郑赐

鄭てい賜たまもの（？—1408年ねん），字じ彥嘉，江こう浙行省しょう建德けんとく路ろ甌寧縣けん（今いま福建ふっけん省しょう建けん甌市小橋こはし镇陽ひ澤さわ）人にん。

鄭てい賜たまもの為ため洪ひろし武たけ十じゅう八はち年ねん（1385年ねん）乙おつ丑うし科か丁ちょう顯あらわ榜進士しんし。授監かん察御史し。明あかり建けん文ぶん帝みかど時とき，任にん工こう部ぶ尚書しょうしょ，曾率兵へい抵抗ていこう“靖やすし难” 之の师。明成めいせい祖そ時とき，不ふ咎とがめ既往きおう，官かん至いたり刑部おさかべ尚しょう书^[1]、礼れい部ぶ尚なお书。编撰《永えい乐大典たいてん》^[2]^[3]。洪ひろし熙元年ねん，赠太子たいし太ふとし保ほ，謚文ぶん安やす^[4]。

参考さんこう文献ぶんけん

^ 《明あかり史し》（卷まき151）：“鄭てい賜たまもの，字じ彥嘉，建たて寧やすし人じん。洪ひろし武ぶ十じゅう八はち年ねん進士しんし。授監察御史し。時どき天下あもり郡ぐん邑吏多た坐すわ罪つみ謫戍，賜たまもの嘗奉命いのち於龍江え編へん次じ行ぎょう伍ご。方かた暑あつ，諸もろ囚しゅう憊甚。賜たまもの脫だつ其械，俾僦舍しゃ止とめ息いき，周しゅう其飲食いんしょく，病者びょうしゃ與あずか醫藥いやく，多た所しょ全ぜん活かつ。秩滿當とう遷，湖みずうみ廣こう布ぬの政司せいじ參議さんぎ闕，命いのち賜たまもの與あずか檢討けんとう吳ご文ぶん為之ためゆき。二人ふたり協きょう心こころ劃弊，民みん以寧輯，苗なえ獠畏懷ふところ。母はは喪も，去さ。服ふく除じょ，改あらため北平きたひら參議さんぎ，事こと成なり祖そ甚謹。復ふく坐すわ累るい謫戍安東あんどう屯たむろ。及惠帝みかど即位そくい，成なり祖そ及楚王おう楨皆舉賜為ため長ちょう史し。不ふ許もと，召為工こう部ぶ尚書しょうしょ。燕つばめ兵へい起おこり，督とく河南かなん軍ぐん扼燕。成なり祖そ入京にゅうきょう師し，李り景けい隆たかし訐賜罪ざい亞あ齊ひとし、黃き。逮至，帝みかど曰：「吾われ於汝何なん如，乃相背せ耶？」賜たまもの曰：「盡つき臣しん職しょく耳みみ。」帝みかど笑わらい釋しゃく之の，授刑部ぶ尚書しょうしょ。”
^ 潘はん荣胜. 《明あきら清しん进士录》. 中ちゅう华书局きょく. 2006年ねん: 6页. ISBN 9787101043501 （中ちゅう文ぶん（简体））.
^ 《明あかり史し》（卷まき151）：“三さん年ねん秋あき，代だい李り至いたる剛つよし為ため禮れい部ぶ尚書しょうしょ。四よん年ねん正月しょうがつ，西域せいいき貢みつぎ佛舍利ぶっしゃり，賜たまもの因いん請釋囚しゅう。帝みかど曰：「梁りょう武たけし、元もと順じゅん溺おぼれ佛教ぶっきょう，有罪ゆうざい者しゃ不ふ刑けい，紀綱きこう大だい壞，此豈可か效こう！」是ぜ年ねん六ろく月がつ朔ついたち，日當にっとう食しょく，陰雲いんうん不ふ見み，賜たまもの請賀。不ふ許もと。賜たまもの言ごと「宋そう盛時せいじ嘗行之の。」帝みかど曰：「天下てんか大だい矣，京師けいし不ふ見み，如天下見したみ之の何なに？」卒そつ不ふ許もと。”
^ 《明あかり史し》（卷まき151）：“賜たまもの為ため人じん頗和厚あつ，然しか不ふ識大體だいたい，帝みかど意い輕けい之の。為ため同どう官かん趙ちょう羾所間あいだ，六ろく年ねん六ろく月がつ憂ゆう悸卒。帝みかど疑うたぐ其自盡じじん。楊士奇き曰：「賜たまもの有ゆう疾やまし數日すうじつ，惶懼不ふ敢求退すさ。昨さく立たて右みぎ順じゅん門もん，力ちから不ふ支ささえ仆地，口くち鼻はな有ゆう噓無吸。」語ご未み竟，帝みかど曰：「微ほろ汝なんじ言ごと，幾いく誤あやま疑うたぐ賜たまもの。賜たまもの固かた善人ぜんにん，才さい短たん耳みみ。」命いのち予よ葬祭そうさい。洪ひろし熙元年ねん贈おく太子たいし少しょう保たもて，謚文安やす。”

官かん衔
前任ぜんにん：嚴いむ震しん直ただし	明朝みょうちょう工こう部ぶ尚書しょうしょ 1398年ねん-1402年ねん	繼つぎ任にん：黃き福ぶく
前任ぜんにん：暴昭	明朝みんちょう刑部おさかべ尚書しょうしょ 1402年ねん-1403年ねん	繼つぎ任にん：雒僉
前任ぜんにん：雒僉	明朝みんちょう刑部おさかべ尚書しょうしょ 1403年ねん-1405年ねん	繼つぎ任にん：呂りょ震ふるえ
前任ぜんにん：李り至いたる剛つよし	明あかり朝禮ちょうれい部ぶ尚書しょうしょ 1405年ねん-1408年ねん	繼つぎ任にん：趙ちょう羾

[1] 《明あかり史し》（卷まき151）：“鄭てい賜たまもの，字じ彥嘉，建たて寧やすし人じん。洪ひろし武ぶ十じゅう八はち年ねん進士しんし。授監察御史し。時どき天下あもり郡ぐん邑吏多た坐すわ罪つみ謫戍，賜たまもの嘗奉命いのち於龍江え編へん次じ行ぎょう伍ご。方かた暑あつ，諸もろ囚しゅう憊甚。賜たまもの脫だつ其械，俾僦舍しゃ止とめ息いき，周しゅう其飲食いんしょく，病者びょうしゃ與あずか醫藥いやく，多た所しょ全ぜん活かつ。秩滿當とう遷，湖みずうみ廣こう布ぬの政司せいじ參議さんぎ闕，命いのち賜たまもの與あずか檢討けんとう吳ご文ぶん為之ためゆき。二人ふたり協きょう心こころ劃弊，民みん以寧輯，苗なえ獠畏懷ふところ。母はは喪も，去さ。服ふく除じょ，改あらため北平きたひら參議さんぎ，事こと成なり祖そ甚謹。復ふく坐すわ累るい謫戍安東あんどう屯たむろ。及惠帝みかど即位そくい，成なり祖そ及楚王おう楨皆舉賜為ため長ちょう史し。不ふ許もと，召為工こう部ぶ尚書しょうしょ。燕つばめ兵へい起おこり，督とく河南かなん軍ぐん扼燕。成なり祖そ入京にゅうきょう師し，李り景けい隆たかし訐賜罪ざい亞あ齊ひとし、黃き。逮至，帝みかど曰：「吾われ於汝何なん如，乃相背せ耶？」賜たまもの曰：「盡つき臣しん職しょく耳みみ。」帝みかど笑わらい釋しゃく之の，授刑部ぶ尚書しょうしょ。”

[2] 潘はん荣胜. 《明あきら清しん进士录》. 中ちゅう华书局きょく. 2006年ねん: 6页. ISBN 9787101043501 （中ちゅう文ぶん（简体））.

[3] 《明あかり史し》（卷まき151）：“三さん年ねん秋あき，代だい李り至いたる剛つよし為ため禮れい部ぶ尚書しょうしょ。四よん年ねん正月しょうがつ，西域せいいき貢みつぎ佛舍利ぶっしゃり，賜たまもの因いん請釋囚しゅう。帝みかど曰：「梁りょう武たけし、元もと順じゅん溺おぼれ佛教ぶっきょう，有罪ゆうざい者しゃ不ふ刑けい，紀綱きこう大だい壞，此豈可か效こう！」是ぜ年ねん六ろく月がつ朔ついたち，日當にっとう食しょく，陰雲いんうん不ふ見み，賜たまもの請賀。不ふ許もと。賜たまもの言ごと「宋そう盛時せいじ嘗行之の。」帝みかど曰：「天下てんか大だい矣，京師けいし不ふ見み，如天下見したみ之の何なに？」卒そつ不ふ許もと。”

[4] 《明あかり史し》（卷まき151）：“賜たまもの為ため人じん頗和厚あつ，然しか不ふ識大體だいたい，帝みかど意い輕けい之の。為ため同どう官かん趙ちょう羾所間あいだ，六ろく年ねん六ろく月がつ憂ゆう悸卒。帝みかど疑うたぐ其自盡じじん。楊士奇き曰：「賜たまもの有ゆう疾やまし數日すうじつ，惶懼不ふ敢求退すさ。昨さく立たて右みぎ順じゅん門もん，力ちから不ふ支ささえ仆地，口くち鼻はな有ゆう噓無吸。」語ご未み竟，帝みかど曰：「微ほろ汝なんじ言ごと，幾いく誤あやま疑うたぐ賜たまもの。賜たまもの固かた善人ぜんにん，才さい短たん耳みみ。」命いのち予よ葬祭そうさい。洪ひろし熙元年ねん贈おく太子たいし少しょう保たもて，謚文安やす。”

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