趙ちょう賁

趙ちょう賁，生なま卒そつ年ねん不明ふめい，晚ばん秦はた時じ的てき軍事ぐんじ將領しょうりょう，秦はた末まつ農民のうみん起おこり義ぎ爆發ばくはつ後ご，前ぜん207年ねん，趙ちょう賁率領りょう秦しん中央ちゅうおう軍ぐん與あずか奉たてまつ義よし帝みかど命令めいれい進軍しんぐん關せき中ちゅう的てき刘邦軍ぐん大戰たいせん；劉邦りゅうほう定じょう三さん秦はた時とき，趙ちょう賁繼續けいぞく率りつ領りょう秦しん軍ぐん抵抗ていこう漢かん軍ぐん，均ひとし敗北はいぼく。

主要しゅよう事蹟じせき

開封かいふう之の戰たたかえ

沛公攻おさむ打だ東ひがし郡こおり郡ぐん尉じょう的てき軍隊ぐんたい，打だ敗はい敵てき軍ぐん成なり武ぶ的てき南みなみ邊べ。攻擊こうげき成なり陽ひ縣けん以南いなん的てき王おう離はなれ軍隊ぐんたい，再さい次つぎ攻擊こうげき杠ゆずりは裏うら，大破たいは敵てき軍ぐん。向こう北きた追擊ついげき，西にし至いたる開封かいふう，攻擊こうげき趙ちょう賁的軍隊ぐんたい，打だ敗はい了りょう他た，並なみ將はた趙ちょう賁圍困こま在ざい開封かいふう城じょう中ちゅう。並なみ向こう西にし進攻しんこう將領しょうりょう楊雄的てき軍隊ぐんたい，打だ敗はい他た們，俘虜ふりょ了りょう秦はた司馬しば和かず御ご史し各かく一人ひとり。^[1]^[2]

咸陽之の戰たたかえ

漢かん元年がんねん五ご月がつ，劉邦りゅうほう率りつ領りょう漢かん軍ぐん還かえ定てい三さん秦しん，派は曹参、周しゅう勃、樊噲東ひがし進取しんしゅ咸陽，大破たいは趙ちょう賁、內史保ほ軍隊ぐんたい克かつ咸陽。

项羽大軍たいぐん到いた了りょう，封ふう沛公爲ため漢かん王おう。漢かん王おう賜たまもの給きゅう周しゅう勃的爵位しゃくい爲ため威武いぶ侯こう。跟隨進入しんにゅう漢かん中ちゅう，被ひ任命にんめい爲ため將軍しょうぐん。回かい軍ぐん平定へいてい三さん秦はた，到いた了りょう秦しん國こく，賜たまもの給食きゅうしょく邑懷德とく。進攻しんこう槐えんじゅ里さと、好こう畤，功勞こうろう最高さいこう。攻擊こうげき趙ちょう賁和內史保ほ在ざい咸陽，功勞こうろう最高さいこう。^[3]

文獻ぶんけん記載きさい

一いち堅守けんしゅ啟けい封ふう

陽ひ陵りょう侯こう傅でん寬ひろし，以魏五ご大夫たいふ的てき騎き將はた，爲ため中書ちゅうしょ舍人とねり，起おこり於橫陽ひ。跟隨沛公攻おさむ打だ安陽あんよう、槓里，攻おさむ打だ趙ちょう賁的軍隊ぐんたい在ざい開封かいふう，以及在ざい曲きょく遇ぐう、陽ひ武たけ攻おさむ打だ楊雄，斬き敵てき首くび十じゅう二に級きゅう，賜たまもの給きゅう他た卿きょう一いち級きゅう的てき爵位しゃくい。^[4]

後來こうらい跟隨沛公攻おさむ打だ東ひがし郡こおり郡ぐん尉じょう的てき軍隊ぐんたい，打だ敗はい南みなみ邊べ的てき成なり武たけ敵てき軍ぐん。於成陽ひ縣南けんなん攻擊こうげき王おう離はなれ軍隊ぐんたい，又また攻おさむ打だ槓里，大破たいは敵てき軍ぐん。向こう北きた追擊ついげき，西にし至いたる開封かいふう，攻擊こうげき趙ちょう賁的軍隊ぐんたい，打だ敗はい了りょう趙ちょう賁，將はた他た圍かこえ困こま在ざい開封かいふう城じょう中ちゅう。向こう西にし攻おさむ打だ秦はた將すすむ楊雄的てき軍隊ぐんたい，在ざい曲きょく遇ぐう打だ敗はい了りょう他た們，俘虜ふりょ了りょう秦はた司馬しば和かず御ご史し各かく一人ひとり。^[5]^[2]

二に戰せん尸しかばね北きた

升ます爲ため執と珪。跟隨沛公攻おさむ打だ陽ひ武たけ，下しも軒のき轅ながえ、緱氏，斷絕だんぜつ了りょう黃河こうが渡口とぐち，並なみ回かい軍ぐん攻おさむ打だ趙ちょう賁的軍隊ぐんたい，在ざい尸しかばね北きた打だ敗はい了りょう他た。從したがえ向こう南みなみ攻おさむ打だ犨邑，向こう南みなみ進攻しんこう南陽なんよう郡ぐん守もり呂りょ齮於陽ひ城じょう城東じょうとう，攻おさむ陷おちい敵陣てきじん，奪取だっしゅ了りょう宛あて縣けん，俘虜ふりょ了りょう呂りょ齮，全部ぜんぶ平定へいてい了りょう南陽なんよう郡ぐん。隨從ずいじゅう向こう西にし攻おさむ打だ武ぶ關せき、嶢關，奪取だっしゅ了りょう它。攻おさむ打だ了りょう南面なんめん的てき秦しん軍ぐん於藍田た，又また在ざい夜間やかん進攻しんこう楚すわえ國こく的てき北邊ほくへん，秦しん軍ぐん打だ得とく大敗たいはい，於是抵達了りょう咸陽。^[6]^[7]

三さん守もり咸陽

回かい軍ぐん平定へいてい三さん秦はた，另外攻おさむ打だ白水しろみず之の北きた的てき西にし縣けん縣けん丞すすむ，雍王章あきら邯的てき輕けい車しゃ騎兵きへい在ざい雍縣南みなみ邊あたり，打だ敗はい了りょう他た。跟隨沛公攻おさむ打だ雍縣、縣けん的てき城しろ池ち，率先そっせん登城とじょう。攻おさむ打だ章平しょうへい (秦しん国こく)的てき軍隊ぐんたい好こう畤，攻おさむ城じょう，率先そっせん衝鋒陷おちい陣じん，殺ころせ了りょう縣令けんれい丞すすむ各かく一いち人にん，斬首ざんしゅ十じゅう一いち級きゅう，俘虜ふりょ二に十じゅう人にん，升ます爲ため郎ろう中ちゅう騎き將はた。跟隨高だか帝みかど攻おさむ打だ秦しん國こく的てき戰車せんしゃ和わ騎兵きへい壤東，擊退げきたい敵てき軍ぐん，升ます爲ため將軍しょうぐん。攻おさむ打だ趙ちょう賁的軍隊ぐんたい，攻おさむ下か郿縣、槐えんじゅ里さと、柳やなぎ中ちゅう、咸陽；引水ひきのみず灌廢丘おか，功勞こうろう最高さいこう。^[8]^[9]^[10]

趙ちょう賁終究きわむ還かえ是ぜ没ぼつ能のう阻止そし劉邦りゅうほう的てき步ふ伐き，徹底てってい丢失咸陽。

參考さんこう資料しりょう

^ 《史記しき卷まき五ご十じゅう四よん·曹相公こう世よ家か第だい二に十じゅう四よん》其從攻おさむ東ひがし郡ぐん尉じょう軍ぐん，破やぶ之これ成なり武たけ南みなみ。擊げき王おう離はなれ軍ぐん成なる陽南ようなん，復ふく攻おさむ之の杠ゆずりは裏うら，大破たいは之の。追つい北きた，西にし至いたる開封かいふう，擊げき趙ちょう賁軍，破やぶ之これ，圍かこえ趙ちょう賁開封かいふう城じょう中ちゅう。西にし擊げき將はた楊熊軍ぐん於曲遇ぐう，破やぶ之これ，虜とりこ秦はた司馬しば及御史し各かく一人ひとり。
^ ^2.0 ^2.1 《史記しき卷まき九きゅう十じゅう五ご·樊酈滕灌列傳れつでん第だい三さん十じゅう五ご》從したがえ擊げき秦しん軍ぐん碭東，攻おさむ濟ずみ陽ひ，下戶げこ牖，破やぶ李り由ゆかり軍ぐん雍丘下か，以兵車しゃ趣おもむき攻おさむ戰せん疾やまし，賜たまもの爵執帛。常つね以太仆奉車しゃ從したがえ擊げき章あきら邯軍東ひがし阿おもね、濮陽下か，以兵車しゃ趣おもむき攻おさむ戰せん疾やまし，破やぶ之これ，賜たまもの爵執珪。復ふく常つね奉たてまつ車くるま從したがえ擊げき趙ちょう賁軍開封かいふう，楊熊軍ぐん曲きょく遇ぐう。嬰從捕虜ほりょ六ろく十じゅう八はち人にん，降くだ卒そつ八はち百ひゃく五ご十じゅう人にん，得とく印しるし一いち匱。因よし復ふく常つね奉たてまつ車くるま從したがえ擊げき秦しん軍ぐん雒陽東ひがし，以兵車しゃ趣おもむき攻おさむ戰せん疾やまし，賜たまもの爵封轉てん為ため滕公。
^ 《史記しき卷まき五ご十じゅう七なな·絳侯周しゅう勃世家か第だい二に十じゅう七なな》羽はね至いたり，以沛公こう為ため漢かん王おう。漢かん王おう賜たまもの勃爵為ため威武いぶ侯こう。從したがえ入いれ漢かん中ちゅう，拜はい為ため將軍しょうぐん。還かえ定てい三さん秦はた，至いたり秦しん，賜たまもの食しょく邑懷德とく。攻おさむ槐えんじゅ裏うら、好こう畤，最さい。擊げき趙ちょう賁、內史保ほ於咸陽ひ，最さい。攻おさむ打だ趙ちょう賁的軍隊ぐんたい，在ざい屍かばね北きた。
^ 《史記しき卷まき九きゅう十じゅう八はち·傅でん靳蒯成なり列傳れつでん第だい三さん十じゅう八はち》陽ひ陵りょう侯こう傅でん寬ひろし，以魏五ご大夫たいふ騎き將はた從したがえ，為ため舍人とねり，起おこり於橫陽ひ。從したがえ攻おさむ安陽あんよう、杠ゆずりは裏うら，擊げき趙ちょう賁軍於開封かいふう，及擊楊熊曲きょく遇ぐう、陽ひ武たけ，斬首ざんしゅ十じゅう二に級きゅう，賜たまもの爵卿。
^ 《漢かん書卷しょかん三さん十じゅう九きゅう·蕭しょう何なん曹參傳でん第だい九きゅう》其後從したがえ攻おさむ東ひがし郡ぐん尉じょう軍ぐん，破やぶ之これ成なり武たけ南みなみ。擊げき王おう離はなれ軍ぐん成なる陽南ようなん，又また攻おさむ杠ゆずりは里さと，大破たいは之の。追つい北きた，西にし至いたる開封かいふう，擊げき趙ちょう賁軍，破やぶ之これ，圍かこえ趙ちょう賁開封かいふう城じょう中ちゅう。西にし擊げき秦はた將すすむ楊熊軍ぐん於曲遇ぐう，破やぶ之これ，虜とりこ秦はた司馬しば及御史し各かく一人ひとり。
^ 《史記しき卷まき五ご十じゅう四よん·曹相公こう世よ家か第だい二に十じゅう四よん》遷為執と珪。從したがえ攻おさむ陽ひ武たけ，下しも軒のき轅ながえ、緱氏，絕ぜっ河津かわづ，還かえ擊げき趙ちょう賁軍尸しかばね北きた，破やぶ之これ。從したがえ南みなみ攻おさむ犨，與あずか南陽なんよう守もり齮戰陽ひ城郭じょうかく東ひがし，陷おちい陳ひね，取と宛あて，虜とりこ齮，盡つき定てい南陽なんよう郡ぐん。從したがえ西にし攻おさむ武たけ關せき、峣關，取と之これ。前ぜん攻おさむ秦しん軍ぐん藍田あいだ南みなみ，又また夜よる擊げき其北，秦しん軍ぐん大破たいは，遂とげ至いたり咸陽。
^ 《漢かん書卷しょかん三さん十じゅう九きゅう·蕭しょう何なん曹參傳でん第だい九きゅう》遷為執と珪。從したがえ西にし攻おさむ陽ひ武たけ，下しも轘轅、緱氏，絕ぜっ河津かわづ。擊げき趙ちょう賁軍尸しかばね北きた，破やぶ之これ。從したがえ南みなみ攻おさむ犨，與あずか南陽なんよう守もり齮戰陽ひ城郭じょうかく東ひがし，陷おちい陳ひね，取と宛あて，虜とりこ齮，定てい南陽なんよう郡ぐん。從したがえ西にし攻おさむ武たけ關せき、嶢關，取と之これ。前ぜん攻おさむ秦しん軍ぐん藍田あいだ南みなみ，又また夜よる擊げき其北軍ぐん，大破たいは之の，遂とげ至いたり咸陽，破やぶ秦しん。
^ 《史記しき卷まき九きゅう十じゅう五ご·樊酈滕灌列傳れつでん第だい三さん十じゅう五ご》還かえ定てい三さん秦はた，別べつ擊げき西にし丞すすむ白水しろみず北きた，雍輕車しゃ騎き於雍南みなみ，破やぶ之これ。從したがえ攻おさむ雍、斄城，先登せんとう。擊げき章平しょうへい軍ぐん好こう畤，攻おさむ城じょう，先登せんとう陷おちい陣じん，斬き縣令けんれい丞すすむ各かく一人ひとり，首しゅ十じゅう一いち級きゅう，虜とりこ二に十じゅう人にん，遷郎中ちゅう騎き將はた。從したがえ擊げき秦しん車しゃ騎き壤東，卻敵，遷為將軍しょうぐん。攻おさむ趙ちょう賁，下しも郿、槐えんじゅ裏うら、柳やなぎ中ちゅう、咸陽；灌廢丘おか，最さい。
^ 《漢かん書卷しょかん三さん十じゅう九きゅう·蕭しょう何なん曹參傳でん第だい九きゅう》項羽こうう至いたり，以沛公こう為ため漢かん王おう。漢かん王おう封ふうじ參まい為ため建たて成しげる侯こう。從したがえ至いたり漢かん中ちゅう，遷為將軍しょうぐん。從したがえ還かえ定てい三さん秦はた，攻おさむ下か辨べん、故こ道みち、雍、斄。擊げき章平しょうへい軍ぐん於好畤南，破やぶ之これ，圍かこえ好こう畤，取と壤鄉。擊げき三秦軍壤東及高櫟，破やぶ之これ。復ふく圍かこえ章平しょうへい，平出ひらで好こう畤走。因よし擊げき趙ちょう賁、內史保ほ軍ぐん，破やぶ之これ。東ひがし取と咸陽，更さら名めい曰新城じょう。參まいり將兵しょうへい守景もりかげ陵りょう二に十じゅう三さん日にち，三秦使章平等攻參，參さん出擊しゅつげき，大破たいは之の。賜たまもの食しょく邑於寧やすし秦しん。以將軍ぐん引兵圍かこえ章あきら邯廢丘おか；以中尉ちゅうい從したがえ漢かん王おう出いずる臨晉關せき。至いたり河かわ內，下した脩おさむ武ぶ，度ど圍かこえ津つ，東ひがし擊げき龍りゅう且、項こう佗定陶すえ，破やぶ之これ。東ひがし取と碭、蕭しょう、彭城。擊げき項こう籍せき軍ぐん，漢かん軍ぐん大だい敗走はいそう。參まいり以中尉ちゅうい圍かこえ取ど雍丘。王おう武たけし反はん於外黃き，程ほど處しょ反はん於燕，往擊，盡つき破やぶ之これ。柱はしら天てん侯こう反はん於衍氏し，進しん破やぶ取ど衍氏。擊げき羽わ嬰於昆陽こや，追つい至いたり葉は。還かえ攻おさむ武たけ彊つよし，因いん至いたり滎陽。參まいり自じ漢かん中ちゅう為ため將軍しょうぐん中尉ちゅうい，從したがえ擊げき諸侯しょこう，及項王おう敗はい，還かえ至いたり滎陽。
^ 《史記しき卷まき五ご十じゅう四よん·曹相公こう世よ家か第だい二に十じゅう四よん》從したがえ至いたり漢かん中ちゅう，遷為將軍しょうぐん。從したがえ還かえ定てい三さん秦はた，初はつ攻おさむ下か辯べん、故こ道みち、雍、斄。擊げき章平しょうへい軍ぐん於好畤南，破やぶ之これ，圍かこえ好こう畤，取と壤鄉。擊げき三秦軍壤東及高櫟，破やぶ之これ。復ふく圍かこえ章平しょうへい，章あきら平出ひらで好こう畤走。因よし擊げき趙ちょう賁、內史保ほ軍ぐん，破やぶ之これ。

[1] 《史記しき卷まき五ご十じゅう四よん·曹相公こう世よ家か第だい二に十じゅう四よん》其從攻おさむ東ひがし郡ぐん尉じょう軍ぐん，破やぶ之これ成なり武たけ南みなみ。擊げき王おう離はなれ軍ぐん成なる陽南ようなん，復ふく攻おさむ之の杠ゆずりは裏うら，大破たいは之の。追つい北きた，西にし至いたる開封かいふう，擊げき趙ちょう賁軍，破やぶ之これ，圍かこえ趙ちょう賁開封かいふう城じょう中ちゅう。西にし擊げき將はた楊熊軍ぐん於曲遇ぐう，破やぶ之これ，虜とりこ秦はた司馬しば及御史し各かく一人ひとり。

[#1-2] 2.0 ^2.1 《史記しき卷まき九きゅう十じゅう五ご·樊酈滕灌列傳れつでん第だい三さん十じゅう五ご》從したがえ擊げき秦しん軍ぐん碭東，攻おさむ濟ずみ陽ひ，下戶げこ牖，破やぶ李り由ゆかり軍ぐん雍丘下か，以兵車しゃ趣おもむき攻おさむ戰せん疾やまし，賜たまもの爵執帛。常つね以太仆奉車しゃ從したがえ擊げき章あきら邯軍東ひがし阿おもね、濮陽下か，以兵車しゃ趣おもむき攻おさむ戰せん疾やまし，破やぶ之これ，賜たまもの爵執珪。復ふく常つね奉たてまつ車くるま從したがえ擊げき趙ちょう賁軍開封かいふう，楊熊軍ぐん曲きょく遇ぐう。嬰從捕虜ほりょ六ろく十じゅう八はち人にん，降くだ卒そつ八はち百ひゃく五ご十じゅう人にん，得とく印しるし一いち匱。因よし復ふく常つね奉たてまつ車くるま從したがえ擊げき秦しん軍ぐん雒陽東ひがし，以兵車しゃ趣おもむき攻おさむ戰せん疾やまし，賜たまもの爵封轉てん為ため滕公。

[3] 《史記しき卷まき五ご十じゅう七なな·絳侯周しゅう勃世家か第だい二に十じゅう七なな》羽はね至いたり，以沛公こう為ため漢かん王おう。漢かん王おう賜たまもの勃爵為ため威武いぶ侯こう。從したがえ入いれ漢かん中ちゅう，拜はい為ため將軍しょうぐん。還かえ定てい三さん秦はた，至いたり秦しん，賜たまもの食しょく邑懷德とく。攻おさむ槐えんじゅ裏うら、好こう畤，最さい。擊げき趙ちょう賁、內史保ほ於咸陽ひ，最さい。攻おさむ打だ趙ちょう賁的軍隊ぐんたい，在ざい屍かばね北きた。

[4] 《史記しき卷まき九きゅう十じゅう八はち·傅でん靳蒯成なり列傳れつでん第だい三さん十じゅう八はち》陽ひ陵りょう侯こう傅でん寬ひろし，以魏五ご大夫たいふ騎き將はた從したがえ，為ため舍人とねり，起おこり於橫陽ひ。從したがえ攻おさむ安陽あんよう、杠ゆずりは裏うら，擊げき趙ちょう賁軍於開封かいふう，及擊楊熊曲きょく遇ぐう、陽ひ武たけ，斬首ざんしゅ十じゅう二に級きゅう，賜たまもの爵卿。

[5] 《漢かん書卷しょかん三さん十じゅう九きゅう·蕭しょう何なん曹參傳でん第だい九きゅう》其後從したがえ攻おさむ東ひがし郡ぐん尉じょう軍ぐん，破やぶ之これ成なり武たけ南みなみ。擊げき王おう離はなれ軍ぐん成なる陽南ようなん，又また攻おさむ杠ゆずりは里さと，大破たいは之の。追つい北きた，西にし至いたる開封かいふう，擊げき趙ちょう賁軍，破やぶ之これ，圍かこえ趙ちょう賁開封かいふう城じょう中ちゅう。西にし擊げき秦はた將すすむ楊熊軍ぐん於曲遇ぐう，破やぶ之これ，虜とりこ秦はた司馬しば及御史し各かく一人ひとり。

[6] 《史記しき卷まき五ご十じゅう四よん·曹相公こう世よ家か第だい二に十じゅう四よん》遷為執と珪。從したがえ攻おさむ陽ひ武たけ，下しも軒のき轅ながえ、緱氏，絕ぜっ河津かわづ，還かえ擊げき趙ちょう賁軍尸しかばね北きた，破やぶ之これ。從したがえ南みなみ攻おさむ犨，與あずか南陽なんよう守もり齮戰陽ひ城郭じょうかく東ひがし，陷おちい陳ひね，取と宛あて，虜とりこ齮，盡つき定てい南陽なんよう郡ぐん。從したがえ西にし攻おさむ武たけ關せき、峣關，取と之これ。前ぜん攻おさむ秦しん軍ぐん藍田あいだ南みなみ，又また夜よる擊げき其北，秦しん軍ぐん大破たいは，遂とげ至いたり咸陽。

[7] 《漢かん書卷しょかん三さん十じゅう九きゅう·蕭しょう何なん曹參傳でん第だい九きゅう》遷為執と珪。從したがえ西にし攻おさむ陽ひ武たけ，下しも轘轅、緱氏，絕ぜっ河津かわづ。擊げき趙ちょう賁軍尸しかばね北きた，破やぶ之これ。從したがえ南みなみ攻おさむ犨，與あずか南陽なんよう守もり齮戰陽ひ城郭じょうかく東ひがし，陷おちい陳ひね，取と宛あて，虜とりこ齮，定てい南陽なんよう郡ぐん。從したがえ西にし攻おさむ武たけ關せき、嶢關，取と之これ。前ぜん攻おさむ秦しん軍ぐん藍田あいだ南みなみ，又また夜よる擊げき其北軍ぐん，大破たいは之の，遂とげ至いたり咸陽，破やぶ秦しん。

[8] 《史記しき卷まき九きゅう十じゅう五ご·樊酈滕灌列傳れつでん第だい三さん十じゅう五ご》還かえ定てい三さん秦はた，別べつ擊げき西にし丞すすむ白水しろみず北きた，雍輕車しゃ騎き於雍南みなみ，破やぶ之これ。從したがえ攻おさむ雍、斄城，先登せんとう。擊げき章平しょうへい軍ぐん好こう畤，攻おさむ城じょう，先登せんとう陷おちい陣じん，斬き縣令けんれい丞すすむ各かく一人ひとり，首しゅ十じゅう一いち級きゅう，虜とりこ二に十じゅう人にん，遷郎中ちゅう騎き將はた。從したがえ擊げき秦しん車しゃ騎き壤東，卻敵，遷為將軍しょうぐん。攻おさむ趙ちょう賁，下しも郿、槐えんじゅ裏うら、柳やなぎ中ちゅう、咸陽；灌廢丘おか，最さい。

[9] 《漢かん書卷しょかん三さん十じゅう九きゅう·蕭しょう何なん曹參傳でん第だい九きゅう》項羽こうう至いたり，以沛公こう為ため漢かん王おう。漢かん王おう封ふうじ參まい為ため建たて成しげる侯こう。從したがえ至いたり漢かん中ちゅう，遷為將軍しょうぐん。從したがえ還かえ定てい三さん秦はた，攻おさむ下か辨べん、故こ道みち、雍、斄。擊げき章平しょうへい軍ぐん於好畤南，破やぶ之これ，圍かこえ好こう畤，取と壤鄉。擊げき三秦軍壤東及高櫟，破やぶ之これ。復ふく圍かこえ章平しょうへい，平出ひらで好こう畤走。因よし擊げき趙ちょう賁、內史保ほ軍ぐん，破やぶ之これ。東ひがし取と咸陽，更さら名めい曰新城じょう。參まいり將兵しょうへい守景もりかげ陵りょう二に十じゅう三さん日にち，三秦使章平等攻參，參さん出擊しゅつげき，大破たいは之の。賜たまもの食しょく邑於寧やすし秦しん。以將軍ぐん引兵圍かこえ章あきら邯廢丘おか；以中尉ちゅうい從したがえ漢かん王おう出いずる臨晉關せき。至いたり河かわ內，下した脩おさむ武ぶ，度ど圍かこえ津つ，東ひがし擊げき龍りゅう且、項こう佗定陶すえ，破やぶ之これ。東ひがし取と碭、蕭しょう、彭城。擊げき項こう籍せき軍ぐん，漢かん軍ぐん大だい敗走はいそう。參まいり以中尉ちゅうい圍かこえ取ど雍丘。王おう武たけし反はん於外黃き，程ほど處しょ反はん於燕，往擊，盡つき破やぶ之これ。柱はしら天てん侯こう反はん於衍氏し，進しん破やぶ取ど衍氏。擊げき羽わ嬰於昆陽こや，追つい至いたり葉は。還かえ攻おさむ武たけ彊つよし，因いん至いたり滎陽。參まいり自じ漢かん中ちゅう為ため將軍しょうぐん中尉ちゅうい，從したがえ擊げき諸侯しょこう，及項王おう敗はい，還かえ至いたり滎陽。

[10] 《史記しき卷まき五ご十じゅう四よん·曹相公こう世よ家か第だい二に十じゅう四よん》從したがえ至いたり漢かん中ちゅう，遷為將軍しょうぐん。從したがえ還かえ定てい三さん秦はた，初はつ攻おさむ下か辯べん、故こ道みち、雍、斄。擊げき章平しょうへい軍ぐん於好畤南，破やぶ之これ，圍かこえ好こう畤，取と壤鄉。擊げき三秦軍壤東及高櫟，破やぶ之これ。復ふく圍かこえ章平しょうへい，章あきら平出ひらで好こう畤走。因よし擊げき趙ちょう賁、內史保ほ軍ぐん，破やぶ之これ。

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