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立岩真也「悪いことは悪い、そこはキープしておいて:「事実への信仰」より・11――「身体の現代」計画補足・478」
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荻上チキ×立岩真也×岸政彦の「事実への信仰――ディティールで現実に介入する」。『現代思想』2018年2月号(特集「保守とリベラル――ねじれる対立軸」)に掲載。
http://www.arsvi.com/ts/20180001.htm
その(ほぼ)私の発言部分、続き。第11回。校正前の原稿なので雑誌の文章は違うかもしれない。
「荻上 […]。間違った仕方で議題設定をされて、「どうです? 罰しましょう!」みたいなことを言われるよりは、「確かにいろいろあって、許すべきではないところもあるが、でもこういったところも含めないといけない」と先に言っておかないと、変な議題設定をされてしまうのです。だからあまり私は躊躇している暇はないなと思います。
立岩 多分荻上さんとおおむね同じことを言おうとしています。文脈づけることとか、背景を知ることと、「そいつは悪いやつだ」と言うことはもちろん両立するわけです。どんなにわかろうと、どんなに理解できようと、文脈がつけられようと、悪いことは悪い。悪いやつは悪い。まずそこはキープしておいて、その上で、それと同時に、いきさつやら動機やら調べればよい。
それからもう一つ、動機を解明するだとか、心理を明らかにするといった話を私たちが信じられないのは、やっぱりそんな話をする人たちの話が変だからです。変な解釈をしてしまうというか、何も調べてないし、何も考えていないだろ、というようなことを、何も知りもしないで、その犯罪なら犯罪が起こった当日とかに言ってしまうわけですから。それは解明するということ自体がだめなのではなく、やり方が思いっきりださいというか、だめなんですよね。それに対して、私は面倒くさいのでいちいちしませんけれど、調べられる人がきちんと調べて、それよりましな解釈や理解を提示すればいい。」
岸 だんだん二対一になってきましたね(笑)。[…]」
生存学研究センターのフェイスブックにあるこの文章と同じものは
http://www.arsvi.com/ts/20182478.htm
にもある。