寒かん澆

寒かん澆（？—？），一いち作さく奡（ㄠˋ），妘姓せい，寒さむ氏し，名めい澆，因いん曾被封ふう於過か，又また稱たたえ「過か澆」。夏なつ朝あさ東夷あずまえびす伯はく明あきら氏し人ひと，父ちち寒かん浞為ため有ゆう窮きゅう氏し首領しゅりょう后きさき羿的てき宰相さいしょう。

夏なつ天子てんし太ふと康やすし死後しご，夏なつ朝ちょう的てき王位おうい經過けいか仲なか康やすし、相そう，后きさき羿取代だい相そう後ご，沈迷飲酒いんしゅ畋獵，寒かん浞發動はつどう兵へい變へん，殺ころせ后きさき羿，自立じりつ為ため王おう，封ふう子こ寒かん澆於過か（今いま山東さんとう省しょう萊州市し西北せいほく）。

相あい死後しご，他た的てき一家いっか被ひ澆追殺ころせ，幾いく經けい劫こう難なん，只ただ有ゆう兒じ子こ少しょう康やすし一人ひとり逃至有ゆう虞おそれ氏し處しょ（今いま河南かなん省しょう虞おそれ城東北じょうとうきた）。有ゆう虞おそれ氏し是ぜ原始げんし社會しゃかい末期まっき中原なかはら地區ちく部落ぶらく首領しゅりょう舜しゅん的てき後裔こうえい，首領しゅりょう虞おそれ思おもえ不ふ忍にん大だい禹絕後ぜつご，便びん任命にんめい少しょう康やすし為ため庖正（廚官），封ふう於綸（今いま河南かなん省しょう虞おそれ城ぐすく縣けん東南とうなん），並なみ將はた兩個りゃんこ女兒じょじ嫁よめ給きゅう少しょう康やすし。少しょう康やすし積極せっきょく聚集力量りきりょう，有一ゆういち支ささえ五ご百ひゃく人にん的てき軍隊ぐんたい，準備じゅんび復ふく國こく。他た布施ふせ盡つき惠めぐみ，施ほどこせ展てん才ざい華はな，收おさむ籠かご夏なつ朝あさ遺のこ民みん，安やす撫なで夏なつ朝あさ遺臣いしん。

在ざい有ゆう鬲氏（今こん山東さんとう省しょう德とく州しゅう市し東南とうなん）的てき夏なつ朝あさ遺臣いしん靡集結しゅうけつ斟灌氏し及斟尋氏し二國遺民之力，滅めつ寒かん浞而立じりつ少しょう康やすし為ため王おう。少しょう康やすし派は女おんな間諜かんちょう女おんな艾もぐさ前ぜん往寒澆的封地ほうち秘密ひみつ進行しんこう偵察ていさつ，分化ぶんか瓦解がかい澆的勢力せいりょく，刺とげ探さがせ情報じょうほう。後來こうらい藉由打だ獵りょう的てき機會きかい，放出ほうしゅつ獵犬りょうけん咬死了りょう澆。少しょう康かん親ちかし率りつ有ゆう虞おそれ氏し大軍たいぐん突然とつぜん進攻しんこう有ゆう過か氏し，有ゆう虞おそれ氏し軍ぐん一舉攻滅有過氏軍，為ため復ふく國こく打だ下か了りょう基礎きそ。

寒かん澆為人力じんりき大だい，頗善水性すいせい，強つよ於水戰せん，甚至能のう陸地りくち行ぎょう舟ぶね，故こ被ひ後世こうせい尊とうと為ため水仙すいせん尊王そんのう之これ一いち。