(Translated by https://www.hiragana.jp/)
Hong Lou Meng : 送宮花賈璉戲熙鳳　宴寧府寶玉會秦鐘 - Chinese Text Project
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《送おく宮みや花はな賈璉戲おどけ熙鳳　宴うたげ寧やすし府ふ寶玉ほうぎょく會かい秦しん鐘がね》

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1 送おく宮みや花はな賈... :
話はなし說せつ周しゅう瑞みずほ家か的てき送おく了りょう劉りゅう姥うば姥うば去さ後のち，便びん上じょう來らい回かい王おう夫人ふじん話ばなし，誰だれ知ち王おう夫人ふじん不在ふざい上房じょうぼう。問とい丫鬟們，方ほう知とも往薛姨媽那な邊べ說話せつわ兒じ去さ了りょう。周しゅう瑞みずほ家か的てき聽說，便びん出で東ひがし角かく門もん，過か東院とういん，往梨香が院いん來らい。剛つよし至いたり院いん門前もんぜん，只見ただみ王おう夫人ふじん的てき丫鬟金きん釧兒和わ那な一個纔留頭的小女孩兒站在台階兒上玩呢。看み見み周しゅう瑞みずほ家か的てき進しん來らい，便びん知ち有ゆう話ばなし來らい回かい，因いん往裡努つとむ嘴くちばし兒じ。

2 送おく宮みや花はな賈... :
周しゅう瑞みずほ家か的てき輕輕けいけい掀簾進しん去さ，見み王おう夫人ふじん正和しょうわ薛姨媽長篇ちょうへん大だい套的說せつ些家務つとむ人情話にんじょうばなし。周しゅう瑞みずほ家か的てき不ふ敢驚動どう，遂とげ進すすむ裡うら間あいだ來らい。只見ただみ薛寶釵家常打じょううち扮ふん，頭上ずじょう只ただ挽著䰖兒，坐すわ在ざい炕裡邊あたり，伏在ふくざい几上，和かず丫鬟鶯うぐいす兒じ正せい在ざい那な裡うら描花樣子ようす呢。見み他た進すすむ來らい，便びん放下ほうか筆ひつ，轉うたて過か身み，滿面まんめん堆うずたか笑わらい，讓ゆずる：「周しゅう姐あね姐あね坐すわ。」周しゅう瑞みずほ家か的てき也忙陪笑問とい道どう：「姑娘くーにゃん好こう？」一面炕沿邊坐了，因いん說せつ：「這有兩りょう三天也沒見姑娘到那邊逛逛去，只ただ怕是你寶兄弟きょうだい衝撞了りょう你不成なり？」寶たから釵笑道どう：「那な裡うら的てき話ばなし？只ただ因いん我わが那な宗むね病びょう又また發はつ了りょう，所しょ以且靜養せいよう兩りょう天てん。」周しゅう瑞みずほ家か的てき道みち：「正せい是ぜ呢，姑娘くーにゃん到底とうてい有ゆう什麼いんも病根びょうこん兒じ？也該趁早請個大夫たいふ認みとめ真ま醫い治ち醫い治ち。小しょう小しょう的てき年紀としのり兒じ倒たおせ作さく下か個こ病根びょうこん兒じ，也不是ぜ玩的呢。」

3 送おく宮みや花はな賈... :
寶たから釵聽說せつ，笑わらい道どう：「再さい別べつ提起ていき。這個病びょう也不知ふち請了多少たしょう大夫たいふ，吃ども了りょう多少たしょう藥やく，花はな了りょう多少たしょう錢ぜに，總そう不ふ見み一いち點てん效驗こうけん兒じ。後來こうらい還かえ虧了一いち個こ和尚おしょう，專治せんじ無名むめい的てき病症びょうしょう，因いん請他看み了りょう，他た說せつ我わが這是從したがえ胎裡帶たい來らい的てき一いち股また熱ねつ毒どく，幸こう而我先天せんてん壯たけし，還かえ不ふ相あい干ひ。要よう是ぜ吃ども丸藥がんやく，是ぜ不ふ中ちゅう用よう的てき。他た就說了りょう個こ『海上うながみ仙せん方かた兒じ』，又また給きゅう了りょう一包末藥作引子，異い香こう異い氣き的てき。他た說せつ犯はん了りょう時じ吃ども一丸いちがん就好了りょう。倒たおせ也奇怪かい，這倒效驗こうけん些。」

4 送おく宮みや花はな賈... :
周しゅう瑞みずほ家か的てき因いん問とい道どう：「不知ふち是ぜ什麼いんも海上かいじょう方かた兒じ？姑娘くーにゃん說せつ了りょう，我わが們也好こう記き著ちょ，說せつ給きゅう人知じんち道どう。要よう遇ぐう見み這樣病びょう，也是行ぎょう好このみ的てき事こと。」寶たから釵笑道どう：「不問ふもん這方兒じ還かえ好こう，若わか問とい這方兒じ，真しん把わ人じん瑣碎死し了りょう。東西とうざい藥やく料りょう一概いちがい卻都有限ゆうげん，最さい難なん得とく是ぜ『可か巧たくみ』二に字じ。要よう春はる天開てんかい的てき白しろ牡丹ぼたん花蕊かずい十じゅう二に兩りょう，夏なつ天開てんかい的てき白しろ荷に花蕊かずい十じゅう二に兩りょう，秋あき天たかし的てき白しろ芙蓉ふよう花蕊かずい十じゅう二に兩りょう，冬ふゆ天てん的てき白梅はくばい花蕊かずい十じゅう二に兩りょう。將はた這四樣花蕊於次年春分這一天曬乾，和わ在ざい末まつ藥くすり一いち處しょ，一齊いっせい研けん好よしみ。又また要よう雨水あまみず這日的てき天てん落水おちみず十じゅう二に錢ぜに。……」周しゅう瑞みずほ家か的てき笑わらい道どう：「噯呀，這麼說せつ就得三さん年ねん的てき工夫くふう呢！倘或雨水あまみず這日不ふ下した雨う，可か又また怎麼著ちょ呢？」寶たから釵笑道どう：「所以ゆえん了りょう，那な裡うら有ゆう這麼可か巧たくみ的てき雨あめ？也只好こう再さい等とう罷やめ了りょう。還かえ要よう白露しらつゆ這日的てき露ろ水すい十じゅう二に錢せん，霜降しもふり這日的てき霜しも十じゅう二に錢せん，小雪こゆき這日的てき雪ゆき十じゅう二に錢ぜに。把わ這四樣さま水すい調ちょう勻了，丸まる了りょう龍眼りゅうがん大だい的てき丸子まるこ，盛もり在ざい舊きゅう磁罈裡うら，埋うめ在ざい花はな根底こんてい下か。若わか發はつ了りょう病びょう的てき時候じこう兒じ，拿出來でき吃ども一丸いちがん，用よう一錢二分黃柏煎湯送下。」

5 送おく宮みや花はな賈... :
周しゅう瑞みずほ家か的てき聽了，笑わらい道どう：「阿彌陀あみだ佛ふつ！真ま巧たくみ死人しにん了りょう，等とう十年還未必碰的全呢！」寶たから釵道：「竟好。自他じた去さ後のち，一いち二に年間ねんかん，可か巧たくみ都と得とく了りょう，好こう容易ようい配はい成なり一いち料りょう！如今從したがえ家か裡うら帶たい了りょう來らい，現げん埋うめ在ざい梨花りか樹じゅ底そこ下か。」周しゅう瑞みずほ家か的てき又また道みち：「這藥有名ゆうめい字じ沒ぼつ有ゆう呢？」寶たから釵道：「有ゆう。也是那な和尚おしょう說せつ的てき，叫さけべ作さく『冷ひや香が丸まる』。」周しゅう瑞みずほ家か的てき聽了，點頭てんとう兒じ，因いん又また說せつ：「這病發はつ了りょう時じ，到底とうてい怎麼著ちょ？」寶たから釵道：「也不覺ふかく什麼いんも，不ふ過か只ただ喘嗽些，吃ども一丸也就罷了。」周しゅう瑞みずほ家か的てき還かえ要よう說話せつわ時じ，忽ゆるがせ聽王夫人ふじん問とい道どう：「誰だれ在ざい裡うら頭あたま？」周しゅう瑞みずほ家か的てき忙せわし出來でき答こたえ應おう了りょう，便びん回かい了りょう劉りゅう姥うば姥うば之の事こと。略りゃく待まち半はん刻こく，見み王おう夫人ふじん無む話はなし，方ぽう欲よく退出たいしゅつ去さ，薛姨媽忽又また笑わらい道どう：「你且站住。我わが有ゆう一いち件けん東西とうざい，你帶了りょう去さ罷やめ。」說せつ著ちょ，便びん叫さけべ：「香こう菱ひし。」簾すだれ櫳響處しょ，纔和金きん釧兒玩的那な個こ小しょう丫頭進しん來らい，問もん：「太ふとし太ふとし叫さけべ我わが做什麼いんも？」薛姨媽道：「把わ那な匣くしげ子こ裡うら的てき花はな兒じ拿來。」

6 送おく宮みや花はな賈... :
香こう菱ひし答こたえ應おう了りょう，向こう那な邊べ捧ささげ了りょう個こ小錦こにしき匣くしげ兒じ來らい。薛姨媽道：「這是宮みや裡うら頭あたま作さく的てき新鮮しんせん花はな樣さま兒じ，堆うずたか紗しゃ花はな十じゅう二に枝えだ。昨さく兒こ我わが想起そうき來らい，白しろ放ひ著しる，可か惜舊了りょう，何なに不ふ給きゅう他た們姐妹いもうと們戴去？昨さく兒こ要よう送おく去ざ，偏へん又また忘了。你今兒じ來らい得とく巧たくみ，就帶了りょう去さ罷やめ。你家的てき三さん位い姑娘くーにゃん，每まい位い兩りょう枝えだ；下か剩あま六ろく枝えだ，送おく林はやし姑娘くーにゃん兩りょう枝えだ，那な四枝給鳳姐兒罷。」王おう夫人ふじん道どう：「留とめ著ちょ給きゅう寶たから丫頭戴也罷やめ了りょう，又また想そう著ちょ他た們。」薛姨媽道：「姨太太ふとし不知ふち，寶たから丫頭怪かい著ちょ呢，他た從來じゅうらい不ふ愛あい這些花はな兒じ粉こな兒じ的てき。」

7 送おく宮みや花はな賈... :
說せつ著ちょ，周しゅう瑞みずほ家か的てき拿了匣くしげ子こ，走出はしりで房ぼう門もん，見み金きん釧兒仍在那な裡うら曬日陽ひ兒じ。周しゅう瑞みずほ家か的てき問とい道どう：「那な香が菱ひし小しょう丫頭子こ，可か就是時じ常つね說せつ的てき，臨上京じょうきょう時じ買かい的てき，為ため他た打だ人命じんめい官かん司し的てき那な個こ小しょう丫頭嗎？」金きむ釧兒道どう：「可か不ふ就是他た。」正せい說せつ著ちょ，只見ただみ香かおり菱ひし笑わらい嘻嘻的てき走はし來らい。周しゅう瑞みずほ家か的てき便びん拉ひしげ了りょう他た的てき手しゅ細細こまごま的てき看み了りょう一いち回かい，因いん向こう金かね釧兒笑わらい道どう：「這個模樣もよう兒じ竟有些像偺們東ひがし府ふ裡うら的てき小しょう蓉奶奶的品格ひんかく兒じ。」金きむ釧兒道どう：「我わが也這麼說呢。」周しゅう瑞みずほ家か的てき又また問とい香が菱ひし：「你幾いく歲さい投身とうしん到いた這裡？」又また問とい：「你父母ちちはは在ざい那な裡うら呢？今年ことし十じゅう幾いく了りょう？本ほん處しょ是ぜ那な裡うら的てき人じん？」香こう菱ひし聽問，搖ゆら頭あたま說せつ：「不ふ記き得とく了りょう。」周しゅう瑞みずほ家か的てき和金わきん釧兒聽了，倒たおせ反はん為ため歎息たんそく了りょう一いち回かい。

8 送おく宮みや花はな賈... :
一時いちじ，周しゅう瑞みずほ家か的てき攜花至いたり王おう夫人ふじん正せい房ぼう後ご。原はら來らい近日きんじつ賈母說せつ孫まご女おんな們太多た，一處擠著倒不便，只ただ留とめ寶玉ほうぎょく黛まゆずみ玉だま二人在這邊解悶，卻將迎春げいしゅん、探さがせ春はる、惜春せきしゅん三人移到王夫人這邊房後三間抱廈內居住，令れい李り紈陪伴ばん照あきら管かん。如今周しゅう瑞みずほ家か的てき故こ順路じゅんろ先さき往這裡うら來らい。只見ただみ幾いく個こ小しょう丫頭都と在ざい抱だき廈內默坐もくざ，聽著呼よび喚。迎春げいしゅん的てき丫鬟司し棋和探さがせ春はる的てき丫鬟侍さむらい書しょ，二人正掀簾子出來，手て裡うら都と捧ささげ著ちょ茶ちゃ盤ばん茶ちゃ鍾。周しゅう瑞みずほ家か的てき便びん知ち他た姐あね妹いもうと在ざい一いち處しょ坐すわ著しる，也進入しんにゅう房ぼう內。只見ただみ迎春げいしゅん、探さがせ春はる二人正在窗下圍棋。周しゅう瑞みずほ家か的てき將はた花はな送おく上じょう，說明せつめい原げん故ゆえ。二人忙住了棋，都と欠かけ身み道どう謝しゃ，命いのち丫鬟們收了りょう。

9 送おく宮みや花はな賈... :
周しゅう瑞みずほ家か的てき答こたえ應おう了りょう，因いん說せつ：「四よん姑娘くーにゃん不ふ在房ありふさ裡うら，只ただ怕在老ろう太ふとし太ふとし那な邊べ呢。」丫鬟們道：「在ざい那な屋や裡うら不ふ是ぜ？」周しゅう瑞みずほ家か的てき聽了，便びん往這邊べ屋や裡うら來らい。只見ただみ惜春せきしゅん正ただし同どう水月すいげつ庵あん的てき小姑こじゅうと子こ智能ちのう兒じ兩個りゃんこ一處玩耍呢；見み周しゅう瑞みずほ家か的てき進しん來らい，惜春せきしゅん便びん問とい他た何事なにごと。周しゅう瑞みずほ家か的てき將はた花はな匣くしげ打開だかい，說明せつめい原げん故ゆえ。惜春せきしゅん笑わらい道どう：「我わが這裡正和しょうわ智能ちのう兒じ說せつ，我わが明あかり兒じ也要剃そ了りょう頭あたま跟他作さく姑しゅうと子こ去さ呢，可か巧たくみ又また送おく了りょう花はな來らい。要よう剃そ了りょう頭あたま，可か把わ花はな兒じ戴在那な裡うら呢？」說せつ著ちょ，大家たいか取と笑わらい一いち回かい，惜春せきしゅん命いのち丫鬟收おさむ了りょう。

10 送おく宮みや花はな賈... :
周しゅう瑞みずほ家か的てき因いん問とい智能ちのう兒じ：「你是什麼いんも時候じこう來らい的てき？你師父ちち，那な『禿かぶろ歪いびつ剌』，那な裡うら去さ了りょう？」智能ちのう兒じ道どう：「我わが們一早さ就來了りょう。我わが師父しふ見み過か太ふとし太ふとし，就往于老爺じい府ふ裡うら去さ了りょう，叫さけべ我わが在ざい這裡等とう他た呢。」周しゅう瑞みずほ家か的てき又また道みち：「十じゅう五的月例香供銀子可得了沒有？」智能ちのう兒じ道どう：「不知ふち道どう。」惜春せきしゅん便びん問もん周しゅう瑞みずほ家か的てき：「如今各かく廟びょう月例げつれい銀子ぎんす是ぜ誰だれ管かん著ちょ？」周しゅう瑞みずほ家か的てき道みち：「余よ信管しんかん著ちょ。」惜春せきしゅん聽了，笑わらい道どう：「這就是ぜ了りょう。他た師父しふ一いち來らい了りょう，余よ信しんじ家か的てき就趕上じょう來き，和かず他た師父しふ咕唧了りょう半日はんにち，想そう必就是ぜ為ため這個事ごと了りょう。」

11 送おく宮みや花はな賈... :
那な周しゅう瑞みずほ家か的てき又また和わ智能ちのう兒じ嘮叨了りょう一いち回かい，便びん往鳳姐あね處しょ來らい。穿ほじ過か了りょう夾道子こ，從したがえ李り紈後窗まど下越しもごえ過か西にし花はな牆，出西しゅつさい角かく門もん，進しん鳳おおとり姐あね院いん中ちゅう。走はし至いたり堂どう屋や，只見ただみ小しょう丫頭豐ゆたか兒じ坐すわ在房ありふさ門もん檻おり兒じ上じょう。見み周しゅう瑞みずほ家か的てき來らい了りょう，連れん忙せわし的てき擺手兒じ，叫さけべ他た往東屋や裡うら去さ。周しゅう瑞みずほ家か的てき會意かいい，忙せわし著ちょ躡手躡腳兒じ的てき往東邊べ屋や裡うら來らい，只見ただみ奶子拍はく著大ちょだい姐あね兒じ睡ねむ覺さとし呢。周しゅう瑞みずほ家か的てき悄悄しょうしょう兒じ問とい道どう：「二奶奶睡中覺呢，也該清きよし醒了。」奶子笑えみ著ちょ，撇著嘴くちばし，搖ゆら頭あたま兒じ。正せい問とい著ちょ，只ただ聽那邊べ微ほろ有ゆう笑聲しょうせい兒じ，卻是賈璉的てき聲音こわね。接せっ著ちょ房ぼう門もん響ひびき，平たいら兒じ拿著大だい銅どう盆ぼん出來でき叫さけべ人じん舀水。平たいら兒じ便びん進しん這邊來らい，一見いっけん了りょう周しゅう瑞みず家か的てき，便びん問とい：「你老人家じんか又また來き作さく什麼いんも？」周しゅう瑞みずほ家か的てき忙せわし起おこり身み，拿匣子こ給きゅう他た看み，道みち：「送おく花はな兒じ來らい了りょう。」平たいら兒じ聽了，便びん打開だかい匣くしげ子こ，拿了四よん枝えだ，抽身去さ了りょう。半はん刻こく工夫くふう，手て裡うら拿出兩りょう枝えだ來らい，先さき叫さけべ彩あや明あきら來らい，吩咐送おく到いた那な邊べ府ふ裡うら給きゅう小しょう蓉大奶奶戴的，次じ後方こうほう命いのち周しゅう瑞みずほ家か的てき回かい去さ道みち謝しゃ。

12 送おく宮みや花はな賈... :
周しゅう瑞みずほ家か的てき這纔往賈母はは這邊來らい，過か了りょう穿ほじ堂どう，頂いただき頭あたま忽ゆるがせ見み他た的てき女おんな孩兒がいじ，打だ扮ふん著ちょ，纔從他た婆ばば家來けらい。周しゅう瑞みずほ家か的てき忙せわし問とい：「你這會かい子こ跑來作さく什麼いんも？」他た女おんな孩兒がいじ說せつ：「媽，一向いっこう身上しんじょう好こう？我わが在家ざいけ裡うら等とう了りょう這半日び，媽竟不ふ去さ，什麼いんも事情じじょう，這麼忙せわし的てき不ふ回かい家か？我わが等ひとし煩うるさ了りょう，自己じこ先さき到いた了りょう老ろう太ふとし太ふとし跟前請了安あん了りょう，這會子こ請太太ふとし的てき安やす去さ。媽還有ゆう什麼いんも不ふ了りょう差さ事ごと？手て裡うら是ぜ什麼いんも東西とうざい？」周しゅう瑞みずほ家か的てき笑わらい道どう：「噯！今こん兒こ偏へん偏へん來らい了りょう個こ劉りゅう姥うば姥うば，我わが自己じこ多事たじ，為ため他た跑了半日はんにち。這會子こ叫さけべ姨太太ふとし看み見み了りょう，叫さけべ送おく這幾枝えだ花はな兒じ給きゅう姑娘くーにゃん奶奶們去，這還沒ぼつ有ゆう送おく完かん呢。你今兒じ來らい，一定いってい有ゆう什麼いんも事情じじょう？」他た女おんな孩兒がいじ笑わらい道どう：「你老人家じんか倒たおせ會かい猜，一いち猜就猜著了りょう！實じつ對たい你老人家じんか說せつ：你女婿じょせい因いん前ぜん兒こ多た喝かつ了りょう點てん子こ酒しゅ，和人わじん分ぶん爭そう起おこり來らい，不知ふち怎麼，叫さけべ人じん放ひ了りょう把わ邪よこしま火ひ，說せつ他た來歷らいれき不明ふめい，告つげ到いた衙門裡うら，要よう遞解還かえ鄉さと。所以ゆえん我わが來らい和わ你老人家じんか商量しょうりょう商量しょうりょう，討個情じょう分ぶん。不知ふち求もとめ那な個こ可か以了事ごと？」周しゅう瑞みずほ家か的てき聽了道どう：「我わが就知道どう。這算什麼いんも大事だいじ？忙せわし的てき這麼著ちょ！你先家か去さ，等とう我わが送おく下林げばやし姑娘くーにゃん的てき花はな兒じ就回去さ。這會兒じ，太ふと太ふと二奶奶都不得閒兒呢。」他た女おんな孩兒がいじ聽說，便びん回かい去さ了りょう，還かえ說せつ：「媽，好こう歹快來らい！」周しゅう瑞みずほ家か的てき道みち：「是ぜ了りょう罷やめ。小人こども兒じ家か沒ぼつ經過けいか什麼いんも事ごと，就急的てき這麼個こ樣さま兒じ！」說せつ著ちょ，便びん到いた黛まゆずみ玉房たまぶさ中ちゅう去さ了りょう。

13 送おく宮みや花はな賈... :
誰だれ知ち此時黛まゆずみ玉だま不在ふざい自己じこ房ぼう裡うら，卻在寶たから玉房たまぶさ中ちゅう，大家たいか解かい「九きゅう連環れんかん」作さく戲おどけ。周しゅう瑞みずほ家か的てき進しん來らい，笑わらい道どう：「林はやし姑娘くーにゃん，姨太太ふとし叫さけべ我わが送おく花はな兒じ來らい了りょう。」寶玉ほうぎょく聽說，便びん說せつ：「什麼いんも花はな兒じ？拿來，我わが瞧瞧。」一面便伸手接過匣子來看時，原はら來らい是ぜ兩りょう枝えだ宮みや製せい堆うずたか紗しゃ新しん巧たくみ的てき假かり花はな。黛まゆずみ玉たま只ただ就寶玉だま手中しゅちゅう看み了りょう一いち看み，便びん問とい道どう：「還かえ是ぜ單たん送おく我わが一個人いっこじん的てき？還かえ是ぜ別べつ的てき姑娘くーにゃん們都有ゆう呢？」周しゅう瑞みずほ家か的てき道みち：「各位かくい都と有ゆう了りょう；這兩枝えだ是ぜ姑娘くーにゃん的てき。」黛まゆずみ玉たま冷笑れいしょう道どう：「我わが就知道どう麼，別人べつじん不ふ挑剩下か的てき，也不給きゅう我わが呀。」

14 送おく宮みや花はな賈... :
周しゅう瑞みずほ家か的てき聽了，一聲兒也不敢言語。寶玉ほうぎょく問とい道どう：「周しゅう姐あね姐あね，你作什麼いんも到いた那な邊あたり去さ了りょう？」周しゅう瑞みずほ家か的てき因いん說せつ：「太ふとし太ふとし在ざい那な裡うら，我わが回かい話ばなし去さ了りょう，姨太太ふとし就順便びん叫さけべ我わが帶おび來らい的てき。」寶玉ほうぎょく道どう：「寶たから姐あね姐あね在家ありいえ裡うら作さく什麼いんも呢？怎麼這幾いく日にち也不過か來き？」周しゅう瑞みずほ家か的てき道みち：「身上しんじょう不ふ大だい好こう呢。」寶玉ほうぎょく聽了，便びん和わ丫頭們說：「誰だれ去さ瞧瞧？就說我わが和わ林りん姑娘くーにゃん打だ發はつ來らい問とい姨娘姐あね姐あね安やす，問もん姐あね姐あね是ぜ什麼いんも病びょう，吃ども什麼いんも藥やく。論理ろんり，我わが該親自じ來き的てき，就說纔從學がく裡うら回かい來らい，也著了りょう些涼，改あらため日び再さい親おや自じ來らい看み。」說せつ著ちょ，茜あかね雪ゆき便びん答こたえ應おう去さ了りょう。周しゅう瑞みずほ家か的てき自じ去さ。無む話はなし。

15 送おく宮みや花はな賈... :
原はら來らい周しゅう瑞みず家か的てき女婿じょせい便びん是ぜ雨村うそん的てき好こう友とも冷子れいこ興きょう，近日きんじつ因いん賣うり古こ董ただし，和人わじん打だ官かん司し，故こ叫さけべ女人にょにん來らい討情。周しゅう瑞みずほ家か的てき仗著主ぬし子こ的てき勢ぜい，把わ這些事さじ也不放ひ在ざい心しん上じょう，晚ばん上じょう只ただ求もとめ求もとめ鳳おおとり姐あね便びん完了かんりょう。

16 送おく宮みや花はな賈... :
至いたり掌てのひら燈とう時じ，鳳おおとり姐あね卸おろし了りょう粧，來見くるみ王おう夫人ふじん，回かい說せつ：「今こん兒こ甄家送おく了りょう來らい的てき東西とうざい，我わが已やめ收おさむ了りょう。偺們送他た的てき，趁著他家たけ有ゆう年下としした送おく鮮的船せん，交給他た帶たい了りょう去さ了りょう。」王おう夫人ふじん點てん點頭てんとう兒じ。鳳おおとり姐あね又また道みち：「臨安伯はく老おい太ぶと太ふと生なま日び的てき禮れい已やめ經けい打點だてん了りょう，太ふとし太たい派は誰だれ送おく去ざ？」王おう夫人ふじん道どう：「你瞧誰だれ閒あいだ著ちょ，叫さけべ四よん個こ女人にょにん去就きょしゅう完了かんりょう，又また來らい問とい我が！」鳳おおとり姐あね道どう：「今日きょう珍めずらし大だい嫂あによめ子來こらい請我明日あした去さ逛逛。明日あした有ゆう什麼いんも事ごと沒ぼつ有ゆう？」王おう夫人ふじん道どう：「有事ゆうじ沒ぼつ事ごと，都と礙不著ちょ什麼いんも。每まい常つね他た來らい請，有我ありが們，你自然しぜん不便ふべん。他た不ふ請我們，單たん請你，可知かち是ただし他た的てき誠心せいしん，叫さけべ你散蕩とろけ散ち蕩とろけ。別べつ辜負了りょう他た的てき心しん，倒たおせ該過去かこ走はし走はし纔是。」鳳おおとり姐あね答こたえ應おう了りょう。當とう下した李り紈、探さがせ春はる等とう姊妹們也都と定じょう省しょう畢，各かく歸き房ぼう。無む話はなし。

17 送おく宮みや花はな賈... :
次つぎ日び，鳳おおとり姐あね梳くしけず洗あらい了りょう，先さき回かい王おう夫人ふじん畢，方ぽう來らい辭じ賈母。寶玉ほうぎょく聽了，也要逛去。鳳おおとり姐あね只ただ得とく答こたえ應おう著ちょ，立だて等とう換かわ了りょう衣裳いしょう。姐あね兒じ兩個りゃんこ，坐すわ了りょう車しゃ，一時いちじ進入しんにゅう寧やすし府ふ。早はや有ゆう賈珍之の妻つま尤ゆう氏し與あずか賈蓉媳婦秦はた氏し，婆ばば媳兩個りゃんこ，帶おび著ちょ多少たしょう侍さむらい妾わらわ丫鬟等とう接せっ出で儀ぎ門もん。

18 送おく宮みや花はな賈... :
那な尤ゆう氏し一見いっけん了りょう鳳おおとり姐あね，必先嘲笑ちょうしょう一いち陣じん，一いち手て拉ひしげ了りょう寶玉ほうぎょく，同どう入いれ上房じょうぼう裡うら坐すわ下した。秦はた氏し獻けんじ了りょう茶ちゃ。鳳おおとり姐あね便びん說せつ：「你們請我來らい作さく什麼いんも？拿什麼孝敬けい我が？有ゆう東西とうざい就獻上けんじょう來らい罷やめ，我わが還かえ有事ゆうじ呢。」尤ゆう氏し未み及答應おう，幾いく個こ媳婦們先笑わらい道どう：「二に奶奶，今日きょう不ふ來らい就罷；既すんで來らい了りょう，就依不ふ得とく你老人家じんか了りょう。」正せい說せつ著ちょ，只見ただみ賈蓉進すすむ來らい請安。寶玉ほうぎょく因いん道どう：「大だい哥哥今いま兒じ不在ふざい家か麼？」尤ゆう氏し道どう：「今こん兒こ出城でしろ請老爺じい的てき安やす去さ了りょう。」又また道みち：「可か是ぜ你怪悶もだえ的てき，坐すわ在ざい這裡作さく什麼いんも？何なに不ふ出で去ざ逛逛呢？」秦はた氏し笑わらい道どう：「今日きょう可か巧たくみ。上うえ回かい寶たから二に叔要見み我わが兄弟きょうだい，今いま兒じ他た在ざい這裡書房しょぼう裡うら坐すわ著しる呢。為ため什麼いんも不ふ瞧瞧去？」寶玉ほうぎょく便びん要よう去さ見みる。尤ゆう氏し忙せわし吩咐人じん：「小心しょうしん伺候しこう著ちょ，跟了去さ。」鳳おおとり姐あね道どう：「既すんで這麼著ちょ，為ため什麼いんも不ふ請進來らい，我わが也見見み呢？」尤ゆう氏し笑わらい道どう：「罷やめ，罷やめ！可か以不必見ひっけん。比ひ不ふ得とく偺們家か的てき孩子，胡えびす打だ海うみ摔的慣了的てき。人家じんか的てき孩子都と是ぜ斯斯文しぶん文ぶん的てき，沒ぼつ見み過か你這樣さま『潑辣貨』，還かえ叫さけべ人家じんか笑話しょうわ死し呢。」鳳おおとり姐あね笑わらい道どう：「我わが不ふ笑話しょうわ他た就罷了りょう，他た敢笑話ばなし我わが！」賈蓉道どう：「他生たしょう的てき靦腆，沒ぼつ見み過大かだい陣じん仗兒，嬸子見み了りょう沒ぼつ的てき生氣せいき。」鳳おおとり姐あね啐道：「呸！扯臊！他た是ぜ哪吒，我わが也要見み見み。別べつ放ひ你娘的てき屁へ了りょう！再さい不ふ帶おび來らい，打だ你頓好こう嘴くちばし巴子ともこ！」賈蓉溜ため湫著眼め兒じ，笑わらい道どう：「何なに苦く嬸子又また使つかい利害りがい？我わが們帶了りょう來らい就是了りょう。」－－鳳おおとり姐あね也笑了りょう－－說せつ著ちょ出で去ざ，一いち會かい兒じ，果然かぜん帶おび了りょう個こ後ご生來せいらい。比ひ寶玉ほうぎょく略りゃく瘦些，眉まゆ清きよし目め秀しゅう，粉こな面めん朱唇しゅしん，身み材ざい俊しゅん俏，舉止風流ふうりゅう，似に更さら在ざい寶玉ほうぎょく之の上うえ。只ただ是これ怯おびえ怯おびえ羞羞，有ゆう些女兒じ之の態たい，靦腆含糊的てき向こう鳳おおとり姐あね請安問とい好このみ。鳳おおとり姐あね喜き的てき先さき推寶玉だま，笑わらい道どう：「比ひ下か去さ了りょう！」便びん探さがせ身み一把攥了這孩子的手，叫さけべ他た身み旁つくり坐すわ下した，慢慢問とい他た年紀としのり、讀書どくしょ等とう事ごと，方ほう知とも他た學名がくめい叫さけべ秦しん鐘がね。

19 送おく宮みや花はな賈... :
早はや有ゆう鳳おおとり姐あね跟的丫鬟、媳婦們，看み見み鳳おおとり姐あね初はつ見み秦はた鐘かね，並なみ未み備得表ひょう禮れい來らい，遂とげ忙せわし過か那な邊あたり去さ告訴こくそ平たいら兒じ。平たいら兒じ素もと知ち鳳おおとり姐あね和わ秦はた氏し厚あつ密みつ，遂とげ自作じさく主意しゅい，拿了一疋いっぴき尺じゃく頭あたま，兩個りゃんこ「狀じょう元もと及第きゅうだい」的てき小金こがね錁子，交付こうふ來らい人じん送おく過去かこ。鳳おおとり姐あね還かえ說せつ：「太ふとし簡薄些。」秦はた氏し等とう謝しゃ畢。一時いちじ，吃ども過か了りょう飯めし，尤ゆう氏し、鳳おおとり姐あね、秦はた氏し等とう抹骨牌こっぱい，不在ふざい話はなし下か。

20 送おく宮みや花はな賈... :
寶たから玉たま、秦はた鐘かね二人隨便起坐說話兒。那な寶玉ほうぎょく自じ一見いっけん秦しん鐘がね，心中しんちゅうの便びん如有所しょ失しつ。癡ち了りょう半日はんにち，自己じこ心中しんちゅうの又また起おこり了りょう個こ獃想，乃自思おもえ道どう：「天下てんか竟有這等的てき人物じんぶつ！如今看み了りょう，我わが竟成了りょう泥どろ豬癩狗いぬ了りょう。可か恨我為ため什麼生そもさん在ざい這侯門もん公おおやけ府ふ之の家いえ？要よう也生在ざい寒かん儒薄宦的家か裡うら，早はや得え和かず他た交接こうせつ，也不枉生了りょう一いち世せい。我わが雖比他た尊みこと貴とうと，但ただし綾あや錦紗きんしゃ羅ら，也不過か裹了我わが這枯株かぶ朽木くちき；羊ひつじ羔美酒しゅ，也不過か填はま了りょう我わが這糞窟くつ泥どろ溝みぞ。『富貴ふうき』二に字じ，真ま真しん把わ人じん荼毒了りょう！……」

21 送おく宮みや花はな賈... :
那な秦しん鐘がね見み了りょう寶玉ほうぎょく形容けいよう出で眾，舉止不ふ凡，更さら兼けん金冠きんかん繡服，嬌婢侈童：「果然かぜん怨不得とく姐あね姐あね素もと日び提起ていき來らい就誇不ふ絕ぜっ口こう。我わが偏へん偏へん生せい於清寒さむ之これ家か，怎能和わ他た交接こうせつ，親おや厚あつ一番いちばん，也是緣えん法ほう！……」

22 送おく宮みや花はな賈... :
二人ふたり一いち樣よう胡えびす思亂おもいみだれ想そう。寶玉ほうぎょく又また問とえ他た讀什麼いんも書しょ。秦はた鐘かね見み問とい，便びん依よ實じつ而答。二人ふたり你言我が語ご，十じゅう來らい句く話ばなし，越こし覺さとし親密しんみつ起おこり來らい了りょう。

23 送おく宮みや花はな賈... :
一時いちじ，捧ささげ上茶かみちゃ果はて吃ども茶ちゃ。寶玉ほうぎょく便びん說せつ：「我わが們兩個りゃんこ又また不ふ吃ども酒さけ，把わ果はて子こ擺在裡うら間あいだ小しょう炕上，我わが們那裡うら去さ，省しょう了りょう鬧的你們不安ふあん。」於是二人進裡間來吃茶。秦はた氏し一面張羅鳳姐吃果酒，一面忙進來囑咐寶玉道：「寶たから二に叔，你姪兒じ年ねん輕けい，倘或說話せつわ不ふ防ぼう頭あたま，你千萬まん看み著しる我わが，別べつ理り他た。他た雖靦腆，卻脾氣き拐孤，不ふ大だい隨ずい和わ兒じ。」寶玉ほうぎょく笑わらい道どう：「你去罷やめ，我わが知道ともみち了りょう。」秦はた氏し又また囑しょく咐了他た兄弟きょうだい一いち回かい，方ぽう去さ陪鳳姐あね兒じ去さ了りょう。

24 送おく宮みや花はな賈... :
一時いちじ，鳳おおとり姐あね、尤ゆう氏し又また打だ發はつ人じん來らい問とい寶玉ほうぎょく：「要よう吃ども什麼いんも，只管ひたすら要よう去さ。」寶玉ほうぎょく只ただ答こたえ應おう著ちょ，也無心こころ在ざい飲食いんしょく上じょう，只ただ問とい秦しん鐘がね近日きんじつ家か務つとむ等とう事ごと。秦はた鐘かね因いん言ごと：「業師わざし於去歲きょさい辭じ館かん，家父かふ年紀としのり老ろう了りょう，殘ざん疾やまし在ざい身み，公務こうむ繁しげる冗，因いん此，尚なお未み議ぎ及延師し，目下もっか不ふ過か在家ありいえ溫習おんしゅう舊きゅう課か而已。再さい讀書どくしょ一事いちじ，也必須有一いち二に知己ちき為ため伴とも，時じ常つね大家たいか討論とうろん，纔能有ゆう些進益えき。－－」寶玉ほうぎょく不ふ待まち說せつ完かん，便びん道どう：「正せい是ぜ呢。我わが們家卻有個こ家か塾じゅく，合ごう族ぞく中有ちゅうう不能ふのう延のべ師し的てき便びん可か入塾にゅうじゅく讀書どくしょ，親戚しんせき子弟してい可か以附讀。我わが因いん上じょう年ねん業師わざし回かい家か去さ了りょう，也現荒廢こうはい著ちょ。家父かふ之の意い，亦また欲よく暫送我わが去さ，且溫習著舊きゅう書しょ，待まち明年みょうねん業師わざし上じょう來き，再さい各かく自在じざい家か讀書どくしょ。家いえ祖母そぼ因いん說せつ，一則家學裡子弟太多，恐おそれ怕大家か淘よなげ氣き，反はん不ふ好こう；二則也因我病了幾天，遂とげ暫且耽擱著。如此說せつ來らい，尊みこと翁おう如今也為此事懸かか心こころ，今日きょう回かい去さ，何なに不ふ稟明，就在我わが們這敝塾中ちゅう來らい？我わが也相伴しょうばん，彼此ひし有益ゆうえき，豈あに不ふ是ぜ好事こうじ？」秦はた鐘しょう笑えみ道どう：「家父かふ前日ぜんじつ在家ざいけ提起ていき延のべ師し一事いちじ，也曾提起ていき這裡的てき義ぎ學がく倒たおせ好こう，原はら要かなめ來らい和わ這裡的てき老爺ろうや商議しょうぎ引薦；因いん這裡又また有事ゆうじ忙せわし，不便ふべん為ため這點子こ小事しょうじ來らい絮聒。二叔果然度量姪兒或可磨墨洗硯，何なん不ふ速そく速そく作成さくせい？彼此ひし不ふ致荒廢こうはい，既すんで可か以常相しょう聚談，又また可か以慰父母ちちはは之の心しん，又また可か以得朋友ほうゆう之の樂らく，豈あに不ふ是ぜ美事びじ？」寶玉ほうぎょく道どう：「放心ほうしん，放心ほうしん。偺們回かい來らい告訴こくそ你姐夫おっと、姐あね姐あね和わ璉二に嫂あによめ子こ。今日きょう你就回かい家か稟明令れい尊みこと，我わが回かい去さ稟明了りょう祖母そぼ，再さい無む不ふ速成そくせい之の理り。」

25 送おく宮みや花はな賈... :
二人計議已定，那な天氣てんき已やめ是ぜ掌てのひら燈とう時分じぶん，出來でき又また看み他た們玩了りょう一いち回かい牌ぱい，算さん賬時，卻又是ぜ秦はた氏し、尤ゆう氏し二人輸了戲酒的東道，言こと定じょう後日ごじつ吃ども這東道とうどう。一面又吃了晚飯。

26 送おく宮みや花はな賈... :
因いん天てん黑くろ了りょう，尤ゆう氏し說せつ：「派は兩個りゃんこ小しょう子こ送おく了りょう秦はた哥兒家か去さ。」媳婦們傳出で去ざ半日はんにち，秦はた鐘かね告つげ辭じ起おこり身み，尤ゆう氏し問とい：「派は誰だれ送おく去ざ？」媳婦們回說せつ：「外そと頭あたま派は了りょう焦こげ大だい，誰だれ知ち焦こげ大醉たいすい了りょう，又また罵ののし呢。」尤ゆう氏し、秦はた氏し都道とどう：「偏へん又また派は他た作さく什麼いんも？那な個こ小しょう子こ派は不ふ得とく？偏へん又また惹他！」鳳おおとり姐あね道どう：「成なり日び家か說せつ你太軟弱なんじゃく了りょう，縱たて的てき家か裡うら人じん這樣，還かえ了りょう得とく嗎？」尤ゆう氏し道どう：「你難道どう不知ふち這焦大だい的てき？連れん老爺ろうや都と不ふ理り他た，你珍大だい哥哥也不理り他た。因いん他た從したがえ小兒しょうに跟著太ふとし爺じい出過ですぎ三さん四よん回かい兵へい，從したがえ死人しにん堆うずたか裡うら把わ太ふとし爺じい背せ出來でき了りょう，纔得了りょう命いのち。自己じこ挨著餓かつえ，卻偷了りょう東西とうざい給きゅう主おも子こ吃ども；兩りょう日沒にちぼつ水すい，得とく了りょう半はん碗わん水すい，給きゅう主ぬし子こ喝かつ，他た自己じこ喝かつ馬ば溺おぼれ。不ふ過か仗著這些功勞こうろう情じょう分ぶん。有ゆう祖宗そそう時じ，都と另眼相しょう待まち。如今誰だれ肯難為ため他た？他た自己じこ又また老ろう了りょう，又また不ふ顧體面めん，一味いちみ的てき好こう酒さけ，喝かつ醉よい了りょう無人むじん不ふ罵ののし。我わが常つね說せつ給きゅう管かん事ごと的てき：以後いご不用ふよう派は他た差さ使し，只ただ當とう他た是ぜ個こ死し的てき就完了かんりょう。今いま兒じ又また派は了りょう他た！」鳳おおとり姐あね道どう：「我わが何なに曾不知ふち這焦大だい？到底とうてい是ぜ你們沒ぼつ主意しゅい。何なに不ふ遠とお遠とお的てき打だ發はつ他た到いた莊そう子こ上じょう去就きょしゅう完了かんりょう？」說せつ著ちょ，因いん問とい：「我わが們的車しゃ可か齊ひとし備了？」眾媳婦ふ們說：「伺候しこう齊ひとし了りょう。」鳳おおとり姐あね也起身み告つげ辭やめ，和かず寶玉ほうぎょく攜手同行どうこう。

27 送おく宮みや花はな賈... :
尤ゆう氏し等とう送おく至大しだい廳ちょう前まえ，見み燈火ともしび輝てる煌，眾小廝們都と在ざい丹に墀侍立じりつ。那な焦こげ大又おおまた恃賈珍めずらし不ふ在家ありいえ，因いん趁著酒興しゅきょう，先さき罵ののし大だい總そう管かん賴よりゆき二に，說せつ他た「不ふ公道こうどう！欺軟怕硬！有ゆう好このみ差さ使し，派は了りょう別人べつじん；這樣黑くろ更さら半夜はんや送おく人ひと，就派我が。沒ぼつ良心りょうしん的てき忘八羔子！瞎充管かん家か！你也不ふ想そう想おもえ，焦こげ大だい太ふとし爺じい蹺起一いち隻せき腿もも，比ひ你的頭あたま還かえ高こう些。二に十年頭裡的焦大太爺眼裡有誰？別べつ說せつ你們這一いち把わ子こ的てき雜種ざっしゅ們！」正せい罵ののし得う興きょう頭上ずじょう，賈蓉送おく鳳おおとり姐あね的てき車しゃ出來でき。眾人喝かつ他た不ふ住じゅう。賈蓉忍にん不ふ住じゅう，便びん罵ののし了りょう幾いく句く，叫さけべ人じん「綑起來らい！等とう明日あした酒さけ醒了，再さい問とい他た還かえ尋ひろ死し不ふ尋ひろ死し！」

28 送おく宮みや花はな賈... :
那な焦こげ大だい那な裡うら有ゆう賈蓉在ざい眼め裡うら？反はん大だい叫さけべ起おこり來らい，趕著賈蓉叫さけべ：「蓉哥兒じ！你別在ざい焦こげ大だい跟前使し主しゅ子こ性せい兒じ！別べつ說せつ你這樣さま兒じ的てき，就是你爹、你爺爺じい，也不敢和焦こげ大だい挺てい腰こし子こ呢！不ふ是ぜ焦こげ大だい一個人いっこじん，你們作さく官かん兒じ，享榮きょうえい華はな，受富貴ふうき！你祖宗そそう九死一生掙下這個家業，到いた如今，不ふ報ほう我が的てき恩おん，反はん和わ我わが充たかし起おこり主ぬし子來こらい了りょう。不和ふわ我わが說せつ別べつ的てき還かえ可か，再說さいせつ別べつ的てき，偺們白しろ刀がたな子こ進しん去さ，紅べに刀がたな子こ出來でき！」鳳おおとり姐あね在ざい車しゃ上じょう和わ賈蓉說せつ：「還かえ不ふ早はや些打發はつ了りょう沒ぼつ王法おうほう的てき東西とうざい！留とめ在家ありいえ裡うら，豈あに不ふ是ぜ害がい？親友しんゆう知道ともみち，豈あに不ふ笑話しょうわ偺們這樣的てき人家じんか連れん個こ規矩きく都と沒ぼつ有ゆう？」賈蓉答こたえ應おう了りょう「是ぜ」。

29 送おく宮みや花はな賈... :
眾人見み他た太ふとし撒野，只ただ得とく上じょう來らい了りょう幾いく個こ，揪翻綑倒，拖往馬ば圈けん裡うら去さ。焦こげ大だい益えき發はつ連れん賈珍都と說せつ出來でき，亂らん嚷亂叫さけべ，說せつ要よう往祠堂どう裡うら哭太爺じい去さ，「那な裡うら承うけたまわ望もち到いた如今生せい下か這些畜生ちくしょう來らい！每日まいにち偷雞戲おどけ狗いぬ，爬灰的てき爬灰，養やしなえ小しょう叔子よしこ的てき養やしなえ小しょう叔子よしこ，我わが什麼いんも不知ふち道どう？偺們『肐膊折おり了りょう，往袖子こ裡うら藏ぞう！』」眾小廝見他た說せつ出來でき的てき話ばなし有ゆう天てん沒ぼつ日び的てき，唬得魂たましい飛ひ魄たま喪も，把わ他た綑起來らい，用土ようど和わ馬糞ばふん滿滿まんまん的てき填はま了りょう他た一いち嘴くちばし。鳳おおとり姐あね和わ賈蓉也遙遙はるか的てき聽見了りょう，都みやこ裝そう作さく沒ぼつ聽見。寶玉ほうぎょく在ざい車しゃ上じょう聽見，因よし問もん鳳おおとり姐あね道どう：「姐あね姐あね，你聽他た說せつ，『爬灰的てき爬灰』，這是什麼いんも話ばなし？」鳳おおとり姐あね連れん忙せわし喝かつ道どう：「少しょう胡えびす說せつ！那な是ぜ醉漢すいかん嘴くちばし裡うら胡えびす唚！你是什麼いんも樣さま的てき人じん，不ふ說せつ沒ぼつ聽見，還かえ倒たおせ細ぼそ問とい！等とう我が回かい了りょう太ふとし太ふとし，看み是ぜ搥你不ふ搥你！」嚇得寶玉ほうぎょく連れん忙せわし央ひさし告つげ：「好こう姐あね姐あね，我わが再さい不ふ敢說這些話ばなし了りょう！」鳳おおとり姐あね哄他道どう：「好こう兄弟きょうだい，這纔是ぜ呢。等とう回かい去さ偺們回かい了りょう老ろう太ふとし太ふとし，打だ發はつ人じん到いた家學かがく裡うら去さ說明せつめい了りょう，請了秦しん鐘がね，學がく裡うら念書ねんしょ去さ要よう緊。」說せつ著ちょ，自じ回かい榮さかえ府ふ而來。

30 送おく宮みや花はな賈... :
要よう知ち端はし的てき，下回したまわ分解ぶんかい。

URN: ctp:hongloumeng/ch7