自分じぶんは実行じっこうしないことを患者かんじゃに指導しどうする医師いしたち…肥満ひまんの医師いしがメタボ指導しどうは許ゆるされるのか

「Thinkstock」より

　今回こんかいは「どこまで本気ほんきですか？」という話題わだいです。

　まず、“非常識ひじょうしき君くん”が飛行機ひこうき内ないの電子でんし機器ききの取とり扱あつかいで持論じろんをまくし立たてます。

「飛行機ひこうきの離着陸りちゃくりく時じに電子でんし通信つうしん機器きき、携帯けいたい電話でんわやスマートフォンなどの電源でんげんを切きるように、または通信つうしん操作そうさが行おこなえないような設定せっていにするようにアナウンスがあるが、あまり真剣しんけんには聞きいていない。あえて逆さからう必要ひつようもないので、気きがつけばそのアナウンスに従したがっているが、アナウンスが耳みみに入はいらずに、通信つうしん可能かのうな状態じょうたいのままのことも希まれではないです」

“常識じょうしき君くん”が質問しつもんします。

「では、アナウンスに従したがわない時ときもあるということですね。」

　非常識ひじょうしき君くんが続つづけます。

「あえて逆さからっているわけではありませんが、結果けっか的てきにアナウンスに従したがわないことは少すくなくないということですよ。本当ほんとうに飛行機ひこうきの安全あんぜん上じょう問題もんだいがあれば、本気ほんきで通信つうしん器機ききの制限せいげんをするでしょう。アナウンスをしても、本当ほんとうに通信つうしんができない状態じょうたいなのかは第三者だいさんしゃにはまったく確認かくにんできません。本気ほんきで通信つうしん機器ききの通信つうしん状態じょうたいが離着陸りちゃくりくに危あぶないのであれば、機器ききはすべて航空こうくう会社かいしゃに預あづけるようにすべきです」

　常識じょうしき君くんがコメントします。

「アメリカではノートパソコンの飛行機ひこうき内ないへの持もち込こみが禁止きんしになるかもしれないという報道ほうどうが先日せんじつありました。爆ばく弾だんを仕掛しかけることができるそうです。でも小型こがたの携帯けいたい電話でんわやスマートフォンなどは機内きない持もち込こみ可能かのうだそうです。確たしかに本気ほんきであれば機内きない持もち込こみ不可ふかにすべきです」

「どこまで本気ほんきですか？」

　非常識ひじょうしき君くんが話はなしを展開てんかいします。

「医療いりょうでもそんな光景こうけいがあります。『どこまで本気ほんきですか？』ということです。たとえば、健康けんこう診断しんだんでメタボリックシンドロームだからといって、女性じょせいは腹囲ふくいを９０cm未満みまんに、男性だんせいは８５cm未満みまんにするように指導しどうしている医師いしの腹囲ふくいが知しりたいですよね。この基準きじゅんでは、ほんの少すこしでもぽっちゃり体型たいけいであれば該当がいとうします。僕ぼくはメタボの説明せつめいをする医師いしの多おおくが、実じつはメタボに該当がいとうしているのではと思おもっているのです。また『糖尿とうにょう病びょうだから痩やせろ』と太ふとった医師いしに指導しどうされても、『本当ほんとうに悪わるいなら、まずお前まえが痩やせろ』と言いいたくなりますね」