藝文げいぶん志こころざし

《藝文げいぶん志こころざし》始はじめ見み於班はん固かた《漢書かんしょ》，刪定劉りゅう歆《七なな略りゃく》而成，為ため後代こうだい正史せいし「藝文げいぶん志こころざし」之の始祖しそ。是ぜ史傳しでん書籍しょせき開ひらき創そう「九きゅう流りゅう十じゅう家いえ」之の祖そ，「九きゅう流りゅう十じゅう家いえ」一いち詞し便びん出自しゅつじ《漢書かんしょ藝文げいぶん志こころざし略りゃく序じょ》。

體裁ていさい流傳りゅうでん

劉りゅう歆《七なな略りゃく》本ほん是ぜ增補ぞうほ其父劉りゅう向むかい《別べつ錄ろく》而來，其中記載きさい了りょう許多きょた失しつ傳でん先さき秦はた古こ籍せき的てき綱要こうよう。《藝文げいぶん志こころざし》緊隨劉りゅう向こう劉りゅう歆父子ふし創立そうりつ的てき書目しょもく系統けいとう，例外れいがい很少。總そう序じょ稱しょう：

“ 詔みことのり光こう祿ろく大夫たいふ劉りゅう向こう校こう經傳けいでん、諸子しょし、詩賦しふ，步兵ほへい校こう尉じょう任にん宏ひろし校こう兵書へいしょ，太ふとし史し令れい尹いん咸校數すう術じゅつ，侍醫じい李り柱はしら國こく校こう方かた技わざ。每まい一いち書しょ已やめ，向こう輒條其篇目め，撮つまみ其指意い，錄ろく而奏之の。會かい向むこう卒そつ，哀あい帝みかど復ふく使し向こう子こ侍さむらい中ちゅう奉たてまつ車くるま都と尉じょう歆卒父ちち業ぎょう。歆於是ぜ總そう群ぐん書しょ而奏其《七なな略りゃく》，故こ有ゆう《輯略》，有ゆう《六藝りくげい略りゃく》，有ゆう《諸子しょし略りゃく》，有ゆう《詩賦しふ略りゃく》，有ゆう《兵書へいしょ略りゃく》，有ゆう《術數じゅっすう略りゃく》，有ゆう《方かた技わざ略りゃく》。今こん刪其要よう，以備篇へん籍せき。 ” ——東ひがし漢かん班はん固かた《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》

劉りゅう歆劃出で第だい七なな略りゃく《輯略》記錄きろく自己じこ寫うつし的てき書しょ。班はん固かた在ざい引用いんよう劉りゅう歆《七なな略りゃく》時じ，重じゅう新用しんよう回かい劉りゅう向むかい的てき《六ろく略りゃく》系統けいとう，並なみ重おも新しん將しょう劉りゅう歆的作品さくひん依よ六ろく個こ類別るいべつ分類ぶんるい。另外，班はん固かた還かえ給きゅう《七なな略りゃく》誕生たんじょう後ご（？-23）、《漢書かんしょ》撰せん寫うつし前まえ（？-92）的てき其他作品さくひん重じゅう加か標題ひょうだい，其中也ちゅうや包括ほうかつ班はん固かた自己じこ的てき作品さくひん。

相あい較於《史記しき》，《漢書かんしょ》新しん增ぞう《刑法けいほう志こころざし》、《五ご行ぎょう志こころざし》、《地理ちり志こころざし》、《藝文げいぶん志こころざし》四よん個こ志こころざし目め。其中《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》以《七なな略りゃく》「六ろく分ふん法ほう」方式ほうしき，「刪其要よう，以備篇へん籍せき」，記載きさい自じ先さき秦しん到いた西にし漢かん學術がくじゅつ發展はってん的てき狀況じょうきょう，分類ぶんるい記錄きろく當時とうじ存そん世よ的てき典籍てんせき，共きょう6略りゃく38類るい，計けい著錄ちょろく596家いえ、13269卷かん，是ぜ中國ちゅうごく現存げんそん最早もはや的てき圖書としょ分類ぶんるい目錄もくろく。例れい如「九きゅう流りゅう十じゅう家いえ」的てき稱呼しょうこ及其派は流りゅう，即そく出自しゅつじ於《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》。二に十じゅう六ろく史し中なか，之これ後ご大部たいぶ份正史し均ひとし有ゆう《藝文げいぶん志こころざし》或ある《經籍けいせき志こころざし》，例れい如《舊きゅう唐とう書しょ》有ゆう《經籍けいせき志こころざし》，《新しん唐とう書しょ》則のり改あらため為ため《藝文げいぶん志こころざし》，但ただし並なみ非ひ每まい一部いちぶ史書ししょ都と有ゆう，如《新元しんもと史し》沒ぼつ有ゆう。

《隋ずい書しょ》則のり有ゆう《經籍けいせき志こころざし》，《隋ずい書しょ·經籍けいせき志こころざし》總そう序じょ曰：「魏たかし氏し代だい漢かん，採と掇遺亡ほろび，藏ぞう在ざい秘書ひしょ中外ちゅうがい三さん閣かく。魏ぎ秘書ひしょ郎ろう鄭てい默だま，始はじめ制せい中ちゅう經けい」。《隋ずい書しょ·經籍けいせき志こころざし》則のり是ぜ第だい一位把經籍分為經、史ふみ、子こ、集しゅう四よん部ぶ四よん十じゅう類るい，另附佛ふつ、道みち兩りょう類るい典籍てんせき，有ゆう總そう序じょ、小しょう序じょ，也有やゆう小しょう注ちゅう，與あずか《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》相あい仿。一直到清代編《四よん庫こ全書ぜんしょ》仍以四よん部ぶ沿用。《隋ずい書しょ·經籍けいせき志こころざし》的てき成就じょうじゅ在ざい於對魏ぎ晉すすむ南北なんぼく朝あさ史學しがく發展はってん首くび次じ給きゅう予よ全面ぜんめん總そう結ゆい。《舊きゅう唐とう書しょ·經籍けいせき志こころざし》將はた訓詁くんこ書しょ、文字もじ書しょ、音韻おんいん書しょ、書法しょほう書しょ等とう圖書としょ著錄ちょろく，又また將はた錢ぜに譜ふ、竹たけ譜ふ從したがえ史し部ぶ《譜ふ牒類》中ちゅう移うつり除じょ並なみ劃歸至子よしこ部ぶ。

內容

《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》內容

略りゃく	種たね	家いえ	篇へん/卷まき
六藝りくげい略りゃく	9	103	3,123
諸子しょし略りゃく	10	189	4,324
詩賦しふ略りゃく	5	106	1,318
兵書へいしょ略りゃく	4	53	833
術數じゅっすう略りゃく	6	190	2,528
方かた技わざ略りゃく	4	36	868

後世こうせい考證こうしょう

宋そう代だい王おう應おう麟作さく《漢書かんしょ藝文げいぶん志こころざし考證こうしょう》十じゅう卷かん，對たい三さん百ひゃく八十多種圖書進行了詳細考訂，「所ところ考證こうしょう者しゃ，漢書かんしょ著ちょ記き即そく起居ききょ注ちゅう，家いえ語ご非ひ今いま家か語ご，鄧析子こ非ひ子こ產所さんじょ殺ころせ、莊そう忽ゆるがせ奇き嚴げん助すけ之の駁文，逢門即そく逄蒙之の類るい，不ふ過か三さん五ご條じょう而止」，又また收おさむ未み錄ろく之これ書しょ二に十じゅう七なな種しゅ，「《易えき》類るい增ぞう《連山れんざん》、《歸かえり藏ぞう》、《子こ夏なつ易えき傳でん》；《詩し》類るい增ぞう《元もと王おう詩し》；《禮れい》類るい增ぞう《大だい戴禮》、《小しょう戴禮》、《王制おうせい》、《漢かん儀ぎ》；《樂らく》類るい增ぞう《樂らく經けい》、《樂らく元もと語かたり》；《春秋しゅんじゅう類るい》增ぞう《冥めい氏し春秋しゅんじゅう》；道家どうか增ぞう《老子ろうし指ゆび歸き》、《素もと王おう妙みょう論ろん》；法家ほうか增ぞう《漢かん律りつ》、《漢かん令れい》；縱橫じゅうおう家か增ぞう《鬼おに谷子たにこ》；天文てんもん增ぞう《夏なつ氏し日月じつげつ傳でん》、《甘あま氏し歲とし星ぼし經けい》、《石いし氏し星ぼし經けい》、《巫みこ咸五星ぼし占うらない》、《周しゅう髀》、《星ほし傳つたえ》……」，是ぜ第だい一部いちぶ系統けいとう研究けんきゅう《漢書かんしょ藝文げいぶん志こころざし》的てき學術がくじゅつ著作ちょさく。王おう應おう麟認為ため《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》中將ちゅうじょう於長《天下てんか忠臣ちゅうしん》歸き入いれ「陰陽いんよう家か」是ぜ不ふ恰當的てき，又また考こう定じょう皇すめらぎ甫はじめ謐所ところ云うん《伊い尹いん湯ゆ液えき》即そく《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》之の《湯ゆ液えき經けい法ほう》。又また如：「老子ろうし指ゆび歸き不ふ著錄ちょろく隋ずい志こころざし：十じゅう一いち卷かん，嚴いむ遵撰せん。列れつ子こ釋しゃく文ぶん云うん：遵，字じ君平くんぺい，作さく指ゆび歸き十じゅう四よん篇へん，演えんじ解かい五ご千せん文ぶん。」

清人きよひと姚振宗むね又また作さく《漢書かんしょ藝文げいぶん志こころざし拾じつ補ほ》六ろく卷かん，補ほ書しょ三さん十じゅう四よん種しゅ。

評價ひょうか

王おう鳴な盛もり評價ひょうか《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》時じ，引金きむ榜語かたり：「不通ふつう《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》，不可ふか以讀天下でんか書しょ。《藝文げいぶん志こころざし》者しゃ，學問がくもん之の眉目びもく，著述ちょじゅつ之の門戶もんこ也。」

胡えびす適てき評ひょう《藝文げいぶん志こころざし略りゃく序じょ》時評じひょう，班はん固かた為ため文太ぶんた過か主觀しゅかん，不ふ夠客觀かん。

延伸えんしん閱讀

[在ざい維基數すう據よりどころ編へん輯]

《漢書かんしょ/卷まき030》，出自しゅつじ班はん固かた《漢書かんしょ》

《新しん唐とう書しょ·卷まき057》，出自しゅつじ《新しん唐とう書しょ》

參考さんこう書目しょもく

• 張ちょう舜しゅん徽《漢書かんしょ藝文げいぶん志こころざし通どおり釋しゃく》