胸むねをえぐられる、切せつなさが溢あふれだす――『世界せかいから猫ねこが消きえたなら』『億おく男なん』『百花ひゃっか』の著者ちょしゃが描えがく、究極きゅうきょくの恋愛れんあい小説しょうせつ。大だい反響はんきょうのベストセラーがついに文庫ぶんこ化か!音おともなく空気くうきが抜ぬけるように、気きづけば「恋こい」が人生じんせいから消きえている。そんな時とき僕ぼくらはどうすべきか?夢中むちゅうでページをめくった。――新海しんかい誠まこと(アニメーション監督かんとく)こんな物騒ぶっそうで厄介やっかいな小説しょうせつを手放てばなしで褒ほめていいのか、わたしは身みを震ふるわせる。――あさのあつこ(作家さっか)4月がつ、精神せいしん科か医いの藤代ふじしろのもとに、初はじめての恋人こいびと・ハルから手紙てがみが届とどいた。“天空てんくうの鏡かがみ”ウユニ塩しお湖みずうみからの手紙てがみには、瑞々みずみずしい恋こいの記憶きおくが書かかれていた。だが藤代ふじしろは1年ねん後ごに結婚けっこんを決きめていた。愛あいしているのかわからない恋人こいびと・弥生やよいと。失うしなった恋こいに翻弄ほんろうされる12か月げつがはじまる――なぜ、恋こいも愛あいも、やがては過すぎ去さってしまうのか。川村かわむら元気げんきが挑いどむ、恋愛れんあいなき時代じだいにおける異形いぎょうの恋愛れんあい小説しょうせつ。“あのときのわたしには、自分じぶんよりも大切たいせつな人ひとがいた。それが、永遠えいえんに続つづくものだと信しんじていた。”“私わたしたちは愛あいすることをさぼった。面倒めんどうくさがった。”“わたしは愛あいしたときに、はじめて愛あいされた。それはまるで、日食にっしょくのようでした。”解説かいせつ「失うしなうことの深ふかさ」あさのあつこ
音おともなく空気くうきが抜ぬけるように、気きづけば「恋こい」が人生じんせいから消きえている。そんな時とき僕ぼくらはどうすべきか? 夢中むちゅうでページをめくった。新海しんかい 誠まこと(アニメーション監督かんとく)
イノセントかつグロテスクで、ずっと愛あいを探さがしている。川村かわむら元気げんきそのもののような小説しょうせつでした。星野ほしの 源はじめ(俳優はいゆう・音楽家おんがくか)
恋愛れんあい小説しょうせつを書かこうと思おもったら、周まわりの人ひとが誰だれも熱烈ねつれつな恋愛れんあいをしていませんでした。独身どくしんの男女だんじょは好すきになる相手あいてがいないと嘆なげき、結婚けっこんした夫婦ふうふは愛あいが情じょうに変かわるもんだと説とく。でも誰だれもが、十じゅう代だいの頃ころの恋こいを瑞々みずみずしく語かたる。あの頃ころの気持きもちはいったいどこに消きえたのか?
恋愛れんあいを前まえにして、人間にんげんは悲かなしいくらい生身なまみにされてしまう。でも僕ぼくは、それこそが美うつくしいと思おもいました。だから「恋愛れんあいがなくなった世界せかい」で、それを求もとめてもがく男女だんじょの物語ものがたりになった。絶望ぜつぼうの果はてまで行いった先さきに見みえたかすかな“光ひかり”とともにラストシーンを書かき終おえた時とき、問とい続つづけていた答こたえのカケラが見みえた気きがしました。読よんだ人ひとそれぞれの恋愛れんあいに対たいする答こたえを、小説しょうせつを読よんで、自分じぶんのなかに見みつけて欲ほしいと思おもっています。
1979年ねん横浜よこはま生うまれ。上智大学じょうちだいがく文学部ぶんがくぶ新聞しんぶん学科がっか卒そつ。『告白こくはく』『悪人あくにん』『モテキ』『おおかみこどもの雨あめと雪ゆき』『バクマン。』『君きみの名なは。』『怒いかり』『すずめの戸締とじまり』『怪物かいぶつ』などの映画えいがを製作せいさく。2011年ねんに、「藤本ふじもと賞しょう」を史上しじょう最年少さいねんしょうで受賞じゅしょう。12年ねん、初はつ小説しょうせつ『世界せかいから猫ねこが消きえたなら』を発表はっぴょう。同どう作さくは28ヵ国かこくで出版しゅっぱんされた。他た著ちょに小説しょうせつ『億おく男なん』、『神かみ曲きょく』、対話たいわ集しゅう『仕事しごと。』『理系りけい。』、翻訳ほんやくを手てがけた『ぼく モグラ キツネ 馬ば』、近藤こんどう麻理まり恵めぐみとの共とも作さく小説しょうせつ『おしゃべりな部屋へや』等とう。2022年ねん9月がつ、自身じしんの小説しょうせつを原作げんさくとして、監督かんとく・脚本きゃくほんを務つとめた『百花ひゃっか』が公開こうかい。同どう作さくで第だい70回かいサン・セバスティアン国際こくさい映画えいが祭さいにて日本人にっぽんじん初はつとなる「最優秀さいゆうしゅう監督かんとく賞しょう」を受賞じゅしょう。 公式こうしきHP:genkikawamura.com
公式こうしきサイト https://4gatsu-movie.toho.co.jp/
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ベストセラー恋愛れんあい小説しょうせつが、ついに文庫ぶんこ化か。学生がくせい時代じだいの失うしなった恋こいに翻弄ほんろうされる、精神せいしん科か医い・藤代ふじしろの12か月げつ――『世界せかいから猫ねこが消きえたなら』では命めいじ、『億おく男なん』ではカネ、最新さいしん作さく『百花ひゃっか』では記憶きおくと、「喪失そうしつ」を描えがいてきた作家さっか・映画えいがプロデューサーの川村かわむら元気げんきさん。本ほん作さくは、恋愛れんあいなき現代げんだいに、真まっ向こうから「恋愛れんあい」に挑いどんだ小説しょうせつです。誰だれもが覚おぼえのある感情かんじょうだからこそ、胸むねに刺ささる言葉ことばにあふれています。ちなみに文庫ぶんこ担当たんとうは「私わたしたちは愛あいすることをさぼった。面倒めんどうくさがった」という言葉ことばに震ふるえました。あさのあつこさんの解説かいせつ「失うしなうことの深ふかさ」も必読ひつどくです。(担当たんとうAW)
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イノセントかつグロテスクで、ずっと愛 を探 している。川村 元気 そのもののような小説 でした。星野 源 (俳優 ・音楽家 )