はく。論功ろんこう，賞しょう賚亞于大將軍しょうぐん。三年複從文忠北伐，出野いでの狐きつね嶺みね，克かつ應おう昌あきら。師し還かえ，論功ろんこう最さい，以在應おう昌あきら私わたし納おさめ奴婢ぬひ，不ふ得とく封ふう公こう，封ふう南みなみ雄ゆう侯こう，食しょく祿ろく一いち千せん五ご百ひゃく石せき，予よ世よ券けん。已やめ，從したがえ伐き蜀しょく，中途ちゅうと還かえ。”
^ 《明あかり史し》（卷まき129）：“十じゅう四よん年ねん，閩、粵盜起おこり，命いのち庸いさお討之。逾年悉平諸しょ盜ぬすめ及陽山さん、歸かえり善ぜん叛蠻，戮其魁さきがけ，散ち遣や餘よ眾，民みん得とく複ふく業ぎょう。奏そう籍せき蜒戶萬まん人為じんい水軍すいぐん。又また平ひら廣東かんとん盜とう號ごう鏟平王者おうじゃ，獲え賊党ぞくとう萬まん七なな千せん八はち百ひゃく餘人よにん，斬首ざんしゅ八はち千せん八はち百ひゃく餘よ級きゅう，降くだ其民萬まん三さん千せん餘よ戶こ。還かえ，賜たまもの彩いろどり幣ぬさ、上うえ尊たかし、良りょう馬ば。其冬出で理り山西さんせい軍務ぐんむ，巡じゅん撫なで北邊ほくへん。二に十じゅう年ねん，以左參さん將はた從したがえ傅でん友とも德とく討納哈出。二に十じゅう三さん年ねん，以左副ふく將軍しょうぐん從したがえ燕つばめ王おう出いずる古こ北口きたぐち，降くだ乃兒不ふ花はな。還かえ，坐すわ胡えびす惟おもんみ庸いさお黨とう死し。爵除。”

[1] 《明あかり史し》（卷まき129）：“庸いさお，廬いおり州しゅう人じん，與あずか兄あに仲なか中ちゅう聚眾結ゆい水すい寨，屯たむろ巢す湖こ，歸かえり太ふとし祖そ。”

[2] 《明あかり史し》（卷まき129）：“從したがえ複ふく安やす慶けい，徇江西にし諸しょ路みち，進しん參まいり知ち政事せいじ。從したがえ戰せん康郎やすお山さん，與あずか俞通海うみ、廖永忠ちゅう等とう以六ろく舟ふね深入ふかいり敗はい敵てき。平ひら武たけ昌あきら，克かつ廬いおり州しゅう，援安豐ゆたか，皆みな有功ゆうこう。大軍たいぐん取と淮東，庸いさお與あずか華はな高だか帥そち舟ふね師し克かつ海うみ安やす、泰たい州しゅう，進しん國こく平江ひらえ。吳ご平ひらめ，擢中書しょ左ひだり丞すすむ。從したがえ大將軍だいしょうぐん取と山東さんとう。洪ひろし武たけ元年がんねん命いのち兼けん太子たいし副ふく詹事。河南かなん平たいら，命いのち庸いさお留守るす。複ふく分ぶん兵へい渡河とか，徇下河北かほく州しゅう縣けん，進しん克かつ河間こうま，守之もりゆき。尋ひろ移うつり守もり保ほ定じょう，並なみ收おさむ未み複ふく山やま寨。又また從したがえ大軍たいぐん克かつ太ふとし原はら，下關しものせき。陝。從したがえ常つね遇ぐう春はる北きた追つい元もと帝みかど。師し還かえ，遇ぐう春はる卒そつ，命いのち庸いさお為ため副ふく將軍しょうぐん，同どう李り文忠ふみただ攻おさむ慶けい陽ひ。行くだり至いたり太ふと原はら，元もと兵へい攻おさむ大同だいどう急きゅう，文忠ふみただ與あずか庸いさお謀はかりごと，以便宜べんぎ援大同だいどう，再さい敗はい元もと兵へい于馬邑，擒とりこ其將脫だつ列れつ伯はく。論功ろんこう，賞しょう賚亞于大將軍しょうぐん。三年複從文忠北伐，出野いでの狐きつね嶺みね，克かつ應おう昌あきら。師し還かえ，論功ろんこう最さい，以在應おう昌あきら私わたし納おさめ奴婢ぬひ，不ふ得とく封ふう公こう，封ふう南みなみ雄ゆう侯こう，食しょく祿ろく一いち千せん五ご百ひゃく石せき，予よ世よ券けん。已やめ，從したがえ伐き蜀しょく，中途ちゅうと還かえ。”

[3] 《明あかり史し》（卷まき129）：“十じゅう四よん年ねん，閩、粵盜起おこり，命いのち庸いさお討之。逾年悉平諸しょ盜ぬすめ及陽山さん、歸かえり善ぜん叛蠻，戮其魁さきがけ，散ち遣や餘よ眾，民みん得とく複ふく業ぎょう。奏そう籍せき蜒戶萬まん人為じんい水軍すいぐん。又また平ひら廣東かんとん盜とう號ごう鏟平王者おうじゃ，獲え賊党ぞくとう萬まん七なな千せん八はち百ひゃく餘人よにん，斬首ざんしゅ八はち千せん八はち百ひゃく餘よ級きゅう，降くだ其民萬まん三さん千せん餘よ戶こ。還かえ，賜たまもの彩いろどり幣ぬさ、上うえ尊たかし、良りょう馬ば。其冬出で理り山西さんせい軍務ぐんむ，巡じゅん撫なで北邊ほくへん。二に十じゅう年ねん，以左參さん將はた從したがえ傅でん友とも德とく討納哈出。二に十じゅう三さん年ねん，以左副ふく將軍しょうぐん從したがえ燕つばめ王おう出いずる古こ北口きたぐち，降くだ乃兒不ふ花はな。還かえ，坐すわ胡えびす惟おもんみ庸いさお黨とう死し。爵除。”

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